Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
お薬手帳アプリ開発における スピード開発 x 安定運用の取り組み
Search
KAKEHASHI
PRO
February 22, 2023
Business
0
610
お薬手帳アプリ開発における スピード開発 x 安定運用の取り組み
TechPlay_2023年2月21日登壇資料です。
KAKEHASHI
PRO
February 22, 2023
Tweet
Share
More Decks by KAKEHASHI
See All by KAKEHASHI
生成AIが拓く医療DXの進化と壁
kakehashi
PRO
0
77
品質と速度を両立する、私たちのフロントエンドテストの工夫と取り組み
kakehashi
PRO
2
68
爆速でプロダクトをリリースしようと思ったらマイクロフロントエンドを選んでいた
kakehashi
PRO
4
2k
生成AI時代に必要な価値ある意思決定を育てる「開発プロセス定義」を用いた中期戦略
kakehashi
PRO
1
470
プロダクトの成長に合わせたアーキテクチャの段階的進化と成長痛、そして、ユニットエコノミクスの最適化
kakehashi
PRO
1
200
ユーザー課題を愛し抜く――AI時代のPdM価値
kakehashi
PRO
1
320
「AIと一緒にやる」が当たり前になるまでの奮闘記
kakehashi
PRO
3
370
みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜
kakehashi
PRO
2
270
医療系のプロダクト開発における生産性向上と高信頼性を両立させる生成AI活用
kakehashi
PRO
1
240
Other Decks in Business
See All in Business
1on1で使えるクリーン・ランゲージのご紹介
kawanotron
0
160
TOKIUM 会社紹介資料
tokium
1
180k
宣言やガイドを示したってよくならない!スクラムチームが回るようにするためにはきっかけが必要だ!
abe2014
0
140
パーソルイノベーション_会社案内
pinotalentbranding
1
33k
Kyash TechTalk #8 Kyashにおけるクレジット事業部とは
sayueda
0
110
【PRODUCT HISTORY CONFERENCE 2025】プロダクトマネジメント編
muture
PRO
0
260
SASアピールブック(Web公開版)
sas_si
0
1.2k
jinjer recruiting pitch
jinjer_official
0
89k
freeeを軸に変えていく記帳代行の概念
yuki_yano
PRO
0
120
Sake World事業資料(JP)
leafpublications
0
110
株式会社LANY / Company Deck
lany
2
83k
DevHRに全部賭けろ
nealle
0
150
Featured
See All Featured
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
73
11k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.7k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.1k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
49
51k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
232
18k
Code Review Best Practice
trishagee
72
19k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
139
7.1k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
162
15k
Transcript
お薬手帳アプリ開発における スピード開発 x 安定運用の取り組み 株式会社カケハシ 種岡篤志
自己紹介 ・カケハシ入社 3年目 ・Pocket Musubiを開発するチームに所属 ・バックエンドを主軸にインフラやフロントエンドも従事 ・2人の娘の育児に奮闘中 Copyright © KAKEHASHI
Inc. All Rights Reserved. 2
アジェンダ 昨年、iOS/Androidでリリースした電子お薬手帳アプリについて Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
3 スピード開発 安定運用 チーム分割
株式会社カケハシとは? Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 4
Mission: 日本の医療体験を、しなやかに。
Pocket Musubi 開発チーム Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
5 主に患者さん向けサービスの開発チーム LINE上で動作するWebアプリ(Pocket Musubi) エンジニア 10名 スクラム開発
おくすり連絡帳について Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 6
おくすり手帳アプリ( iOS / Android) 開発期間:約半年 LINE版Pocket Musubiとのデータ連携して より便利に!
