IoT領域でのブロックチェーン実践

 IoT領域でのブロックチェーン実践

2017年5月11日 GMOエンジニアトークにて公開

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GMO次世代

May 16, 2017
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  1. IoT領域でのブロックチェーン実践 GMOインターネット株式会社 次世代システム研究室

  2. 2 ・スマート宅配ボックスの実証実験 ・スマートコントラクト概要 ・世界の事例 ・ GMO Internet での検討/取組 ・まとめ アジェンダ

  3. 3 Z.Com Cloud ブロックチェーン PaaS型のブロックチェーンプラットフォーム 「より簡単にブロックチェーンの恩恵を得る事ができるサービス」 ブロックチェーン技術にEthereumを採用。スマートコントラクトを使って通貨以外のビジネスロ ジックを構築する事も可能。 今までEhereumには「記録データがオープンになる」「利用ユーザーには仮想通貨(Eth)による手 数料が必要」など障壁がありましたが、これらの障壁を可能なかぎり取り除きパッケージングした

    のが特長です。
  4. 4 アーキテクチャ概要 アプリケーション サンプルの一つ 次世代システム研究室は 基盤も開発しています。 ▪ Z.com Cloud ブロックチェーンアーキテクチャ

    詳細は… 『ブロックチェーンサービスガイド』 で検索(あとで)
  5. 5 スマート宅配ボックスの取組

  6. 6 紹介動画 ▪ 紹介動画URL ブロックチェーン技術を利用した、スマート宅配ボックスの取組みに関して。 https://youtu.be/84UZeNhXgxI (2:52) ※ YouTubeで『GMO ブロックチェーン』で検索(あとで)

  7. 7 プレゼンス ▪ プレスリリース GMO インターネット https://www.gmo.jp/news/article/?id=5542 ▪日経産業新聞(紙面) セゾン情報システムズとGMOインターネットグループ、ブロックチェーンとIoT を活用した実証実験を共同で実施

    http://www.nikkei.com/article/DGXLRSP431696_Q6A221C1000000/?au=1 ▪ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/122003804/
  8. 8 業界の動向 ▪ 日経紙面トップ記事(2017/01/17) (次世代システム研究室が関与していることではないですが…) 宅配ボックス普及へ補助金 再配達減らし効率化 政府、まず500カ所 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS16H4F_W7A110C1MM8000/ 追い風

    ≡3
  9. 9 スマート宅配ボックス概要 https://www.gmo.jp/news/article/?id=5542

  10. 10 実証実験概要 ▪ 配達物受渡しイメージ

  11. 11 実証実験の内容 ・スマートフォンとBoxはBLE通信。 ・BoxとZ.comブロックチェーンの間はHTTP通信。 ・開閉の記録/宅配業者のマスタ管理/ビル・部屋マスタを 全てブロックチェーン上で管理。 ・宅配ボックス提供事業者用のサーバを用意することなく実現。

  12. 12 その他の特徴と課題 ▪ 特徴 • 配送端末の登録制御 • ビルマスタ/部屋マスタのアクセスコントロール • 開閉可能な部屋の管理

    ▪ 課題 • 受取人(住民)のユーザ登録フロー • 受取人の個人特定 • 内容物の完全な証明 受渡しの事実の記録以外にもほんとは色々工夫が…
  13. 13 ブロックチェーン利用のメリット ブロックチェーン(Ethereum)に記録されたデータは、 ただデータがそこに記録されているだけで、 『第三者による証明なしに』次のことが保障される。 ・ 『いつ』遅くともブロックに入った時刻には ・ 『誰が』その人(KeyPair所有者)が ・

    『何を』その内容を記録したこと。 ▪ 事実の保証 客観的な受渡しの事実の証明
  14. 14 ・スマート宅配ボックスの実証実験 ・スマートコントラクト概要 ・世界の事例 ・ GMO Internet での検討/取組 ・まとめ アジェンダ

  15. 15 基本的な内容の確認 ▪ ブロックチェーンの特性… 『Deep Leaning』『AR』への興味で来場された方も多いと思うので、 「ブロックチェーンは、 なぜ『客観的な事実の証明』ができるのか」 を、抽象度を上げた形で解説します。

  16. 16 基本的な内容の確認 ▪ ハッシュの特性の確認 • あるデータの1ビットでもずれると、そのデータから求められ る値は大きくずれる。 • 不可逆!

