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「成長サイクル」でVUCAの時代を乗りこなす

ar_tama
December 09, 2023

 「成長サイクル」でVUCAの時代を乗りこなす

Developers CAREER Boost 2023で発表した内容です。
https://event.shoeisha.jp/devboost/20231209

スライド中の「キャリアの棚卸し」について、詳しくはこちら:
https://findy-code.io/engineer-lab/ar_tama

ar_tama

December 09, 2023
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Transcript

  1. © 2023 LayerX Inc. 4 株式会社LayerX バクラク事業部 EM (エンジニアリングマネージャー) 新多真琴(あらたま)

    自己紹介 ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを積んだの ち株式会社Cake.jpへ転職、執行役員CTOを務 めた。2023年より現職。 󰩵 趣味は全国津々浦々のサウナ探訪 🍡 日本もちもち協会 代表
  2. 6 © 2023 LayerX Inc. LayerXについて バクラク、Fintech、AI・LLMの3事業を展開 企業活動のインフラと なる法人支出管理 (BSM)SaaS

    ソフトウェアを駆使した アセットマネジメント・証券 事業 LLM(大規模言語モデ ル)を用いた業務効率 化・データ活用支援
  3. © 2023 LayerX Inc. 7 エンジニア50名ほどの組織に、元CTOが12名以上在籍 経営陣紹介 LayerXについて 1 上場を経験した

    シリアルな経営チーム 日本トップクラスの エンジニアチーム 2 Gunosy / DMM.com CTO CTO協会理事 メルカリ CTO CTO協会理事 CARTA HoldingsCTO CTO協会理事 Gunosy創業・上場 未踏スーパークリエータ Aimnig 創業・上場 Wantedly 執行役員 サイバーエージェント・ メルカリ上級執行役員
  4. © 2023 LayerX Inc. 9 そもそも、成長する必要ってあるんだっけ? - 結論から言えば、イエス - ただし環境を選べばその限りではない

    - 特にエンジニア職はハードスキルのポータビリティが高いのが特徴 - 一般には言語への習熟が大きな選考基準となる - 開発手法のコモディティ化でオンボーディングコストも減少傾向 - ただし、それゆえに代替可能性が高い - e.g. GitHub Copilot, ChatGPT 成長・キャリアアップってなんだろう
  5. © 2023 LayerX Inc. 10 そもそも、成長する必要ってあるんだっけ? - 特に内製エンジニアはソフトスキルが強く求められるように - チームでこなす役割への深掘り

    - e.g. 各種マネジメント - 事業・ドメインへの深い理解と解法の提示 - このような環境では「コードが書けるだけ」では要件を満たせない 成長・キャリアアップってなんだろう
  6. © 2023 LayerX Inc. 11 そもそも、成長する必要ってあるんだっけ? - 会社の目的は変わるもの - 環境が変われば会社(組織)もプロダクトも変わる

    - 変化のスピードと不確実性は年々高まっている(VUCA) → 多くの場合、現状維持は右肩下がりに 成長・キャリアアップってなんだろう
  7. © 2023 LayerX Inc. 12 そもそも、成長する必要ってあるんだっけ? - ハードスキルはポータビリティが高いが、代替可能性も高い - 「コードが書けるだけ」では人材要件を満たせないことも

    - 変化のスピードと不確実性が年々高まっている A: 多くの場合はイエス(ただし環境を選べばその限りではない) 成長・キャリアアップってなんだろう
  8. © 2023 LayerX Inc. 13 「成長」の定義を考える 習得した複数のスキルを習得し組み合わせ、変化と不確実性に対処できるよ うになること そのために… -

    「なぜやるか」「何をやるか」を深く理解する - 「どうやるか」の引き出しを増やす 成長・キャリアアップってなんだろう
  9. © 2023 LayerX Inc. 14 変化と不確実性に対処できるようになるために - 「成長サイクル」=行動を伴うフィードバックサイクルを回す - インプットをすると行動が変わる

    - 行動が変わるとフィードバックが変わる - フィードバックが変わると新しい気づき=インプットが得られる → サイクルの起点となるインプットの質を上げる・量を増やす 成長・キャリアアップってなんだろう
  10. © 2023 LayerX Inc. 16 インプットの質・量を上げて「成長サイクル」を回す - 人を頼る(社内・社外) - Give

    firstの精神で情報とご縁をつなぎ、知見と価値の総量を増や す - 経験則を学ぶ - 似た事例(本・記事・動画・etc..)を探し、攻略本のように活用する - 寄り道をする - 「ど真ん中のエンジニアリング」以外の寄り道で、サブスキルを手に 入れる 成長サイクルを回す3つのキーアクション
  11. © 2023 LayerX Inc. 17 人を頼る - 社内編    < 目標は他者の力を利用して達成するものだよ!どんどん頼って!

