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まだ見ぬ価値へ辿り着くための データプロダクト開発と組織づくり / Data Team Arrangement for Data Product Development with Future Values

まだ見ぬ価値へ辿り着くための データプロダクト開発と組織づくり / Data Team Arrangement for Data Product Development with Future Values

Developers Summit Summer 2019

【C-9】 07/02 17:25 ~ 18:25
本気で実践している人たちにしかできない話が聞きたい

セッションでの LT スライドです。

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20190702/session/2091/

Tetsuo Yamabe

July 02, 2019
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Transcript

  1. Developers Summit 2019 Summer 自己紹介 山邉 哲生 / @beniyama Quipper

    Limited VP of Engineering at Data Division エンジニアとして様々な事業領域でのシステム開発に従事した後、 2015年株式会社リクルー トマーケティングパートナーズに入社。現在は Quipper Limited に出向し、オンライン学習 サービスであるスタディサプリのデータを活用した学習支援に取り組んでいます。データ基盤 の開発からデータ分析、また機械学習などの技術を活用した研究開発を牽引中。博士(工 学)。
  2. Developers Summit 2019 Summer スタディサプリ • 月額 980 円(税抜)〜 •

    累計有料会員数 84 万人 • 国内導入高校数 2,575 校 • 授業動画数 4 万本 / 問題数 2 万本 • Quipper ブランドで海外展開中 ◦ インドネシア・フィリピン・メキシコ ※ 2018 年度実績値
  3. Developers Summit 2019 Summer Web Native Design SRE Data BizDev

    Marketing CRM CS PdM ✕ データ分析基盤開発運用 各種レポーティング KPI モニタリング BI 環境整備 ダッシュボード開発 事業伴走型分析 施策効果分析 プロダクト活用分析 A/B テスト SQL 講習 分析ナレッジ発信 産学との共同研究 機械学習活用 データプロダクト企画・開発 データエンジニア 機械学習エンジニア データリサーチエンジニア アプリケーションエンジニア データサイエンティスト
  4. Developers Summit 2019 Summer データプロダクトとは A data application acquires its

    value from the data itself, and creates more data as a result. It’s not just an application with data; it’s a data product. データ活用により価値を生み出し、さらにその結果、新たなデータを生成 (して進化)するアプリケーション Mike Loukides, “What is Data Science?”, O’Reilly Radar, June 2, 2010.
  5. Developers Summit 2019 Summer データプロダクト開発の難しさ 1. サービスが収集したデータを活用 => データを集めないと始まらない 2.

    利用されて新たなデータを生成 => 分析しないと精度がわからない 3. 新しいデータで更に進化 => 使えるようになるまで効果実感しづらい
  6. Developers Summit 2019 Summer データプロダクト開発の難しさ 一般的な機能開発 データプロダクト開発 データ準備 実証実験 企画

    設計・開発 運用・改善 開発優先度下がりがち 不確実性に起因したリードタイム
  7. Developers Summit 2019 Summer 『創れるデータ組織』になるために 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    • 独立したアプリとして MVP を開発 • 実証実験の施設で一部ユーザーに公開 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った • データプロダクト企画・開発・分析の3グループ体制 • 中長期のデータ戦略と短期的な機能開発を分けた 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した • データ分析基盤開発がメインだった • Web 開発チームに「社内留学」してスキル習得
  8. Developers Summit 2019 Summer 『創れるデータ組織』になるために 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    • 独立したアプリとして MVP を開発 • 実証実験の施設で一部ユーザーに公開 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った • データプロダクト企画・開発・分析の3グループ体制 • 中長期のデータ戦略と短期的な機能開発を分けた 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した • データ分析基盤開発がメインだった • Web 開発チームに「社内留学」してスキル習得
  9. Developers Summit 2019 Summer 『創れるデータ組織』になるために 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    • 独立したアプリとして MVP を開発 • 実証実験の施設で一部ユーザーに公開 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った • データプロダクト企画・開発・分析の3グループ体制 • 中長期のデータ戦略と短期的な機能開発を分けた 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した • データ分析基盤開発がメインだった • Web 開発チームに「社内留学」してスキル習得
  10. Developers Summit 2019 Summer 企画提案 研究開発 実証実験 性能改善 本番実装 本番運用

    効果検証 要因分析 施策立案 分析 データサイエンティスト 開発 データエンジニア 企画 データリサーチエンジニア
  11. Developers Summit 2019 Summer 『創れるデータ組織』になるために 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    • 独立したアプリとして MVP を開発 • 実証実験の施設で一部ユーザーに公開 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った • データプロダクト企画・開発・分析の3グループ体制 • 中長期のデータ戦略と短期的な機能開発を分けた 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した • データ分析基盤開発がメインだった • Web 開発チームに「社内留学」してスキル習得
  12. Developers Summit 2019 Summer 取り組みの結果 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    => 説明コストは下がり、協力者が自発的にプロジェクトを推進 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った => 機能開発(短期)とチューニング(中長期)を併存できた 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した => 優先度問題を乗り越え、リリースに辿り着いた
  13. Developers Summit 2019 Summer 見えてきた次の課題たち 1. Proof of Concept (PoC)を開発して社内外のファンを増やした

    => 社内の受容性を上げて立ち上げコストをもっと下げたい 2. リードタイムに向き合うチーミングを行った => データ PdM を擁立して企画・開発を一貫して推進したい 3. 単独で機能開発できるように組織のスキルセットを拡張した => アドオンではなくプロダクトに融和する UX を実現したい