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歴史ある会社・組織で、VUCA時代に対応できるプロダクト作りをするための課題と対応方法とは / Building products for the VUCA era in a long-lasting company

iwashi
October 15, 2020

歴史ある会社・組織で、VUCA時代に対応できるプロダクト作りをするための課題と対応方法とは / Building products for the VUCA era in a long-lasting company

エンタープライズアジャイル勉強会 2020年10月に発表資料です。

Ref:
https://easg.smartcore.jp/C22/notice_details/QVdCVVkxWnM

iwashi

October 15, 2020
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Transcript

  1. 歴史ある会社・組織で、VUCA時代に対応できるプロ ダクト作りをするための課題と対応方法とは / Building products for the VUCA era in

    a long-lasting company
 
 
 NTT Communications 岩瀬 / @iwashi86
 エンタープライズアジャイル勉強会 (2020/10)
  2. 大企業におけるアジャイル開発の壁
 • 組織文化 ◦ 精度高い計画の要求 ◦ 頻度の多いレポーティング ◦ 失敗を許容しない (口では「許容」と言っても、空気やプロセスがそれを許さない)

    • プロセス ◦ 重厚な意思決定 ▪ e.g. 全リリース毎に会議を通す必要性 • リソース ◦ アジャイル開発のおける内製Devメンバが不足 ▪ e.g. エンジニアといっても、プロマネ系が多い
  3. 再掲:大企業におけるアジャイル開発の壁
 • 組織文化 ◦ 精度高い計画の要求 ◦ 頻度の多いレポーティング ◦ 失敗を許容しない (口では「許容」と言っても、空気やプロセスがそれを許さない)

    • プロセス ◦ 重厚な意思決定 ▪ e.g. 全リリース毎に会議を通す必要性 • リソース ◦ アジャイル開発のおける内製Devメンバが不足 ▪ e.g. エンジニアといっても、プロマネ系が多い
  4. 振り返ってみると
 • NTT東日本に就職 (2009) ◦ 回答はなかった ▪ ESに書く志望理由は浅い ▪ なんとなくNWに関わる開発をして

    健康に暮らしたい気持ち • 本配属後 (2010~) ◦ 大規模なシステム開発に携わる ▪ VoIPやPSTN
  5. このままで良いのかな?
 • Passive ◦ やりたいことを伝え、定期異動を待つ ⇒ ガチャに負けたときのリスク • Active ◦

    社内で異動先を探す ⇒ ざっと見て、要望にあうポジションは無かった ◦ グループ全体で異動先を探して応募(公募制度有り) ⇒ 良さそうなところがあった ◦ 転職する ⇒ ちょうど良い話もあった
  6. このままで良いのかな?
 • Passive ◦ やりたいことを伝え、定期異動を待つ ⇒ ガチャに負けたときのリスク • Active ◦

    社内で異動先を探す ⇒ ざっと見て、要望にあうポジションは無かった ◦ グループ全体で異動先を探して応募(公募制度有り) ⇒ 良さそうなところがあった ◦ 転職する ⇒ ちょうど良い話もあった
  7. その後、ソフトウェアエンジニア業を色々と経験
 • インフラ・自動化 ◦ Chef/Ansible/Docker/Terraform ◦ CI/CD w/ JenkinsやCircleCI ◦

    各種クラウド(AWS/GCP/Azure/ECL 2.0) • App ◦ DB ◦ サーバサイド(PHP/Golang/Node) ◦ フロントエンド • チーム開発 ◦ スクラム ◦ TechLead
  8. 目的の遷移
 • もともとの目的は曖昧だった • 働いていく上で、IT企業の構造課題や システム開発やSWエンジニアリングの楽しさへの気付き • NTT Comが変わることのインパクト ◦

    実際にいただいた声 ▪ 「Nコムさんがやってたので」 ▪ 「真似したい」 日本のエンジニアがもっと楽しく働けるのでは? また、エンタープライズエンジニア人口は多い ここに人生を投資するのは悪くなさそう
  9. 何を伝えてもらったか?
 • 及川さん ◦ 現代のプロダクトマネジメント ◦ 実装軽視コア技術の内製化(手の内化) ◦ プラットフォーム戦略の失敗 •

    吉羽さん ◦ Why アジャイル ◦ 品質の考え方 ◦ 機能しているチームを壊さないこと、内製化 • 和田さん ◦ MTTR vs MTBF ◦ 質とスピード ◦ 内製化(ローパフォマーは外注しがち)
  10. 何を伝えてもらったか?
 • 及川さん ◦ 現代のプロダクトマネジメント ◦ 実装軽視コア技術の内製化(手の内化) ◦ プラットフォーム戦略の失敗 •

    吉羽さん ◦ Why アジャイル ◦ 品質の考え方 ◦ 機能しているチームを壊さないこと、内製化 • 和田さん ◦ MTTR vs MTBF ◦ 質とスピード ◦ 内製化(ローパフォマーは外注しがち) 意図的にキーワードとして出してもらう
  11. 再掲:大企業におけるアジャイル開発の壁
 • 組織文化 ◦ 精度高い計画の要求 ◦ 頻度の多いレポーティング ◦ 失敗を許容しない (口では「許容」と言っても、空気やプロセスがそれを許さない)

    • プロセス ◦ 重厚な意思決定 ▪ e.g. 全リリース毎に会議を通す必要性 • リソース ◦ アジャイル開発のおける内製Devメンバが不足 ▪ e.g. エンジニアといっても、プロマネ系が多い
  12. twada塾 開講 • 狙い ◦ 今後、NTTコムで必要となるソフトウェア内製開発スキルを習得する ◦ PoCで好評であった場合に向け、スケーラブルな実装について学ぶ • 到達目標

    ◦ PoCレベルであれば、一人で短期間で高速開発できるレベルになる • プログラム概要 ◦ 社内システムを題材として、 サーバーサイド・フロントエンド・インフラまで一人で開発・運用する ◦ 技術顧問の和田氏を中心とした講義、定期的な1on1により 独学では難しいソフトウェア開発スキルを習得
  13. 何を伝えてもらったか?
 • 及川さん ◦ 現代のプロダクトマネジメント ◦ 実装軽視コア技術の内製化(手の内化) ◦ プラットフォーム戦略の失敗 •

    吉羽さん ◦ Why アジャイル ◦ 品質の考え方 ◦ 機能しているチームを壊さないこと、内製化 • 和田さん ◦ MTTF vs MTBF ◦ 質とスピード ◦ 内製化(ローパフォマーは外注しがち)
  14. リモートワーク × アジャイル.
 • リモートワーク慣れしていたので 働き方のコツをまとめて伝えた • リモート下にて、アジャイルな行動や考えを 応用できる箇所は多い(HRでも当然) •

    e.g. 透明性 ◦ リモートではチームメンバの動きが 見えにくい ◦ だから、オンラインカンバンで可視化 ◦ タイムボックスを区切りアップデートする
  15. 再掲:大企業におけるアジャイル開発の壁
 • 組織文化 ◦ 精度高い計画の要求 ◦ 頻度の多いレポーティング ◦ 失敗を許容しない (口では「許容」と言っても、空気やプロセスがそれを許さない)

    • プロセス ◦ 重厚な意思決定 ▪ e.g. 全リリース毎に会議を通す必要性 • リソース ◦ アジャイル開発のおける内製Devメンバが不足 ▪ e.g. エンジニアといっても、プロマネ系が多い