    - 同じ目的のために働く仲間の力を借りる - 自分のことは自分より周りのほうがよく見えているもの - 教えてもらう・相手を見て学ぶ・補い合うなど形は様々 - 何気ないFB「意外と◯◯が向いてるかも」で人生が変わったケースも… - プロジェクトマネージャー - アーキテクト 成長サイクルを回す3つのキーアクション
  12. © 2023 LayerX Inc. 18 人を頼る - 社外編 Give firstの精神で情報とご縁をつなぎ、知見と価値の総量を増やす

    - 社外にメンターを持つ - 昔を知る友人、前職の先輩後輩、学生時代の恩師、etc.. - 現在地を客観視するためのヒントを交換できるはず - コミュニティ・イベントに参加してみる - 思い切って登壇してみると、仲間も見つかりやすい - スタッフとしての参加もおすすめ 成長サイクルを回す3つのキーアクション
  13. © 2023 LayerX Inc. 19 経験則を学ぶ 似た事例(本・記事・動画・etc..)を探し、攻略本のように活用する - メディアは、過去の特定の事象における成功・失敗事例の集積 -

    キャリアにおける悩みは分解すると歴史から学べるものが多い - 組み合わせによって個性が出る - 話の流れで薦められた本はとりあえず買っておくのがおすすめ - その場で読まなくてもいいし、途中で放り投げてもいい - 「薦められたこと」がインデックスになり、いつかの自分を助ける 成長サイクルを回す3つのキーアクション
  14. © 2023 LayerX Inc. 20 寄り道をする 「ど真ん中のエンジニアリング」以外の寄り道で、サブスキルを手に入れる - 開発の周辺スキル -

    翻って「スキルをいかに効果的に活かすか」の視点が備わる - EM, TPMなどメインとサブが入れ替わる可能性も - 事業を成り立たせる・成長させるために必要な要素を知る - 事業ドメイン・顧客理解/経営・ファイナンス - 「とりあえず食べてみる」、計画的偶発性理論的アプローチ 成長サイクルを回す3つのキーアクション
  15. © 2023 LayerX Inc. 22 成長のベクトルは環境に依存する - 「なぜやるか」「何をやるか」のアラインメントは簡単なようで難しい - 自分の目指す方向性と、環境が求める役割とのギャップ

    - エンジニア職に求められるスキルは多様で、それぞれの底も深い - 入社時と今とで役割が大きく変わることもある - 自分の興味が時とともに変わることだってある - 自分の視点によって環境の捉え方も変わる - 「最近なんだか仕事が全然楽しめなくなっちゃって…」 「キャリアの棚卸し」で細かく軌道修正
  16. © 2023 LayerX Inc. 24 周囲からの期待・自分の方向性のズレを埋める - まずは現状の整理から - 自分の目指したい方向性

    - プロダクト・チームをどうしたいか、どうなってほしいか - 環境が自分に求める役割、発揮してほしいスキル - ズレがあれば、埋めるためのアクションプランを練り、実行する - 目標を変える - 部署異動・転職をする - 継続すると差分を取れるようになる 「キャリアの棚卸し」で細かく軌道修正
  17. © 2023 LayerX Inc. 26 まとめ - 成長とは、複数のスキルを習得し組み合わせ、変化と不確実性に対処で きるようになること -

    その環境において「なぜやるか」「何をやるか」の理解度と「どうやるか」 の引き出しを増やすことが成長につながる - まずは成長サイクルを回すことから始める - そのためにインプットの質を上げ、量を増やす - 環境と自分の方向性とのズレを「キャリアの棚卸し」で点検し、埋める 「成長サイクル」でVUCAの時代を乗りこなす