Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
滑空スポーツ講習会2022 航空安全講習会 第1回 「空のガイド」の観天望気 ~ 雲や風が教え...
Search
JSA seminar
December 25, 2022
Technology
0
480
滑空スポーツ講習会2022 航空安全講習会 第1回 「空のガイド」の観天望気 ~ 雲や風が教えてくれること ~ / JSA Safety Seminar 2022 SkyGuide
公益社団法人日本滑空協会
2022/12/25
講師 公益社団法人滝川スカイスポーツ振興協会 日口裕二
JSA seminar
December 25, 2022
Tweet
Share
More Decks by JSA seminar
See All by JSA seminar
滑空スポーツ講習会2024(実技講習)EMFT学科講習資料/JSA EMFT 2024
jsaseminar
1
140
滑空スポーツ講習会2024(実技講習)EMFT学科講習 参考資料/JSA EMFT 2024 Appendix
jsaseminar
0
89
滑空スポーツ講習会2024(実技講習)EMFT講習 実施要領/JSA EMFT 2024 procedure
jsaseminar
0
67
滑空スポーツ講習会2023 航空安全講習会 第4回 日常整備に役立ちそうな雑情報 / JSA Safety Seminar 2023 glider maintenance
jsaseminar
0
310
滑空スポーツ講習会2023 航空安全講習会 第2回 離陸のクリティカルワンミニッツに備える / JSA Safety Seminar 2023 Critical 11 minutes
jsaseminar
0
620
滑空スポーツ講習会2023 航空安全講習会 第2回 離陸のクリティカルワンミニッツに備える」 滑空事故統計 / JSA Safety Seminar 2023 Critical 11 minutes accidents summary
jsaseminar
0
100
滑空スポーツ講習会2023 滑空記章試験員講習会 第1回 / JSA Badge Examiner Seminar 2023
jsaseminar
0
3.2k
滑空スポーツ講習会2023 航空安全講習会 第1回 日本滑空協会とは / JSA Seminar 2023 whoami
jsaseminar
0
1.1k
滑空スポーツ講習会2023 航空安全講習会 第1回 最近の変更点ほか / JSA Safety Seminar 2023 Tokuteishinsa
jsaseminar
0
1.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Postman と API セキュリティ / Postman and API Security
yokawasa
0
200
alecthomas/kong はいいぞ / kamakura.go#7
fujiwara3
1
300
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
140
NilAway による静的解析で「10 億ドル」を節約する #kyotogo / Kyoto Go 56th
ytaka23
3
380
Amazon SageMaker Unified Studio(Preview)、Lakehouse と Amazon S3 Tables
ishikawa_satoru
0
150
オプトインカメラ:UWB測位を応用したオプトイン型のカメラ計測
matthewlujp
0
170
GitHub Copilot のテクニック集/GitHub Copilot Techniques
rayuron
36
13k
Qiita埋め込み用スライド
naoki_0531
0
5.1k
TSKaigi 2024 の登壇から広がったコミュニティ活動について
tsukuha
0
160
サイボウズフロントエンドエキスパートチームについて / FrontendExpert Team
cybozuinsideout
PRO
5
38k
Wantedly での Datadog 活用事例
bgpat
1
450
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
95
17k
Designing for Performance
lara
604
68k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
9k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
181
21k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
Docker and Python
trallard
42
3.1k
Speed Design
sergeychernyshev
25
670
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
266
13k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Building an army of robots
kneath
302
44k
Transcript
