Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
レイヤー0を攻略する ~抵抗の6階層へ挑戦するあなたへ~
Search
柴橋 学
December 18, 2022
Business
1
580
レイヤー0を攻略する ~抵抗の6階層へ挑戦するあなたへ~
TOCシンポジウム2019[
http://www.j-toc.jp/event/symposium2019.html
]で発表した際のスライドです。
柴橋 学
December 18, 2022
Tweet
Share
More Decks by 柴橋 学
See All by 柴橋 学
人の支援を仕事にしている人のための他分野のこれ役立つよ!ガイド
4884biz
0
100
上司と部下の会話に活かすTOCfE
4884biz
0
260
ナラティヴセラピストに役立つ森田療法
4884biz
0
120
「最初の仲間になる」を1年間やってみた
4884biz
0
100
人の問題にTOCを適用する
4884biz
0
64
Other Decks in Business
See All in Business
行動指針
fint_recruit
0
960
ペイジェント採用資料
paygent
0
19k
操電会社紹介資料 / Soden Company Deck
soden
0
610
セーフィー株式会社(Safie Inc.) 会社紹介資料
safie_recruit
6
370k
月曜日のトラにおけるデータ分析 × AI の取り組み
nishicat
0
520
ヘルスベイシス_会社説明資料_v3.4
yasudashoyo
1
63k
IT子会社のグローバルトレンド #scrumsendai / Global Trends in IT Subsidiaries
kyonmm
PRO
3
1.1k
ログラス会社紹介資料 / Loglass Company Deck
loglass2019
11
430k
Sales Marker Culture book
salesmarker
PRO
42
68k
NewsPicks Expert説明資料 / NewsPicks Expert Introduction
mimir
0
17k
【新卒採用資料】Natee Company Deck _202508
nateehr
0
350
なぜ人はすれ違うのか_製造業で当たり前に行っていた根回しから考える、事前の配慮で顧客やチームとの対話を促進する方法
katsuakihoribe8
1
3.3k
Featured
See All Featured
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.4k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.1k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
72
11k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
330
21k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
9
810
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.7k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
236
140k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
696
190k
Transcript
レイヤー0を攻略する ~抵抗の6階層へ挑戦するあなたへ~ たまサポートサービス 柴橋 学 「S-TOC研究会」のみなさま、ご協力ありがとうございました
2 柴橋 学(しばはし まなぶ) ・TOC-ICO登録 Jonah(思考プロセス) ・MQ戦略ゲーム インストラクター ・産業カウンセラー 森田療法
NVC ナラティヴアプローチ 組織づくり支援 ・コンサル ・研修 ・コーチ ・ファシリテート ・カウンセリング
3
4
5 ケンカできるチームをつくるワークショップ
6 考える事が「実生活/実務」で役立つための研修 考える 聴く 伝える
7 こんなあなたへ • 抵抗の6階層に挑戦し 敗れ去ったが再挑戦してる人 • 抵抗の6階層に これから挑戦する人
8 対象外の方 • 退場予定の方 • 不本意と思いつつも 上手に世渡りできる方 • 強制的に 状況を動かすことができる人
9 お話しすること 抵抗の6階層の 視点・考え方・手順で取り組むことが、 そもそも難しいと感じる時、 あなたに何ができるか?
10 お話しすること × 発見にいたるまでの試行錯誤 〇 発見したことの内容
11 なんとなくいい話をしたいわけではありません × 対話が大事ですよね! × 人の話を聴きましょう!
12 いかがですか?
13 話し合いのテーブルに ついてくれない人はいますか? あなたにとってその人を 一言で表すとどんな言葉ですか?
14 抵抗の6階層とは?
15 組織の目的 • 現在から将来にわたって金を儲け続けること • その組織の存在理由[経営理念など]
5・解決策の実行を妨げる障害がある 4・解決策を実行するとマイナスの影響がある 1・問題の存在に合意しない 6・その結果起こる未知のことへの恐怖 3・解決策が問題を解決できると思わない 2・解決策の方向性に合意しない 「何を」 「何に」 「どうやって」 16
17 今、この瞬間 何について話すべきか? がわかる!
