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LLM活用の現在とこれから:LayerXにおける事例とともに 2025/1 ver. / la...

LLM活用の現在とこれから:LayerXにおける事例とともに 2025/1 ver. / layerx-llm-202501

2025年01月24日 DBSJ学生企画会 (https://db-event.jpn.org/dbsj_students/records.html) における講演資料です。

Yuya Matsumura

January 23, 2025
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Transcript

  1. © LayerX Inc. 2 バクラク事業部 AI / 機械学習グループ マネージャー 経歴

    • 2018/3 ◦ 京都⼤学⼤学院 情報学研究科 修⼠課程修了 • 現在 ◦ 株式会社LayerX AI / 機械学習グループマネージャー ◦ ウォンテッドリー株式会社 機械学習領域 技術顧問 ◦ NewsPicks プロピッカー(AI) ◦ ⼤学にて⾮常勤講師やスタートアップの技術⽀援等 画像を入れてね ⾃⼰紹介 松村 優也(Yuya Matsumura) @yu__ya4
  2. 3 © LayerX Inc. 「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、AI SaaSとAI DXの事業を展開 事業紹介 バクラク事業 企業活動のインフラとなる業務を

    効率化するクラウドサービス Fintech事業 ソフトウェアを駆使したアセットマネジ メント‧証券事業を合弁会社にて展開 AI‧LLM事業 社内のナレッジやノウハウをデータ ベース化するAIプラットフォーム AI SaaSドメイン AI DXドメイン
  3. © LayerX Inc. 7 はじめに 海外と⽐べても⾮常に低い⽔準と⾔える ⽇本における⽣成AIの利⽤経験は 9.1% 程度 総務省

    令和6年版情報通信⽩書 第5章 デジタルテクノロジーの浸透 図表Ⅰ-5-1-1 ⽣成AIの利⽤経験
  4. © LayerX Inc. 19 prompt: LLM(⽣成AI)に与える⾃然⾔語で記述した指⽰や質問。具体的な⼯夫は「プロンプトエンジニアリング」で検索! LLMとは 入力:こんにちは、を英語では? Hello. 大規模言語モデル 

      あくまでもっともらしいテキストを生成しているだ けであるが、大規模化したことで世界中のあらゆ る文書やプログラミングコードを学習し、予想を超 える幅のタスクがこなせるようになった。 • 対話 • プログラミング • 情報抽出 • 要約 • …etc 続きを予想する。 (この場合は英訳を生成する) ⼊⼒したテキスト(prompt)に対し、もっともらしい続きのテキストを⽣成するAI
  5. © LayerX Inc. 20 LLMがもたらしたもの • ChatGPTなどを利用することで機械学習の知識や実装なしで文書要約や情報 抽出、質問応答など代表的な自然言語処理タスクを解くことができる。 • OpenAI

    APIなどを利用することで簡単な機械学習の知識と実装のみで自然 言語処理を活用した機能開発を行うことができる。 ◦ 文書要約、情報抽出, etc. ◦ チャットボット ◦ 文書の埋め込み表現を利用した検索システム AI‧機械学習の⺠主化:誰でも容易に⾼性能なAIモデルを活⽤できるように 実装: ここではいわゆるプログラミングを指します。プロンプト エンジニアリングは別途必要になることが多いです。
  6. © LayerX Inc. 21 LLMがもたらしたもの すごいところ:⼈間が「(⾃然)⾔語」で機械に実現したいタスクや意図を伝えられるよう になり、アプリケーションのインターフェースのあり⽅がどんどん変化している。 実現したいタスク ・ 人の意図

    これまで 実現したいタスク ・ 人の意図 アプリケーションが理解 (入力)できる形にタスク や意図を人が “翻訳” 必要に応じて複数の専 用アプリケーションを 組み合わせて人が作業 タスク・意図をそのまま AIアプリケーションに入力 (複数の)アプリケーション を利用した 人間によるタスクの遂行 AIアプリケーションよる タスクの遂行 例:「受信したメールに対して、Googleカレンダーの予定を参照 した上で出席・欠席の返答を作成して送付してください。」という タスクがPromptを与えるだけで実現できる(かもしれない) こうなるかもしれない未来 人がアプリケーションを利用するためにコストをかけて、や りたいことを実現してきた。
  7. © LayerX Inc. 25 社内活⽤事例 いくつかの観点で具体的な利⽤事例とともに紹介 今回の講演のようなアウトプット作成にもフル活⽤ アイデア出し アウトライン 作成

    異なる視点の 獲得 コードや数式の 理解 難解な文書の 理解 スライド構成作 成 文章作成 フィードバック の獲得
  8. © LayerX Inc. 35 社内活⽤事例 - アウトプット作成 注意:LLMの出⼒には抜け漏れや間違いがある前提で利⽤する アイデア出し アウトライン

