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臨床工学技士国家試験・ME2種過渡現象まとめ /transient
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Kazuhisa Fujita
June 22, 2023
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臨床工学技士国家試験・ME2種過渡現象まとめ /transient
臨床工学技士国家試験とME2種で出題される過渡現象の内容をまとめた資料です.公立小松大学臨床工学科の学生向けの資料ですが,皆さんのお役に立てると幸いです
Kazuhisa Fujita
June 22, 2023
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Transcript
臨床⼯学技⼠国家試験 ME2種 過渡現象まとめ 藤⽥⼀寿
抑えるポイント • コンデンサ,コイルの特性 • RC回路 • コンデンサの電圧はローパス,抵抗の電圧はハイパス • コンデンサは,周波数が低いとインピーダンスが上がり𝑉! も⼤きい.
• コンデンサの電圧は積分,抵抗の電圧は微分 • コンデンサは,電荷を徐々に貯める.つまり電圧も徐々に⼤きくなる(⾜されている感じ=積 分). • グラフでイメージを掴む. • 充電時の電圧変化は𝑉! = 𝑉" (1 − 𝑒#" #), 𝑉$ = 𝑉" 𝑒#" #,放電時は 𝑉! = 𝑉" 𝑒#" #, 𝑉$ = −𝑉" 𝑒#" # • RLフィルタはRC回路と素⼦の特性が逆と覚える. • カットオフ周波数 • 出⼒の⼤きさが⼊⼒の1/ 2となる周波数をカットオフ周波数という. • CRフィルタ:𝑓% = & '(!$ • LRフィルタ:𝑓% = & '()/$ Vc ⼊⼒Vi R C VR
抑えるポイント • 時定数 • CRフィルタ:𝜏 = 𝐶𝑅 • LRフィルタ:𝜏 =
𝐿/𝑅 • 矩形波を⼊⼒として与えたときの𝑉- と𝑉. の時間変化が重要 • 時定数により⾒た⽬が変化する. • 時定数⼤→電圧の緩やかな時間変化 • 時定数⼩→電圧の急激な時間変化 Vc ⼊⼒Vi R C VR
コンデンサの充電
コンデンサの充電 最初はスイッチがオ フ. コンデンサに電荷は たまっていない. 𝑡 = 0 スイッチをオンにした瞬 間.
コンデンサには,まだ電 荷はたまっていない. コンデンサに徐々に電 荷がたまる. コンデンサに徐々に電 荷がたまる. ⼗分に時間が経つと, コンデンサに𝑄 = 𝐶𝑉の 電荷がたまる. 充電
過渡現象(充電) • 図のような直流回路を考える. • コンデンサに電荷が溜まっていないとする. • スイッチを充電側に移動させると,コンデンサに電流が流れ,電荷が 溜まっていく.これは,コンデンサの両端電位差が電源電圧𝑉になる まで続く. •
コンデンサに電荷を貯めることを充電という. ॆి ์ి 𝑉 𝑖 𝑉 " 𝑉 " 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉 𝐶 𝑅 𝑉# 𝑉#
過渡現象 (充電) • 図のように,抵抗とコンデンサを直流電源に繋いだ時の電圧変化は次 のようになる. • コンデンサの電圧𝑉. の時間変化 • 𝑉
" = 𝑉 (1 − 𝑒$ + ,- %) • 抵抗の電圧𝑉- の時間変化 • 𝑉# = 𝑉𝑒$ + ,- % • 𝝉 = 𝑪𝑹としたとき,τを時定数と呼ぶ. 𝑉 " 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉 𝑉# 重要
過渡現象 (充電) • 抵抗とコンデンサに加わる電圧は図のように変化する. • コンデンサに電荷が蓄積されるに伴いコンデンサの電圧𝑉. も増加する. • ⼀⽅抵抗の電圧𝑉- は減衰する.
