Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
AWS Certificate Manager (ACM証明書)の仕様変更対応 〜スマートな切...
Search
ふくちーぬ(Takaya Fukuchi)
November 15, 2024
Technology
0
450
AWS Certificate Manager (ACM証明書)の仕様変更対応 〜スマートな切り替え術〜
AWS Certificate Manager(ACM証明書)の仕様変更対応〜スマートな切り替え術〜
2024/11/15 JAWS-UG 山梨 #2
ふくちーぬ(Takaya Fukuchi)
November 15, 2024
Tweet
Share
More Decks by ふくちーぬ(Takaya Fukuchi)
See All by ふくちーぬ(Takaya Fukuchi)
AWS Lambdaでサーバレス設計を学ぼう_ベンダーロックインの懸念を超えて-サーバレスの真価を探る
fukuchiiinu
4
1k
JAWS-UG茨城_Amazon Bedrockを使う生成AIアプリケーションの開発ワークショップ_補足資料
fukuchiiinu
1
83
Japan AWS Jr. Championsがお届けするre:Invent2024のハイライト ~ラスベガスで見てきた景色~
fukuchiiinu
0
1.1k
大規模サーバ移行を成功に導くための事前調査フェーズの工夫事例
fukuchiiinu
2
1.1k
Youは何しにJAWS-UGへ?
fukuchiiinu
2
470
次は君だ。~Japan AWS Jr. Champions 受賞までの奇跡~
fukuchiiinu
0
510
CodePipelineにおいてネストされたスタックの子スタックに対して変更セットを有効にするテクニック!
fukuchiiinu
0
180
AWS公式ドキュメントにきちんと向き合っていますか?~ECSの最新アップデートから見てみた、ドキュメント検証の重要性~
fukuchiiinu
0
530
Other Decks in Technology
See All in Technology
MobileActOsaka_250704.pdf
akaitadaaki
0
110
怖くない!はじめてのClaude Code
shinya337
0
360
20250707-AI活用の個人差を埋めるチームづくり
shnjtk
3
3.1k
Zero Data Loss Autonomous Recovery Service サービス概要
oracle4engineer
PRO
2
7.7k
事業成長の裏側:エンジニア組織と開発生産性の進化 / 20250703 Rinto Ikenoue
shift_evolve
PRO
2
18k
生成AI時代の開発組織・技術・プロセス 〜 ログラスの挑戦と考察 〜
itohiro73
1
410
Delta airlines®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
airtravelguide
0
330
Should Our Project Join the CNCF? (Japanese Recap)
whywaita
PRO
0
320
OPENLOGI Company Profile
hr01
0
67k
FOSS4G 2025 KANSAI QGISで点群データをいろいろしてみた
kou_kita
0
380
2025-07-06 QGIS初級ハンズオン「はじめてのQGIS」
kou_kita
0
150
Frontier airlines®️ USA Contact Numbers: Complete 2025 Support Guide
oliversmith12
0
110
Featured
See All Featured
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
337
57k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
8
680
Speed Design
sergeychernyshev
32
1k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
730
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
82
9.1k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
234
140k
Side Projects
sachag
455
42k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Transcript
ふくちーぬ(福地孝哉) 2024/11/15 JAWS-UG 山梨#2 AWS Certificate Manager (ACM証明書)の仕様変更対応 〜スマートな切り替え術〜
2 本日はACMのお話をします。 このような通知を受け取った方が対象です AWS Certificate Manager (ACM) 件名:AWS Certificate Manager(ACM)はドメインのWHOIS連絡先アドレスの
検証メールの送信を停止します 本文: ドメインのWHOIS連絡先アドレスを使用して検証され、 AWS Certificate Manager(ACM)を通じて発行されたEメール検証済みパブリック証明書を少な くとも1つお持ちため、本通知をお送りしております。 ・ ・ ・ ※AWS Health Dashboardでも、自身のアカウント内に影響を受けるリソースがあるかどうか確認できます。 P24参照
3 そんな通知きてないので、”私は知らないわ” と思ったそんなあなた。
4 そんな通知きてないので、”私は知らないわ” と思ったそんなあなた。 メール検証を利用しているのが悪いじゃん。 最初からDNS検証を利用しているから”オレ 関係ないし”と思ったそんなあなた。
5 そんな通知きてないので、”私は知らないわ” と思ったそんなあなた。 メール検証を利用しているのが悪いじゃん。 最初からDNS検証を利用しているから”オレ 関係ないし”と思ったそんなあなた。 そんな方にこそ是非社内関係者に、本内容を 共有していただけますと幸いです!