  17. 17 基本的な内容の確認 ▪ 秘密鍵 - 公開鍵の特徴の確認 • 秘密鍵で暗号化されたデータは、公開鍵でしか復号化できない。 • 公開鍵で暗号化されたデータは、秘密鍵でしか復号化できない。

  18. 18 ブロックチェーン概要 ▪ ブロックイメージ(トランザクション) Aさん『自身』の署名のもと、数値の受け渡しを記録する。

  19. 19 ブロックチェーン概要 ▪ ブロックイメージ(ブロック) 前のブロックのハッシュ値が、次のブロックの入力になる。 改竄すると 後続のBlockの整合性が 合わなくなる。 ⇒ 実質的に改竄不可

    (すぐばれる)
  20. 20 ブロックチェーン概要 ▪ データの伝播 できたブロックやトランザクションは全ノードで共有される。 全ノードにコピーデータがある。 ↓ 全滅しなければ稼動する。 (ほんとは最低ノード数はある。)

  21. 21 スマートコントラクト概要 ▪ スマートコントラクトとは? トランザクション内にロジックを入れて処理を行う。

  22. 22 スマートコントラクト概要 ▪ ロジック呼出 デプロイ時のアドレスに対して直接命令を実行する。 ※コントラクトのデプロイは、一般的にはメソッド呼び出しよりもコストがかかる。

  23. 23 スマートコントラクト概要 ▪ 実装イメージ ※ msg.sender は、関数の呼出元のアドレス。 contract Members {

    mapping (address => bool) members; function join() { members[msg.sender] = true; } function isMember(address _address) returns(bool) { return members[_address]; } }
  24. 24 スマートコントラクト概要 ▪ プログラム実行イメージ(アドレス空間) コントラクトの動作は概ね通常のプログラムと同じ。

  25. 25 スマートコントラクト概要 ▪ 実装に関する更なる詳細は… ほんとはもっとたくさん説明したいですが、 主旨から外れてしまうので… もっと詳細を把握したい方は、 『ブロックチェーンサービスガイド』 で検索(あとで) ブロックチェーンサービス利用ガイド

    https://guide.blockchain.z.com/
  26. 26 スマートコントラクト概要 ▪ スマートコントラクトでプログラムすると... プログラミング自体大変! バグの改修が非常に困難! 確定に時間がかかる! データの記録にはお金(仮想通貨)がかかる! 秒間処理数でDBに敵わない!

  27. 27 スマートコントラクト概要 ▪ ちなみに... これらの問題は、 「Z.com Cloud ブロックチェーンサービスでは」 ほとんど解消しています。 もっと詳細を把握したい方は、

    『ブロックチェーンサービスガイド』 で検索(あとで) ブロックチェーンサービス利用ガイド https://guide.blockchain.z.com/
  28. 28 スマートコントラクト概要 ▪ スマートコントラクトでプログラムする意味 技術的な観点では… 『落ちない』 『消えない』 『改竄されない』

  29. 29 スマートコントラクト概要 ▪ もっと根本的には… ただそこにデータが記録されているだけで、 『いつ』 『だれが』 『何を』 記録したかが、 『第三者による証明なしに』

    保障される。
  30. 30 スマートコントラクト概要 ただそこにデータが存在しているだけで、 「いつ」「誰が」「どれだけ」 数値を移動させたかを、「第三者による証明なしに」保障できる。 試しに、数値の移動を保障してみたら、 今まで世の中になかった『仮想通貨』ができちゃった。 (本当は順番逆だけど…) はぁ?それが何? ▪

    DBとの決定的な違いは?
  31. 31 スマートコントラクト概要 じゃぁ、ロジックをブロックチェーンに載せて、 「いつ」「誰が」「何を」 したかを、「第三者による証明なしに」保障したら何が起こるか … ・クラウドファウンディング ・土地債券などの所有権管理 ・証拠の保存 …その他

    現在(世界中で)考え中 ▪ スマートコントラクトでは?
  32. 32 ・スマート宅配ボックスの実証実験 ・スマートコントラクト概要 ・世界の事例 ・ GMO Internet での検討/取組 ・まとめ アジェンダ

  33. 33 世界での取り組み状況 ▪ 世界での『Fintech以外』の取り組みは… 「サービスとして提供しているもの」 「行政の取組みとして行われているもの」 など、様々存在する。 どういった取組みが行われているかの確認と、 ブロックチェーンを利用する意義について検討してみる。

  34. 34 サービス展開 ▪ Spells of Genesis ゲーム内のカードなどのコンテンツをトークン化してブロック チェーン管理。 カードの値段は数万円で取引されるものもあるとか。 https://spellsofgenesis.com/

  35. 35 サービス展開 ▪ Ujo Music ブロックチェーンを利用して、作成した音楽を販売者でダイレク ト販売。 今まで販売業者が取っていたマージンを無くそうという試み。 https://ujomusic.com/

  36. 36 世界での取り組み状況 ▪ PINS 2014/03にローンチした、ラトビア発のオープンなポイント基盤。 基盤にブロックチェーンを利用している。 北欧を中心に急速にユーザを増やしているとのこと。 実は日本にも上陸している。 情報は見つかりにくく『ラトビア PINS』で検索すると見つかりや

    すい。 https://www.pinsforme.com
  37. 37 世界での取り組み状況 ▪ そのほか国レベルでの取り組み… まだ実運用されている事例はないものの、 国をあげての検証が非常に盛んにおこなわれている。 それぞれ国が抱えている問題に合わせて利用が検討され ている。

