Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
メルカリにおけるDashboard Replacementの事例 / 20190906 Lo...
Search
hase-ryo
September 06, 2019
Business
6
53k
メルカリにおけるDashboard Replacementの事例 / 20190906 Looker User Meetup Merpay
JPメルカリとメルペイは2018年に既存のBIツールをLookerに総入れ替えしました。
その時の苦労話です
hase-ryo
September 06, 2019
Tweet
Share
More Decks by hase-ryo
See All by hase-ryo
デジタル庁のデータ分析基盤におけるdbtの活用
haseryo
1
330
20231212_DataEngineeringStudy#22_デジタル庁のデータ分析基盤「sukuna」の立ち上げと発展
haseryo
2
500
20230725_データエンジニアに求められるソフトスキル
haseryo
5
5.3k
20230126 10X-Data-Management-for-Social-Issues Data Standards Initiatives by the Digital Agency of Japan
haseryo
1
270
20230118 kazaneya TeckTalk3 Data Standards and Open Data Initiatives by the Digital Agency of Japan
haseryo
5
5.3k
DataEngineeringStudy #12 明日から真似できる! ケース別データ可視化のノウハウ
haseryo
6
2.9k
水道の歴史からみる データ品質の過去と未来 - インフラとしてのデータ分析環境を目指して -
haseryo
0
340
Concept of Data Management
haseryo
1
460
Other Decks in Business
See All in Business
Guiding teams, and shaping a portfolio, using Wardley Maps & DDD at KanDDDinsky
marijn
0
130
アッテル会社紹介資料/culture deck
attelu
11
15k
株式会社TVer 会社紹介資料
techtver
PRO
9
94k
Third Intelligence Company Deck
thirdintelligence
0
2.3k
業務設計のいろは
shunsuke_takeuchi
PRO
1
380
2025年12月期 第三四半期決算説明資料
mobcast20040326
PRO
0
340
Mercari-Fact-book_jp
mercari_inc
7
180k
異夢同船 読んできました!
yumechi
0
240
Gemini と NotebookLM を組み合わせて 目標設定の負荷を軽減する方法 / Goal setting with gemini and notebooklm
tbpgr
21
42k
キャンバスエッジ株式会社 会社説明資料
canvasedge
0
230
데이터 분석가 없이 데이터 드리븐 디자인하기 | 2025년 11월 세미나
datarian
0
1.5k
SRE は管理職に向いている
yoshiiryo1
6
5k
Featured
See All Featured
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
127
54k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
55
12k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
413
23k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.8k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
118
20k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4.1k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
Transcript
1 メルカリにおけるDashboard Replacementの事例 ~ Looker統治の成功までに伝えたこと、決めたこと、やったこと ~ hase-ryo Data Analyst /
Data Manager @ merpay.inc
2 Looker導入を決めてからの話です • 導入を決めてからのタスク • コミュニケーション • ユーザーの反応 これらのイメージをつけることの一助になれば幸いです 他のBIツールからの乗り換え &
どうやって社内に浸透させたか?が主題
3 自己紹介 hase-ryo
4 Data Analyst 兼 Data Manager 長谷川 亮 @ merpay.inc
データマネジメント >> データ分析 データ「を」どうにかする仕事 Lookerでデータの民主化 データガバナンス MicroService環境におけるデータ統合 セキュリティ etc.. マーケティングリサーチ WEBメディア BtoBtoC メルペイ
メルカリのご紹介
6 メルカリ 国内No.1フリマアプリ「メルカリ」
7 メルカリの流通総額 約 4,902億円 / 年間
8 利用実績推移(JP/通期) 2,320 3,468 GMV¹ 4,902億円 単位:億円 FY 2017.6 FY
2018.6 212 334 売上高 462億円 単位:億円 FY 2017.6 FY 2018.6 845 1,075 MAU² 1,357万人 単位:万人 FY 2017.6 FY 2018.6 出典:会社資料。JP版メルカリ事業の通期決算概況(FY2019.6)より。 1. キャンセル等を考慮後の取引高の合計 2. Monthly Active Userの略であり、1ヶ月に一度以上利用した登録ユーザーの数 4,902 FY 2019.6 462 FY 2019.6 1,357 FY 2019.6
メルペイのご紹介
10 メルペイ=キャッシュレス スマホ決済
メルカリ 「メルカリ」アプリでそのまま使える
「メルカリ」の売上金がすぐに使える
13 代表的な加盟店
14 Looker移行の始まり Agenda もくもく移行計画 その後の世界 02 03 01
15 Looker移行の始まり
16 US & UKで既に浸透していたLooker UK mercari JP mercari & merpay
US mercari すごくいいよ! 最高だよ!
