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ARRが3年で10倍になったプロダクト開発とAI活用の軌跡
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Hiroki Akiyama
November 30, 2024
Technology
0
240
ARRが3年で10倍になったプロダクト開発とAI活用の軌跡
2024年11月30日(土)に開催されたプロダクトヒストリーカンファレンス2024にて登壇した際の資料です。
Hiroki Akiyama
November 30, 2024
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Transcript
株式会社Helpfeel 執⾏役員CTO 秋⼭ 博紀 @akiroom SNSシェア歓迎‧顔撮影OK ARRが3年で10倍になった プロダクト開発とAI活⽤の軌跡
2 ⾃⼰紹介 @akiroom 執⾏役員CTO 技術戦略、研究開発⽅針の策定、マネジメントなど https://akiyama.akiroom.com/ 🎓修⼠(政策‧メディア) - 認知‧意味編成モデルと⾝体スキル修了 - HCI
= Human Computer Interaction 💻Visual Basic 6, Delphi 6, C#, Objective-C, Ruby, JavaScript, TypeScript https://x.com/akiroom
3 会社紹介
4 会社紹介 会社名 株式会社Helpfeel(英⽂表記 Helpfeel Inc.) ※2022年10⽉1⽇よりNota株式会社から社名変更 創 業 2007年12⽉21⽇(2020年12⽉4⽇ ⽇本法⼈設⽴)
代表取締役 洛⻄⼀周 資本⾦ 1億円 所在地 京都オフィス:京都市上京区御所⼋幡町110-16 かわもとビル5階 東京オフィス:東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター5階 Webサイト https://corp.helpfeel.com/ 会社概要 Award ※スマートキャンプ株式会社主催「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」FAQシステム部⾨で受賞 Investors
5 ビジョン ⼈の好奇⼼は無限⼤であり、テクノロジーの可能性も無限に広がっています。 私たちは⼈にとってスムーズで頼もしい両者の関係を設計することで、 ⼈間の思考とコミュニケーションを加速します。 テクノロジーの発明により、人の可能性を拡張する Human Empowerment Technology
6 プロダクト‧ラインナップ あらゆる情報を整理できる 画期的な知識共有サービス Cosense ToB 画像‧動画基盤 ナレッジ管理 検索システム
全世界で利⽤される スクリーンショット共有ツール 検索に特化しどんな質問にも 答える疑問解決システム Gyazo Helpfeel ToC
7 プロダクト‧ラインナップ あらゆる情報を整理できる 画期的な知識共有サービス Cosense ToB 画像‧動画基盤 ナレッジ管理 検索システム
全世界で利⽤される スクリーンショット共有ツール 検索に特化しどんな質問にも 答える疑問解決システム Gyazo Helpfeel ToC
8 Helpfeelとは 検索ヒット率に特化し、ユーザーの問題を爆速で解決するFAQシステム。 ユーザー⾃⾝による問題の解決を⼿助けすることで、 カスタマーサポートセンターの運⽤を劇的に改善します。 どんな質問でも答えられる 本当に役⽴つFAQシステム
9 Helpfeelの成⻑曲線 前半3年間の⼟台により後半3年間がARR10倍成⻑できた
10 プロダクトヒストリー 5つのフェーズに分けてご紹介します。6年のプロダクトヒストリーをお楽しみください。 黎明期 事業化期 成長期 外部環境の変化 拡大期 2019 2020
2021 2022 2023 2024
11 黎明期 2019〜2020
12 Helpfeelの成⻑曲線
13 Helpfeelの成⻑曲線
14 黎明期 CEO洛⻄とエンジニア1名が他業務と並⾏で開発 洛⻄はセールスを担当して検証、導⼊⽀援を途中から合流したVPoE(当時) 秋⼭が担当 体制 役割 エンジニア CEO 洛⻄
VPoE 秋⼭ 開発 セールス 導⼊⽀援
15 黎明期の振り返り 直接顧客対応をした経験が今に活きる 顧客のパッションに触れる 数字に表れる顧客ではない具体的なペルソナが想定できた ひとくちにB2Bと⾔っても多種多様 最⼩構成のチームで顧客に会う ニーズを知る 狭義:解決したい課題は何か? 広義:導入のハードルは何か?
