Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

cndo2021 Dashboard as Codeでダッシュボード管理は改善するか?

cndo2021 Dashboard as Codeでダッシュボード管理は改善するか?

発表資料です。

keiichiro seto

March 12, 2021
Tweet

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 瀨戸 啓一朗(せと けいいちろう) • Application Engineer • 2019年新卒で楽天株式会社に入社 •

    主な技術領域はKubernetes, Ruby • 趣味は競技プログラミング • AtCoder赤色になりたい • 競プロ仲間募集中です(切実) • Twitter: @Erb_Owl 2
  2. Jsonnetとは? • JSONに変数・関数・importなどの便利機能を盛り込んだテンプレート言語 • https://jsonnet.org/ で実際に動かしながら機能を確認することができる • もちろん、JSONを最終的に出力することができれば良いので Dashboard as

    Codeを行う上ではシェルコマンドでもRubyでも構わない • Jsonnetを使うことで比較的学習コスト少なくJSONを共通化することができる • grafana/grafonnet-lib のような公式ライブラリを利用することができる • JSON自体もJsonnetとして扱うことができるので既存のJSONを使うことも可能 10
  3. 意味重視のアプローチ • grafana/grafonnet-lib というJsonnetのラ イブラリを利用することで右のように書 ける(サイズの都合で省略あります) • ライブラリ自体は非常にシンプルな作り でOpenAPIで書かれたJSONの仕様から生 成されている

    • プロパティが関数の引数になっていてデ フォルト値があらかじめ設定されている 13 addPanel( graph.new( ”nginx rps(current)", datasource=”Elasticsearch", ) .addTarget( "query": "kubernetes.container.name: $containers" ), gridPos={ x: 0, y: 0, w: 24, h: 3, } )
  4. 形式重視のアプローチ • JSONの意味を極力考えずに 差分だけを記述するアプローチ • グラフA、BのJSONの共通部分Cを取り出す • グラフAと共通部分Cの差分を取り出す • グラフA

    = C + AとCの差分 • GrafanaのJSONの意味を理解していなくても 結果的に差分だけを記述することができる • もともと複製して作成した図でなければ 差分が大きいので共通化のメリットがなさそう 14 panels: [ nginx_rps + { gridPos: { x: 0, }, timeShift: '$before’, title: 'nginx rps($before ago)’, }, nginx_rps + { gridPos: { x: 12, }, title: 'nginx rps(current)’, },
  5. Dashboard as Code導入の代価 No pain, no gain. • Dashboardの生産スピードダウン •

    JsonnetやJSONそのものに対する学習コスト • JSONを反映させるパイプライン構築のためのイニシャルコスト 後ろ2つはDashboardを更新する頻度が少なければ回収が難しい 17