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ysekky
June 01, 2015
Research
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スマートフォンにおけるコンテンツ閲覧と共有行動の分析 / share activity analysis in smartphone news app
人工知能学会全国大会 研究報告
ysekky
June 01, 2015
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Transcript
スマートフォンにおける コンテンツ閲覧と共有行動の分析 関 喜史*1*2, 松尾豊*2 株式会社Gunosy*1, 東京大学*2
2015/06/01 人工知能学会全国大会
目次 • 背景 • 概要 • 用いたデータについて
• 閲覧とシェアの概要について • トピックモデルを用いた分析 • ユーザとトピックに関する分析 • まとめ
背景 • バイラルメディアというSNSを主要な流入経路 としたメディアの急成長 – BuzzFeed 1.5億UU/month • 既存のメディアもバイラルメディア的戦略を取
り入れている – 東洋経済オンライン 1億PV/month • タイトルのリライトなどによりシェアを最大化する試み • コンテンツを共有させることに対する関心の 高まり
背景 • 既存の研究は共有された結果のみを扱っている – Tweet数からニュースの注目度を可視化・分析する [Jaewon Yang 2011]
– Tweetからユーザの興味を抽出する • [Fabian Abel 2011] • 共有行動の背景の閲覧は扱われていない – 共有はユーザが閲覧した上で共有するという意思決 定の上で起こる. – 共有の同期についてはアンケートを用いた研究は存 在するが実際の行動に基づいた研究は存在しない • [Chei Sian Lee 2012]
概要 • スマートフォンアプリケーションの行動ログか らユーザの閲覧情報と共有情報を分析する. • 共有の背景としての閲覧行動について分析 を行う – 閲覧と共有の関係性について
– 閲覧なしの共有について – 閲覧と共有が異なるユーザについて
用いたデータ[1/2] • スマートフォンアプリケーションGunosyにおけ る行動ログ – 内容 • コンテンツの閲覧
• コンテンツの共有 – データの範囲 • 2013年のある期間にシェアを活発に行なっていた 12,768人のユーザ • Gunosy上で配信されたコンテンツのタイトルと リード文
用いたデータ[2/2] • 行動データ – (記事識別子, ユーザ識別子, 行動種別, 行動時 間)
– 行動種別: 閲覧か共有化 • 記事データ – (記事識別子, 記事タイトル, リード文) – 記事タイトルやリード文は分析する際に用い,結 果として言及する際には概要のみを用いる
行動データの概要 • 86.2%が閲覧, 13.8%が共有 • 共有のうち30.6%は閲覧していないコンテンツ に対して行われている – ユーザ数としては9,055
人で今回の対象の70.9% にも登る
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行動データの概要 • 閲覧数が高い記事が共有数が高いわけでは ない • 共有数が高い記事が閲覧なしで共有されて いる数が多いわけではない
トピックによる分析 • LSIを用いてトピックを構成する – タイトルとリード文をMeCabにより形態素解析 – メディア名などを手動で取り除く – TF-‐IDFにより重み付けをしLSIで次元圧縮
– トピック数は300 • 最も大きなトピックに所属する記事数が全記事数の5% 以下になるように設定 13
トピックごとの閲覧数と共有数 • 正の相関がみられる • 閲覧数が高いからシェア数が高くなるというわけで はない • シェア率によってトピックごとの傾向を比較可能である
トピックごとの共有率 閲覧数が1万件を下回るトピックは計算から除いている
トピックごとの閲覧なしに共有された率 共有数が1,000件を下回るトピックは計算から除いている
トピックによる分析 • 共有率はトピックごとに異なりが見られ, 最大と 最小の比は2倍にもなる. – 共有されやすい・共有されにくいという違い •
共有されにくい: 恋愛, 炎上ネタ • 共有されやすい: 自然科学, 音楽, 健康 • 閲覧なし共有数はトピックごとで最大と最小で2.5 倍にもなる – 高いトピックは定常的にはシェア数が多くないが,一 部のコンテンツにより引き上げられている – 普段そのトピックを読まないユーザが引き上げている
ユーザとトピックによる分析 • 閲覧したトピックと共有したトピックの異なり方を 分析する • 最も閲覧したトピックと共有したトピックが異なる ユーザは4,112 人で全体の32.2%に登る
• どの組み合わせが多いかを分析する • N(v, s) – 最も閲覧したトピックがv, 最もシェアしたトピックがsの ユーザ数
• いずれの組み合わせも類似していないトピックのように見え る. • シェア率の低いコンテンツが閲覧側, シェア率の高いコンテ ンツがシェア側にきている
まとめ • 閲覧と共有について実データを用いて関係性の分析 を行った • 閲覧と共有では傾向が異なることを明らかにし,トピッ クごとに特徴があることを示した –
明らかにトピックによって閲覧したことを周りに示したい場 合とそうでない場合が存在する • 閲覧せずに共有を行われることが非常に多く,共有さ れるコンテンツにおいては一定度合いで起こる – 共有されにくいコンテンツがそのようなトピックの要素を含 んでいた場合には通常よりもより共有されることに繋がる