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第97回 雲勉【オンライン:初心者向け】Google Cloudの基礎から学んで、Compute Engineを構築できるようになろう

l_tanno
February 24, 2023

第97回 雲勉【オンライン:初心者向け】Google Cloudの基礎から学んで、Compute Engineを構築できるようになろう

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February 24, 2023
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  1. 0.講師⾃⼰紹介 2 n 来⾺ ⼤介 • プロジェクト企画推進セクション インフラ技術グループ • アイレット歴

    1年 • 最近ダイエットのためにジムに通い始めました。 • あとダイエットのためにオートミールを⾷べ始めたのですが 美味しい調理⽅法あれば教えてください。
  2. アジェンダ 4 0. ⾃⼰紹介 1. Google Cloud 基礎概念 (19:00~19:10) 2.

    Google Cloud ネットワーク(VPC) (19:10~19:20) 3. Compute Engine (19:20~19:40) 4. Compute Engine よくある構成 (19:40~19:50) 5. 質疑応答 (19:50~20:00)
  3. 1-1.Google Cloud 6 n Google Cloud とは Google Cloud Platform(GCP)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスのセットです。

    インフラストラクチャー、プラットフォーム、アプリケーションなどのサービスを提供しており これらのサービスは世界中のデータセンターから運⽤され、スケーラブルで信頼性の⾼い低コストのインフラストラク チャーやアプリケーションサービスを提供することを⽬的に設計されています。 GCPは、様々なサービスを個⼈、企業、政府などに提供します。 例えば、開発者はGCP上でアプリケーションの開発、テスト、デプロイを⾏うことができます。 企業はGCP上にあるサービスを活⽤して、ビッグデータ分析、機械学習、IoTなどの業務効率化を図ることができま す。 また、GCPはAPIとして提供されるため、⾃分で開発したアプリケーションからも利⽤することができます。 これにより、開発者はGCP上にあるサービスを組み合わせて、独⾃のアプリケーションを構築することができます。 GCPはパブリッククラウドサービスであり、インフラストラクチャーやサービスはGoogleが所有し運⽤し、 インターネットを通じて⼀般のユーザーに利⽤できるようになっています。
  4. 1-4.プロジェクトの作成 12 n プロジェクトの分け⽅ • プロジェクトの分け⽅には、案件や環境ごと、アプリごとなどの分け⽅が多いです。 例えば、「本番環境」「開発環境」の2環境が必要な場合は ①本番環境⽤プロジェクト ②開発環境⽤プロジェクト のような分け⽅をします。

    • 各プロジェクトごとに、権限を管理することができます。 これによって開発者には開発環境だけを許可し、本番環境へのサービス利⽤は⼀部分だけのような運⽤⽅法をとることができ ます。 開発者
  5. 1-5.リソース階層 13 n リソース階層とは • プロジェクトやサービスを管理するための階層構造のことをい います。 企業などの組織でGoogle Cloud を利⽤する際、リソース階層

    を定義します。 • PCのフォルダ構造と似ており、各フォルダノードごとに権限を 設定することで、企業はそれぞれの部署やチームごとにアクセ ス権やその他権限設定を⾏うことが可能となってきます。
  6. 1-5.リソース階層 : 組織ノード 14 n 組織ノード 組織ノードは、リソース階層の⼀番上(頂点)にあたるリソースの ことです。 この組織ノードは、ドメイン(iret.jpなど)と組織と1対1で関連付 くようになっており、組織ノードより下の階層を⼀元管理するこ

    とができます。 Google Cloud を使⽤する上でこの組織ノードは必ず持っている 必要はありません。 個⼈で使う場合などは組織ノードを設けなくともGoogle Cloud を使⽤することができます。
  7. 1-5.リソース階層 : プロジェクト 16 n プロジェクト プロジェクトとはリソース階層の中で⼀番下の階層にあたりま す。 先ほど紹介した説明どおりにはなりますが、プロジェクトごと にGoogle

    Cloud のサービスが構成され、各プロジェクトの中 で、コンピューティングやストレージ、ネットワークを実際に 利⽤する階層です。
  8. 1-6.課⾦情報の登録 18 n Google Cloud 無料利⽤枠 Google Cloud では無料利⽤枠が設けられております。 Google

