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クライアントワーク企業でもできるエンジニアリング組織のつくりかた

 クライアントワーク企業でもできるエンジニアリング組織のつくりかた

[EOF2019 登壇資料]
概要:お客様先にエンジニアが常駐する業務がメインである会社では、エンジニアリング組織をつくることが難しいと考えられています。働き方の制約がある中でも、問題を直視することで組織を変え、エンジニアの文化をつくっていくことができます。10年間に渡る組織の変遷とその取り組み、立ちはだかった壁とそれをどう乗り越えたのか。また、どのような課題が残っているのか、について率直にお伝えします。

AP Communications Co., Ltd.

October 31, 2019
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Transcript

  1. 自己紹介(永江耕治) Webサイト制作(プログラマー・Webディレクター) 1997〜2001 ネットワークエンジニア(ここからAPC) 2002〜2004 8年 エンジニア エンジニア部門のマネージャ 2004〜2005 エンジニア部門の部長

    2005〜2007 新規事業部署の執行役員 2008〜2009 6年 マネジメント 人事担当(その他諸々)の執行役員 2009〜2016 7年 人材・組織開発 エンジニア部門の事業責任者 2016〜2017 2年 マネジメント 取締役副社長 2018〜 2年 経営 2010 〜2012 中央大学大学院 (人的資源管理専攻)
  2. 企業という組織の活動とは 不確実性を減らして 具体的な行動に変化させること 不 確 実 性 社 長 部

    長 課 長 社 員 曖昧な構想 曖昧な方策 具体的な方策 具体的な行動 エンジニアリング組織論への招待(P13) 11
  3. マネジメントも 自己組織化もされない 組織 マイクロマネジメント 組織 自己組織化された 組織 業務指示 ほぼなし 具体的で細かい

    抽象的で 自由度がある 不確実性 の削減 ほとんど できない 少ししか できない 多くできる 12 組織は大きく分けると3つになる
  4. マネジメントも 自己組織化もされない 組織 マイクロマネジメント 組織 自己組織化された 組織 業務指示 ほぼなし 具体的で細かい

    抽象的で 自由度がある 不確実性 の削減 ほとんど できない 少ししか できない 多くできる 13 組織は大きく分けると3つになる 不確実性が「減らない」組織
  5. マネジメントも 自己組織化もされない 組織 マイクロマネジメント 組織 自己組織化された 組織 業務指示 ほぼなし 具体的で細かい

    抽象的で 自由度がある 不確実性 の削減 ほとんど できない 少ししか できない 多くできる 16 組織は大きく分けると3つになる 不確実性が「大きく減る」組織
  6. 21 現場A 現場B 現場C 本社 役員 営業部 人事部 常駐社員と 本社の間に認知の

    歪みができやすい 議論・対話がない 指示待ちに なりやすい クライアントワークのよくある実態
  7. マネジメントも 自己組織化もされない 組織 マイクロマネジメント 組織 自己組織化された 組織 業務指示 なし (顧客の言いなり)

    具体的で細かい 抽象的で 自由度がある 不確実性 の削減 できない 少ししか できない 多くできる クライアントワーク企業でよくある組織 23
  8. 自己組織化された組織 28 マネジメントも 自己組織化もされない 組織 マイクロマネジメント 組織 自己組織化された 組織 業務指示

    ほぼなし (顧客の言いなり) 具体的で細かい 抽象的で 自由度がある 不確実性 の削減 ほとんど できない 少ししか できない 多くできる 「自己組織化された組織」の定義(シンプルに言うと)
  9. 当社が目指す「エンジニアリング組織」 マイクロマネジメント組織 (低速企業) 自己組織化された組織 (高速企業) 概念 統制型 自律型(自己組織型) 組織文化・構造 ピラミッド構造

    (上位下達で指示を待つ組織) 逆ピラミッド構造 (現場が判断して自ら動く組織) 情報蓄積 中央に貯めて、全員が知って いることを目指す 必要な人同士がつながり必要なこと を知っている 統制 指示命令型 議論・対話型 権限 上層部が多く持っている 現場に権限移譲 リーダーシップ 権力・公式の権威 サーバント・非公式の権威 チーム 同質性 多様性 責任 失敗を罰する 失敗を糧に次に生かす 「自己組織化された組織」を目指す 31
  10. 当社が目指す「エンジニアリング組織」 自己組織化された組織 (高速企業) 概念 自律型(自己組織型) 組織文化・構造 逆ピラミッド構造 (現場が判断して自ら動く組織) 情報蓄積 必要な人同士がつながり