アジェンダ 昨年、iOS/Androidでリリースした電子お薬手帳アプリについて Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
7 スピード開発 安定運用 チーム分割
スピード感ある開発できたのか? Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 8
システム設計概要 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 9
FlutterFlow選定の背景 当時、社内にはiOS/Androidそれぞれ一人しかエンジニアがいなく、圧倒的 に開発リソースが足らない状況で、MVPを作らないといけない Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
10 Flutter ローコードツールの活用 iOS/Android両方のリリースが必要
FlutterFlowとは? Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 11
GUIでFlutterアプリが作れる ソースコードのDLとGitHubと の連携(有料プラン) デザインだけでなくロジックの 実装もツール上で可能
FlutterFlowを使ってみてどうだったのか? Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 12
FlutterFlowの使用感 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 13
・各画面の作成とデザインの当て込みで活用 テストをきちんと書いて、将来的に容易にリプレース可能な準備をしておくこと で許容 ・ローコードツールが自動生成する抽象化コンポーネント管理 (FlutterFlowXXXのような抽象化した独自コンポーネントを作ってくれるが負債化の懸念) デザインの作成と修正したものを適宜エクスポート ロジックは自前で実装 ・ツール上だけではロジック実装が難しい or 設計観点でツール依存にする難しさ
システム設計概要 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 14
ServerlessStackとは Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 15
インフラの管理だけでなく、アプリケーションコードの開発支援してくれる CDK ライブデバッグ可能( VS Code,WebStorm,IntelliJ IDEA) Live Lambda Developmentが優秀(Local環境でLambdaのロジック開発) メンバー毎の開発環境が簡単に構築できる
変更を都度デプロイ Lambdaが利用するサービスをローカルでモック Lambda開発のつらみ Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
16 CDKにhotswap deployments機能が追 加されたことで改善 しかし、ライブデバッグはできない LocalStackのメンテコスト高い ・利用するサービスのモック作るコスト ・LocalStackの変更追従コスト デプロイにかかる待ち時間発生 【Lambda開発パターン例】
Live Lambda Development 利用例 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights
Reserved. 17 ローカルでLambdaの ロジック開発に専念 専用の開発DB ライブデバッグ Lambda以外のサービ スはそのまま使える
アジェンダ 昨年、iOS/Androidでリリースした電子お薬手帳アプリについて Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved.
18 スピード開発 安定運用 チーム分割
安定運用に向けて Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 19
おくすり連絡帳アプリはエンジニア総力戦で開発した
運用面での課題 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 20
メンテナンス対象が増える 全員が等しくコードベースで理解するのが難しい 認知負荷の増大 ドメイン知識の共有の難しさ チーム分割
チーム分割のための輪読会 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 21
トップダウンでチームを分割するのではなく チームの形としてどういうものがあるのか? チーム間のコミュニケーション方法は? などのベストプラクティスを体系的に学ぶことでチーム分割導 入ハードルを下げる
チーム分割 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 22
・認知負荷が下がり、それぞれのサービスで開発・運用効率が上がった ・新しくメンバーが入った時のキャッチアップも楽になった
設計に関する課題 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 23
DB DBが密結合 コンウェイの法則 (1つのチームで開発した影響) 開発スピードは間違いなく出た Pros Cons DBスキーマ管理や変更時影響範囲の確 認の負荷が高い
マイクロサービス化 Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 24
新規プロダクトはドメインの粒度が粗く、変更頻度が高いため、マイクロサービス化の意思決定が しにくい マイクロサービス化したサービスの運用経験者の有無 チーム分割を先に行っていたらマイクロサービス化の判断は変わっていたかもしれない 組織のフェーズや開発リソースなどの外的要因によって変わりうるため、今回の経験を今後の判 断軸として活かしていきたい
まとめ Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 25
FlutterFlowやServerlessStackを使ってスピード開発できた チーム分割することで認知負荷を下がり、安定運用につながった 新規プロダクト開発前にローンチ後のチーム構成を思案すると共に、マクロサービス化について 検討しておこう
全プロダクト絶賛採用強化中! Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 26
• フロントエンドエンジニア • バックエンドエンジニア • PdM • 開発ディレクター • UXデザイナー • SRE • データエンジニア ポジションの詳細はコチラ https://herp.careers/v1/kakehashi
Copyright © KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 27 ご清聴ありがとうございました