Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
チームワークあふれる Garoonチーム
Search
Cybozu
PRO
June 15, 2020
Technology
1
3.5k
チームワークあふれる Garoonチーム
Cybozu
PRO
June 15, 2020
Tweet
Share
More Decks by Cybozu
See All by Cybozu
PSIRTでAIテストを実施するまでの道のり
cybozuinsideout
PRO
0
87
無理なく続けるサイボウズの社内勉強会
cybozuinsideout
PRO
1
1.2k
分散システムにおける 無兆候データ破損の影響について
cybozuinsideout
PRO
1
60
タンパク質構造のシミュレーションソフトウェア試行錯誤
cybozuinsideout
PRO
1
48
読みやすいアセンブリ言語
cybozuinsideout
PRO
1
43
Wasmで拡張できる軽量マークアップ⾔語Brack(後編)
cybozuinsideout
PRO
1
36
Wasmで拡張できる軽量マークアップ⾔語Brack(前編)
cybozuinsideout
PRO
1
38
kintone開発組織のAWSエンジニアの紹介
cybozuinsideout
PRO
0
240
kintone開発組織のサービスプラットフォームチームの紹介
cybozuinsideout
PRO
0
130
Other Decks in Technology
See All in Technology
変化する開発、進化する体系時代に適応するソフトウェアエンジニアの知識と考え方(JaSST'25 Kansai)
mizunori
1
200
BigQuery Remote FunctionでLooker Studioをインタラクティブ化
cuebic9bic
3
260
Javaで作る RAGを活用した Q&Aアプリケーション
recruitengineers
PRO
1
100
BrainPadプログラミングコンテスト記念LT会2025_社内イベント&問題解説
brainpadpr
1
160
Кто отправит outbox? Валентин Удальцов, автор канала Пых
lamodatech
0
330
Snowflake Summit 2025 データエンジニアリング関連新機能紹介 / Snowflake Summit 2025 What's New about Data Engineering
tiltmax3
0
300
生成AIでwebアプリケーションを作ってみた
tajimon
2
140
_第3回__AIxIoTビジネス共創ラボ紹介資料_20250617.pdf
iotcomjpadmin
0
150
IIWレポートからみるID業界で話題のMCP
fujie
0
770
Agentic Workflowという選択肢を考える
tkikuchi1002
1
480
AIのAIによるAIのための出力評価と改善
chocoyama
2
540
Azure AI Foundryでマルチエージェントワークフロー
seosoft
0
180
Featured
See All Featured
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
206
24k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
233
140k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
51
8.4k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
337
57k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
53
11k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
331
22k
Transcript
チームワークあふれる Garoonチーム 神崎 ゆうこ サイボウズ株式会社 Garoon開発チーム
神崎 ゆうこ って誰︖ Garoon愛があふれてる⼈ ▌新卒⼊社9年⽬, ずっと Garoonチーム l バックサポート, 開発,
スクラムマスターを経験 l 現在は様々なメンバーの協⼒を集めることに注⼒ l Twitter : @yuko_neko
スケジュール メッセージ ファイル管理 スペース ワークフロー 掲⽰板 組織内のコミュニケーションを促進する 様々な仕組みが魅⼒のグループウェア