    Cloud が初めてでこれから基礎を学ぶ必要がある⽅などに対して、Google Cloud が無料 プログラムを⽤意しています。 ・90 ⽇間 $300 相当の無料トライアル Google Cloud の新規ユーザーは、$300 相当の無料のクレジットを 90 ⽇間の無料トライアルで 利⽤することができます。このクレジットは、1 つのプロダクトまたは複数のプロダクトを組み合 わせてご利⽤いただけます。 ・無料枠 すべての Google Cloud ユーザーが、⽉々に各サービスの使⽤量上限内であれば無料で利⽤するこ とができます。 例えば、 Compute Engine、Cloud Storage、BigQuery などは無料枠の範囲内であればこれらの サービスを無料で利⽤することできます。 90⽇間$300相当の無料トライアルとはまた別になるため、無料トライアルのクレジットまたはト ライアル終了後に Google Cloud から請求先アカウントに課⾦されることはありません。
  9. 2-1.リージョン 20 n リージョンとは Google Cloud では200以上の国と地域に独⾃のネットワークを展開しています。 世界中に存在するGoogle Cloud のデータセンターの集合体を地理的に区分した地域をリージョンと⾔います。

    各リージョンはGoogle Cloud のネットワークでつながっています。 ⽇本国内では東京リージョンと⼤阪リージョンの2リージョンを利⽤することが可能です。 また、⽇本以外のリージョンも使⽤することが可能でロサンゼルスリージョンや、ベルギーリージョンなどを利 ⽤することができます。
  10. 2-3.VPC 22 n VPCとは Virtual Private Cloud (VPC)とはGoogle Cloud 内にユーザーが定義した仮想ネットワークを提供するサービスです。

    VPCはクラウド上のサービスにグローバルなネットワークを提供します。VPCは、サブネットと呼ばれる⼩分けにしたネットワークに 分割することができ、そのサブネット内にCompute Engineなどのサービスを置くことができます。 Google Cloud を使い始めたばかりだと 「default」という名前のネットワークがすでにできていると思います。 この default VPC はあらかじめ作成されているVPCで、サブネットの設定やファイアウォールの設定など基本的な設定が⾏われた VPCです。テストでCompute Engineを動かしてみたいなどの⽬的に使⽤するのは良いですが、設定がすでにおこなわれているの で、実際にシステムで利⽤するVPCは別で新しく作成した⽅がいいです。
  11. 2-3.VPC 24 n リソース同⼠の通信 • Google Cloud では同じVPC内であれば、リージョン間 を跨いだ構成でもリソース間の通信をすることができま す。

    • 別VPCへの通信が必要な場合は、制限があるためデフォ ルトの設定のままだと通信をすることができません。
  12. 2-3.VPC 26 n Google Cloud VPC 構成図 • 1VPCに複数リージョンを作成することが可能となっています。 •

    同⼀VPCであればリージョン間の通信が可能となっています。 • 別VPCへの通信が必要な場合には、VPCピアリングを使⽤して通信を⾏うことができます。 • サブネットはゾーンを跨いで作成することが可能です。(リージョン単位で作成可能)
  13. 2-3.VPC 27 n ネットワークモード Google Cloud ではVPCを作成する際に、各リージョンのサブネットを作成する時に2種類のモードを選択することができます。 • ⾃動モード VPCネットワーク

    ・・・ 各リージョンにサブネットが⾃動で作成される。 • カスタムモード VPCネットワーク ・・・ ユーザーがサブネットの範囲を決めて作成する。 VPCのサブネットを作成するときどちらかを選択して作成します。 ⼀度カスタムモードで作成すると、⾃動モードへの切り替えは⾏うことができないので注意です。 それぞれ、今回作成する⽤途を考えて選択することをオススメします。 [⾃動モード] • ⼿軽にGoogle Cloudを始めていこうと考えている⽅ • 特定のIPアドレス範囲を使⽤する予定がない [カスタムモード] • VPC間ネットワーク接続が必要な場合 • 割り当てるIPアドレス範囲をカスタマイズする場合
  14. 3-1.Compute Engine 29 n Compute Engine とは • Google Cloud

