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なぜ Four Keys を改善するのか?/productivity-con-link-and-motivation

なぜ Four Keys を改善するのか?/productivity-con-link-and-motivation

【開発生産性Conference】
リンクアンドモチベーション登壇資料(2023/07/13)

『なぜ Four Keys を改善するのか?
〜How ではなく Why を重視したメトリクス改善活動〜』

#開発生産性con_findy #リンクアンドモチベーション #リンモチ
=============================================
【イベント情報】
■イベントページ
 https://findy.connpass.com/event/283417/

■特設サイト
 https://dev-productivity-con.findy-code.io/

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問い合わせ
 [email protected]
■Entrancebook
 https://note.com/lmi/n/n179505e048f4
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
=============================================

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Transcript

  1. © Link and Motivation
    Group
    なぜ Four Keys を改善するのか?
    Developer Productivity ユニット / SRE グループ
    川津雄介
    〜How ではなく Why を重視したメトリクス改善活動〜

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  2. 2
    © Link and Motivation
    Group
    自己紹介
    川津 雄介
    株式会社リンクアンドモチベーション SRE
    ● 前職は某複写機メーカーでエンジニアしてた
    ● OSレイヤーからWeb/モバイルまで何でもやる
    ● 中途の採用活動もします
    ● リンクアンドモチベーションではSREとして開発
    室全体の生産性向上に注力!
    https://github.com/megmogmog1965
    https://qiita.com/megmogmog1965

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  3. 3
    © Link and Motivation
    Group
    リンクアンドモチベーションについて
    327億円(2022年12月時点)
    (2022年12月時点)
    11社

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  4. プロダクト紹介
    働きがい あふれる社会へ

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  5. モチベーションクラウド
    診断
    変革
    ※ 2022年度 実績
    10,060 社
    312 万人

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  6. 導入企業様
    ※2023年1月時点実績(https://www.motivation-cloud.com/)

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  7. © Link and Motivation
    Group 7
    リンクアンドモチベーションの
    SRE と開発組織

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  8. 8
    © Link and Motivation
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    弊社開発組織の歴史
    2016
    2018
    2019 2022
    2023
    モチベーションクラウド
    のリリース
    開発組織内製化のスタート
    (Four Keys = Low レベル)
    コミュニケーションクラウド
    のリリース
    ストレッチクラウド
    のリリース
    Four Keys メトリクス
    High〜Elite レベルに到達
    2020
    SRE チームの誕生
    弊社の開発組織は誕生して5年目です!
    デプロイ頻度: 120 回/月
    リードタイム: 1日
    ※モチベーションクラウド 5月実績

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  9. 9
    © Link and Motivation
    Group
    SRE チームの遷移 (Team Topologies 風に言うと...)
    4つのチームタイプ
    ※ 出典:『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』より

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  10. 10
    © Link and Motivation
    Group
    SRE チームの遷移 (Team Topologies 風に言うと...)
    インタラクションモード (チーム間の関わり方を示す)
    ※ 出典:『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』より

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  11. 11
    © Link and Motivation
    Group
    3つのプロダクトから成る、複数のチーム
    社員 約80名 + パートナーさん

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  12. © Link and Motivation
    Group 12
    本日お話したいこと

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  13. 13
    © Link and Motivation
    Group
    弊社では SRE が生産性改善を推進してきました
    デプロイの自動化 コンテナ化 IaC (Terraform)
    Four Keys : Low 〜 Medium 時代

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  14. 14
    © Link and Motivation
    Group
    遠い (苦手)
    近い (得意)
    インフラの仕組みだけで解決できる限界
    SRE アプリ開発者
    インフラ
    CI / CD
    メトリクス
    SRE (インフラエンジニア発) は、どうしてもインフラ側から改善しがち。
    ブランチング
    モデル
    テストコード
    E2E テスト
    アプリコード
    オーナーシップ

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  15. 15
    © Link and Motivation
    Group

    開発者全員で
    改善活動をしたい!

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  16. 16
    © Link and Motivation
    Group
    チームを横断した中央集権的な改善
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    課題の
    調査・ヒアリング
    サービス
    X
    サービス
    Y

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  17. 17
    © Link and Motivation
    Group
    チームを横断した中央集権的な改善
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    対策立案
    サービス
    X
    サービス
    Y
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  18. 18
    © Link and Motivation
    Group
    チームを横断した中央集権的な改善
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    具体的な
    アクションの指示
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  19. 19
    © Link and Motivation
    Group
    どうやって全員で活動できるか?
    一緒にメトリクス改善
    をしようよ!
    自分の仕事で忙しい
    開発者
    今のままで困ってない
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  20. 20
    © Link and Motivation
    Group
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    【課題】お互いの主体性の偏り
    生産性改善は自身の「ミッション」
    しかし、サービス (コード)
    へのオーナーシップは持っていない
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  21. 21
    © Link and Motivation
    Group
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    【課題】お互いの主体性の偏り
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    生産性改善は彼らの
    「ミッション」ではない
    サービス (コード) のオーナーシップ
    を持っており改善活動しやすい

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  22. 22
    © Link and Motivation
    Group
    チームを横断した中央集権的な改善
    SRE
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    具体的な
    アクションの指示
    どうすれば全員が主体性を持って
    改善活動に取り組めるか?