18 <解決策案> 在庫を減らす!
在庫を減らすのはいいが 欠品が増えないのか? 在庫を減らそうとすると ◦◦さんが反対するなぁ… 19
5・解決策の実行を妨げる障害がある 4・解決策を実行するとマイナスの影響がある 1・問題の存在に合意しない 6・その結果起こる未知のことへの恐怖 3・解決策が問題を解決できると思わない 「何を」 「何に」 「どうやって」 2・解決策の方向性に合意しない 在庫を減らそうとすると、◦◦さんが反対するなぁ…
20
5・解決策の実行を妨げる障害がある 4・解決策を実行するとマイナスの影響がある 1・問題の存在に合意しない 6・その結果起こる未知のことへの恐怖 3・解決策が問題を解決できると思わない 「何を」 「何に」 「どうやって」 2・解決策の方向性に合意しない 在庫を減らすのはいいが、欠品が増えないのか?
21 5・解決策の実行を妨げる障害がある
22 当時していた事
23 抵抗の6階層 の視点を用いて ゴール達成に 取り組む
24 敗北
25 さっぱり わからん!
26 抵抗の6階層が 適用できない…
27 何も 良くならない
28 なんとなく掴めていたこと • その場にいたくないけど参加 • 建前で話す → できない理由づくり
29 その場にいる全員にとって 「自分には関係のない」 対話/ふりかえり/ツリー/実行プラン
30 何を変えるか? → 何に変えるか?
5・解決策の実行を妨げる障害がある 4・解決策を実行するとマイナスの影響がある 1・問題の存在に合意しない 6・その結果起こる未知のことへの恐怖 3・解決策が問題を解決できると思わない 「何を」 「何に」 「どうやって」 2・解決策の方向性に合意しない 0・ゴールに向けて
「一緒に取り組む」ことに合意しない 31
5・解決策の実行を妨げる障害がある 4・解決策を実行するとマイナスの影響がある 1・問題の存在に合意しない 6・その結果起こる未知のことへの恐怖 3・解決策が問題を解決できると思わない 「何を」 「何に」 「どうやって」 2・解決策の方向性に合意しない 32
33 関係者は ゴールに向けて話し合う ことができる状況にある 抵抗の6階層を適用できる前提
関係者がゴールに向けて 「一緒に取り組む」ことに 合意していない 何を 抵抗の6階層が適用できる状況になっている 関係者がゴールに向けて 「一緒に取り組む」ことに 合意している 何に 34
35 どうやって変えるか?
36 うまくやる
37 状況を観察し 適切な順序で 適切な対処を行う
38 何を観察する?
抵抗の6階層が適用できる状況にしたい 「私」は、第三者ではなく 渦中の当事者としてお話しします。 39 私
40 0-1 0-2 0-3 0-4
41 0-1 無視 お互いに 相手と関わらない 相手への敵意 相手の言動
42 0-1 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 相手への敵意
相手の言動
43 0-1 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 0-3
一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 相手への敵意 相手の言動
44 0-1 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 0-3
一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 0-4 双方向 お互いに 相手の考えを聴こうとしている 相手への敵意 相手の言動
45 おことわり
46 0-1 私 に は 対 処 で き な
い 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 0-3 私 が 対 処 で き る 一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 0-4 双方向 お互いに 相手の考えを聴こうとしている
47 対象外の方 • 退場予定の方 • 不本意と思いつつも 上手に世渡りできる方 • 強制的に 状況を動かすことができる人
48 どんな対処を行う?
