Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
チームワークあふれる Garoonチーム
Search
Cybozu
PRO
June 15, 2020
Technology
0
2.9k
チームワークあふれる Garoonチーム
Cybozu
PRO
June 15, 2020
Tweet
Share
More Decks by Cybozu
See All by Cybozu
Recruitment Pitch in New Business Division
cybozuinsideout
PRO
0
12
サイボウズ Office/メールワイズチームの改善の取り組み「困りごと共有会」
cybozuinsideout
PRO
1
16
サイボウズのOSPO
cybozuinsideout
PRO
1
91
非エンジニアの私が試行錯誤の末見出したスクラムマスターの道
cybozuinsideout
PRO
2
130
Kubernetes でもJava アプリでTLS 接続を終端したい
cybozuinsideout
PRO
2
150
Google I/O - 2024 What’s new in flutter
cybozuinsideout
PRO
2
260
Waffle Festival2024(斉藤裕希)
cybozuinsideout
PRO
3
560
主体的な活動で巨大な影響範囲のテストを乗りこなしていく話
cybozuinsideout
PRO
2
360
サイボウズ 開発本部採用ピッチ / Cybozu Engineer Recruit
cybozuinsideout
PRO
9
40k
Other Decks in Technology
See All in Technology
GoとアクターモデルでES+CQRSを実践! / proto_actor_es_cqrs
ytake
1
160
OSSコミットしてZennの課題を解決した話
dyoshikawa1993
0
150
Classmethod Odyssey 登壇資料
yamahiro
0
390
セキュリティ研修 Day1【MIXI 24新卒技術研修】
mixi_engineers
PRO
0
160
DevIO2024_レガシー運用からの脱却 -クラウド活用の実践事例とベストプラクティス-
jun2882
0
210
Classmethod流のPlatform Engineering / classmethod-platform-engineering-devio2024
tomoki10
0
480
年間一億円削減した時系列データベースのアーキテクチャ改善~不確実性の高いプロジェクトへの挑戦~
lycorptech_jp
PRO
3
2.9k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
4
590
DDDにおける認可の扱いとKotlinにおける実装パターン / authorization-for-ddd-and-kotlin-implement-pattern
urmot
4
390
Git 研修 Advanced【MIXI 24新卒技術研修】
mixi_engineers
PRO
0
200
Azure OpenAI Service Dev Day / LLMでできる!使える!生成AIエージェント
masahiro_nishimi
3
800
技術負債による事業の失敗はなぜ起こるのか / Why do business failures due to technical debt occur?
i35_267
0
190
Featured
See All Featured
Web Components: a chance to create the future
zenorocha
307
41k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
652
58k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
63
11k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
18
1.2k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
64
4.1k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
48
10k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
24
1.8k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
325
20k
Done Done
chrislema
179
15k
Writing Fast Ruby
sferik
623
60k
Designing for Performance
lara
604
67k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
323
37k
Transcript
チームワークあふれる Garoonチーム 神崎 ゆうこ サイボウズ株式会社 Garoon開発チーム