名前:福地孝哉(ふくちーぬ) 所属:豊洲界 対応案件:Webシステムの運用保守,クラウドへのサーバ移行,API基盤構築 経歴: 2023-2024 Japan AWS All Certifications Engineers
2024 Japan AWS Jr. Champions JAWS-UG山梨と私: 昨年Jr. Championsによって開催される豊洲回で、濱田さんと出会いました! 先週JAWS-UG茨城にて、積田さんと出会いました! 一言:re:Inventに初参戦します!皆さん色々教えてください! 好きなAWSサービス:AWS Certificate Manager 趣味:テニス,サウナ,熱波師,鹿島アントラーズ,Da-iCE 6
7 ACM仕様変更を簡単に • メール検証方式では、WHOISアドレスを利用してメール検証しているが、可用性の観 点から2024年10月以降送信を停止しました。新規利用については、2024年6月から既 に開始しています。 ‒ 背景として、WHOISアドレスに更新メールが届かなくなる問題が発生しています。 方法①メール検証方式を引き続き利用する ‒
今後は5つのシステムアドレスに更新メールが届きます。 administrator@your_domain_name hostmaster@your_domain_name postmaster@your_domain_name webmaster@your_domain_name admin@your_domain_name ‒ しかし、既知のアドレスのため攻撃の標的となる等セキュリティの懸念点があります。 方法②DNS検証方式に移行する ‒ 証明書の切り替え作業が必要です。
8 ACM仕様変更を簡単に • メール検証方式では、WHOISアドレスを利用してメール検証しているが、可用性の観 点から2024年10月以降送信を停止しました。新規利用については、2024年6月から既 に開始しています。 ‒ 背景として、WHOISアドレスに更新メールが届かなくなる問題が発生しています。 方法①メール検証方式を引き続き利用する ‒
今後は5つのシステムアドレスに更新メールが届きます。 administrator@your_domain_name hostmaster@your_domain_name postmaster@your_domain_name webmaster@your_domain_name admin@your_domain_name ‒ しかし、既知のアドレスのため攻撃の標的となる等セキュリティの懸念点があります。 方法②DNS検証方式に移行する ‒ 証明書の切り替え作業が必要です。
9 結論 DNS検証方式の証明書を新規作成した後に、ELBにアタッチされて いる証明書の置き換えを実施する 参考AWSドキュメント:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/acm/latest/userguide/email-validation.html
10 STEP0 Elastic Load Balancing AWS Certificate Manager (ACM) メール検証方式
メール検証方式の証明書がELBにアタッチ済みである
11 STEP1 Elastic Load Balancing AWS Certificate Manager (ACM) メール検証方式
DNS検証方式の証明書を新規に作成して、DNSサーバに登録する AWS Certificate Manager (ACM) DNS検証方式
12 DNS証明書の新規作成手順 情報システム部担当者様 ACM証明書を作成したので、 CNAMEレコードをDNSサーバに 72時間以内に登録してください。 ふくちーぬ
13 72時間後… DNS証明書の新規作成手順 情報システム部担当者様 ふくちーぬ
14 72時間後… (やばい。)いま登録しました。 DNS証明書の新規作成手順 情報システム部担当者様 ふくちーぬ
15 DNS証明書の新規作成手順 ACM証明書が検証失敗している。。 (もう一回登録依頼するの手間だな。) 情報システム部担当者様 ふくちーぬ
16 DNS証明書の新規作成手順 そんな時はさっきの証明書は削除して、 再度同一ドメインでACM証明書を作 成すれば検証されるんだっけか! 情報システム部担当者様 ふくちーぬ
17 DNS証明書の新規作成手順 情報システム部担当者様 ふくちーぬ ありがとうございました。 証明書のステータスが“検証済み”に なったので、クローズします。
18 DNS検証のCNAMEレコードはAWSアカウント内のドメイン名に対して、一意 の値となるため72時間以内に実施するべき検証ができなかった場合でも、証 明書を再作成することで対処することができます。 DNS証明書の新規作成時のポイント 参考AWSドキュメント:https://aws.amazon.com/jp/certificate-manager/faqs/
19 STEP3 Elastic Load Balancing AWS Certificate Manager (ACM) メール検証方式
ELB証明書を置き換えて、通信を切り替える AWS Certificate Manager (ACM) DNS検証方式
20 • NLBを利用の場合は、切り替え時の瞬断は発生しないためメンテナンス期 間を設ける必要はありません。例えば切り替え前に発生したリクエストは、 既存の証明書(メール検証)が使われて、切り替え後のリクエストについて は、新しい証明書(DNS検証)が使用される挙動となります。 • ALBを利用の場合は、切り替え時に通信遮断が発生する可能性があるの でメンテナンス期間を設けましょう。例えば切り替え前に長時間接続を維持 するセッションがあった際に、その接続が切断される場合があります。
切り替え時のポイント(AWSサポートにも確認済みです) 参考AWSドキュメント: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/elasticloadbalancing/latest/network/tls-listener- certificates.html#default-certificate https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/elasticloadbalancing/latest/application/https- listener-certificates.html
21 まとめ • ACMにてメール検証を利用の方は、DNS検証に移行しましょう。移行する ことで、自動更新されるので運用負荷も軽減します。(13か月ごとの、メー ル検証作業が不要となります。) • 証明書を切り替える際は、ELBのタイプによってメンテナンス期間を設けて、 利用者に影響が出ないように移行しましょう。
JAWS-UG山梨 の皆さん今後とも よろしくお願いします! ご清聴ありがとうござい ました 22
23 AWS Health Dashboardでの確認方法 “イベント=AWS_ACM_OPERATIONAL_NOTIFICATION”でフィルタリングする。