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「Snowflakeだけ」でMLOpsはどこまでできる? ~現時点の到達点と、更なる可能性~

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November 28, 2025

「Snowflakeだけ」でMLOpsはどこまでできる? ~現時点の到達点と、更なる可能性~

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November 28, 2025
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Transcript

  1. 株式会社GA technologies
 Data / Applied ML / 部長 
 佐藤

    薫
 「Snowflakeだけ」でMLOpsはどこまでできる? 
 ~現時点の到達点と、更なる可能性~ 
 1 2025/11/28 【SnowVillage&みん強コラボ企画】ここがヘンだよ!? Snowflake 〜 みんなが考えた最強のデータ基盤には、なんで Snowflakeが多いのか?

  2. 株式会社 GA technologies
 • Machine Learning関連
 ◦ MLOps基盤の設計・開発・運用 
 (SageMaker

    → Airflow & MLflow → ?)
 ◦ アポ取得率や成約率などを予測し、 KPI運用や広告最適化に貢献 
 • 生成AI関連
 ◦ Difyで生成AIの民主化
 ◦ 顧客とAssetPlannerの面談文字起こしを様々な角度で構造化 
 佐藤 薫 / Sato Kaoru
 4 主にデータサイエンスのキャリア 
 2011年
東京工業大学・大学院(現・東京科学大学) 
 ストラスブール大学大学院交換留学(フランス) 
 • 計量経済学・人口統計学 
 • 生活時間と人口動態の関係(クラスタリング・回帰分析) 
 2018年
 2024年
 2022年
 アクサ生命保険株式会社 
 • データサイエンティスト 
 • 新契約を自動査定する MLモデルの開発・運用 
 • 既契約者のアップセル・クロスセル確率を予測する MLモデルの開発・運用 
 
 • MLOps基盤の設計・開発・運用( Databricks)
 • データサイエンティストの新卒採用・育成 

  3. 6 会社紹介 / 株式会社GA technologies / RENOSY
 ※1 東京商工リサーチによる投資用不動産の売上実績(2025年3月調べ)
 ※2

    東京商工リサーチによる投資用不動産会社の売上原価調査(2024年10月調べ)

  4. まとめ・Takeaway
 参考
 MLOps - Wikipedia
 
 9 SnowflakeにもMLOps関連機能が揃い始め、統一基盤でリネージが繋がるメリットを生かせそう 
 2015年
“Hidden

    Technical Debt in Machine Learning Systems” by Google
 2018年
 更なる可能性 
 課題:ModelからTableはまだ繋がらない(e.g., 予測結果を再利用するとリネージが切れる) 
 対策:現時点でもdbt上でカスタムすれば結合は可能 
 将来:ロードマップには載っているようなので、将来的に改善される可能性 
 2025年
SnowflakeもMLOps関連機能を多数発表 
 各社がMLOps機能を開発・公開し始める 
 e.g., MLflow(Databricks), SageMaker
 現時点の到達点 
 MLOpsに必要な機能が一通り揃い、リネージも Modelまで繋がるように 
 1. dbtでRAW層からSTG層やMART層を経てFEATURE層まで管理
 2. Feature ViewとDatasetを作成するPythonをStageにDeploy
 3. SnowparkのML Pipelineの学習・推論ImageをBuildし、Repositoryにpush
 4. TerraformでProcedureとTaskをデプロイ

  5. MLOpsに関わる機能のリリース日 
 10 2024年〜2025年にかけて MLOpsに必要な機能が一気に揃ってきた 
 2024年
 • Snowflake Model

    Registry(2024年3月3日一般公開)
 • Snowpark Container Services: Monitoring Services(2024年4月17日一般公開)
 • Snowpark Container Services(2024年8月1日一般公開)
 • Snowflake Feature Store(2024年9月25日一般公開)
 • Data & ML Lineage(2024年11月4日プレビュー公開)
 • ML Observability(?)
 • Snowflake Notebooks on Container Runtime for AWS(2025年3月17日一般公開)
 • Snowflake Datasets(2025年3月20日一般公開)
 • ML Explainability visualizations(2025年7月8日一般公開)
 • multiple replicas of a Snowpark Container Services job service(2025年8月7日プレビュー公開)
 • Using Snowsight to monitor data quality(2025年9月9日プレビュー公開)
 • Workspaces(2025年9月11日一般公開)
 • Snowflake-managed network rules(2025年10月21-23日一般公開)
 • Snowflake Machine Learning Experiments(2025年11月4日プレビュー公開)
 • dbt projects on Snowflake(2025年11月6日一般公開)
 2025年