    の上で仮想マシンをオンデマンドで利⽤できるコンピューティングサービスの⼀つです。 Compute Engine では、LinuxやWindowsベースの仮想マシンを⽴ち上げることができます。 • Compute Engine はIaaSサービスのため、アプリケーションやミドルウェアなどにはユーザー側が管理する必要があ ります。その分⾃由に設定できる範囲が広いです。 • Compute Engine は、オンプレミスのような先⾏投資が不要で、必要な時に必要な分だけリソースを追加することが でき、利⽤しない場合はすぐに停⽌,削除を⾏うことができます。 • 必要な費⽤はCompute Engine を利⽤するための利⽤料⾦となってきて、ユーザーの規模に合わせて柔軟に利⽤でき ます。
  15. 3-2.Compute Engine – インスタンス作成 30 n Compute Engine構築 • 新しくCompute

    Engine を作成するため Google Cloud にログイン後、「Compute Engine」と検索します。 検索結果から「 Compute Engine 」を選択します。
  16. 3-2.Compute Engine – インスタンス作成 31 n Compute Engine 構築 •

    Compute Engine を作成するために「インスタンスを作成」を選択します。仮想VMのことをインスタンスと呼んでいます。 ⿊くなっているところには作成されたインスタンスが表⽰される箇所になっており 初めて新規でVMインスタンスを作成される⽅は何も表⽰されていないと思います。
  17. 3-2.Compute Engine – インスタンス作成 32 n Compute Engine 構築 ①

    今回作成するインスタンスの名前を決めます。 インスタンス名は任意で名前で構いません。 ②今回作成するインスタンスをどこに作成するか決めます。 ・どこのリージョンに配置するのか。 ・どのゾーンに配置するのか。 ③今回作成するインスタンスのマシンタイプを選択します。 以下を設定します。 ・マシンファミリー ・マシンシリーズ ・マシンタイプ ※マシンファミリー,マシンシリーズ,マシンタイプについては次項説明 します。
  18. 3-3.Compute Engine – マシン構成 33 n Compute Engine マシン構成 l

    マシン ファミリー は複数のマシンシリーズをグルーピングした概念です。それぞれの得意分野を表しています。 マシンタイプとは、Google Cloud によって事前定義された VM のリソース割り当てのプリセットです。 マシンファミリー 汎⽤のワークロード 最適化されたワークロード コスト最適化 バランス スケールアウト 最適化 メモリ最適化 コンピューティング 最適化 アクセラレータ最 適化 マシンタイプ E2 N2, N2D, N1 Tau T2D Tau T2A M3, M2, M1 C2, C2D A2 利⽤⽤途 低コストで⽇々の コンピューティン グを運⽤します。 幅広いマシンタイプ にわたるバランスの 取れた価格とパ フォーマンスが特徴 です。 スケールアウト ワークロードに 最適なパフォー マンスと費⽤ 超⾼メモリ ワークロード 超⾼パフォーマンス でコンピューティン グ負荷の⾼いワーク ロードを実現 ハイ パフォーマ ンス コンピュー ティング ワーク ロード向けに最適 化
  19. 3-3.Compute Engine – マシン構成 34 n Compute Engine カスタムマシンタイプ •

    Google では事前に定義したマシンタイプだけではなく、ユーザーが使⽤したいCPU,メモリをある程度⾃由に定 義して作成することができます。
  20. 3-4.Compute Engine – ブートディスク 35 n ブートディスク Compute Engine ͷ֤Ծ૝ϚγϯʢVMʣΠϯελϯεʹ͸ɺσϑΥϧτͰΦϖϨʔςΟϯά

    γεςϜΛ֨ೲ͍ͯ͠ΔϒʔτӬଓσΟεΫ ͕ 1 ͭ͋Γ·͢ɻ௥ՃͷετϨʔδ༰ྔ͕ඞཁͳ৔߹͸ɺ௥ՃͷӬଓσΟεΫΛ VM ʹΞλονͰ͖·͢ɻ Compute EngineΛ࡞੒͢Δ্ͰҎԼͷઃఆΛ͠·͢ɻ • 今回使⽤したいOSを選択をします。 • ブートディスクの種類を選択します。 • 今回のディスク容量のサイズを選択します。 ※ブートディスクの種類は次項で説明します。
  21. 3-4.Compute Engine - ブートディスク 36 n ブートディスクの種類 タイプ名 性質 標準