  38. 38 世界での取り組み状況 ▪ 文書管理 • 不動産登記 スウェーデン/国土調査庁 ガーナ グルジア ホンジュラス

    • 公文書管理 ドバイ/ドバイ政府
  39. 39 世界での取り組み状況 ▪ 投票 • 議決権行使 ロシア エストニア • 直接民主主義投票

    オーストラリア
  40. 40 世界での取り組み状況 ▪ 記録証明 • 身分証明 オーストラリア/国有郵便局 スペイン • 学位証明

    アメリカ/MIT キプロス
  41. 41 世界での取り組み状況 ▪ その他 • 医療データ管理 イギリス/ケンブリッジ大学 • 電力取引 アメリカ

    オーストラリア 中国 • 物流 オランダ
  42. 42 ・スマート宅配ボックスの実証実験 ・スマートコントラクト概要 ・世界の事例 ・ GMO Internet での検討/取組 ・まとめ アジェンダ

  43. 43 GMO Internet での検討/取組 ▪ ブロックチェーンの取組みと検証 GMO Internet では、スマートコントラクトアプリケーション基盤 をサービスとして提供するため、自分たちで様々なアプリケー

    ションを構築して課題を検証してきました。 ブロックチェーンの特性と照らし合わせながら、内容を紹介する。
  44. 44 GMO Internet での検討/取組 ▪ ゲームのコンテンツ管理 GMO Internet が提供するゲームのキャラやアイテムをブロック チェーンでトークン化して管理。

    所有権の移転などを実現しようとした。 ( Spells of Genesis の真似っ子 ) …そこまで厳密な所有権管理は必要ないか… …企業やタイトルをコンテンツが跨ぐような ことはなさそうだし…
  45. 45 GMO Internet での検討/取組 ▪ 個人所有データの管理 個人が所有するデータ(写真/音楽など)を個人で管理。 共有、販売なども可能にする。 … 作ってみたけど

    今ある共有サービスで いいかな…
  46. 46 GMO Internet での検討/取組 ▪ ポイントの管理 GMOポイントをブロックチェーン管理にするのはどうだろう。 … 一企業の責任範囲で管理する ポイントであれば、DBがいい。

    http://point.gmo.jp/
  47. 47 GMO Internet での検討/取組 ▪ スマート宅配ボックス 受渡しの事実を、ブロックチェーンで管理。 これはかなりよかった。 ただ、一般的な宅配では、受領記録の厳 密性をそこまで必要としていない。

    本人限定郵便などまで踏み込んだ段階で、 よりブロックチェーンが効いてくるかな。
  48. 48 『Z.com Cloud ブロックチェーン』特有のアクセスコントロール機能を 利用することで、 『申込の事実の記録』と『個人情報の開示コントロール』が 同時に実現可能。 ⇒ ワンクリック口座開設! GMO

    Internet での検討/取組 ▪ KYC(Know Your Customer) 金融系口座開設では、本人確認に数千円のコストがかかっている。 ブロックチェーンを利用することで、申込者本人が確かに口座開設を申請し たという事実が保証できる。
  49. 49 GMO Internet での検討/取組 ▪ その他検討している領域 • 特許アイデア保管 内容を他の誰にも伝えずに、アイデアの発生日時を保障。 •

    遺言管理 弁護士にも伝えずに自分自身で遺言記録。 亡くなった後の公開の意思確認は課題。 • お薬手帳/カルテ管理 機密的な個人情報を個人で管理。 必要なときにだけ病院や薬局に読込み/書込み権限付与。
  50. 50 ・スマート宅配ボックスの実証実験 ・スマートコントラクト概要 ・世界の事例 ・ GMO Internet での検討/取組 ・まとめ アジェンダ

  51. 51 まとめ ▪ ブロックチェーンを利用する利点は… ただそこにデータが記録されているだけで、 『いつ』 『だれが』 『何を』 記録したかが、 『第三者による証明なしに』

    保障されること。
  52. 52 ブロックチェーン『だからこそ』 ▪ さらに条件を加えるなら… 今まで 事実(『いつ、だれが、何を』)の証明 に、専用の費用を要していた箇所。 ( 現時点でそうじゃない箇所ってのは、 大概そこまで厳密な証明を必要としていない。)

  53. 53 まとめ あ、じゃ、 こんなサービスいいんじゃないかな… そんなあなたには ブロックチェーン (スマートコントラクト) がお勧め

  54. 54 まとめ あ、でも、 アクセスコントロールどうしよう… エンドユーザの仮想通貨保有はどうしよう… そんなあなたには Z.com Cloud ブロックチェーン がお勧め

  55. 55 まとめ ▪ 個人開発者にはConoHaブロックチェーンで無償提供中 個人の開発者向けに、ConoHaブランドで展開中 『ConoHa ブロックチェーン』 で検索ください。

  56. 56 ご清聴ありがとうございました。