  6. MLOps
 Data ScienceとMLOps
 13 抽出
 自動化(CI/CD/CT)
 学習
 コード管理(イメージ・ワークフロー) 
 管理


    推論
 監視
 Data Science
 EDA
 学習
 Notebook
 Data ScientistがNotebookで作ったモデルを、 MLOps Engineerが再現性と保守性高く実装する 

  7. MLOps
 DataOps
 データ基盤全体 
 15 Snowflakeであれば、 DataOpsとMLOpsを統合することができる 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)


    学習
 コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  8. MLOps
 DataOps
 データ基盤全体 
 16 Data Engineerと協業可能になり、インフラやセキュリティの管理コストが低減 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)


    学習
 コード管理( イメージ・ワークフロー・インフラ) 
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ 

  9. MLOps
 DataOps
 データ基盤全体 
 17 Analytical Engineer・Data Analystと協業可能になり、特徴量の管理コストが低減 
 抽出


    自動化(CI/CD/CT)
 学習
 コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  10. MLOps
 DataOps
 データ基盤全体 
 18 DataOpsとMLOpsの世界を超えてリネージが繋がることで、 MLモデルの管理コストが低減 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)


    学習
 コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理 
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  11. MLOps
 DataOps
 リネージ管理できると嬉しいこと 
 19 MLモデルの予測結果が再度データモデリングされ、 BIツールなどに提供されている場面を想定 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)


    学習
 コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  12. MLOps
 DataOps
 リネージ管理できると嬉しいこと 
 20 ある日突然、あるカラムの廃止がエンジニア側から伝えられたとする 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)
 学習


    コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  13. MLOps
 DataOps
 リネージ管理できると嬉しいこと 
 21 リネージが繋がっていないと、どのモデルで使われているかすぐに分からず、事故が起きる 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)
 学習


    コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  14. MLOps
 DataOps
 リネージ管理できると嬉しいこと 
 22 その結果、予測結果の利用先でも、事故が起きる 
 抽出
 自動化(CI/CD/CT)
 学習


    コード管理(イメージ・ワークフロー・インフラ)
 管理
 推論
 監視
 リネージ管理
 収集
 蓄積
 加工
 EDA
 セキュリティ

  15. 実際に試してみた 
 24 参考
 ML リネージトレース: ML データフロー | Snowflake

    Documentation
 
 RAW層からModelまでリネージが繋がっている 

  16. dbt projects on Snowflakeと組み合わせた例 
 25 RAW層からModelを経て予測結果まで リネージが繋がっている 
 参考


    Snowflake ML モデルを dbt データパイプラインに組み込む - Speaker Deck
 dbt-snowflakeでPython modelのCustom Materializationを実装する ~Stored Procedure編~ - LayerX エンジニアブログ 
 [便利]dbtでStreamlit in Snowflakeのコードを管理しよう! 

  17. まとめ・Takeaway(再掲)
 参考
 MLOps - Wikipedia
 
 27 SnowflakeにもMLOps関連機能が揃い始め、統一基盤でリネージが繋がるメリットを生かせそう 
 2015年
“Hidden

    Technical Debt in Machine Learning Systems” by Google
 2018年
 更なる可能性 
 課題:ModelからTableはまだ繋がらない(e.g., 予測結果を再利用するとリネージが切れる) 
 対策:現時点でもdbt上でカスタムすれば結合は可能 
 将来:ロードマップには載っているようなので、将来的に改善される可能性 
 2025年
SnowflakeもMLOps関連機能を多数発表 
 各社がMLOps機能を開発・公開し始める 
 e.g., MLflow(Databricks), SageMaker
 現時点の到達点 
 MLOpsに必要な機能が一通り揃い、リネージも Modelまで繋がるように 
 1. dbtでRAW層からSTG層やMART層を経てFEATURE層まで管理
 2. Feature ViewとDatasetを作成するPythonをStageにDeploy
 3. SnowparkのML Pipelineの学習・推論ImageをBuildし、Repositoryにpush
 4. TerraformでProcedureとTaskをデプロイ