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Salesforce Summer'25 注目機能紹介

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June 17, 2025

Salesforce Summer'25 注目機能紹介

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  1. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 2 自己紹介
 ▪名前

     吉松 保博(よしまつ やすひろ)  @yoshiyasu333 ▪所属・役職  株式会社キットアライブ 運用保守チーム(リードエンジニア) ▪経歴  独立系SI企業のSE(2009~2012年)  競走馬の牧場スタッフ(2012年)  リフォーム会社の社内SE(2012年~2014年)  医療系SI企業のSE(2014年~2018年)  現職(2018年3月~) ▪ストレングスファインダー  慎重さ、内省、責任感、運命思考、学習欲
  2. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. アジェンダ
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 3 No.
 内容
 1
 システム管理者向けの注目機能 
 2
 開発者向けの注目機能 
 3
 廃止機能 
 4
 付録 
 5
 まとめ

  3. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 簡素化された権限セットの概要編集
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 オブジェクト権限の直接編集 : 以前は各オブジェクト設定に移動 して編集する必要があったが、権限セットの概要から直接オブ ジェクトの参照、作成、編集、削除などの権限を切り替えられる ユーザー権限、項目レベルセキュリティ (FLS)、カスタム権限 の直接編集 : オブジェクト権限と同様に、これらの権限もサマ リービューから直接変更できる。これにより、複数のページを行 き来する必要が減り、作業効率が向上する Permission Set Group (権限セットグループ ) の編集 : 権限 セットグループのサマリービューからも、含まれる権限セットを直 接追加や削除ができる メリット • 権限設定にかかる時間の短縮 • 権限セットの管理が簡単になる 権限セットの概要で権限をより速く編集
  4. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. モバイルでの動的関連リスト
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要: 動的関連リスト (Dynamic Related Lists) は、これまでデスク トップ版のみで利用可能であったが、 モバイルエクスペリエンス でも利用可能となった 。この機能は現在 ベータ版 として提供さ れており、利用するには Salesforceモバイルアプリのセットアッ プページから有効化する必要がある 。 メリット : • モバイルでのアクセス性向上 : 以前はデスクトップ版で のみ提供されていた動的関連リスト機能がモバイルデバ イスでも利用可能となるため、ユーザーは場所を選ばず に重要な関連情報を閲覧できるようになった。 • ユーザー体験の統一 : モバイルユーザーもデスクトップ 版と同様の「素晴らしい動的関連リストコンポーネント」を 体験でき、デバイス間での一貫した機能利用が可能とな る。 モバイルでの動的関連リスト 

  5. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 カスタムオブジェクトを削除しようとすると、そのカスタムオブジェクトが関連付けられている他のオブジェクトが詳細ページに表示されるように なった。この新しいページでは、

    関連オブジェクトの名前 、フィールドの API名が一覧表示されるだけでなく、 関連オブジェクトへのクリック可 能なリンク も提供される。これにより、管理者は直接関連オブジェクトに移動し、関係を解除することが可能となる。 メリット • 関連性の特定と解除の簡素化 : これまで、他のオブジェクトに紐付いているカスタムオブジェクトを削除する際に、どの関連性を解除 すべきかを探し回る必要があったが、この新機能により、その作業が簡単になる。 • 効率の向上 : 関連オブジェクトの名前やフィールド API名を一覧で確認できるため、手作業で探し出す手間が省け、迅速に関係を解 除できるようになり、管理者の業務効率が向上する。これにより、 オブジェクトレベルの権限をオブジェクトマネージャーから直接管 理できる ようになるのと同様に、管理者の作業が楽になる。 より簡単なカスタムオブジェクト削除ワークフロー
 Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. カスタムオブジェクトを削除する前にリレーションを簡単に削除 

  6. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. フロー内の会話トランスクリプトを使用して営業プロセスを改善する
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 「会話のトランスクリプトを取得」という標準アクションをフロー内で利用できるようになっ た。この機能は、 Einstein Conversation Insights (ECI)へのアクセス権を持つユー ザーが利用可能である。このアクションにより、音声通話やビデオ通話から得られたトラ ンスクリプト(会話データ)をフローに組み込むことが可能となる。この機能はすべてのフ ロータイプでサポートされる。 メリット • 通話を実用的なインサイトに変換: すべての音声通話やビデオ通話を 実用 的なインサイトに変えることができる。 • 営業プロセスの自動化と改善: ◦ レコードを自動的に更新する。 ◦ 潜在的なリスクを早期に特定しフラグを立てる。 ◦ チームの議事録(リキャップ)を生成する。 ◦ コーチングセッションをスケジュールする。 ◦ これにより、フォローアップの促進、パフォーマンスの向上、チーム 全体でのベストプラクティスの標準化に大きく貢献する。 ◦ 通話後のデータに基づき、更新、議事録作成、フォローアップを自 動でトリガーできる。 • 効率の向上: 営業担当者は、実際の会話データに基づいて より迅速かつス マートなプロセスを構築し、日々の業務を効率化できる。 フロー内の会話トランスクリプトを使用して営業プロセスを改善する 

  7. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 関連レコードの迅速な取得(ベータ)
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 この機能は現在 ベータ版 として提供されており、利用するには 有効化が必要である。 Summer '25以降、「レコードを取得 (Get Records)」要素が大幅に進化し、 単一の要素で主オブジェクト (親レコード)と関連する子レコードを同時に取得することが可 能になった。例えば、以前はアカウントとその関連する取引先責 任者を取得するのに二つの異なる「レコードを取得」要素が必要 であったが、この新機能によりその必要がなくなる。 メリット • フローの複雑性を軽減 する。 • 処理の負荷を軽減 し、フローの効率を向上させる。 • 管理者は、複数の「レコードを取得」要素を使い分ける手 間を省くことができる。 関連レコードをより速く取得する(ベータ版) 