時間 𝑉 " 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉 𝑉# = 𝑉𝑒$ & '# % 𝑉# 𝑉 0 𝑉 " = 𝑉 (1 − 𝑒$ + ,- %) 重要
過渡現象 (充電) • 抵抗とコンデンサに加わる電圧は時定数を変えることで,図のように変 化する. 時間 𝑉# = 𝑉𝑒$ &
'# % 𝑉 0 𝑉 " = 𝑉 (1 − 𝑒$ + ,- %) 0 時間 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 重要
コンデンサの放電
コンデンサの放電 𝑡 = 0 スイッチをオフにした瞬 間. コンデンサに電荷がたま っている. コンデンサの電荷が徐 々に減る
コンデンサの電荷が徐 々に減る ⼗分に時間が経つと, コンデンサにたまって いた電荷はなくなる.
過渡現象(放電) • スイッチを充電側にし,⼗分に時間がたつとコンデンサに𝑄 = 𝐶𝑉ほど 電荷が蓄積される. • そこで,スイッチを放電の⽅に⼊れると,コンデンサにたまった電荷 が消費され,減少していく. •
コンデンサが電源の代わりになる. 𝑉 " ॆి ์ి 𝑉 𝑖 𝑉 " 𝐶 𝑅 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉# 𝑉#
過渡現象 (放電) • 図のように,抵抗とコンデンサを直流電源に繋いだ時の電圧変化は次 のようになる. • コンデンサの電圧𝑉. の時間変化 • 𝑉
" = 𝑉𝑒$ + ,- % • 抵抗の電圧𝑉- の時間変化 • 𝑉# = −𝑉𝑒$ + ,- % • 𝝉 = 𝑪𝑹としたとき,τを時定数と呼ぶ. 重要 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉# 𝑉 "
過渡現象 (放電) • 抵抗とコンデンサに加わる電圧は図のように変化する. • コンデンサの電荷が放電されるとともに,コンデンサの電圧Vcは指数 関数的に減衰していく. • 抵抗の電圧は,コンデンサによりもたらされるので,𝑉. とともに0に近
づく. 𝐶 𝑅 𝑖 𝑉# 𝑉 " 𝑉# = −𝑒$ & '# % 𝑉 " = 𝑉𝑒$ & '# % 時間 𝑉 −𝑉 重要 0
過渡現象 (放電) • 抵抗とコンデンサに加わる電圧は時定数を変えることで,図のように変 化する. 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 時定数𝜏⼤ 時定数𝜏⼩ 重要
𝑉 −𝑉 0 𝑉# = −𝑒$ & '# % 𝑉 " = 𝑉𝑒$ & '# %
微分回路と積分回路
微分回路 • 抵抗の電圧 𝑉- の時間変化を⾒てみると,充 電および放電が始まった瞬間に⼤きな値を取 り,時間とともに0に近づく. • つまり,時間変化が急激な場所(オン・オフ の場所)で⼤きな値をとっている.
• 時間変化が急激な場所は微分が⼤きいので, 𝑉- は微分を表していると⾒ることもできる. • そのため,𝑉- を測定する回路は微分回路とも 呼ばれる. 充電 放電 𝑉# 𝑉# ॆి ์ి 𝑉 𝑖 𝑉 $ 𝐶 𝑅 𝑉% 0 V 0 V 変化がある=傾きがある 負の変化を 捉えている 正の変化を 捉えている ⼊⼒ ⼊⼒ 変化がある=傾きがある
積分回路 • ⼀⽅,コンデンサの電圧𝑉. の時間変化を⾒て みると,充電および放電が始まると時間とと もに増加および減少する. • つまり, 𝑉. は⼊⼒を⾜し続けていると⾒るこ
ともできる.これは,積分に相当する計算と みなせるだろう. • よって, 𝑉. を出⼒とする回路は積分回路とも 呼ばれる. 充電 放電 𝑉 " 𝑉 " ॆి ์ి 𝑉 𝑖 𝑉 $ 𝐶 𝑅 𝑉% 0 V V ⼊⼒ ⼊⼒
まとめ(CR回路の場合) • 電圧は指数関数的に変化する. • 微分回路は抵抗の電圧を⾒ている. • ⼊⼒の変化を捉える. • 矩形波なら,オン・オフの瞬間が最も電圧の絶対 値は⼤きく,時間が⽴つに連れ0に近づく.
