Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
UNIX は知らない。でも AWS は知ってる。そんな僕が『 UNIX という考え方』を読...
Search
Kento Suzuki
February 13, 2023
Technology
1
1.1k
UNIX は知らない。でも AWS は知ってる。 そんな僕が『 UNIX という考え方』を 読んでみた件 -続-
2023/2/13(土) JAWS-UG千葉支部 ハイブリッド#1 「UNIXという考え方」LT大会
https://jawsug-chiba.connpass.com/event/272252/
Kento Suzuki
February 13, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kento Suzuki
See All by Kento Suzuki
上流工程に挑戦!「俺の考えた最強サーバレス構成」が一瞬で敗北した件
kentosuzuki
2
280
S3から始めるAWS 〜S3の簡単なユースケースの紹介〜
kentosuzuki
1
520
AWS のポリシー言語 “Cedar” で実現するアクセス制御
kentosuzuki
0
300
探せぇ!お薦めAWSセキュリティワークショップ!!〜 怒涛のワークショップ 48 連戦 〜
kentosuzuki
1
630
SIEM って何?〜 Amazon OpenSearch で始める SIEM 〜
kentosuzuki
0
780
Verified Accessから始めるゼロトラストセキュリティ
kentosuzuki
1
610
復活のAWS DeepComposer 〜 古代兵器から始める生成系AI 〜
kentosuzuki
0
310
新卒入社が考える『AWSではじめるクラウドセキュリティ』を読むタイミング
kentosuzuki
0
630
Cloudflare Pages使ってみた- ついでにAWS Amplifyもワカル -
kentosuzuki
3
1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
0→1事業こそPMは営業すべし / pmconf #落選お披露目 / PM should do sales in zero to one
roki_n_
PRO
1
1.1k
Bring Your Own Container: When Containers Turn the Key to EDR Bypass/byoc-avtokyo2024
tkmru
0
840
商品レコメンドでのexplicit negative feedbackの活用
alpicola
1
340
チームが毎日小さな変化と適応を続けたら1年間でスケール可能なアジャイルチームができた話 / Building a Scalable Agile Team
kakehashi
2
230
Kotlin Multiplatformのポテンシャル
recruitengineers
PRO
2
150
Accessibility Inspectorを活用した アプリのアクセシビリティ向上方法
hinakko
0
180
Azureの開発で辛いところ
re3turn
0
240
AWSの生成AIサービス Amazon Bedrock入門!(2025年1月版)
minorun365
PRO
7
460
信頼されるためにやったこと、 やらなかったこと。/What we did to be trusted, What we did not do.
bitkey
PRO
0
2.1k
re:Invent 2024のふりかえり
beli68
0
110
コロプラのオンボーディングを採用から語りたい
colopl
5
950
実践! ソフトウェアエンジニアリングの価値の計測 ── Effort、Output、Outcome、Impact
nomuson
0
2k
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
49k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
2
270
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
44
9.4k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
104
6.2k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
26
1.9k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
5
210
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
Side Projects
sachag
452
42k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.4k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
176
9.5k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
66
11k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
40k
Transcript
ʮ 6/ *9ͱ ͍ ͏ ߟ ͑ ํ ʯ -5େ
ձ JAW S-UG 千 葉 ⽀ 部 2023/02/13 ࡞ɿ ླέϯτ 6/*9 Βͳ͍ɻͰ "84 ͬͯΔɻ ͦΜͳ ͕ ʰ 6/*9 ͱ͍͏ ߟ͑ ํʱΛ ಡΜͰΈͨ ݅
作者紹介 名前︓鈴⽊健⽃ 所属︓アイレット株式会社(東京オフィス) お仕事︓ AWSのインフラ構築・運⽤ 経歴︓ ・新卒 3 年⽬(エンジニア歴 =