  8. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. LWC開発におけるTypeScriptサポート
 import {

    LightningElement } from 'lwc'; import '@salesforce/lightning-types'; import type LightningButton from 'lightning/button'; export default class ComponentExample extends LightningElement { submitLabel: string = 'Submit'; } Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 • TypeScriptは、JavaScriptの型付きスーパーセットであり、より堅牢なプログ ラミングを可能にする。 • 開発者はこれらの型定義を Lightning Webコンポーネント( LWC)にインポー トすることで利用できる。 • 例えば、JavaScriptファイルの上部に import { LightningElement } from 'lwc'; import '@salesforce/lightning-types'; import type LightningButton from 'lightning/button';といった形式で型をインポート • この機能はデベロッパープレビュー版として提供中 メリット • より堅牢な型チェックとハンドリングを提供し、コードの品質を向上させる。 • エラーを早期に発見し、コードをより安定させるのに役立つ。 • Visual Studio Codeにおけるオートコンプリートや型チェックを通じて開発 者の生産性を向上させる。 • 開発プロセスをよりスムーズで信頼性の高いものにし、 エンタープライズ規模 のアプリケーション開発に対応可能にする。 • 開発者がより良いコードを記述し、パフォーマンスを改善し、エンタープライズ 規模のSalesforceプロジェクトに対応する準備を整えるのに役立つ。 Lightning ベースコンポーネントで TypeScript を使用する 

  9. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. Apexの代わりにフローでSSO登録ハンドラーを設定
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    Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要 Summer '25リリースにより、 Salesforce管理者はコード( Apex)を使用することなく 、フローを使用して SSO登録ハンドラーを構築できるよう になった。この機能には 事前に構築されたフローテンプレート が利用可能である。 メリット : • ノーコードでの実装 : これまでApexコードが必要であった SSO登録ハンドラーの設定を、フロービルダーでコードを書かずに、行うこと ができるようになったため、開発者でなくても設定が可能となる。 • 簡素化と効率化 : 事前構築されたフローテンプレートの利用により、設定プロセスがより迅速かつ簡単になる。これは、 Salesforceが 管理者の日々の業務を効率化することを目的とした Summer '25の全体的な強化の一環である。 Flow Builderでシングルサインオン登録を簡素化 

  10. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. ApexGuru Optimizer
 Copyright

    © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 概要: • Salesforce Summer '25リリースにより、 ApexGuruソリューションは Apexコードの潜在的な最適化に関するより良いインサイトを提供 するようになった。 • このツールは、Unlimited EditionのFull Sandbox環境を持つユーザー、または Signature/Scale Test顧客が利用できる。 • ApexGuruは、ループ内の SOQLクエリ 、非効率なクエリフィルター 、その他のコストのかかる操作 といったアンチパターンを含め、既 存のコードをレビューするよう設計されている。 メリット : • コードベースの品質と安定性を向上させる のに役立つ。 • パフォーマンスの問題を引き起こす可能性のある アンチパターンを早期に特定し、修正する ことを支援する。 • 開発者がより良い、より高速で、よりスケーラブルな Apexコード を作成するのに寄与する。 • 多くのユーザーが自身のサンドボックスライセンスを通じてアクセス可能であることに気づいていない場合があるが、 コードベースの 完全なチェックと検証 のためにこのツールの利用が強く推奨される。 ApexGuruでコードを最適化する 

  11. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 影響が大きそうな廃止機能
 APIバージョン 21.0〜30.0の廃止

    • 古いAPIバージョン(21.0〜30.0)が廃止され、これらのバージョンを使用している外部アプリケーション や統合がエラーを引き起こす可能性があります。 • 対応策: 使用中のAPIバージョンを最新に更新してください。 Classic Knowledgeモデルの廃止 • Classic Knowledgeのデータモデルが廃止され、Lightning Knowledgeへの移行が必須となります。 移行ツールを使って、記事を新しい形式に変換する必要があります。 Workflow RulesとProcess Builderの廃止 • 2025年末までにWorkflow RulesとProcess Builderは完全に廃止され、Flowへの移行が求められま す。 15 Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 🚀 Salesforce Summer ’25 リリース: 開発者および管理者向けの重要な変更点 |furuCRM 香川

  12. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. 便利リンク
 • サクセスナビ


    ◦ (2025年5月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
 ◦ 【PDF】(2025年5月) Salesforceの運用に関する重要なお知らせ
 • Salesforce Summer '25リリースノート
 
 
 17 Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved.
  13. Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved. まとめ
 • AIとAgentforceの進化:

    AIデジタルワークフォース「Agentforce」が正式GA(一般提供開始)とな り、Sales Cloud、Service Cloud、Field Serviceなど、より多くの領域でインテリジェントなアシスタ ントとして機能する • Flowの継続的な強化 : Salesforce Flowは自動化の基盤としてさらに進化し、多くの新機能とデ バッグ・テスト機能の改善が導入されている • ユーザーエクスペリエンスと生産性の向上 :権限セットの設定などの業務がよりスムーズになる • レガシー機能の廃止と移行 : Workflow RuleとProcess Builderのサポート終了(2025年末)や古 いAPIバージョンの廃止が進められており、Flowへの移行を強く推奨している
 19 Copyright © Kitalive Inc. All Rights Reserved.