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10 min de Scrum 2021

10 min de Scrum 2021

「10分でスクラム」スクラムをほかの人に伝えたくなったときに、私は何をしたか。
https://confengine.com/conferences/scrum-fest-mikawa-2021/proposal/15918/10

Scrum Fest Mikawa 2021

Yasunobu Kawaguchi

October 02, 2021
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Transcript

  1. AgileUCD 研究会 2009年にAgile Conference に初めて参加す るにあたって、興味のあった 人間中心設計(UCD)とAgile の関係について樽本徹也さん に教えを請うところから始 まった勉強会。Jeff

    Patton について注目したのもここか ら。 https://enterprisezine.jp/iti/ detail/2676 ※樽本さんは古田一義さんに紹介していただき ました。次のセッションは古田さんとやります。
  2. スクラムギャザリング東京 2011年10月に第一回のスク ラムギャザリング東京を開催。 キーノートは Henrik Knibergさんと Jeff Patton さん。今、考えてもベストメ ンバーだったと思います。熱

    気あふれたカンファレンスに なりました。今年のセッショ ン公募は10/15まで! https://confengine.com/conferences/ regional-scrum-gathering-tokyo-2022
  3. ハイキュー!! 14巻より • 烏野高校の精神的支柱であり、 守備の要(かなめ)である主将の 負傷退場の穴を埋める、 二年生のリーダー。 • スキルも経験も統率力も主将には 遠く及ばない、レギュラーでもない

    ことを自認しながら、チームのために 尽くした。 • 基本を思い出すこと。練習の通りに やること。全員がベストを尽くすこと。 自分で考えること。 「バタバタしない。 良いジャンプは、良い助走から。」
  4. スクラムが見直しをせまっていること 1. とりあえず期限決めましょう 2. 相手に約束させて履行を迫る 3. 一人でやった方が早い 4. まだ見せられません 5.

    まだ時間あるからもうちょっと 6. なんのためにやってるんだっけ? 7. 誰のせいかを明確にする 8. 管理だけを仕事にする 9. 現物を見ないで進める
  5. 竹内野中論文(1986)が示した マネジメントスタイル • Type A NASAのウォーターフォール型 • 要求、分析、設計、実装、試験と、 順に次の工程の部署に引き渡される •

    Type B 富士ゼロックスのサシミ型 • 前工程と後工程が同席する • Type C ホンダのスクラム型 • 一時は全工程が同席する Jeff SutherlandはこのType Cから、 自らのフレームワークの名前を とった。 https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/
  6. コマンド&コントロールを打ち破る • 旧来の企業では、戦略は中央で作られる • それぞれの現場で、創発的な戦略が自己 組織される • 分散化された認知とアクション • スクラムチームは、

    自己組織化を許されなければならない • 自働的 Autonomous • 卓越的 Transcendent • 他家受粉 Cross-fertilization • チームは自らの仕事を選択する • それぞれの個人は自らの仕事を管理する • マネジメントを排除する 竹内野中 https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/
  7. プロダクト バックログ 顧客が求める機能の 優先順位付きリスト スプリントバックログ スプリント内で完成させる機能 機能をより小さなタスクに分解する 新しい機能 スプリントの 終わりにデモする

    毎日15分のミーティン グを行う。 スクラムマスターは3 つの質問をする 1)昨日なにを達成しま したか? 2)ゴールを満たすため に障害になっているの は? 3)明日までになにをた 達成しますか? https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/ スクラムスプリントサイクル
  8. 不確実性が要求する 経験主義的プロセスコントロール • 入力 • 要件 • 技術 • チーム

    • 制御 • プロセス • 出力 • 漸進的にプロダクトが変化 https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/
  9. https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/ トヨタウェイ : Learn by Doing 張富士夫 : 代表取締役社長 2002

    • 私たちが一番重視するのは、実際に実践し、 行動すること アジャイル原則#1 • わかっていないことはたくさんある。だから 「とにかくまずやってみよう」アジャイル原則#3, #11 • 自分の知識の少なさに気づき、自分の失敗に 直面して、もう一度やり直し、2回目の試行で また別の失敗に気づく。そしてもう一度やり 直す。アジャイル原則#11, #12 • 絶え間ない改善によって、より高いレベルの 実践と知識に至る。アジャイル原則#3
  10. https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/ スクラムを進化させる Type A, B, Cのスプリント • Type A スプリントで部分的なものしか

