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創業1年目のスタートアップでAWSコストを抑えるために取り組んでいること / How to Keep AWS Costs Down at a Startup

Yuji Oshima
January 27, 2023

創業1年目のスタートアップでAWSコストを抑えるために取り組んでいること / How to Keep AWS Costs Down at a Startup

「JAWS-UG SRE支部 #5」で発表した資料
https://jawsug-sre.connpass.com/event/270152/

Yuji Oshima

January 27, 2023
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Transcript

  1. 創業1年目のスタートアップで
    AWSコストを抑えるために取り組んでいること
    大島 悠司
    JAWS-UG SRE支部 #5

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  2. 自己紹介
    ◼ 大島 悠司(おおしま ゆうじ)
    • ニューリジェンセキュリティ株式会社
    • クラウドセキュリティアーキテクト/基盤リーダー
    • 2022 APN ALL AWS Certifications Engineers
    ◼ 経歴
    • デジタルフォレンジック、マルウェア解析、スレットインテリジェンス
    • SOC、基盤運用、インシデントレスポンス
    • ニューリジェンの創業メンバーとして
    サービス開発/基盤構築運用/研究開発に従事
    Azure×6, GCP×4
    CISSP, GIAC×3, ISACA×2
    yuj1osm
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  3. アジェンダ
    ◼ 技術的取り組み
    ◼ 管理的取り組み
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  4. 技術的取り組み
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  5. アカウント一元管理によるコスト把握
    ◼ 十数個のマルチアカウント構成(開発、ステージング、本番、ログアーカイブ、監査、etc.)
    ◼ AWS Organizationsでアカウントを一元管理
    5
    AWS Organizationsによるコストの一元管理

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  6. 権限制限によるコスト抑制
    ◼ 開発環境は自由度を持たせるが、ステージングや本番環境は手作業によるデプロイを制限
    ◼ CloudFormationによるデプロイを推進し、必要最低限のものをミスなく展開
    6
    権限制限やデプロイ自動化によるコスト抑制

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  7. セキュリティアラートによる認知
    ◼ セキュリティサービスをフル活用して、全アカウントを横断でセキュリティ監視
    ◼ CISベンチマークに基づくアラートも仕込んでおり、各アカウントのリソース作成状況も把握
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    セキュリティを意識すればおのずとコストは抑えられる

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  8. AWS Budgetによる認知
    ◼ 全アカウント合計と各アカウントに対してコストアラートを設定
    ◼ アラートは段階的に設定し、増加量を把握することも大事
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    単発アラートでなく、段階的なアラートによって増加量に気付けるようにする

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  9. アラートメールの受け取り先
    ◼ セキュリティやコストなど、全てのアラートは複数人に送信
    ◼ 特定個人のみに責任を負わせない
    ◼ 小さい組織であれば部単位の同報に送信するぐらいが良い
    ◼ チャットサービスに連携できるとなお良し
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    Users
    User
    Alert
    Email
    Alert
    Email
    セキュリティやコストはみんなで対処していくもの

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  10. 管理的取り組み
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  11. AWS Cost Explorerによる定期分析
    ◼ 月末、アラート発生時、平時に月数回コスト状況をチェック
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    全アカウント合計の前月比(月別)
    全アカウント合計の前月比(日別)
    各アカウントのサービス毎のコスト比(日別)
    日頃からコストの遷移状況を抑えておく

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  12. 分析結果の全体共有とコスト削減策の提案
    ◼ 分析した結果をチャットで全体に周知
    ◼ サマリ、要因、対応策などを提示し、個別に調整しつつコスト抑制を推進
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    日頃の分析結果を全体周知、コスト削減策を提案し、実行してもらう

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  13. まとめ
    ◼ 技術的取り組み
    • AWS Organizationsによるコストの一元管理
    • 権限制限やデプロイ自動化によるコスト抑制
    • セキュリティを意識すればおのずとコストは抑えられる
    • 単発アラートでなく、段階的なアラートによって増加量に気付けるようにする
    • セキュリティやコストはみんなで対処していくもの
    ◼ 管理的取り組み
    • 日頃からコストの遷移状況を抑えておく
    • 日頃の分析結果を全体周知、コスト削減策を提案し、実行してもらう
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