2022年12月25日 JSA滑空スポーツ講習会2022 日口 裕二 sky guide & Chief Flight Instructor
of SATA
1980年 北大航空部でグライダーを始める 1985年 教証取得 1987年 滝川で飛び始める 1989年 北海道滝川西高等学校に赴任 1993年 滝川市スカイスポーツ課に配属
以降、スカイスポーツのまちづくりに邁進 運航主任、主任教官を歴任 2021年 滝川市役所を定年退職し、現職に至る JSA常務理事として、クラブ間連携や講習会事業を担当 総飛行時間10,600時間、122,000km 3ダイヤモンド+1,000km章 著書に、『雲と風』、ソアリングエンジンシリーズ1~4(訳書)など 2
このpptで使用されている引用先の記載がない スライド、写真、文章はすべて自由使用が可能 です。ただし、使用時にはできる限り引用先 (ex. 雲と風 by 日口裕二)をご記載ください。 3
空から与えられた条件を読み取り、そこから自分にとっ て最良のフライトを引き出そうとするパイロット そこに上昇気流があると確信できる(その確率が高い) パイロット 単に飛ぶための「技術」を磨くだけでなく、空の理解に 努めるパイロット 4
いつ観るか? 何を観るか? 観るポイントは? ~形、色、全体像、特徴 Mt.Cook(3724m), NZ 5
高いところから観ると… 2015.5.10 11:12 6
低いところから観ると… 7
2010.9.15 12:59 8
図引用: Sailplane & Gliding by Tom Bradbury 9
図引用: Sailplane & Gliding by Tom Bradbury 10
2008.7.12 16:30 11
2007.5.15 12:18 12
2007.5.16.13:16 13
2007.5.16 15:01 14
15
2008.8.7 14:21 時には鳥を 16
なぜそこに雲がある/ないのか? 17
Hunter Valley, NZ 18
雲があっても、より地面を信じなければならないケース 19
2007.7.10 17:48 海の空気は見える! 20
2003.6.5 14:16 21
2007.8.10 14:56 海陸風前線 22
2007.8.10 15:34 23
局地前線の消長 24
2003.5.21 25
2007.10.2 12:29 積乱雲による降水とアーク雲 26
強い降水現象時 の大気の流れ 図引用: Sailplane & Gliding by Tom Bradbury 27
2004.6.2 15:10 2004.6.2 2009.6.15 12:49 28
図引用:Handbook of Meteorological Forecasting for Soaring Flight by WMO Technical
Note No.158 29
2009.5.13 16:27 夕方になっても/日射がなくても 発達する積雲 30
図引用:X'C Soaring by Helmut Reichmann 31
2004.4.24 13:30 レンズ雲 フェーンギャップ ローター雲 ローター雲 キャップ雲 32
2012.9.14 17:20 レンズ雲 ローター雲 フェーンギャップ キャップ雲 33
2008.5.6 13:33 雲量が少ない時のウェーブ 34
35
2005.10.8 13:30 36
図引用:Meteorology and Flight by Tom Bradbury 37
2007.8.22 11:58 38
2007.8.22 13:19 39
2004.4.26 14:13 40
41
2005.7.4 ブレーキング ウェーブ 42
43 2013.9.7
44 山岳の風上側の風速勾 配により、風下側の ウェーブの形状は変化 する Jiri Förchtgott, 1949
図引用:Soaring NZ byGavin Wills 45
Ben Ohau Wave(Echelon), NZ 46
2003.10.2 8:19 2004.8.9 8:47 2009.10.4 12:45 2010.8.31 16:04 47
48
49
音 揺れ(シア・タービュランス) 沈み/持ち上げ 50
(1995 年 インゴ・レナー氏解説) -1~ -2m/s -1~ -2m/s ±0 51
グライド中・・・上昇するエリアはどこか →ワイドビュー 低い高度のうちに全体掌握 連続して観察→ビデオビュー 上昇気流のシステムを考えながら →スペースビュー
3つの風を意識して →地上の風、今いる高度の風、上空の風 特徴的な雲を探せ →ステップ/ウィスプ/カーテン/ローター/ ストリート/キャップ/etc 雲は地面を映す鏡 52
操縦に夢中になり過ぎない →特にエレベータ操作 ”感じる”を優先する →感じる速度で飛行する ブルーコンディションでは上昇気流のシステムをイ メージする →ヒントはシア・タービュランス
53
飛ぶ前に地上で観察/推測 →ワイドビュー/ビデオビュー/スペースビュー データの活用(天気図/アメダス/衛星写真/etc) →パターン化、予測 飛行中、操縦しないで観察に専念する(複座) 同じ上昇気流を三次元で観察する
同じ上昇気流に違う方向から何度もエントリーす る ”感じる”を声に出してみる(複座) 実戦解説付きフライトを試みる(L&F、複座) 54
55
56 滑空スポーツをeSportsで楽しもう - Condor Soaring Simulator – (予告) 2023年1月29日、2月26日 by
武市 直己