    (Standard) HDD ベースのストレージになります。コストは低いですが性能も低いディスクとなり ます。 バランス (Balanced) SSDタイプのストレージになります。性能として標準ディスクと SSDディスクの中間 ぐらいで、コストとパフォーマンスのバランスに優れておりSSDディスクの代わりに利 ⽤するケースが多いです。 SSD SSDタイプのストレージになります。 レイテンシが 10 ミリ秒未満となるよう設計されています。 より多くの IOPS を必要とするエンタープライズ アプリケーションや⾼性能データ ベースに適しています。 エクストリーム (Extreme) よりパフォーマンスが求められるワークロード向けの SSDタイプのストレージになり ます。 IOPSのカスタマイズが可能で、デイスクサイズに加え IOPS に対しても課⾦さ れます。 Oracle や SAP HANA などのハイエンド データベース ワークロード向けに設計されて います。
  22. 3-5.Compute Engine – ネットワーク 37 n ネットワーク 今回、Compute Engine を配置するネットワークを設定します。

    詳細オプションからネットワーキングを選択して、今回対象となるVPCとサブネットを選択します。
  23. 3-6.Compute Engine – 料⾦ 38 n Compute Engine 料⾦ •

    必要な情報(マシンタイプ,ディスク容量)を⼊⼒すると⽉間利⽤料⾦の予測を試算してくれます。 • あくまで⽉間予測のため、別途詳細な料⾦を把握するためにカリキュレーター(料⾦計算ツール)を利⽤して⾒積もりを⾏うこと ができます。(Google Cloud 料⾦計算ツールで検索すると出てきます。) n Compute Engine⽉間予測 n Google Cloud 料⾦計算ツール
  24. 3-6.Compute Engine – 料⾦ 39 n Compute Engine 無料枠 •

    Compute Engine には、 90 ⽇間 $300 相当の無料トライアルとは別に無料枠が設けられています。 以下条件を満たすことでCompute Engine を無料で使⽤するすることができます。 n 1 つの⾮プリエンプティブル e2-micro VM インスタンス(1 か⽉あたり)。次の⽶国リージョンのいずれかで利⽤できます。 • オレゴン: us-west1 • アイオワ: us-central1 • サウスカロライナ: us-east1 n 30 GB-⽉の標準永続ディスク n 1 GB の北⽶から全リージョン宛ての下りネットワーク(1 か⽉あたり、中国とオーストラリアを除く) 無料枠の e2-micro インスタンスの上限は、インスタンス数ではなく時間に基づきます。当⽉内の合計時間数と同等の時間数を使 い切るまで、毎⽉のすべての e2-micro インスタンスの使⽤は無料になります。使⽤量は、サポートされているリージョンすべて の合計が集計されます。 Compute Engine の無料枠では外部 IP アドレスに対する課⾦は発⽣しません。 GPU と TPU は無料枠に含まれません。VM インスタンスに追加した GPU と TPU については常に請求されます。 n 5 GB ⽉のスナップショット ストレージ。次のリージョンで利⽤できます。 • オレゴン: us-west1 • アイオワ: us-central1 • サウスカロライナ: us-east1 • 台湾: asia-east1 • ベルギー: europe-west n Compute Engine 無料枠条件
  25. 3-6.Compute Engine – 料⾦ 40 n 確定利⽤割引 • 確約利⽤割引を購⼊すると、1 年間または

    3 年間の⽀払いを確約する代わりに、vCPU、メモリ、GPU、ローカル SSD、単⼀ テナントノードなどの Compute Engine リソースを割引価格で購⼊できます。マシンタイプや GPU など、ほとんどのリソー スタイプに最⼤ 57% の割引が適⽤されます。メモリ最適化マシンタイプの場合は、最⼤で 70% の割引が適⽤されます。 n 継続利⽤割引 • Compute Engine は、※請求⽉の 25% を超えて使⽤され、他の割引が適⽤されていないリソースに対して継続利⽤割引が適 ⽤されます。リソースを引き続き使⽤するごとに 1 時間ごとに⾃動的に割引が適⽤されます。割引率は使⽤量に応じて徐々に ⾼くなります。1 か⽉間連続稼働している仮想マシン(VM)インスタンスでは、リソース費⽤から最⼤ 30% の正味割引を受 けることができます。 • 割引を最⼤限に利⽤するには、その⽉の最初の⽇に VM インスタンスを作成することをオススメします。 この継続利⽤割引は⽉の始めにリセットされます。 継続利⽤割引が適応になる時間 例) 4⽉の場合 1ヶ⽉ 30⽇間*24時間=720時間 請求⽉の25% 720時間*25%=180時間 180時間以降は⾃動的に割引対象となります。
  26. 3-7.Compute Engine – 作成後 41 n Compute Engine 作成 •

