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Scrum導入しようとしたら失敗した話
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dach
July 31, 2019
Technology
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Scrum導入しようとしたら失敗した話
dach
July 31, 2019
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Transcript
Scrum導入し ようとして失 敗した話 @i-dach 2019/07
Who are you ? qiita: @i-dach Twitter: i-dach github: i-dach
職業 • 現在:カイゼンエンジニア • 将来:カイゼンムキムキエンジニア (トレーニング中) 所属 • DesignOne Japan, inc ◦ DOG主催 / diet部部長 / キックボクシング部部長 ◦ ジェネラリストとしてカイゼン&越境活動 ◦ 設計周りの監修的なこともしてたりします 趣味 • 呼吸法の研究 • エンジニア • DIY(Iot) ←予定 最近熱いもの • O2O
最近頭を悩ませてる問題 表記ゆれ qiita / github 昔からこれ twitter / facebook SNSはこっち
閑話休題
問いかけ
あなたのチームは 「問題を抱えてますか?」
問いかけ
その問題は 「Scrumだったら」 解決すると思いますか?
Thinking
私が得た教訓
「Agileの手法」を入れる前に まず足元を見返した方がいい
ちょっとここで昔話
・オールジャンルの店舗向け口コミサイト ・登録店舗数約465万店舗(2019/07/29)
チームにJoinして問題と直面する • よくあるタスク: ◦ その場の思いつき ◦ ステークホルダーが不在 ◦ なんならPOも不在 ◦
ゴールが存在しない ◦ 効果計測をする指標がない ◦ ドメイン知識の共有がされないとできない ◦ 優先度が決まってない ◦ 計画がない ◦ チームの目標もない ◦ 消化されないで溜まっていく ◦ チームと言うか個人単位でしか動かない
なぜか
10年くらいの歴史あり
とりあえず対応!だから結構負債がある... データが噛み合わない ノイズが多い ステークホルダーがわ からない 燃え尽きてしまう
システム? 文化? 人材? 開発フロー? ドキュメント? 教育? 定義? アーキテクチャ?
どうしようか
考えた結果 ・個人で動くにはこなせる限界がある ・どの問題も最終的にはチームを越境して影響を持たせなくてはならない ・どの問題も認識をすり合わせてやる必要がある リフォームするにもまずはメンバーと一致団結しないと!
まずは「チーム」になろう!
Scrumを入れれば良くなるのでは?
None
Scrum導入初期 チーム • メンバー :2~3 人(SC未経験) • SCM :i-dachが兼任 •
PO :部長 →MGR スクラムイベント 1. スプリント0でキックオフ 2. スプリントプランニング 3. デイリースクラムで毎日情報共有 4. スプリント半ばショーケース 5. スプリントレトロスペクティブ
こんな気分
立ちはだかる壁 1.前のやりかたのゴミが多い 2.飛び込みの別案件が発生した時に勝手に割り込まれる 3.最初にチームとしての方向性を作ってなかったのであんましチーム感ない 4.スピード感が出ないと言われることが増える 5.障害がプランニング日とかに起きるとスプリントが止まる
色々対応してみたが... 1.前のやりかたのゴミが多い → チケットの棚卸しでいらないやつ一括削 2.飛び込みの別案件が発生した時に勝手に割り込まれる → スプリント中に必ず対応すべきものかどうかをPOに判断してもらった 3.最初にチームとしての方向性を作ってなかったのであんましチーム感ない → チームとしての課題を出し合って解決すべき根本を洗い出した
4.スピード感が出ないと言われることが増える → 必要性を解く 5.障害がプランニング日とかに起きるとスプリントが止まる → スプリント期間を延ばしたりして対応
POから反発を受け身動きが取れなくなり
None
None
ちゃんと振り返ろう その場の思いつき ステークホルダーが 不在 POも不在 ゴールが 存在しない 効果計測をする指標 がない ドメイン知識の共有が
されないとできない 優先度が 決まってない 計画がない チームの 目標もない 消化されないで 溜まっていく ここがなぜ存在しないのかを しっかりと考えてから動くべきだった
もし同じチームで次やるとしたら • そもそもこのチームにScrumって向いているのだろうか ◦ 目指すべきゴールはある? ◦ 不確実性との闘い • Scrumを始める前にチームの課題と方向性を決めておくべき •
もしScrumで行こう!となったとしても ◦ Agileってなんだろうということを時間をかけて伝える ◦ POとしての役割をしっかり認識してもらう • 「銀の弾丸」ではないよということをしっかりと伝える
教訓
「Agileの手法」を入れる前に まず足元を見返した方がいい