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開発チームとQAエンジニアの新しい協業モデル -年末調整開発チームで実践する【QAリード施策】-

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March 23, 2026

開発チームとQAエンジニアの新しい協業モデル -年末調整開発チームで実践する【QAリード施策】-

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March 23, 2026
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  1. SmartHR 品質保証本部 ビジョンとミッション ビジョン 良いサービスを早く提供し続ける そのために必要なこと • 不具合をできるだけ早い段階で発⾒する • もし漏れてもリリース後に素早く検知する

    開発ライフサイクル全体でQA観点を 持ち、プロダクト特性やチーム状況 に応じて、どのフェーズにどの程度 関わるかをチーム単位で判断する ミッション 継続的に品質保証できる体制をつくる そのために必要なこと • 品質保証活動を開発に関わる全員の「当たり 前」にする • 今の当たり前を基盤に次の当たり前を作る • QAエンジニアがその進化を継続的に設計‧推 進する 「当たり前を更新し続けるサイクル」 で品質を⾼める 7
  2. QAリード施策が⽣まれた背景 10 開発チームの課題 • 2024年末〜2025年始にメンバーの異動などが重なり⼀時的にチーム専属のQAEが 不在に ◦ 品質保証関連業務に対する不安の声が開発チームメンバーからあがる → (期間限定で)インプロセスQAとして開発チームに⼊り、品質保証体制を整え

    る必要があった QAE組織の課題 • 当時、QAEの⼈数に対して3倍近くの管掌プロダクト数 • プロダクト数やPdEに対して圧倒的リソース不⾜ → インプロセスで⼊り続けるわけにはいかず、⼀定の品質保証⽂化が根付いたら開 発チームから離脱する必要があった QAリード施策
  3. QAEの役割 12 1. QAE⽬線からの課題発⾒ 2. QAリード / QAE が感じた課題感の解決に向けた取り組み 3.

    品質保証のためのソリューション導⼊とメンバーへの伝播 QAE PdE PM PdE PdE PdE 兼 QAリード 役割
  4. QAリードの役割 13 QAE PdE PM PdE PdE PdE 兼 QAリード

    1. 開発チームメンバー⽬線での課題発⾒ 2. 問題提起( to QAE) 3. 改善施策の実施タイミングなど、開発チームへの配慮や適 切なコミュニケーション 役割
  5. QAE と QAリード の関わり⽅ 14 QAE PdE PM PdE PdE

    PdE 兼 QAリード 1. 相談(相互) 1on1など 2. 課題解決の計画、アクション 3. 各施策進捗の確認や各種情報交換 ※QAリードとQAEのコミュニケーション頻度は⾼め 関わり⽅
  6. QAE × QAリード と 開発チームの関わり⽅ 15 QAE PdE PM PdE

    PdE PdE 兼 QAリード 1. 開発チームの状況を⾒ながらQA関連施策の提案や推進 2. チーム全体のPDCAを回しつつブラッシュアップ 3. レトロスペクティブ等で積極的に品質関連の話題を挙げる 開発チーム 関わり⽅
  7. 16 その結果... QAE PdE PM PdE PdE PdE 兼 QAリード

    以前から開発チームに在籍していた⼈(QAリード)と共に問 題提起し解決に向けて推進することで、開発チーム⾃⾝が⾃ 発的に改善サイクルを回す体験につながります 品質向上サイクル
  8. 開発チームにもたらす効果 17 ★ チームメンバー全員が品質保証スキルについて知識を⾝につけられる (知識の均⼀化) ◦ 様々なテスト⼿法や「テスト計画書の作成」や「テスト戦略」などの作成スキル を全員が⾝につけられる ◦ 品質保証についての知識の均⼀化が進み属⼈化が解消され安定したチーム運営に