    作成 異なる視点の 獲得 コードや数式の 理解 難解な文書の 理解 スライド構成作 成 文章作成 フィードバック の獲得 特に、⾃⾝があまり詳しくない領域に適⽤する際には精査すること
  9. © LayerX Inc. 38 Ai Workforceとは プロダクト活⽤事例 - Ai Workforce

    LLMの⼒を通じて機械向きでないファイルを構造化し、整理し、管理する これらを通じてAIと⼈の⽣産性の向上を実現する
  10. © LayerX Inc. 42 契約・購買稟議項目 ・・・ 購買理由 契約書情報 契約先情報 購買金額

    契約期間 締結方法 予算コード 前回稟議 得意先コード 郵送先住所 押印有無 印鑑種別 LLMを⽤いた複数の書類からの任意の項⽬の情報抽出 契約書 見積書 前回稟議情報 LLMが任意の稟議 項目を自動抽出 「⽀払⾦額」や「取引先」など汎⽤的な項⽬はデータ量も多いことから従来の機械学習モデルを利⽤ 機械学習ベースの AI-OCRで自動読取 プロダクト活⽤事例 - Bakuraku AI ※開発‧検証中の機能を含みます。現時点でお客様がご利⽤できるわけではありません。
  11. © LayerX Inc. 43 領収書以外の様々な情報を参照したLLMによる経費精算の⾃動化 経費精算時必要となる情報 立て替えをした日 立て替えした金額 立て替え先のお店情報 社内ルールに基づいた区分

    飲食の場合、出席者情報 ・・・ 機械学習ベースの AI-OCRで自動読取 社内の支出ルール(勘定科目等) 機械学習やLLMにより 入力補完 過去の申請履歴データ 社内マスタやカレンダーなど経費精算サービス外の情報も参照 プロダクト活⽤事例 - Bakuraku AI 立替に関連するカレンダーデータ ※開発‧検証中の機能を含みます。現時点でお客様がご利⽤できるわけではありません。
  12. © LayerX Inc. 47 AIにどう仕事を学んでもらうか 学び⽅のパターン マニュアル型 • 標準化された業務の⼿続 きを習得

    事例分析型 • インプット‧アウトプッ トの事例から⼀般的なプ ロセスを発掘 フィードバック型 • ⼈のレビュー‧修正に基 づき改善 内省型 • ⾃分で試⾏錯誤して改善 AI⾃⾝がやった事例から学ぶ ⼈がやった事例から学ぶ AI⾃⾝で学習する ⼈間から教わる プロダクト活⽤事例 - ⼤切にしていること
  13. © LayerX Inc. 52 今後 【再掲】すごいところ:⼈間が「(⾃然)⾔語」で機械に実現したいタスクや意図を伝えら れるようになり、アプリケーションのインターフェースのあり⽅がどんどん変化している。 実現したいタスク ・ 人の意図

    これまで 実現したいタスク ・ 人の意図 アプリケーションが理解 (入力)できる形にタスク や意図を人が “翻訳” 必要に応じて複数の専 用アプリケーションを 組み合わせて人が作業 タスク・意図をそのまま AIアプリケーションに入力 (複数の)アプリケーション を利用した 人間によるタスクの遂行 AIアプリケーションよる タスクの遂行 例:「受信したメールに対して、Googleカレンダーの予定を参照 した上で出席・欠席の返答を作成して送付してください。」という タスクがPromptを与えるだけで実現できる(かもしれない) こうなるかもしれない未来 人がアプリケーションを利用するためにコストをかけて、や りたいことを実現してきた。 ここの能⼒がさらに上 がっていく(はず)!
  14. © LayerX Inc. 55 さいごに • AIの出⼒が正しいかどうかを判断する専⾨性を⾝につけよう! ◦ 専⾨性を⾼めるためにもAIをフル活⽤する •

    今後のAIの進化への肌感覚を養おう! ◦ 様々なAIツールをとりあえず使ってみる。「こんなもんか」でも良い。今、どれ ほどのものができるのか、それがどう進化していくのかを体感しておく。 ◦ プロンプトエンジニアリングも⾃分でどんどん試さないと⾝につかない。思って いるよりも奥が深いです。 ◦ たとえば、とりあえず今⽇からググる前にPerplexityで検索してみる。 • (就活など⽬線)AIを正しく戦略に⼊れられている会社を探そう! ◦ 過去の⼤きな時代の節⽬の例を挙げると、スマホ/アプリの普及に対応できなかっ た会社はどうなった、、、?逆の会社は、、、? さらに進む With AI な時代に備えよう!