ナメクジ捜査網

「Open Science Workshop みんなで始めるサイエンス」にて発表
スピーカー：宇高寛子氏（京都大学大学院理学研究科 助教）
日時：2017年2月19日（日）
場所：MTRL KYOTO

Transcript

1. 京 都 大 学 大 学 院 理 学 研 究 科 宇 高 寛 子
2. Slug Science Search Shimin(市民)
3. 呼吸孔 肺呼吸
4. 頭部 卵 産卵は頭から
5. 日本でみられる代表的なナメクジの変遷 木村裕氏 撮影 明治以前 現在 開港 大戦後 ナメクジ キイロナメクジ Limax flavus チャコウラナメクジ
6. 日本でみられる代表的なナメクジの変遷 明治以前 現在 1950年代 ナメクジ キイロナメクジ チャコウラナメクジ ？
7. 日本でみられる代表的なナメクジの変遷 明治以前 現在 1950年代 ナメクジ キイロナメクジ チャコウラナメクジ マダラコウラナメクジ Limax maximus 2000年頃
8. マダラコウラナメクジ Limax maximus • ヨーロッパ原産 • 大きいもので体長20cm • 2006年茨城県で移入確認 • 移入経路は不明 • 他の種に対して攻撃的
9. 未来予想図 明治以前 現在 ナメクジ キイロナメクジ チャコウラナメクジ マダラコウラナメクジ 未来 マダラコウラが一番身近なナメクジに？？
10. 現在の分布 今後分布拡大？ 実はすでに全国制覇？？ 文献での 分布報告
11. 「マダラコウラナメクジ」研究の目的 ・どうやって生物は新しい環境に適応するのか ・移入種の生態系への影響 ・分布 ・生活史や温度耐性など ・他種への影響 鳴かない 私有地にいる 1人の力には限界がある
12. 「ナメクジ捜査網」 マダラコウラの情報提供・収集
13. ①ウェブサイト ナメクジ捜査網 「ナメクジ捜査網」の手法 ナメクジ捜査網＠Lmaximus7 ②Twitter
14. 0 50 100 150 200 メール ツイッター 電話 手紙 報告件数 情報提供数：218件＋α 期間：2015年9月1日～2016年10月15日） 報告箇所：36/47都道府県（東京都0） ・報道をみて ・大きなナメクジをみて→検索 「ナメクジ捜査網」の成果
15. 「ナメクジ捜査網」の成果 0 20 40 60 80 100 120 大きいナメクジ＝ マダラコウラナメクジ！ 報告件数
16. 返信用資料 ・携帯電話からの人には、添付ファイルを送りにくい
17. 現在の分布 文献での 分布報告 報告
18. 現在の分布 文献での 分布報告 報告 マダラ
19. 「ナメクジ捜査網」の今 • 実際にはまだまだ情報少ないが、現在は耕し期間 • おおむね活動は良好 • ついでにヤマナメクジの分布調査もできる？ • もっと裾野を広げたい • 手段と目的のミスマッチ （例：Twitter年齢層≠ナメクジ好適住環境） • 情報の扱いかた（権利） • 持続可能なナメクジ分布調査 課題
20. 「ナメクジ捜査網」が目指す世界 それはチャコウラナ メクジだね。第二次 世界大戦後に日本に 来た外来種だよ。秋 に繁殖するよ。 ナメクジー！ たくさんいるよ。 よし、来週はマダラ コウラナメクジを探 してみよう！ へー、 他にもナメク ジっているん？ やったー！
21. 何でもあり！