    近づけることができる ★ 品質保証の取り組みが宙に浮いた状態にならなくなる ◦ 「ふりかえり」や「ポストモーテム」で出た品質保証に関連する取り組みは、QA リードも受け持ち進める事が出来るので、形骸化することが少なくなる ★ ふりかえりなどの場で品質関連の議題が上がりやすくなる ◦ ふりかえり等の場で⾃然とプロダクトの品質についての話題が挙がるようにな り、メンバーが品質について当たり前に議論できる状態に近づくことができる 効果
  9. 18 ★ 品質⾯における課題感を抱えたままにならない ◦ QAEが傍らにいないと握りつぶしてしまうような⼩さな課題感や違和感を気軽 に相談できる ★ ⾃然と品質について考える習慣が作られる ◦ QAEと共に開発チームの品質関連業務をリードすることから、品質について考え

    る機会が増え、習慣になる ★ QAに関する知⾒を得られる ◦ 開発チームには認知負荷になりうるソリューションなどを、議論‧検討して解 像度あげてからチームに持っていくことで⾃らの知識が深まる ★ 何らか施策を実施する際にQAEがいることで説得⼒が⾼まる QAリードにもたらす効果 効果
  10. QAEへの効果 19 ★ 品質について改善サイクルが素早く回るようになる ◦ テスト戦略の詳細や今後の品質保証の予定、ジャストアイディアとして浮かんだ 施策などを事前にPdE視点を持ったQAリード相談できることで、必要な準備‧ スケジュール感が明確になる ◦ 新しい施策や品質保証活動をスピード感を持って⾏ないやすくなるので、改善

    サイクルが素早く回るようになる ★ ⼼理的負荷の軽減 ◦ チームで取り組みたい施策や新しい取り組みなど、いきなりチームに持っていく のは不安だと感じた際に、事前にQAE × QAリードで協議することで、⼼理的負 荷の軽減につながる 効果
  11. QAリードが 意識することのしたため ◦ 期待値調整 ◦ QA 1on1の設定 ◦ 個⼈⽬標設定 など

    デザインパターン内容 23 ◦ テスト関連業務 ◦ 各種フロー整備や導⼊ など ◦ 施策導⼊のコスト ◦ タイミング ◦ 合意形成 など 導⼊時のしたため 実施スコープに関する したため
  12. ◦ 期待値調整 ◦ QA 1on1の設定 ◦ 個⼈⽬標設定 など デザインパターン内容 24

    ◦ テスト関連業務 ◦ 各種フロー整備や導⼊ など ◦ 施策導⼊のコスト ◦ タイミング ◦ 合意形成 など 導⼊時のしたため 実施スコープに関する したため QAリードが 意識することのしたため
  13. ◦ 期待値調整 ◦ QA 1on1の設定 ◦ 個⼈⽬標設定 など デザインパターン内容 25

    ◦ テスト関連業務 ◦ 各種フロー整備や導⼊ など ◦ 施策導⼊のコスト ◦ タイミング ◦ 合意形成 など 導⼊時のしたため 実施スコープに関する したため QAリードが 意識することのしたため
  14. 年末調整 • 年末調整は「年に⼀度、期⽇が固定さ れた“落とせない”業務」 • 法改正など外部要因で仕様変化が起き やすい • 10~12⽉に利⽤が集中する •

    つまり、品質課題が出るとユーザー影 響が⼤きいので、チームとしての品質 づくりが重要 施策導⼊のプロダクト概要 27
  15. 34 まとめ • QAリード施策の⽬的は、開発チームが⾃律的に品質保証活動 の改善サイクルを回し続けられる状態をつくること • QAリードは開発チームの中で、QAEと並⾛しながら品質保証 ⽂化を育てる推進役 • QAE×QAリードが⾼頻度に相談することで、チームの状況理

    解(解像度)が上がり、打ち⼿の意思決定と実⾏が早くなる • その結果、改善が早く回り、品質改善が “特別な取り組み”で はなくチームの当たり前として定着しやすくなる