• 積分回路はコンデンサの電圧を⾒ている. • ⼊⼒を蓄積していくように⾒える. • 矩形波なら,オンの瞬間は0だが,徐々に増えてい く.オフにすると溜まった電荷による電圧が徐々 に減少していき0に近づく. 重要 充電 放電 充電 放電 𝑉' 𝑉( 𝑉(
問題 • 図の直流定電流電源は1mAである.𝑡 = 0でスイッチSを閉じて10μs 経過した後の1μFのキャパシタの両端の電圧はいくらか.ただし,ス イッチSを閉じる前にキャパシタの両端の電圧はゼロとする. (29ME)
問題 • 図の直流定電流電源は1mAである.𝑡 = 0でスイッチSを閉じて10μs 経過した後の1μFのキャパシタの両端の電圧はいくらか.ただし,ス イッチSを閉じる前にキャパシタの両端の電圧はゼロとする. (29ME) 電荷と電流の関係は 𝐼
= 𝑑𝑄 𝑑𝑡 = 𝐶 𝑑𝑉 𝑑𝑡 よって 1×10%&× 𝑉 10×10%& = 1×10%' 𝑉 = 0.01𝑉
問題 • 図aの周期信号(周期1ms)を図bの フィルタに⼊⼒した.出⼒𝑣(𝑡)に最も 近い波形はどれか.(28ME)
問題 • 図aの周期信号(周期1ms)を図bの フィルタに⼊⼒した.出⼒𝑣(𝑡)に最も 近い波形はどれか.(28ME) 抵抗の電圧𝑣(𝑡)が出⼒になっている.⼊⼒を𝑣とすると 𝑣(𝑡)は充電時𝑣 𝑡 = 𝑣𝑒)
! "# *である. また放電時は𝑣 𝑡 = −𝑣𝑒) ! "# *である. 以上から1が正解のように思える.しかし,時定数は 𝜏 = 1×10)+×1×10+ = 1𝑠 である.つまり,𝑣 𝑡 = 𝑣𝑒)*となる.例えば1sのときの𝑣(𝑡) は 𝑣 1 = 𝑣𝑒), ≈ 𝑣× 1 3 ≈ 0.3𝑣 であり,1のように0.5msで0に近い値になることはない. 逆に,0.5ms後でも𝑣(𝑡)はほぼ⼊⼒𝑣のままである. よって4が答えである. ⼊⼒ 𝑉( 𝑉( 𝑉( 𝜏⼩ 𝜏中 𝜏⼤
問題 • 図の回路において,スイッチSを閉じてから20ms後の抵抗両端電圧[V] に最も近いのはどれか.ただし,スイッチを閉じる前のコンデンサは 充電されていないものとし,⾃然対数の底eは2.7とする.(第42回ME2 種)
問題 • 図の回路において,スイッチSを閉じてから20ms後の抵抗両端電圧[V] に最も近いのはどれか.ただし,スイッチを閉じる前のコンデンサは 充電されていないものとし,⾃然対数の底eは2.7とする.(第42回ME2 種) 抵抗の電圧は指数関数的に減衰するの で 𝑉# =
2𝑒$%/) 時定数は 𝜏 = 𝐶𝑅 = 1×10$*×20×10+ = 2×10$,𝑠 = 0.02𝑠 よって20ms後の抵抗の電圧は 𝑉# 0.02 = 2×𝑒$ -.-, -.-, = 2×𝑒$& ≅ 0.74
問題 • 図の回路でコンデンサが 1000V で充電された状態でスイッチを 閉じ る。スイッチを閉じてから1秒後の電流値[mA]に最も近いのはどれか。 (臨床⼯学技⼠国家試験30回) 1. 10
