2022.11.25 Cookpad TechConf 2022 https://techconf.cookpad.com/2022/
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レシピサービスにおける持続的なプロダクト開発プロセスについて大石英介・島朋代レシピサービス開発部2
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4今日お話しすること
5大規模サービスを支える組織と開発プロセスのリデザイン
6レシピサービス?
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10377約 万品国内の投稿レシピ数国内の投稿つくれぽ数2,500約 万件国内の月間利用者数5,200約 万人※ レシピを見て作った人のおすすめレポート※
11レシピサービスが実現していること
12なぜ、開発プロセスのリデザインが必要なのか?
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14そこから1年
15なんか思うように開発が進まない...?🙄🥴🥺😰
16時を同じくして…
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18なにかがおかしい・・・🤔
19組織として、問題解決しないとマズい 🤯
20問題の解像度を上げる取り組み
21課題と指針を言語化
22歴代の責任者と振り返る
23メンバーと振り返る
24浮き彫りになった3つの問題 🔎
・開発進行の属人化・期限ドリブン・情報の透明性のなさ251. 無理を強いる開発進行
262. 技術的なコストを事業として考慮できていない・事業からの運用コスト・技術負債の認識がない・大規模プロジェクトによって残された負債
27・技術戦略の共有不足・アーキテクチャと組織の不一致3. 技術戦略面のミスコミュニケーション
28解決へ向けてのアクション
29・巨大なコードベース(cookpad_all)とマイクロサービス(20個以上)・エンジニア30名、総勢50名の組織アクションの制約規模を考慮する 開発を止めない・負債解消プロジェクトではない・持続的、組織的に取り組める体制を作る・ユーザーへ良いプロダクトを提供し続けることが目的
プロダクトバックログの20%は開発のためのアイテム30スクラムの導入機能開発を止めずに技術的課題を解決するプロセスの型をつくる開発スピードや効率をプロセスの側面から上げる
31技術基盤組織をプロダクト開発組織と同じ組織に技術部から3つの基盤チームをプロダクト開発部へ編入検索基盤チームを新設
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34定期的な機能の棚卸しとクローズ判断通称「サービス継続確認会」成長戦略があるかどうかが継続・廃止の検討基準クローズアクションはバックログに積み実行する
35アクションの結果
1. 無理を強いる開発進行36結果・スクラム導入で、コミュニケーションや意思決定がスムーズになった・定期的な振り返りにより、主体的にプロセス改善が可能になった・バックログで情報が透明化され、ゴールに対する解像度が向上した
2. 技術的なコストを事業として考慮できていない37結果・サービス継続確認会・プロダクトバックログにより、コストや技術課題を 見える化できた・事業責任者がプロダクトバックログを通じ、技術的なコストへの投資判断 をする仕組みができた・コストを踏まえた施策設計が行えるようになった
3. 技術戦略面のミスコミュニケーション38結果・技術基盤チームと機能開発チームが距離が近くなり、コミュニケーションコスト が下がった・共通のゴールを持つことで、ミスコミュニケーションが起きづらくなった・事業方針と技術戦略の双方を考慮した組織づくりが行えるようになった
39そして、今
40あの日の行き詰まりを完全に乗り越えた
41持続的なプロダクト開発環境とはプロダクトゴールや方針だけでなく、組織、システム、文化も一緒にアップデートされ続ける環境 🤝
42・エンジニア・技術部門にしか見えなかった部分を組織として見えるようにした・組織としてマイナスの価値の部分にちゃんと目を向ける考察: 技術的な情報非対称の解消
43考察: 技術的な情報非対称の解消・エンジニア・技術部門にしか見えなかった部分を組織として見えるようにした・組織としてマイナスの価値の部分にちゃんと目を向ける
44最後に
45この取組みに関連する発表資料● このセッション後:宮崎「巨大なレシピサービスのアーキテクチャを最高にしたい」● ポスター展示:「今日、なにつくろう? 日本の毎日の料理を支えるレシピ検索」● Cookpad Lounge #14 レシピサービスの根幹を支える!検索エンジニア座談会● Cookpad Lounge #15 After Kaigi on Rails(スクラムについての話題)● @ukstudio 今年できたチームの生産性を向上させたプラクティスの紹介 / Kaigi onRails 2022
46ご清聴ありがとうございました😆