社会⼈歴) ・2022 APN ALL AWS Certifications Engineer ・2022 APN AWS Top Engineer ・昨年はJAWS-UG で14 回発表 @k_suzuki_pnx
全ての始まり 時は2022年年末 AWS re:Invent 2022 の Dr. Werner のKeynoteをきっかけに 鈴⽊がTwitterでフォローしているJAWS関連の⼈たちが
『UNIXという考え⽅』を課題図書とし始めた。 「なぜかは分からない。」 「だが、このビックウェーブに乗るしかない。」 そう思った僕は『UNIXという考え⽅』を読んでみることにした。
僕のステータス AWS ・触り始めてもうすぐ3年 UNIX ・普段はMacBookを使⽤ ・初めて触ったLinuxはAmazon Linux 2 ・シェルのコマンドはlsやcp、mvなど基本的なコマンドは使う (sedとかawkとかは使いこなせていない)
・『UNIXという考え⽅』の存在は知っていたが UNIXが分からんので読んでなかった
6/*9 Βͳ͍ɻͰ "84 ͬͯΔɻ ͦΜͳ ͕ ʰ 6/*9
ͱ͍͏ ߟ͑ ํʱΛ ಡΜͰΈͨ ݅ 4UFQ'VODUJPOT͔ΒαʔόϨεΛ࢝ΊΑ͏࢝Ί-5େձ JAWS-UG おおいた 2023/01/14 ࡞ɿ ླέϯτ
前回のあらすじ ・読むのはそこまで⾟くない → 150ページ程度なので読みやすい ・AWS Step Functions やAWSのカルチャーの知識があれば理解できる → AWS歴2~3年程度は必要︖
・多少UNIXやシェルスクリプトを理解していないと厳しい箇所もあるが、 新たな知識が得られると思って読むと楽しい → シェルスクリプトを勉強するモチベーションにつながる
本作のテーマ
内容を深掘りする 第 3 章に出てくる「⼈間による三つのシステム」 • 「⼈間による三つのシステム」の紹介 • 「⼈間による三つのシステム」を AWS に当てはめて考える
人間による三つのシステム ⼈間に若年期、成熟期、⽼年期があるように システムも三つの段階を経て発展する このシステムの段階を「⼈間による三つのシステム」と呼ぶ
第一のシステム 追い詰められた⼈間が作るシステム 特徴 ・期⽇や必要性を迫られた少数精鋭で作られる → ⾜りていない機能が存在したりする ・最⼩限のコストで作られるため、機能がシンプルで俊敏 ・このシステムのコンセプトが⼈間の想像⼒を刺激する
第二のシステム 「専⾨家」が、第⼀のシステムで証明されたアイデアを⽤いて作るシステム 特徴 ・第⼀のシステムの成功に魅かれて専⾨家が集まってくる ・専⾨家は委員会を設計し、⾃分達が貢献者だと世に知らしめようとする ・多機能化するが遅くなる → ハードウェアに投資すれば解決…
第三のシステム 第⼆のシステムで「⽕傷」した⼈が作るシステム 特徴 ・第三のシステムが登場する頃 → 第⼀のシステムを作った⼈は姿を消している → 第⼀のシステムのコンセプトが理解され、万⼈に受け⼊れられている ・第⼀のシステムと第⼆のシステムの最良の特徴を組み合わせている →
第⼀のシステムに⽋けている必要な機能を補う → 第⼆のシステムに⽋けている性能を補う
AWSで置き換えてみると? 🤔
第一のシステム 期⽇や必要性を迫られた少数精鋭で作られる → Two-Pizza Teams 最⼩限のコストで作られるため、機能がシンプルで俊敏 → AWSのAPI( AWS CLI
) このシステムのコンセプトが⼈間の想像⼒を刺激する → AWSの新サービス( Lambda の発表とか︖)
第二のシステム 多機能化するが遅くなる → 遅くななっていないが、多機能化は進んで分かりずらくなっている︖ ・AWS Systems Manager (AWS SSM) ・Amazon
CloudWatch ・Amazon SageMaker ・Amazon S3
第二のシステム ・第⼀のシステムの成功に魅かれて専⾨家が集まってくる ・専⾨家は委員会を設計し、⾃分達が貢献者だと世に知らしめようとする → 委員会は存在しない だけど…
コミュニティに関する記載 “ ユーザーグループの数も増えすぎた。 セミナーでは、活動の中⼼から遠く外れていた⼈々までが講師を務めるようになる。 そうした周辺⼈に、初期の熱狂を盛り⽴てた専⾨家のシャープさを望むべくもなく、 講義の質は落ちていく。 ユーザー会議にも周辺⼈が進出し、中⾝のないレトリックを並べ⽴てる。 かつて有名になっていった専⾨家たちを⾒て真似したいと思うのだ。 しかし、彼らは遅すぎた” JAWSはどうだろうか︖
→ 初期の熱狂を盛り上げた専⾨家のシャープさはあるのか (そもそもシャープさって何だ︖︖) → ⾃分も周辺⼈なのではないか︖(ちょっと刺さって痛い)
第三のシステム ・第三のシステムが登場する頃 → 第⼀のシステムを作った⼈は姿を消している → 第⼀のシステムのコンセプトが理解され、万⼈に受け⼊れられている ・第⼀のシステムと第⼆のシステムの最良の特徴を組み合わせている → 第⼀のシステムに⽋けている必要な機能を補う →
第⼆のシステムに⽋けている性能を補う AWS のサービスや⽂化に当て嵌めづらい
第三のシステム ・第三のシステムが登場する頃 → 第⼀のシステムを作った⼈は姿を消している → 第⼀のシステムのコンセプトが理解され、万⼈に受け⼊れられている ・第⼀のシステムと第⼆のシステムの最良の特徴を組み合わせている → 第⼀のシステムに⽋けている必要な機能を補う →
第⼆のシステムに⽋けている性能を補う AWS のサービスや⽂化に当て嵌めづらい AWSそのものではないのか
おわりに
UNIX は知らない。でも AWS は知ってる。
そこのあなた!!
無理やりにでも AWSや今までの経験/知識と絡めて読めば 『UNIXという考え方』は楽しめる!
『UNIXという考え方』 を読みましょう!
集え!UNIXを知らない勇者たち!!