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  23. 23
    © Link and Motivation
    Group
    本日話したいこと

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  24. 24
    © Link and Motivation
    Group
    開発者全員で主体性を持って改善活動するには?
    1
    2
    3
    改善の「Why (目的)」を言語化する
    チームの壁を超えて一丸となって改善する
    改善のオーナーシップをチームに!

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  25. © Link and Motivation
    Group 25
    ① 改善の「Why (目的)」を言語化する

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  26. 26
    © Link and Motivation
    Group
    実際にあった怖い話 (リードタイム)
    とある PR を1ヶ月放置していた。
    実装開始
    1ヶ月前 1週前
    放置期間 (※別件で忙しかった)
    実装再開
    (1ヶ月経って)
    やっと再開できるぞ!

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  27. 27
    © Link and Motivation
    Group
    実際にあった怖い話 (リードタイム)
    再開する際に気を効かせてくれて、PR (ブランチ) を作りなおす!
    実装開始
    1ヶ月前
    PR を
    作り直す
    1週前
    リリース
    放置期間 (※別件で忙しかった)
    実装再開
    3日前 当日
    リードタイム = 3日 !?
    (リードタイムの為に)
    PR を作りなおそう!

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  28. 28
    © Link and Motivation
    Group
    実際にあった怖い話 (リードタイム)
    再開する際に気を効かせてくれて、PR (ブランチ) を作りなおす!
    実装開始
    1ヶ月前
    PR を
    作り直す
    1週前
    リリース
    放置期間 (※別件で忙しかった)
    実装再開
    3日前 当日
    リードタイム = 3日 !?
    (リードタイムの為に)
    PR を作りなおそう!
    「リードタイムを3日にする」
    が目的になっている

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  29. 29
    © Link and Motivation
    Group
    Why / How / What
    リードタイム < 3日
    How
    (どうやって?)
    What
    (何を?)
    リードタイム
    3日以内を目指そう!
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    アプリ開発者
    3日か〜。
    どうやってやろうかな

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  30. 30
    © Link and Motivation
    Group
    How
    (どうやって?)
    What
    (何を?)
    アプリ開発者
    3日か〜。
    どうやってやろうかな
    Why / How / What
    リードタイム < 3日
    リードタイム
    3日以内を目指そう!
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    何で3日をめざすの?
    (何に困ってるの?)

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  31. 31
    © Link and Motivation
    Group
    Why / How / What
    リードタイム < 3日
    How
    (どうやって?)
    What
    (何を?)
    Why
    (なぜ?)
    推進者 (リーダー)
    がメンバーを効果的に動かすには
    「Why」が肝心!

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  32. 32
    © Link and Motivation
    Group
    みんなが能動的に活動できる!
    人は「何を」ではなく
    「なぜ」に動かされるのです
    What
    How
    ゴールデンサークル理論
    Why
    Why から始めよ
    目的を見失わない為に
    効果の無い How に
    傾倒することが無い様に

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  33. 33
    © Link and Motivation
    Group
    実際にあった例

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  34. 34
    © Link and Motivation
    Group
    8名体制の新規プロジェクト
    社員: 4名
    パートナー: 4名

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  35. 35
    © Link and Motivation
    Group
    このチームの目標に「デプロイ頻度 = High」が入る
    デプロイ頻度の「High」
    を目指すぞ〜!!
    改善活動の推進者

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  36. 36
    © Link and Motivation
    Group
    当時「デプロイ頻度」を改善しようとしていた
    0〜1回 / 週
    5回 / 週
    0〜1回 / 週 5回 / 週
    (当時)

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  37. 37
    © Link and Motivation
    Group
    改善の甲斐あって? 目標値に近づいてきたが...
    3〜4回 / 週

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  38. 38
    © Link and Motivation
    Group
    数値上は達成しつつあるが...
    最近、生産性 (デプロイ頻度)
    あがってきたよね!
    いや、実は...
    開発者
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  39. 39
    © Link and Motivation
    Group
    辛みが増している...!
    一度のリリース作業に
    3時間も拘束されて辛い!
    リリースする人が偏ってて
    なんか毎日リリース作業
    してる!

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  40. 40
    © Link and Motivation
    Group
    辛みが増している...!
    あれ? 俺たち「何で」こんな辛い思いして
    「週5回」もリリースしなきゃいけないんだっけ?