情報の種類に合わせて機能を選べる メッセージ 相談事・⽴ち話 宛先以外⾮公開 1つのスレッド 掲⽰板 まさに紙の掲⽰板 掲⽰板ごとのアクセス権 予約投稿・閲覧確認 スペース
会議室での議論 スレッドを複数作成可能 公開/⾮公開
もっとGaroonの価値を⾼めたい︕ チームワークあふれる機能を実装したい︕
想定通りに進められない開発 ▌オンプレリリースから18年, クラウドは8年 l プログラムの負債が多く, 機能追加に想定以上のコスト l 予想もしないような不具合が発⽣し 品質を担保するための試験等のプロセスが増える 今後もGaroonの価値を⾼めるためには
まずはこれらの改善が必要︕
しかし 1年前のGaroon開発チーム まさに負のスパイラル l 改善の⾒込みがないまま, 機能開発し続けるのがつらい l ベテランメンバーが⽴て続けにチームを抜ける l 機能開発や改善どころか,
問い合わせ業務もギリギリ l 新卒のGaroonチームへの配属希望者が0⼈
そんな中どうやって改善を進める︖
きっかけはGaroonのスケジュールに登録された “Garoonのヤバさを考える会”という予定
“Garoonのヤバさを考える会” って︖ 全社を巻き込んだ超ヘビーな打合せ l 開発, ビジネスPM, プロモーション, 営業など30⼈参加 l それぞれの視点で,
何がなぜどれくらいヤバいか話し合う l 参加者の意⾒を聞く場として “オンライン実況”を活⽤ 副次的な効果として, 全社的に注⽬を集める
今まで通り機能開発と並⾏しての改善するのは厳しい ⻑期間, 新機能追加がないと販売が厳しくなる ⻑期間とはどれくらいが限度︖ 他社と⽐較すると現在の機能追加の頻度でも遅い ⼈を増やすことで解決できない︖ ⼈だけ増えると, 技術負債を増やす可能性すらある この状態では, さらなる⼈材流出が⼼配…
結果, ヤバさと正⾯から向き合うように 打ち合わせ後も”対話“を続ける l 要件検討などビジネスサイドのメンバーとの会議に ⼀部のエンジニアも参加するように l グループウェア上に会議の内容を随時公開し, それに対する意⾒のやり取りもグループウェア上で⾏う l
「分報」を発端として, 議論が⽩熱することも
それからちょうど1年 Garoonチームはどうなった︖ 代表的な3つの変化
変化1. 改善専⾨チームが爆誕︕ ⼤きな改善を進めるチーム体制が整った l 改善の必要性が理解されたことで 機能開発をやっていたメンバーが改善に注⼒できるように l 改善タスクの⽴案から設計, 実装まで担当 l
チームで取り組むことで, ⽅針検討がスムーズに︕
0% 20% 40% 60% 80% 100% 2019.08 2019.11 2020.03 2020.05
2020.08 リリースごとのタスクタイプの割合 その他開発 機能開発 不具合改修 リリース作業 改善 変化2. 改善タスクが増えた︕ 38% 3% 40% 28% 31%
変化3. 他チームと協⼒するように︕ プロダクト横断の専⾨性の⾼いチーム l “ヤバさ”が伝わってより協⼒してもらいやすく l ⽣産性向上チーム, フロントエンドエキスパートチーム, アジャイルコーチ, 組織運営チーム,
コネクト⽀援チーム l ベテランメンバーが減って厳しい状況が⼤きく緩和 l 詳しくは次の川畑くんの発表をお楽しみに︕
“対話”を続けて1番⼤切だと感じていること
意⾒が⾷い違っても「何か違う情報」を 相⼿が持っていると考えて議論することが⼤切 異なる⽴場の⼈とも情報さえ揃えば ⾃然と同じ結論や意⾒に⾏き着く 知ればお互いに尊敬や感謝の気持ちが⽣まれる
涙が出るほど嬉しかった出来事 所属部署は関係なく全員が”Garoonチーム”に︕ ビジネスサイドのメンバーが営業の⽅の販売時の苦悩に対して プロダクトのヤバさに対する開発チームの取り組みを 開発メンバーひとりひとりの名前を上げて説明してくれたこと ※ Garoon愛あふれる2000⽂字以上の⻑⽂で説明
今後のGaroonチームは 次は何をするか︖ 前向きに改善に取り組む準備は整った
進めたい改善は盛りだくさん ▌改善系や技術系のタスクの⽴案, 設計, 実装 l 問題解決のために必要な技術の探求, 提案, 導⼊ l リファクタリング,
リアーキテクティング l 基盤周り(ミドルウェア, フレームワーク等)の改善 l ユニットテストや Selenium でのブラウザテスト 継続的インテグレーションの維持・推進
より価値の⾼い新機能追加も⽬指す ▌限られたリソースのなかで最⼤限の価値を追求 l営業, プロモ, 販売戦略, カスタマーサポートなど ⾊んな役割の⼈達と連携して, 仮説検証を繰り返す l開発チーム内でも, 実装前の情報収集を強化
ログ分析, プロトによるユーザビリティテスト
あれ︖︕⼈が⾜りない︖︕
あなたもGaroonチームに ジョインしませんか︖ 共にGaroonの価値を⾼めてくださる 開発/QAエンジニアをお待ちしています