    最後に作成を押し少し待つとインスタンスの作成ができます。 また、テストで作成した場合や、常時稼働を想定しない場合などはインスタンスを停⽌させておくことができます。 停⽌後
  27. 3-8.Compute Engine – 接続 42 n Compute Engine 接続 •

    作成したCompute Engine に接続したい時に⼀番簡単な接続⽅法としては、ブラウザ上で「SSH」を選択すると対象のインスタン スに接続することができます。接続後もブラウザ上での操作となります。 接続後
  28. 3-9.Compute Engine – プリエンティブルVMインスタンス 43 n プリエンティブルVMインスタンス プリエンプティブル VM インスタンスは、標準

    VM の料⾦よりもはるかに低価格(60〜91% 割引)で利⽤できます。ただし、他の VM に割り当てるために コンピューティング容量を再利⽤する必要があるため、Compute Engine はこのインスタンスを停⽌(プリエンプト)する可能性があります。プリエンプ ティブル インスタンスは、Compute Engine の余剰の容量を利⽤する機能であり、使⽤できるかどうかは利⽤状況に応じて変わります。 プリエンプティブル インスタンスで Compute Engine のコストを⼤幅に削減できます。 例えば、バッチ処理ジョブは、プリエンプティブル インスタンス上で実⾏できます。バッチ処理中に停⽌する場合、ジョブは遅くなりますが、完全に停⽌す ることはありません。プリエンプティブル インスタンスは、既存のインスタンスの負荷を増やさずにバッチ処理タスクを完了し、通常インスタンスの追加に 対する正規価格を⽀払う必要もありません。 n プリエンティブルVMインスタンスの制限 プリエンプティブル インスタンスは、通常のインスタンスのように機能しますが、以下の制限があります。 1. Compute Engine は、システム イベントにより、いつでもプリエンプティブル インスタンスを停⽌する可能性があります。Compute Engine がシステム イベントによってプリエンプティブル インスタンスを停⽌する可能性は通常は低いですが、そのときの状況に応じて、⽇々ゾーンごとに異なることがあり ます。 2. Compute Engine は、24 時間実⾏した後で、必ずプリエンプティブル インスタンスを停⽌します。 3. プリエンプティブル インスタンスは有限の Compute Engine リソースなので、常に利⽤できるわけではありません。 4. プリエンプティブル インスタンスは、通常の VM インスタンスにライブマイグレーションできません。また、メンテナンス イベントの際に⾃動的に再起 動するように設定することもできません。 5. このような制約が存在するため、プリエンプティブル インスタンスはサービスレベル契約には含まれておらず、Compute Engine SLAから除外されていま す。 6. Compute Engine の Google Cloud 無料枠は、プリエンプティブル インスタンスに適⽤されません。
  29. 3-10.Compute Engine - ライブマイグレーション 44 n ライブマイグレーション Google では定期的にメンテナンスを実施しています。 Compute

    Engine のライブマイグレーション機能を使⽤することで、仮想マシンを稼働したままの状態で仮想マシンを実⾏する物理 サーバーを別の物理サーバーへと移動させることができます。 そのため、物理サーバーを停⽌する必要がある場合でも仮想マシンを稼働させたままの状態を継続させることができます。 このライブマイグレーションに伴う中断時間は1秒を⼤幅に下回るとうたわれており、ユーザー⾃⾝が仮想マシンを再起動する必要がな く、⾃動的に移⾏を⾏うことが可能となっています。 定期的なメンテナンスの他に、ハードウェア障害を検知した場合でも、ライブマイグレーション⾃体に影響がなければライブマイグレー ションが⾃動的に⾏われます。 ⾃動で⾏われる
  30. 4.Compute Engine 47 n Compute Engine でよくある構成 (冗⻑構成) l Cloud

    Load Balancing × 1 l Compute Engine × 1 l スケーリングによる Compute Engine × 1 の増減 (マネージドインスタンスグループを作成) (DBについては、Cloud SQL,Cloud Spannerなどが使われることがあります。今回はCloud SQL,Cloud Spanner は軽い説明とさせて いただきます)
  31. 4.Compute Engine – イメージの作成 48 n Compute Engine でよくある構成 •

