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スケーラブルなチームの作り方 / How to make a scalable team?

スケーラブルなチームの作り方 / How to make a scalable team?

2021/04/15 - 16 社内テックカンファレンス「EngineRoom2021」発表資料

優勝

https://hack.nikkei.com/blog/engineroom2021/

Satoshi Okami

January 13, 2023
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Transcript

  1. チームのコアコンピタンス 1. 意思決定プロセスは、メンバー全員で話し合って、仕組みや運用を決定 新たに決める仕組みや運用フローも権限を個人からチームに移譲して、単一障害点をなくす。 会議は意見を求める、意見に耳を傾けて信頼関係の構築とエンゲージメントの向上を図る。 2. 最適解を追求しない、後でリファクタ。進捗を優先して、未来に投資 7.8 (8) 90パーセントの解を目指す

    民間宅配業者として収益性に焦点を合わせることができ、 90%の解に最適化できる。 その結果として、フェデラル・エクスプレス社の配送効率は非常にいい。 できるだけ合意する 6 出典:UNIXという考え方―その設計思想と哲学 p118 第7章 さらなる10のUNIXの考え方
  2. ティール組織 ~ビュートゾルフの事例~ 全員が賛成する完璧な解決策は存在しな いので、合意でなくてOK。将来、いつでも 再提案して見直しOK ビュートゾルフの問題解決プロセス 1. メンバーからの提案について議論 2. 提案の修正や改良

    3. チームとしての判断を決定 ビュートゾルフの看護師チームにはリー ダーがいない。問題は話し合いで解決。 出典:ティール組織 p111 第2章 自主経営/組織構造 10
  3. ティール組織 ~ホラクラシーワンの事例~ 目的は、完璧で確かな答えを出すことでは なく、実現性のある解決策を見つけること。 必要になったタイミングですぐに修正すれ ばOK 出典:ティール組織 p200 第3章 自主経営/プロセス

    ホラクラシーワンの問題解決プロセス 1. 提案発表 2. 問題点の明確化 3. 反応ラウンド 4. 修正と明確化 5. 異議申し立てラウンド 6. 統合ラウンド なるべく反対意見がなくなるまで提案の修 正を繰り返す。 11
  4. 業務知識を共有する取り組み 普段の取り組みが将来の引き継ぎを不要にする。 ランブック モブプログラミング ハンズオン シャドーイング メンバーが加入したタイミングで 頻繁に実施。あとは要望があれ ば随時。できるまでやる ランブックは手順書。障害の対

    応方法、依頼対応など、業務遂 行に必要なことをマニュアル 化。暗黙知をなくす 設計方針を話し合いながら固 める。モブプロ段階で合意して いるので、PRをマージする際の レビューが不要になる 依頼対応など、他チームに影響があ りそうなことは一緒に対応する • 引き継ぎ期間は忙しくなりません? • 引き継ぎ後、しばらくサービスレベルが低下しません? スプリントレビュー デモをしたり、スプリントの成 果をチームメンバーに共有 する 勉強会 業務仕様 WEB標準 etc 16
  5. 業務知識を共有する副次的な効果 ① 心理的安全性によって社員エンゲージメントが予想できることが わかった。続いて心理的安全性が同僚との支援関係によって高めら れることも明らかになった。 出典:恐れのない組織 p72 第1部 心理的安全性のパワー  ②

    学習や能力開発の機会は、従業員のエンゲージメントや生産性と密接な関係にあり ます。学ぶ機会を業務の一環として捉え、従業員の成長と能力開発を後押ししましょう。 出典:Google re:Work 学習と能力開発  17
  6. スプリントレポート 累積フロー図 コントロールチャート バーンダウンチャート ベロシティトラッキング • レビュー中は毎日 0に 近いと、バーンダウン チャートの具合がよく

    なる • タスク完了までのリー ドタイムの可視化 • リードタイムが長い場 合はタスクの細分化を 考える • 理想線に沿わない場 合はタスクの粒度が大 きいかも。タスクを細 分化しよう • デイリースクラムで確 認する • スプリント毎のベロシ ティを可視化 • スプリントプランニング ではベロシティの平均 値を参考にタスクを積 む 参照:スクラムのデータ駆動開発 19
  7. 協力を引き出すために有効なこと • 人望が集まる基礎知識② 5. 相手の自尊心を満たせば、おのずと好意的な態度をとってくれる。 6. 自尊心が満たされないと、他人に寛容な態度をとることは難しい。 参照:人望が集まる人の考え方 p43 第2章

    人を動かす基本的な秘訣 Part1 人間の習性をうまく活用する            ほめて、相手が好意的な反応を示す様子を観察しよう。 どんな人でもたちまち友好的で協力的になってくれるはずだ。 参照:人望が集まる人の考え方 p202 第12章 人間関係で奇跡を起こす方法 Part4 人々にうまく働きかける            25
  8. • チーム内に序列をつくらない、意識させない ヒエラルキーがあると、心理的安全性は低くなる。・・・ヒエラルキーの下位 の人は、上位の人がいるだけでストレスを感じるという。 出典:恐れのない組織 p40 第1部 心理的安全性のパワー  協力を引き出す心理的安全な場所を作る •

    失敗を許容する、犯人探ししない イノベーションを起こすには、従業員が安心して発言し、リスクを恐れずに新しいアイデ アを試せる環境が必要・・・したがって、組織において失敗をどれだけ許容できているか を把握することが重要になってきます。 出典:Google re:Work - ガイド: イノベーションが生まれる職場環境をつくる 26
  9. 機能的なチームを支える献身性 27 • 空いた穴は塞ごうと自発的に一人一人が行動する • 役割を明確しない、誰もが何にでもなれる • 協力会社の方は笑っているか?笑顔を引き出す • 協力会社の方にとっても、エンジニアとしてスキルアップできる環境か?

    • バカな質問をして、質問のハードルを下げる。 • キツイ言い方はしない。キツイ言い方をすると、発言が控える人がでる。 議論が発 展しないし、チームは崩壊。プロジェクトも崩壊する。 • 普段からみんなに意見を求める。信頼が生まれる。結束も強くなる。