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JSTQB Expert Levelシラバス 「テストマネジメント」日本語版のご紹介

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March 28, 2026

JSTQB Expert Levelシラバス 「テストマネジメント」日本語版のご紹介

JaSST Tokyo 2026 JSTQBテクノロジーセッションでのスライド

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March 28, 2026
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  1. © Japan Software Testing Qualifications Board CBT形式の試験 自己紹介 ELTM翻訳 WG

    メンバー 湯本剛 JSTQB技術委員/フリー株式会社/株式会社ytte Lab ソフトハウスにて、財務会計ソフトウェア、プリンタードライバー、SCMシ ステム、ECサイトなどのソフトウェア・テストの業務に携わる。その後、携 帯電話や家電などの組み込みソフトウェア開発でのテストプロセス改善やテ ストツール導入のコンサルティング、大規模エンタープライズシステム開発 のテストマネージャーなどに従事する。現職ではクラウドサービスのQAマネ ージャーとして活動している。著書に『現場の仕事がバリバリ進むソフトウ ェアテスト手法』(共著、技術評論社)などがある。 2018年、筑波大学大学院にてソフトウェアテストの研究で博士(工学)を取 得。 NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会理事。ISO/JTC1/SC7/WG26委員。 2005年JSTQB設立時から参画。
  2. © Japan Software Testing Qualifications Board CBT形式の試験 ISTQB/JSTQBとは •ISTQB •ソフトウェアテストに関する国際的な資格認証を行う非営利団体

    •2002年に設立 •JSTQB •ISTQBの加盟国として、日本国内でISTQBに沿ったテスト技術者資格認証を行う組 織 •2006年より資格認証を開始
  3. ISTQB 認定体系と日本の状況 (2026年3月) a ★ ★ 日本語版シラバスリリース ★ ★ ★

    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 日本で認定試験実施中 ELTM(今日の紹介対象) ELTMシラバスは3つの試験の シラバスとなる ・Strategic Test Management ・Operational Test Management ・Managing the Test Team © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD 黒線囲み部分
  4. 6 © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD このシラバスは何を扱ってるのか? Expert Level

    テストマネジメントシラバスの全体像(章タイトル) • テストミッション、ポリシー、戦略、ゴール • テストチームのマネジメント • 対外関係のマネジメント • 組織横断マネジメント • プロジェクトマネジメントエッセンシャルズ • ドメインとプロジェクト要因に関するテスト上の考慮事項 • 有効性と効率性の評価 Expertシラバスの扱っている範囲は多岐にわたる
  5. 7 © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD 大きく整理すると3つのマネジメント ① テスト戦略のマネジメント

    - 方向を決める • ミッション、ポリシー、戦略 • 組織との整合 ② 関係、判断、可視化のマネジメント - 日々の意思決定を支える • 外部や社内横断の関係構築 • リスク判断 • メトリクスと報告 ③ チームのマネジメント - 価値を生み、語れる人を育てる • 採用、育成、評価 • 動機づけと役割設計 • 価値の提示
  6. © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD 8 テスト戦略のマネジメント • テストミッションの定義

    • テストをする意義を明らかにする • ポリシー/戦略/目的の整合 • 目指す方向に対する取捨選択と具体的で計測可能な「的(まと)」の一貫性をとる • 「有効性」「効率性」「満足度」による評価 • 戦略が機能しているかどうかを検証する枠組みを設計する • 組織の品質活動との統合 • テストを組織の品質マネジメントの一部として位置づける • 開発ライフサイクルに応じた設計 • ウオーターフォールとアジャイルではやり方を変えないといけない 「なぜ」「何を」「どう測るか」を設計する
  7. © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD 9 関係、判断、可視化のマネジメント • 外部や社内横断での関係構築

    • 期待値と連携ルール、そしてコミュニケーション方法を合意する • プロジェクトリスクのマネジメント • お客様に迷惑がかかる失敗モードを先に見つけ、手を打つ • 終了基準に基づく評価とリリース判断 • 終われるか?終われないか?を根拠をもって(リスクX価値で)決める • メトリクスと報告 • テストは情報サービス、意思決定に使える、鮮度と精度の高い情報を提供する • ふりかえりの運営 • データから学びを得て次に活かす 「誰と」「いつ」「何を根拠に」判断するかを設計する
  8. © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD 10 チームのマネジメント • メンバーの採用、目標設定、評価

    • 組織の戦略にマッチした人材基準をつくる • 一人一人の特性を把握した役割設計 • メンバーの強みを活かし、責任を明確にする • モチベーションとチャレンジ • メンバーの成長の機会を設計する • 分散チームのマネジメント • 距離を越えた一体感をつくる • テストチームの価値を提示(advocate / defend / promote) • 組織にテストチームの存在意義を伝える 価値を生み、価値を語れる人を育てる
  9. 11 © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD Expertは何が違うのか? 品質のためのテストを投資に変える(それは自動的に起こらない) •

    テストの方向と構造を設計する • テスト設計、テスト実行をする人ではない • テスト実行をコントロールするだけの人でもない • 「価値の提示」が不可欠である • 組織は投資対効果で動く • テストはコストと見なされやすい • だから価値を語れる必要がある • 品質への投資を促す必要がある • 投資は測れないといけない • 投資は説明責任を伴う • 投資の成果は、仕組みと人で決まる
  10. 13 © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD まとめ:Expert Test Managementとは何か

    • テスト戦略のマネジメント • 「なぜ」「何を」「どう測るか」を設計する • 関係、判断、可視化のマネジメント • 「誰と」「いつ」「何を根拠に」判断するかを設計する • チームのマネジメント -人を育て、価値を語る • 価値を生み、価値を語れる人を育てる • Expertは何が違うのか? • 品質のためのテストを投資に変える(それは自動的に起こらない) • 組織の中でテストを機能させる仕組みを設計し、やりきる人がExpert
  11. © JAPAN SOFTWARE TESTING QUALIFICATIONS BOARD JSTQBへお問い合わせ JSTQBに関するお問い合わせ窓口 JSTQB(Japan Software

    Testing Qualifications Board) E-mail: [email protected] ※1:お問合せの内容によっては、検討後に回答させていただくものもあり、お時間をいただく 場合があります FAQもあわせてご利用ください http://jstqb.jp/faq.html