    View Slide

  41. 41
    © Link and Motivation
    Group
    辛みが増している...!
    あれ? 俺たち「何で」こんな辛い思いして
    「5回」もリリースしなきゃいけないんだっけ?
    むしろ、生産性下がってない?
    後日、2回/週 がベスト
    という結論に...

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  42. 42
    © Link and Motivation
    Group
    数値を「上げる」事が目的になってしまった...
    デプロイ頻度
    「High」達成!
    How
    (どうやって?)
    What
    (何を?)
    Why
    (なぜ?)
    なぜ、デプロイ頻度を
    上げないといけないのか?
    (どんな良いことがあるか)


    どうやって
    デプロイ頻度を上げよう?

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  43. 43
    © Link and Motivation
    Group
    2つの Why - 課題と目指す姿
    デプロイ頻度
    「High」達成!
    How
    (どうやって?)
    なぜ?
    低いのか?
    なぜ?
    低いとダメか?
    原因
    本当の課題と
    目指す姿

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  44. 44
    © Link and Motivation
    Group
    How
    (どうやって?)
    なぜ?
    低いのか?
    原因
    2つの Why - 課題と目指す姿
    デプロイ頻度
    「High」達成!
    なぜ?
    低いとダメか?
    本当の課題と
    目指す姿
    これはみんな
    するけど...
    こっちが無いと間違った
    ゴールの HOW になる

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  45. 45
    © Link and Motivation
    Group
    低いメトリクス値が示す意味は?
    低いメトリクス
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    その時点の最大の
    ボトルネック課題
    あるべき理想
    課題が解決した先の
    理想の開発環境像をイメージ
    できているか?
    様々な要因が複合して
    このメトリクスである
    (要考:数値の意味)

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  46. 46
    © Link and Motivation
    Group
    何をあるべき姿として
    目指していたのか?

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  47. 47
    © Link and Motivation
    Group
    そもそも...
    デプロイ頻度 リードタイム
    …って、改善すると何が嬉しいの ???

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  48. 48
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度...?
    デプロイ頻度
    デプロイ回数が多い
    生産量が多い?

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  49. 49
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度...?
    デプロイ頻度
    デプロイ回数が多い
    生産量が多い?
    小さいリリースの回数が多いだけかも...

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  50. 50
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が少ないと
    1度のデプロイに
    複数の Feature が混在している

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  51. 51
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が少ないと
    もしこれがバグってたら...

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  52. 52
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が少ないと
    全部まとめて切り戻し

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  53. 53
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が少ないと
    マイグレ等が混ざってると
    切り戻しに時間が掛かる
    MTTR
    コミュニケーション
    コミュニケーション
    単純に切り戻して
    いいんだっけ?
    マイグレあるから
    待って!

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  54. 54
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が高い!

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  55. 55
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が高い!
    バグる

    View Slide

  56. 56
    © Link and Motivation
    Group
    デプロイ頻度が高い!
    切り戻して、終わり

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  57. 57
    © Link and Motivation
    Group
    つまりデプロイ頻度とは...?
    デプロイ頻度
    デプロイ回数が多い
    ???
    ※ 弊社の開発組織のケースでの一例です。
    全ての開発組織で一概にそうとは限りません。

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  58. 58
    © Link and Motivation
    Group
    つまりデプロイ頻度とは...?
    デプロイ頻度
    デプロイ回数が多い
    安全な切り戻し
    切り戻しや再リリースに掛かる工数減
    ※ 弊社の開発組織のケースでの一例です。
    全ての開発組織で一概にそうとは限りません。
    MTTR の向上

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  59. 59
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム
    リードタイム...?
    マージまでの時間が短い
    機能がリリースされるまでが速い?

    View Slide

  60. 60
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム
    リードタイム...?
    マージまでの時間が短い
    機能がリリースされるまでが速い?
    単に分割してマージしただけかも...

    View Slide

  61. 61
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム (値) が表す意味
    リードタイムの定義は「First Commit → リリース」までの日数。
    First
    Commit
    5日前 1日前
    リリース
    一つの PR・Feature を
    リリースするのに掛かった日数
    master
    マージ
    当日
    機能?
    プロジェクト?

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  62. 62
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム (値) が表す意味
    実装
    機能 A
    実装 リリース
    リリース 実装 リリース 実装 リリース
    最近は、スモールリリース・Feature toggle という手があるよね。
    リードタイム → 大
    機能 B
    リードタイム → 小 リードタイム → 小 リードタイム → 小

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  63. 63
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム (値) が表す意味
    実装
    機能 A
    実装 リリース
    リリース 実装 リリース 実装 リリース
    最近は、スモールリリース・Feature toggle という手があるよね。
    リードタイム → 大
    機能 B
    リードタイム → 小 リードタイム → 小 リードタイム → 小
    リードタイムの単位は
    「機能」ではなく「PR」である!