2. 6.3 3. 5.0 4. 3.7 5. 1.0
問題 • 図の回路でコンデンサが 1000V で充電された状態でスイッチを 閉じ る。スイッチを閉じてから1秒後の電流値[mA]に最も近いのはどれか。 (臨床⼯学技⼠国家試験30回) 1. 10
2. 6.3 3. 5.0 4. 3.7 5. 1.0 コンデンサの放電なので,コンデンサの電圧 は指数関数的に減る.よって1秒後のコンデ ンサの電圧𝑉' は 𝑉 " = 𝑉 𝑒$ & '#% = 1000×𝑒$ & &-×&-./×&--×&-0×& = 1000𝑒$& 抵抗にはコンデンサと同じ⼤きさの電圧がかかる .ここで,𝑒を3と⼤雑把に近似すると,電流𝐼はオ ームの法則から 𝐼 = 333 100×10' = 3.33×10%' これに最も近い選択肢は4
問題 • コンデンサを10Vに充電した後,100Ωの抵抗で放電した場合のコンデ ンサにかかる電圧の経時変化を図の⽚対数グラフを⽰す.コンデンサ の静電容量[F]はどれか. (臨床⼯学技⼠国家試験34) 1. 0.02 2. 0.04
3. 0.1 4. 0.2 5. 0.4 ɹûĀɹίϯσϯαΛ ø÷ 7 ʹॆిͨ͠ޙɺø÷÷ X ͷ߅Ͱ์ిͨ͠߹ͷίϯσ ϯαʹ͔͔Δిѹͷܦ࣌มԽΛਤͷยରάϥϑʹࣔ͢ɻ ίϯσϯαͷ੩ి༰ྔ ʦ'ʧ ͲΕ͔ɻ ÷ ø ù ú û ü ࣌ؒ ʦTʧ ిѹ ʦ7ʧ ý þ ÿ Ā ø÷ ø÷ ÿ þ ý ü û ú ù ø Ā øɽ÷ɽ ÷ù
問題 • コンデンサを10Vに充電した後,100Ωの抵抗で放電した場合のコンデンサにかかる電圧の経時変化 を図の⽚対数グラフを⽰す.コンデンサの静電容量[F]はどれか.(臨床⼯学技⼠国家試験34) 1. 0.02 2. 0.04 3. 0.1
4. 0.2 5. 0.4 ɹûĀɹίϯσϯαΛ ø÷ 7 ʹॆిͨ͠ޙɺø÷÷ X ͷ߅Ͱ์ిͨ͠߹ͷίϯσ ϯαʹ͔͔Δిѹͷܦ࣌มԽΛਤͷยରάϥϑʹࣔ͢ɻ ίϯσϯαͷ੩ి༰ྔ ʦ'ʧ ͲΕ͔ɻ ÷ ø ù ú û ü ࣌ؒ ʦTʧ ిѹ ʦ7ʧ ý þ ÿ Ā ø÷ ø÷ ÿ þ ý ü û ú ù ø Ā øɽ÷ɽ ÷ù ùɽ÷ɽ ÷û úɽ÷ɽ ø ûɽ÷ɽ ù üɽ÷ɽ û ɹü÷ɹෳૉͷภ͕֯ - r rad ͱͳΔͷͲΕ͔ɻ ͜Εɼయܕతͳ$3ճ࿏ͷ์ిͰ͋Δɽίϯσϯαʹ͔͔Δిѹ7Dࢦؔతʹݮਰ͢ΔɽΑͬͯ 𝑉 - = 10𝑒) $ "#Ͱ͋Δɽ 3ͳͷͰ 𝑉 - = 10𝑒) $ !%%"ͱͳΔɽ͜͜Ͱ − * ,..( = −1ͷ࣌Λߟ͑Δɽ͜ͷͱ͖ɼ𝑉 - 𝑉 - = 10𝑒), = ,. / ͱͳΔɽFͱେ·͔ʹۙࣅ͢Δͱ𝑉 - 7Ͱ͋Δɽ ͦͷ࣌ͷ࣌ؒάϥϑ͔Βɼ͓͓ΑͦTͰ༗Δ͜ͱ͕͔ΔɽΑͬͯ$ͳͷͰɼ $ͱͳΔɽ この⼿の問題のコツ:− 𝒕 𝝉 = −𝟏とおく.