    必要なことを知っている 統制 議論・対話型 権限 現場に権限移譲 リーダーシップ サーバント・非公式の権威 チーム 多様性 責任 失敗を糧に次に生かす クライアントワーク企業だと働き方に制約を受ける ことがあり、議論・対話に時間をかけづらい これが組織を成熟させる難しさにつながっている 32
  11. ここ5〜6年で目標の連鎖を精緻にした - - - - - - - - -

    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - コンピテンシーに基づき、 技術力や問題解決力など PJ目標を達成するために 各メンバーが強みを活か し、成長しながら役割分 担をする 顧客とベクトル を合わせる 35
  12. 45

  13. 組織が耐えられるストレスを把握する 49 プロフェッショナル職群 プロフェッショナル職 総合職群 職種区分 等 級 1 2

    3 4 5 6 7 エバンジェリスト職 P-5 P-6 非管理職 C-5 8 9 E-7 P-7 E-8 P-8 E-9 P-9 P-4 C-4 P-3 C-3 P-2 C-2 P-1 C-1 E-10 P-10 10 管理職 M-5 M-6 M-7 M-8 M-9 M-10 テクニカル エバンジェリスト職 TE-7 TE-8 TE-9 TE-10 TE-6 プロジェクト マネージメント職群 プロジェクト マネージメント職 PM-5 PM-6 PM-7 PM-8 PM-9 PM-10 現在の職種
  14. 組織が耐えられるストレスを把握する 50 2014年までの職種 プロフェッショナル職群 プロフェッショナル職 総合職群 職種区分 等 級 1

    2 3 4 5 6 7 エバンジェリスト職 P-5 P-6 非管理職 C-5 8 9 E-7 P-7 E-8 P-8 E-9 P-9 P-4 C-4 P-3 C-3 P-2 C-2 P-1 C-1 E-10 P-10 10 管理職 M-5 M-6 M-7 M-8 M-9 M-10 テクニカル エバンジェリスト職 TE-7 TE-8 TE-9 TE-10 TE-6 プロジェクト マネージメント職群 プロジェクト マネージメント職 PM-5 PM-6 PM-7 PM-8 PM-9 PM-10
  15. 組織が耐えられるストレスを把握する 人 事 総 務 部 代表取締役社長 人 材 開

    発 部 財 務 経 理 部 シ ス テ ム 開 発 部 ネ ッ ト ワ ー ク サ ー ビ ス 部 ソ リ ュ ー シ ョ ン 事 業 部
  16. 78 最終的には 約80名が合格した Python 3 エンジニア認定基礎試験 取得結果 321654 78272 71278

    4566 71278 78272 827823 321654 94527 14737 875265 14737 12738 8717 12738 14737 7872 875265 354 31715 752135 31715 367 94527 367 31715 78328 752135 1237 72899 452793 72899 781748 354 781748 72899 94527 452793 9373 45527 177353 45527 787827 1237 787827 45527 354 177353 78599 45278 827823 45278 73789 9373 73789 45278 1237 827823 94527 452272 7872 452272 3012 78599 3012 452272 9373 7872 367 31715 78328 72427 687 7857 687 72427 94527 78328 フォロワーを増やす
  17. アジャイル中期経営計画のスケジュール 94 2018年9月30日 中期経営計画(2019-2021) α版 リリース 2018年11月5日 中期経営計画(2019-2021) β版 リリース

    2018年12月14日 中期経営計画(2019-2021) 1.0版 リリース 2019年1月30日 社員総会(2019年度事業戦略冊子 配布)
  18. APアカデミー • APアカデミーおよびAPCの人材育成について • 受講ルールについて • 研修体系 • カリキュラム •

    (Ⅰ)企業理念・戦略の理解・浸透 • (Ⅱ)経営マネジメント • (Ⅲ)プロジェクト・サービスマネジメント • (Ⅳ)技術研修・技術勉強会 • (Ⅴ)Boot Camp(入社時共通) • 講座一覧・年間カレンダー • (参考)求める人材像 • 開催予定地一覧 • ISO9001 APC社内ルール 109
  19. 研修実施 技術サポート 進捗確認 質問 講師 カリキュラム 作成 受講生 上長 事業部長

    部長 キャリアパス 目標設定 異動調整 自ら動きはじめる 111 エンジニア (講師) (間に壁があった) vs 上司
  20. 研修実施 技術サポート 講師 カリキュラム 作成 受講生 上長 事業部長 部長 質問

    新規顧客 学級委員長 進捗確認 その他サポート 連携 連携 既存顧客 キャリアパス 目標設定 異動調整 営業・交渉 114 上司側から調整役を設置することにした (社内では学級委員長と呼ばれている) 自ら動きはじめる
  21. 130