16 事業化期 2020〜2021
17 Helpfeelの成⻑曲線
18 Helpfeelの成⻑曲線
本格的に事業化が始まった 商談の増加 採⽤者数の増加 営業部⻑‧セールス‧Webディレクター‧CS 開発項⽬の増加 採⽤しないと追いつかない感覚 いわゆるPMF前夜 19 事業化
20 PMFとは? いいマーケットに対して、マーケットニーズを満たすプロダクト があるこ と。 PMFがないときはいつだってわかる。 カスタマーはプロダクトに価値を感じてい ないし、口コミは広がらず、プロダクトの利用もそこまで早く成長しない。メディア によるレビューもあやふやで、営業サイクルは長すぎて、案件はクローズしない。 そしてPMFが見つかったときも誰が見てもわかる。
カスタマーはプロダクトがで きた瞬間に購入していき、プロダクトの利用にサーバーが追いつかず、会社の銀 行口座に売上金があふれる。営業や CSの採用が追いつかなくなり、あなたの会 社について聞いたメディアからの電話が鳴り止まない。 Product Market Fitの略 Mosaic, Netscape創業者・著名投資家 Marc Andreessen 翻訳引用元:PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、 見つけ方: 基礎編|原健一郎 | Kenichiro Hara 写真引用元:マークアンドリーセン - Wikipedia
21 事業化 属⼈性を排除して事業のスケーラビリティを確保 CEOのヒューリスティックな導⼊⽀援を⽂書化 = マニュアル 会議体を組成 進⾏管理 課題抽出 フィードバックループ
⽂書を通じた役務の共通化の模索 役務の共通化 = プラットフォームとしての標準化 安易な受託開発化を避ける
22 成⻑期 2021〜2022
23 Helpfeelの成⻑曲線
24 Helpfeelの成⻑曲線
25 成⻑期の成⻑を⽀える組織 全部署で従業員が増えていく ここから毎年2倍 現COOの宮⻑が⼊社 営業組織の型化と改善サイクル開始 開発組織は現PdMが⼊社 ⼈数増加に起因する課題が増える ⼤量に⾶び交うコミュニケーション 優先度の議論
社員数推移 2021/01 2022/01 2023/01 2024/08 → 対応した事例をご紹介
26 事例1: コミュニケーションパスの整備 営業 新規の受注⽬標数に⽐例して採⽤ 開発 受注⽬標数と⽐例しない採⽤ コミュニケーションパスを再設計して事業のスケーラビリティを確保
27 事例2: プロダクト開発3本の⽮ いきあたりばったりではなく広範に対応が必要な領域への投資を社内外に説明 プロダクトの 磨き上げ 顧客要望の 実現化 ソリューション 新規開発
経営視点 新プロダクト 新商材 営業材料 ロードマップ 開発視点 機能提案‧業務効率化 UI/UX向上 セキュリティ対策 バグ修正 顧客視点 課題解決 受注対応 チャーン対策
28 成⻑期 事業成⻑するとステークホルダーが増える 新規契約による顧客の増加 顧客の増加によるエンドユーザーの増加 採⽤にともなう社員の増加 資⾦調達にともなう株主の増加 ステークホルダーの増加にともなう課題解決が必要 銀の弾丸は無い 問題の表出や可能性に対処する
過不⾜の無い対応
外部環境の変化 29 2023
30 Helpfeelの成⻑曲線
31 Helpfeelの成⻑曲線
2023年3⽉のGPT-3.5のAPI公開に起因する爆発的な⽣成AIブームによって技術⾰新が来た 2023年3⽉2⽇朝JSTの判断:技術責任者としての最重要判断 ⽣成AI対応は経営会議でも取り上げていたが、ギア引き上げ $0.002 per 1k tokensという低価格 象⽛の塔AI→爆安AI 超エンプラ‧⼤型資⾦調達→個⼈開発 当⽇⼣⽅に完成、翌⽇緊急宣⾔
Googleでいう「コードレッド」 チャンスかピンチか 32 外部環境の変化
33 外部環境の変化
34 外部環境の変化 いずれ⽣成AIが精度と価格のバランスが損益分岐点を超える⽇が来るとは思っていた 2023年3⽉に来るとは想定していなかった 事前に⽅針を検討していたので、最速で意思決定できた 結果としてチャンスが広がった セミナー登壇などさらにリードソースが広がった 今でも顧客に使われていてプロダクト価値に貢献できている 波に乗ることでボーナスステージに突⼊できる
拡⼤期 35 2024〜現在
36 Helpfeelの成⻑曲線
37 Helpfeelの成⻑曲線
メインのプロダクトを軸にさらに拡⼤を⽬指す 事業戦略の策定 「うちは何が得意で何が苦⼿か?」 具体的にやっていること プロダクトライン増やす 顧客ターゲットの拡⼤、別マーケットへの進出 海外進出 次の⾮連続な成⻑を⽬指す 38 拡⼤期
まとめ 39
40 まとめ 本セッションではARR10倍の時期に開発組織で何をやっていたかご紹介しました 事業状況に応じて開発組織を軸に事業に必要なことを実⾏ 黎明期は最⼩構成のチームで顧客に会う 事業化期はプラットフォームとしての標準化を進める 成⻑期はステークホルダー増加に対応する型をつくる 外部環境の変化はチャンスに変える 拡⼤期の今まさにチャレンジ中です 事業状況に応じて必要なことを過不⾜なく実⾏する
早すぎると時間が溶ける 遅すぎると意味がなくなる 組み合わせによっては詰むコースもある
Join us ! Hackers! 我こそはと思う⽅は是⾮ご応募ください! 気になる点や相談したい⽅はカジュアル⾯談も歓迎! ⾯接合否と関係なく気軽に質問していただけます。 https://corp.helpfeel.com/ja/recruit Gyazo Cosense
Helpfeelの3つの旗のもと、 あなたの技術で⼈を助けて世直ししたい⼈はぜひご応募ください。