問題 • 図の回路において、スイッチをa側にして⼗分時間が経過した後、b 側に切換えた。正しいのはどれか。(臨床⼯学技⼠国家試験29回) a. 抵抗の最⼤電流値は 100mA である。 b. 回路の時定数は
0.1s である。 c. コンデンサの両端電圧の最⼤値は 5V である。 d. コンデンサの両端電圧は指数関数的に増加する。 e. 抵抗に流れる電流は指数関数的に減少する
問題 • 図の回路において、スイッチをa側にして⼗分時間が経過した後、b側に 切換えた。正しいのはどれか。(臨床⼯学技⼠国家試験29回) a. 抵抗の最⼤電流値は 100mA である。 ⼗分充電しているのでコンデンサの電圧の最⼤値は10Vである.このとき流れる 電流は
()* ())+ = 0.1𝐴となる.よって正しい. b. 回路の時定数は 0.1s である。 時定数は𝜏 = 𝐶𝑅 = 100𝜇×100𝑠 = 10000𝜇𝑠 = 0.01𝑠である.よって間違い. c. コンデンサの両端電圧の最⼤値は 5V である。 コンデンサの電圧の最⼤値は10Vである.よって間違い. d. コンデンサの両端電圧は指数関数的に増加する。 放電するのでコンデンサの電圧は指数関数的に減少する.よって間違い. e. 抵抗に流れる電流は指数関数的に減少する. 放電するのでコンデンサの電圧は指数関数的に減少する.オームの法則から,電 圧が指数関数的に減少すれば電流も指数関数的に減少するので,正しい.
問題 • 図の回路で,スイッチが①の状態で⼗分な時間が経過した後に,SWを②に⼊れた. 正しいのはどれか.(臨⼯学技⼠国家試験36) a. 回路の時定数は5𝜇sである. b. SWを②に⼊れた瞬間の𝑉, の値は10Vである. c.
SWを②に⼊れた瞬間の回路に流れる電流は100mAである. d. SWを②に⼊れた5ms後の𝑉- の値は約3.7Vである. e. SWを②に⼊れてから⼗分時間が経過した後の回路に流れる電流は0mAである. ɹûÿɹਤͷճ࿏ͰɺεΠον͕ᶃͷঢ়ଶͰेͳ͕࣌ؒܦաͨ͠ޙʹɺ48 Λᶄ ʹೖΕͨɻ ਖ਼͍͠ͷͲΕ͔ɻ ᶃ 48 V 3 V $ ø÷ 7 ø÷÷ X ü÷ n' ᶄ ̰ɽճ࿏ͷ࣌ఆ ü nT Ͱ͋Δɻ
問題 • 図の回路で,スイッチが①の状態で⼗分な時間が経過した後に,SWを ②に⼊れた.正しいのはどれか.(臨⼯学技⼠国家試験36) a. 回路の時定数は5𝜇sである. 𝜏 = 𝑅𝐶 =
100×50×10$* = 5𝑚𝑠となり間違い. b. SWを②に⼊れた瞬間の𝑉. の値は10Vである. スイッチを⼊れた瞬間はCのインピーダンスは0なので,𝑉' = 0である. よって間違い. c. SWを②に⼊れた瞬間の回路に流れる電流は100mAである. スイッチを⼊れた瞬間の回路の合成インピーダンスは100Ωである.よって 𝐼 = 10/100 = 100𝑚𝑉である.よって正しい. ɹûÿɹਤͷճ࿏ͰɺεΠον͕ᶃͷঢ়ଶͰेͳ͕࣌ؒܦաͨ͠ޙʹ ʹೖΕͨɻ ਖ਼͍͠ͷͲΕ͔ɻ ᶃ 48 V 3 V $ ø÷ 7 ø÷÷ X ü÷ n' ᶄ ̰ɽճ࿏ͷ࣌ఆ ü nT Ͱ͋Δɻ ̱ɽ48 ΛᶄʹೖΕͨॠؒͷ V $ ͷ ø÷ 7 Ͱ͋Δɻ ̲ɽ48 ΛᶄʹೖΕͨॠؒͷճ࿏ʹྲྀΕΔిྲྀ ø÷÷ N" Ͱ͋Δɻ ̳ɽ48 ΛᶄʹೖΕ͔ͯΒ ü NT ޙͷ V 3 ͷ úɽ þ 7 Ͱ͋Δɻ ̴ɽ48 ΛᶄʹೖΕ͔ͯΒे͕࣌ؒܦաͨ͠ޙͷճ࿏ʹྲྀΕΔిྲྀ Δɻ øɽ̰ɺ̱ɺ̲ ùɽ̰ɺ̱ɺ̴ úɽ̰ɺ̳ɺ̴ ûɽ̱ɺ̲ɺ̳ üɽ̲ɺ̳ɺ̴
問題 • 図の回路で,スイッチが①の状態で⼗分な時間が経過した後に,SWを ②に⼊れた.正しいのはどれか.(臨⼯学技⼠国家試験36) d. SWを②に⼊れた5ms後の𝑽𝑹 の値は約3.7Vである. 𝑉' = 𝑉0