    イメージの作成を⾏なっていくのですが、インスタンスが起動中にイメージを作成すると不具合によってインスタンス内 の設定ファイルの整合性が取れなくなる場合があるのでインスタンスの停⽌をいちおう⾏っておきます。 • イメージのタブから「イメージの作成」を選択します。 • 上部に「イメージを作成」があるので選択します。
  32. 4.Compute Engine – イメージの作成 49 n Compute Engine でよくある構成 •

    今回作成するイメージ(複製したいインスタンスの元)の名前 を決めます。 • ソースは「ディスク」を選択し、元となるディスクを選択し ます。 • ロケーションでは、作成するイメージを 1 つのリージョンま たは複数のリージョンにコピーすることができます。 今回は単⼀リージョンでコピーします。 • ここまで⼊⼒し作成を選択します。
  33. 4.Compute Engine – イメージの作成 50 n Compute Engine でよくある構成 ・公開イメージ

    Googleが、オープンソース コミュニティ、サードパーティ ベンダーに よって提供されているデフォルトのイメージです。すべての Google Cloud プロジェクトで公開イメージにアクセスすることができ、それを 使⽤してインスタンスを作成できます。 ・カスタムイメージ Google Cloud プロジェクト内でのみ利⽤ができるイメージです。 ブートディスクやイメージからカスタムイメージを作成できます。 先ほど作成した、カスタムイメージは既存の Compute Engine インス タンスの状態を保持しているので、環境設定を再び⾏わなくて済みま す。
  34. 4.Compute Engine – インスタンステンプレートの作成 51 n Compute Engine でよくある構成 インスタンステンプレートとは、インスタンスを作成するための設定情報をテンプレート化させたものです。

    設定情報の例) マシンの構成,ブートディスク,ネットワークなど • 先ほど作成したイメージを元にインスタンステンプレートを作成します。
  35. 4.Compute Engine – インスタンスグループの作成 52 n Compute Engine でよくある構成 •

    先ほど作成したインスタンステンプレートを元にインスタンスグループを作成して、VMの管理を⾏います。
  36. 4.Compute Engine – ヘルスチェックの作成 53 n Compute Engine でよくある構成 n

    ヘルスチェックとは アプリケーションが期待どおりに応答していることを確認できます。アプリケーション ベースのヘルスチェックを構成し て、ヘルスチェックによってアプリケーションが応答していないと判断された場合、MIG は VM を修復します。アプリケー ションのヘルスチェックに基づいて VM を修復することは、⾃動修復と呼ばれます。
  37. 4.Compute Engine – Load balancingの作成 55 n Compute Engine でよくある構成

    • Load balancingの作成を⾏なって負荷分散ができる構成 を⾏います。 • 検索バーに「Load balancing 」と⼊⼒しロードバランシ ングの作成を選択します。 • ロードバランサーの種類は「 HTTP(S) ロード バランシ ング」を選択します。
  38. 4.Compute Engine – Load balancingの作成 56 n Compute Engine でよくある構成

    • 作成するLoad balancerがインターネットからのアクセ スか、VM間で使⽤するLoad balancerかどちらかを選択 します。今回はインターネット経由であることを想定し て「インターネットからのアクセス」を選択します。 • 今回作成するLoad balancerがグローバルに負荷分散を するのかリージョン内での負荷分散かを考慮してどちら かを選択します。 今回はリージョン内での負荷分散を想定して「リージョ ンロードバランサー」を選択します。
  39. 4.Compute Engine – Load balancingの作成 57 n Compute Engine でよくある構成

    • バックエンドの構成を選択して、「バックエンドサービ スを作成」を選択します。 • 今回Load balancingのバックエンドで使⽤する内容を⼊ れていきます。 ・バックエンドサービスの名前 ・バックエンドタイプ(インスタンスグループ) ・受け付けるポート番号 ・使⽤するヘルスチェック • ⼊⼒が終了したら「作成」を選択して、 Load balancer を作成します。
  40. 4.Compute Engine 58 n Compute Engine でよくある構成 (冗⻑構成) l Cloud

    Load Balancing × 1 l Compute Engine × 1 l スケーリングによる Compute Engine × 1 の増減 (マネージドインスタンスグループを作成) 以上で下記構成を作成することができました︕︕