神崎 ゆうこ って誰︖ Garoon愛があふれてる⼈ ▌新卒⼊社9年⽬, ずっと Garoonチーム l バックサポート, 開発,
スクラムマスターを経験 l 現在は様々なメンバーの協⼒を集めることに注⼒ l Twitter : @yuko_neko
スケジュール メッセージ ファイル管理 スペース ワークフロー 掲⽰板 組織内のコミュニケーションを促進する 様々な仕組みが魅⼒のグループウェア
情報の種類に合わせて機能を選べる メッセージ 相談事・⽴ち話 宛先以外⾮公開 1つのスレッド 掲⽰板 まさに紙の掲⽰板 掲⽰板ごとのアクセス権 予約投稿・閲覧確認 スペース
会議室での議論 スレッドを複数作成可能 公開/⾮公開
もっとGaroonの価値を⾼めたい︕ チームワークあふれる機能を実装したい︕
想定通りに進められない開発 ▌オンプレリリースから18年, クラウドは8年 l プログラムの負債が多く, 機能追加に想定以上のコスト l 予想もしないような不具合が発⽣し 品質を担保するための試験等のプロセスが増える 今後もGaroonの価値を⾼めるためには
まずはこれらの改善が必要︕
しかし 1年前のGaroon開発チーム まさに負のスパイラル l 改善の⾒込みがないまま, 機能開発し続けるのがつらい l ベテランメンバーが⽴て続けにチームを抜ける l 機能開発や改善どころか,
問い合わせ業務もギリギリ l 新卒のGaroonチームへの配属希望者が0⼈
そんな中どうやって改善を進める︖
きっかけはGaroonのスケジュールに登録された “Garoonのヤバさを考える会”という予定
“Garoonのヤバさを考える会” って︖ 全社を巻き込んだ超ヘビーな打合せ l 開発, ビジネスPM, プロモーション, 営業など30⼈参加 l それぞれの視点で,
何がなぜどれくらいヤバいか話し合う l 参加者の意⾒を聞く場として “オンライン実況”を活⽤ 副次的な効果として, 全社的に注⽬を集める
今まで通り機能開発と並⾏しての改善するのは厳しい ⻑期間, 新機能追加がないと販売が厳しくなる ⻑期間とはどれくらいが限度︖ 他社と⽐較すると現在の機能追加の頻度でも遅い ⼈を増やすことで解決できない︖ ⼈だけ増えると, 技術負債を増やす可能性すらある この状態では, さらなる⼈材流出が⼼配…
結果, ヤバさと正⾯から向き合うように 打ち合わせ後も”対話“を続ける l 要件検討などビジネスサイドのメンバーとの会議に ⼀部のエンジニアも参加するように l グループウェア上に会議の内容を随時公開し, それに対する意⾒のやり取りもグループウェア上で⾏う l
「分報」を発端として, 議論が⽩熱することも
それからちょうど1年 Garoonチームはどうなった︖ 代表的な3つの変化
変化1. 改善専⾨チームが爆誕︕ ⼤きな改善を進めるチーム体制が整った l 改善の必要性が理解されたことで 機能開発をやっていたメンバーが改善に注⼒できるように l 改善タスクの⽴案から設計, 実装まで担当 l
チームで取り組むことで, ⽅針検討がスムーズに︕
0% 20% 40% 60% 80% 100% 2019.08 2019.11 2020.03 2020.05
2020.08 リリースごとのタスクタイプの割合 その他開発 機能開発 不具合改修 リリース作業 改善 変化2. 改善タスクが増えた︕ 38% 3% 40% 28% 31%
変化3. 他チームと協⼒するように︕ プロダクト横断の専⾨性の⾼いチーム l “ヤバさ”が伝わってより協⼒してもらいやすく l ⽣産性向上チーム, フロントエンドエキスパートチーム, アジャイルコーチ, 組織運営チーム,
コネクト⽀援チーム l ベテランメンバーが減って厳しい状況が⼤きく緩和 l 詳しくは次の川畑くんの発表をお楽しみに︕
“対話”を続けて1番⼤切だと感じていること
意⾒が⾷い違っても「何か違う情報」を 相⼿が持っていると考えて議論することが⼤切 異なる⽴場の⼈とも情報さえ揃えば ⾃然と同じ結論や意⾒に⾏き着く 知ればお互いに尊敬や感謝の気持ちが⽣まれる
涙が出るほど嬉しかった出来事 所属部署は関係なく全員が”Garoonチーム”に︕ ビジネスサイドのメンバーが営業の⽅の販売時の苦悩に対して プロダクトのヤバさに対する開発チームの取り組みを 開発メンバーひとりひとりの名前を上げて説明してくれたこと ※ Garoon愛あふれる2000⽂字以上の⻑⽂で説明
今後のGaroonチームは 次は何をするか︖ 前向きに改善に取り組む準備は整った
進めたい改善は盛りだくさん ▌改善系や技術系のタスクの⽴案, 設計, 実装 l 問題解決のために必要な技術の探求, 提案, 導⼊ l リファクタリング,
リアーキテクティング l 基盤周り(ミドルウェア, フレームワーク等)の改善 l ユニットテストや Selenium でのブラウザテスト 継続的インテグレーションの維持・推進
より価値の⾼い新機能追加も⽬指す ▌限られたリソースのなかで最⼤限の価値を追求 l営業, プロモ, 販売戦略, カスタマーサポートなど ⾊んな役割の⼈達と連携して, 仮説検証を繰り返す l開発チーム内でも, 実装前の情報収集を強化
ログ分析, プロトによるユーザビリティテスト
あれ︖︕⼈が⾜りない︖︕
あなたもGaroonチームに ジョインしませんか︖ 共にGaroonの価値を⾼めてくださる 開発/QAエンジニアをお待ちしています