私 0-1 無視 • 相手が問題/相手の問題だと思っている • 相手と関わらないようにしている 49
<解決策> ※第三者として関わるなら 今の状況が「自分自身に及ぼす影響」を認識してもらった上で、 今後どのような未来を望むのか?を決めてもらう <観察ポイント> • 相手の言動を「自身に危害を加えるもの」として認識 • 相手の言葉や意図は、理解できないか、異なる意味を持つ •
恐れ/不安/自身の存在が危機(目的:自己の防衛) <解決策の方向性> 本人が望む未来を選択できている(無視する/しない) 0-1 無視 • 相手が/相手の問題だと思っている • 相手と関わらないようにしている 50
0-2 交戦 • 相手を責める(相手との関わりはある) • 相手に面と向かっての言動がある 私 51
<解決策> ※第三者として関わるなら 相手と何を成し遂げたいのか?「自分のゴール」を決めてもらう <観察ポイント> • 一方が勝つと、もう一方は負け • 目的は、問題の解決ではなく「相手の降伏(正しさの証明)」 • 恐れ/不安/自身の存在が危機(目的:自己の防衛)
• 相手との会話自体は組織の目的において不要である場合が多い <解決策の方向性> 本人が「自分のために」相手と関わり続けることができる 0-2 交戦 • 相手を責める(相手との関わりはある) • 相手に面と向かっての言動がある 52
53 相手は「敵」
0-3 一方通行 • 私 :相手の考えを聴こうとしている • 相手:私を降伏させようとしている 私 54
<解決策> • 私の話はしない。 • 相手の状況に応じたふるまいを行う(聴く・伝え返し・質問) <観察ポイント> • 相手は、私を「自分に危害を加えるもの」だと認識している • 相手は、問題の解決ではなく「私の降伏」を望んでいる
• 相手は、恐れ/不安/自身の存在が危機(目的:自己の防衛) <解決策の方向性> 相手が防衛しなくてよくなる [⇒防衛機制] 0-3 一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 55
何を ⇒ 何に 解決策 1 Aさんは私が「Aさんの話など聞きたくない!と思ってい る」と思っている 傾聴+うなづき Aさんは私が「Aさんの話を聞きたいのかも…と思ってい る」と思っている
2 Aさんは私が「Aさんのことなど到底理解できない!と思っ ている」と思っている 伝え返し Aさんは私が「Aさんのことを少しは理解できるのかも…と 思っている」と思っている 3 Aさんは、自分が 「何に影響を受けているのか」自覚していない 質問(外在化) ※ナラティヴアプローチ Aさんは、自分が 「何に影響を受けているのか」自覚している 4 Aさんは現在の状況から 「自分が受けている影響」を自覚していない 質問(影響相対化) ※ナラティヴアプローチ Aさんは現在の状況から 「自分が受けている影響」を自覚している 5 Aさんは、自分が何を恐れているのか知らない (Aさんは、自分が何を必要としているのか知らない) 質問(ニーズ) ※NVC Aさんは、自分が何を必要としているのか知っている [ニーズが会話を続ける目的となる] 相手(表中表記:Aさん) の状況に応じたふるまい 56
0-4 双方向 • お互いの意見が異なっていても、 対話を継続することができる 私 57
<解決策> 自分たちにとってのゴールとは何か?について話す <観察ポイント> • お互いに相手と共通のテーマについて対話しているが、 お互いの意見は異なっており合意はできていない • 相手の考えを十分には知らない <解決策の方向性> ゴール(何のために話すのか?)について合意できている
0-4 双方向 お互いの意見が異なっていても、 対話を継続することができる 58
59 まとめ
関係者がゴールに向けて 「一緒に取り組む」ことに 合意していない 何を 抵抗の6階層が適用できる状況になっている 関係者がゴールに向けて 「一緒に取り組む」ことに 合意している 何に 60
61 状況を観察し 適切な順序で 適切な対処を行う
62 0-1 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 0-3
一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 0-4 双方向 お互いに 相手の考えを聴こうとしている 相手への敵意 相手の言動
63 ところで?
64 話し合いのテーブルに ついてくれない人はいますか? あなたにとってその人を 一言で表すとどんな言葉ですか?
65 0-1 私 に は 対 処 で き な
い 無視 お互いに 相手と関わらない 0-2 交戦 お互いに 相手を降伏させようとしている 0-3 私 が 対 処 で き る 一方通行 私 :相手の考えを聴こうとしている 相手:私を降伏させようとしている 0-4 双方向 お互いに 相手の考えを聴こうとしている
66 あなたは自分が どうある事を選ぶ?