𝑒$1 2= 10×2.7$1/1 = 3.7𝑉よって正しい. e. SWを②に⼊れてから⼗分時間が経過した後の回路に流れる電流は 0mAである. スイッチを⼊れて⼗分時間が⽴つと,コンデンサのインピーダンスは無限⼤ に発散するので開放と⾒なせる.よって,回路には電流は流れないので正し い. ɹûÿɹਤͷճ࿏ͰɺεΠον͕ᶃͷঢ়ଶͰेͳ͕࣌ؒܦաͨ͠ޙʹɺ ʹೖΕͨɻ ਖ਼͍͠ͷͲΕ͔ɻ ᶃ 48 V 3 V $ ø÷ 7 ø÷÷ X ü÷ n' ᶄ ̰ɽճ࿏ͷ࣌ఆ ü nT Ͱ͋Δɻ ̱ɽ48 ΛᶄʹೖΕͨॠؒͷ V $ ͷ ø÷ 7 Ͱ͋Δɻ ̲ɽ48 ΛᶄʹೖΕͨॠؒͷճ࿏ʹྲྀΕΔిྲྀ ø÷÷ N" Ͱ͋Δɻ ̳ɽ48 ΛᶄʹೖΕ͔ͯΒ ü NT ޙͷ V 3 ͷ úɽ þ 7 Ͱ͋Δɻ ̴ɽ48 ΛᶄʹೖΕ͔ͯΒे͕࣌ؒܦաͨ͠ޙͷճ࿏ʹྲྀΕΔిྲྀ Δɻ øɽ̰ɺ̱ɺ̲ ùɽ̰ɺ̱ɺ̴ úɽ̰ɺ̳ɺ̴ ûɽ̱ɺ̲ɺ̳ üɽ̲ɺ̳ɺ̴
コイルの過渡現象
コイルに電流を流した瞬間
過渡現象(オン) • 図のような直流回路を考える. • スイッチをオン側に移動させると,コイルに電流が流れ,誘導起電⼒ は発⽣する. 𝑉 𝑖 𝑉2 𝑉2
𝐿 𝑅 𝑖 𝑉 𝐿 𝑅 𝑉# 𝑉# オン オフ
過渡現象 (オン) • 図のように,抵抗とコイルを直流電源に繋いだ時の電圧変化は次のよ うになる. • コイルの電圧𝑉. の時間変化 • 𝑉2
= 𝑉𝑒$- 3 % • 抵抗の電圧𝑉- の時間変化 • 𝑉# = 𝑉(1 − 𝑒$- 3 %) • 𝝉 = 𝑳/𝑹としたとき,τを時定数と呼ぶ. 重要 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑖 𝑉 𝑉#
過渡現象 (オン) • 抵抗とコイルに加わる電圧は図のように変化する. • コイルの誘導起電⼒により最初は電圧𝑉がコイルにかかるが,時間とと もに減衰する. • ⼀⽅抵抗の電圧𝑉- は時間とともに増加し,最終的にほぼ𝑉になる.
時間 𝑉# = 𝑉(1 − 𝑒$ # 2 %) 𝑉2 = 𝑉𝑒$ # 2% 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑖 𝑉 𝑉# 𝑉 重要
コイルの電源をオフにした瞬 間
過渡現象(オフ) • スイッチをオン側にし,⼗分時間が⽴つとコイル内の磁場は⼀定にな り誘導起電⼒はなくなる. • その状態で,スイッチをオフ側に⼊れると,コイルに電流が流れなく なりコイル内の磁場が変化する. • この磁場の変化が誘導起電⼒を発⽣させる. •
コイルが電源の代わりになる. 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑖 𝑉# 𝑉 𝑖 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑉# オン オフ
過渡現象 (オフ) • 図のように,抵抗とコイルを直流電源に繋いだ時の電圧変化は次のよ うになる. • コイルの電圧𝑉. の時間変化 • 𝑉2
= −𝑉 𝑒$- 3 % • 抵抗の電圧𝑉- の時間変化 • 𝑉# = 𝑉 𝑒$- 3 % • 𝝉 = 𝑳/𝑹としたとき,τを時定数と呼ぶ. 重要 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑖 𝑉 𝑉#
過渡現象 (オフ) • 抵抗とコイルに加わる電圧は図のように変化する. • コイルはスイッチがオフになった途端,磁場を維持するため誘導起電⼒ を⽣じるが,時間とともに指数関数的に減衰していく. • 抵抗の電圧は,コイルによりもたらされるので,𝑉0 とともに0に近づく.
