ゼロベース株式会社のセルフ・マネジメントテクノロジー "Za" の原点となる社内資料で、2008年に作られたもの。
https://www.zerobase.jp/za/
7年経って振り返ってみると、リバタリアニズムを過大評価してる部分とか、単純すぎる部分とか、単なる誤りとか、この時点では決まっていなかった点とかも含まれている。そもそも「独立宣言」ってどうなの。独立宣言にしても「ゼロベース独立宣言」より「従業員独立宣言」だろうとか、独立宣言してるのが経営者じゃおかしくないか、とかいろいろ。若気の至り感しかない。しかし、Za誕生の経緯を理解していただくための資料として、当時のまま公開しておく。
…と、いきなり言い訳がましい否定的な評価から始めてしまったが、一方では、このマニフェストにもとづくZaというまったく新しい制度が、7年間にわたって「成功」を重ねてきたという事実もある。その「成功」は、(小さな会社ではあるが)会社の財務や離職率などの様々な尺度において明らかだと自負している。
この資料にいくらかおかしな点があるとしても、今日まで7年間にわたって「成功」してきたZaの基本原則は、すべてここに書かれているといっていい。
多くの読者は、この資料に具体的な制度設計論が欠けていると思うことだろう。それについては別の資料を順次公開していくつもりだ。
この資料の読解において重要なのは、このような着想が生まれるに至った経緯と、その当時の状況だ。ゆえに、この資料を見るだけでは、その資料的価値は理解できないだろう。
そういったコンテキストの話については、いまのところセミナーなどでお話ししている。話の内容が生々しく、痛々しいので、まだ文字として公開することには躊躇がある。
当時の詳しい話も、いずれ書籍などのかたちで発表したいと思っている。それまでは、この資料は「セミナー参加者向け配布資料」のような位置付けだ。