Development AnsibleのようなInfrastructure as code (IaC) scriptsは、コンピューティングインフラを大規模にプロビジョニング するために使用される。 IaCテストスクリプトに設定やセキュリティのバグが存在すると、プロビジョニングされた コンピューティングインフラにとって重大な影響を及ぼす可能性がある。 IaCテストスクリプトのバグの特徴に関 する研究は、IaCスクリプトのテスト中に発生する品質に関する懸念を理解し、実務者へ品質保証に関する提言 を行うための最初のステップとなるものである。我々は、 104のオープンソースソフトウェア( OSS)リポジトリから 収集した4,831のAnsibleテストスクリプトを用いて実証研究を行い、バグ頻度の定量化とテストスクリプトのバグ の分類を行った。さらに、バグの出現頻度と相関のあるテストパターン(テストスクリプト内で繰り返されるコー ディングパターン)を分類している。実証実験の結果、 4,831個のAnsibleテストスクリプトのうち 1.8%がバグを含 んでおり、104個のリポジトリのうち 45.2%が少なくとも1つのバグを含むテストスクリプトを含んでいることが確認 された。バグには、セキュリティバグ、メタデータ抽出に関連するパフォーマンスバグなど、 7つのカテゴリがあ る。また、バグの出現と相関のあるテストパターンとして、「 assertion roulette」、「local only testing」、「remote mystery guest」の3つを特定した。最後に、本論文で得られた知見が実務家に与える影響について考察する。