    作れないかもしれない • Type B 徐々にオーバーラップさせる • Type C すべてを一つのチームで 自分たちのやり方を現地現物で見つめ、 自分たちで進化させていくのがスクラム。 自分で考えるメンバーを作り、守り、鍛えていく。
  11. スプリント (作業時間) • 集中して仕事をする。 • プロダクトバックログの順番通りに 完成させる。 • やり方はチームが考え、自律して進める。 •

    なるべく多くのバックログアイテムを 出荷判断可能にする。 • どうやると終わるか(完成の定義)は だんだん拡張する。 • 毎日同期し、再計画する = デイリースクラム
  12. レビュー • 動くソフトウェアを利害関係者に デモする。 • 利害関係者に意見をもらう。 • できなかったことがあれば報告する。 • 技術的負債について話す。

    • ロードマップを俯瞰する。 • マーケットの状況を共有する。 • 追加バックログ項目があれば足す。 • この方向で進めることを合意する。
  13. レトロスペ クティブ • なにをやったか話す。 • レビューでどんな意見が 返ってきたか話す。 • 技術的負債について話す。 •

    よかったことや反省点を話す。 • どうしたらもっとよくなるか話す。 • 困ったことがないか聞く。 • アイデアがあれば出す。
  14. デイリー スクラム • 毎日15分以内、立って話す • 3つの質問、昨日やったこと、今日 やること、足を止めているもの • 同じ時間、同じ場所。自動的に。 •

    リーダーへの報告ではない。全員が 自己マネジメントする。 • 問題解決より、見える化優先。 • 残りのスプリントの作業を再プログ ラミングする。
  15. プロダクト バックログ • 優先順位付けされた機能や対応項目のリスト。 何を提供するか(What)。 • ROIが最も高まるように優先順位付けされ、 開発チームは上から順に届ける。 • 各項目の規模は開発チームが見積もる。

    • スプリントで完成した項目の規模の合計が ベロシティ。次も同じくらいいけると考える。 • 開発チームはスプリントごとに、 どうやって実現するか(How)を考え、 スプリントバックログに落とし込む。
  16. ToDo WIP Done スプリント バックログ • スプリントごとに、チームが作成し たタスクリスト。 • プロダクトバックログの上位の項目

    を優先順位に従って届けるための、 開発チームの作業リスト。 • 完成の定義を守る。 技術的負債を溜めない。解消する。 • チームはタスクに群がって作業し、 アグレッシブに終わらせていく。
  17. 障害リスト • チームの進行を妨げる障害をリストにする。 スクラムマスターにとってのバックログ。 • デイリースクラム、レトロスペクティブ などで発見され、まずチームが解決する。 • だれにとってもオープン・正直に。 •

    障害は誰のせいでもない。解決できそうな 課題だけを出すような忖度はしない。 • 障害を一歩一歩取り除いていく。 = 改善 • 解決できないときは組織の問題として 助けを求める必要があるかもしれない。
  18. バックログ リファインメント • 定期的に時間をとって、次回以降の スプリント向けのプロダクトバック ログを見直しておく • 見積もりをアップデートする • 細かくなってないものを分割

    • 直近3スプリント分は十分に細かく • 先のことは書いておくが細かくしな い • スプリント中にやるが、スプリント の集中を乱さない
  19. アジャイルな見積りと計画づくり スクラム普及の立役者の一人、 マイク・コーンのプランニングに 関する名著。 なぜ時間ではなくポイントで見積も るのか?なぜ私たちは計画に失敗す るのか?プロダクトバックログや、 プランニングポーカーに関して最も 詳しく論じられている。 スクラム

    ジェフ・サザーランド博士がいかに してスクラムにたどり着いたのか、 詳細に語られた一冊。ジャーナリス ト出身の息子、JJサザーランドが 大きく貢献をしている。ビジネス書 としてスクラムを押さえるために重 要な一冊。野中・竹内論文にどのよ うに出会ったのかも、細かく書かれ ている。 スクラム現場ガイド スクラムアライアンスの初期の マネージングディレクターであ るケン・ルービンの包括的な スクラム解説書。分厚く、詳細 に書かれている。 エッセンシャルスクラム スクラム適用を長年行ってきた ミッチ・レイシーによる 現場で起こる問題に対応する 実戦的なガイドブック。 ScrumMaster the Book 薄い本だが、スクラムマスター の長い道のりを論じている。ま ずチームのコーチングやメンタ リングを行うこと。チーム運営 の罠はどこにあるか。チームを 越えた組織開発の必要性。