𝑉# = 𝑉 𝑒$ # 2% 𝑉2 = −𝑉 𝑒$ # 2% 時間 𝑉2 𝐿 𝑅 𝑖 𝑉# 𝑉 −𝑉
まとめ(LR回路の場合) • 電圧は指数関数的に変化する. • 抵抗の電圧を⾒た時,⼊⼒を蓄積しているよう に⾒える. • 抵抗の電圧を⾒たとき,LR回路は積分回路であ る. •
コイルの電圧を⾒た時,⼊⼒が変化した時を捉 えているように⾒える. • コイルの電圧を⾒たとき,LR回路は微分回路で ある. 重要 𝑉' 𝑉 𝑉' 𝑉2 積分 微分
コンデンサの逆 • コイルの過渡現象はコンデンサの逆だと覚えておく. • しかし時定数が違う • コンデンサ:CR • コイル:L/R 充電
放電 充電 放電 CR回路 𝑉 𝑉' 𝑉2 積分 微分 LR回路 積分 微分
問題 • 図に⽰す回路の時定数[s]を求めよ.(国家試験26)
問題 • 図に⽰す回路の時定数[s]を求めよ.(国家試験26) 𝜏 = 𝐿 𝑅 = 5 2
= 2.5𝑠
問題 • 図の回路において𝑡 = 0でスイッチを⼊れた.正しいのはどれか.(国 家試験27) 1. 時定数は𝐿𝑅である. 2. 直後に抵抗にかかる電圧は𝐸となる.
3. 直後に流れる電流は1 - となる. 4. 時間が⼗分に経過すると抵抗にかかる電圧は1 2 となる. 5. 時間が⼗分に経過すると抵抗で消費される電⼒は1. - となる.
問題 • 図の回路において𝑡 = 0でスイッチを⼊れた.正しいのはどれか.(国家試験27) 1. 時定数は𝐿𝑅である. 2. 直後に抵抗にかかる電圧は𝐸となる. 3.
直後に流れる電流は3 ' となる. 4. 時間が⼗分に経過すると抵抗にかかる電圧は3 4 となる. 5. 時間が⼗分に経過すると抵抗で消費される電⼒は3& ' となる. 1. 時定数はL/Rである.これは間違い. 2. 直後に抵抗にかかる電圧は0である. これは間違い. 3. 直後に流れる電流は0である. これは間違い. 4. 時間が⼗分に経過すると抵抗にかかる電圧はEである. これは間違い. 5. 時間が⼗分に経過すると抵抗にかかる電圧はEなので,抵抗で消費される電⼒は 𝑊 = 𝐼𝑉 = 𝐸//𝑅 なので,これが正解.
問題 • 図の回路でスイッチを閉じてから1ms後にインダクタの両端にかかる 電圧[V]に最も近いのはどれか.ただし,⾃然対数の底eは2.7とする. 1. 1.5 2. 1.2 3. 0.9
4. 0.6 5. 0.3 ɹüøɹਤͷճ࿏ͰεΠονΛด͔ͯ͡Β ø NT ޙʹΠϯμΫλͷ྆ʹ͔͔Δి ѹ ʦ7ʧ ʹ࠷͍ۙͷͲΕ͔ɻ ͨͩ͠ɺࣗવରͷఈ e ùɽ þ ͱ͢Δɻ øɽøɽ ü ùɽøɽ ù úɽ÷ɽ Ā ûɽ÷ɽ ý üɽ÷ɽ ú øɽ ü 7 ø ) ø LX
問題 • 図の回路でスイッチを閉じてから1ms後にインダクタの両端にかかる電圧[V]に最も近いのはどれか.ただし,⾃然対 数の底eは2.7とする. 1. 1.5 2. 1.2 3. 0.9
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