17 UK mercari JP mercari & merpay US mercari Lookerやります!
18 既存のBIツールはかなり作り込んでいた。だが辛い点も 見出し データソースを追加できる弊害 分析にSQLが必須 • クエリレベルのばらつき • TB級の危険なクエリ発行 •
俺の考える最強の中間テー ブルがいくつも生まれる • 車輪の再発明 • ローカル定義の氾濫 • 何が正解かわからない グラフのデータをいじれる弊害
19 Lookerは辛みを解決してくれそう! 見出し データソースを追加できる弊害 分析にSQLが必須 • クエリレベルのばらつき • TB級の危険なクエリ発行 •
俺の考える最強の中間テー ブルがいくつも生まれる • 車輪の再発明 • ローカル定義の氾濫 • 何が正解かわからない グラフのデータをいじれる弊害 • ExploreでSQL不要の分析 • 抽出範囲の最適化 • View単位でデータソースを 統制 • View同士をJoinして拡張 • Githubと連携して定義を バージョン管理 • PR->Reviewで変更監視
20 Lookerは辛みを解決してくれそう! 見出し データソースを追加できる弊害 分析にSQLが必須 • クエリレベルのばらつき • TB級の危険なクエリ発行 •
俺の考える最強の中間テー ブルがいくつも生まれる • 車輪の再発明 • ローカル定義の氾濫 • 何が正解かわからない グラフのデータをいじれる弊害 • ExploreでSQL不要の分析 • 抽出範囲の最適化 • View単位でデータソースを 統制 • View同士をJoinして拡張 • Githubと連携して定義を バージョン管理 • PR->Reviewで変更監視 データを見る側は知ったこっちゃない
21 Lookerは作り手にとって優しいツールだが・・・? データを見ている側は 今まで見ていたものが見れなくなる ことの方が大事件
22 意思決定を阻害しない データの価値は意思決定! 見ていたデータが見れなくなる →意思決定できない! という状況は避けたい・・・ →◦◦にあってLookerにはない情報を殲滅 →必要なものは全て移行するという決定
23 大変だけど断捨離のいい機会だった 移行は大変だけど・・・ • 重要なデータの洗い出し • 指標のロジック確認 • アーキテクチャの再構成 組織としてデータの扱い方を見直
すいい機会だった
24 もくもく移行計画
25 トップダウンで締め切りを決める 移行計画のポイント 全体周知とダッシュボードの洗い出し 初期構築はデータのプロフェッショナルで 02 03 01
26 トップダウンで締め切りを決める ボトムアップでは移行が終わらない ユーザーは使い慣れたものを好む →定義とデータソースが統合できない 導入したい組織単位でやり切る約束をする (全社、部門、チーム、...) →リーダーのコミットが必要
27 全体周知とダッシュボードの洗い出し 移行計画をデータを使う全社員相手に告知 「今見ているダッシュボードがあれば教えて」 と対象を洗い出す期間を設定 →挙げられたダッシュボードは全て移行対象に 期間内に挙げられなかったダッシュボードは 見られていないと判断。移行しない
28 初期構築はデータのプロフェッショナルで Lookerの最初の構築はハードルが高い 効率的なクエリを書けるSQL力 Githubの知識 LookMLの仕様を理解 etc… →BIチーム全員で初期構築 →LookMLの書き方やダッシュボードの作り 方のベストプラクティスを確立
29 移行のスケジュール
30 その後の世界
31 細かい要望は移行完了後に 実際に動いているものを見ると触りたくなる グラフを作りたい Slackに投稿したい こんなデータも見れるようにしたい etc… →なんでも質問できるSlackチャンネル作成 →Slack BotでExplore権限取得できるように
→wikiにベストプラクティスを集約 →トレーニング実施
32 ユーザー数は移行開始から8倍 1.3 万 x8.0 User Looker 移行開始
33 Lookerを使う領域が増えた 会計分析 プロダクト分析 テストパフォーマンス 可視化 運用モニタリング 開発効率分析 HR分析
34 Looker環境も巨大に 1600+ Dashboard 300+ View 600+ Looks 9 project
35 Looker利用状況のモニタリング 活用が広がった分、生まれた課題もある 適切なユーザーグループと権限管理 LookML開発スキルの底上げ 02 03 01
36 Thank you!