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  64. 64
    © Link and Motivation
    Group
    1 PR
    PR 大 vs 小
    PR を小さくすると、レビュー&テスト品質が上がる。
    1 PR 1 PR 1 PR
    実装とその影響範囲を見きれず
    設計観点のチェックになる
    コードの1行までレビューできる
    変更影響の特定が難しく、
    全件リグレッションテストが多発
    変更に対し最小のテストを実施




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  65. 65
    © Link and Motivation
    Group
    PR 大 vs 小
    巨大な PR あるある
    コードがコンフリクトして大変
    A がマージされないと B がテスト開始できない
    リリース日程調整でコミュニケーションコスト高

    View Slide

  66. 66
    © Link and Motivation
    Group
    PR 大 vs 小
    PR が十分に小さいと...
    コンフリクトしない / しても簡単に直すだけ
    自分の Feature のテストだけしたらいい
    リリース日程調整は不要

    View Slide

  67. 67
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム
    つまりリードタイムとは...?
    マージまでの時間が短い
    ???

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  68. 68
    © Link and Motivation
    Group
    リードタイム短縮の目的
    障害を減らしたい
    リリースの複雑性
    を減らしたい
    スモールリリース・Feature toggle をする
    リードタイム ≦ 3日
    目的
    手段
    目標
    ※ 弊社の開発組織のケースでの一例です。
    全ての開発組織で一概にそうとは限りません。
    ① ②

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  69. 69
    © Link and Motivation
    Group
    e.g. Rails アップデート
    ビッグバンリリース
    ※ リリースめちゃ怖〜
    スモールリリース
    PR 数
    変更ファイル
    / PR
    1〜2
    PR(s)
    100 files
    PR 数
    変更ファイル
    / PR
    80 PR(s)
    1〜2 files
    弊社 Rails アップデートの今と昔。

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  70. 70
    © Link and Motivation
    Group
    e.g. Rails アップデート
    小さな互換性のあるリリースを繰り返す。
    互換
    リリース
    1回目 80回目
    最終
    リリース
    新・旧 どちらの Rails Version でも動く
    互換コードを先行リリースする
    互換
    リリース
    最後の1回
    最後にやっと Rails の Version を上げる
    + 一部の非互換コード
    ・・・ (スモールリリース) ・・・
    x8
    0
    ・・・

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  71. 71
    © Link and Motivation
    Group
    各メトリクスは繋がっている...
    デプロイ頻度 リードタイム
    変更障害率
    MTTR

    View Slide

  72. 72
    © Link and Motivation
    Group
    メトリクス値から、生産性課題 → あるべき理想の姿を見つける
    低いメトリクス
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    その時点の最大の
    ボトルネック課題
    あるべき理想
    課題が解決した先の
    理想の開発環境像をイメージ
    できているか?
    様々な要因が複合して
    このメトリクスである
    (要考:数値の意味)

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  73. © Link and Motivation
    Group 74
    ② チームの壁を超えて一丸となって改善する

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  74. 75
    © Link and Motivation
    Group
    アプリ開発者の仕事
    開発者
    当然ですが、アプリ開発者は毎日すごく忙しい。
    リファクタリング
    顧客要求の機能開発
    日々の顧客対応
    インシデント対応
    生産性の改善活動
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  75. 76
    © Link and Motivation
    Group
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    【課題】お互いの主体性の偏り
    生産性改善は自身の「ミッション」
    しかし、サービス (コード)
    へのオーナーシップは持っていない
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  76. 77
    © Link and Motivation
    Group
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    【課題】お互いの主体性の偏り
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    生産性改善は彼らの
    「ミッション」ではない
    サービス (コード) のオーナーシップ
    を持っており改善活動しやすい

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  77. 78
    © Link and Motivation
    Group
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    【課題】お互いの主体性の偏り
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    生産性改善は彼らの
    「ミッション」ではない
    サービス (コード) のオーナーシップ
    を持っており改善活動しやすい
    改善の為の明確な
    チーム・役割・責務を決めるべき

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  78. 79
    © Link and Motivation
    Group
    新しいチームを結成する

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  79. 80
    © Link and Motivation
    Group
    各チームから協力者を選出
    横断チームを結成する!
    開発チーム A 開発チーム B 開発チーム C
    各ストリームアラインドチーム
    から活動に興味高そうな人を選出
    各ストリームアラインドチーム
    から活動に興味高そうな人を選出
    各ストリームアラインドチーム
    から活動に興味高そうな人を選出

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  80. 81
    © Link and Motivation
    Group
    開発者のミッション・目標と結節
    開発チーム A 開発チーム B 開発チーム C
    事業部目標 個人目標
    弊社の 2022/4Q の
    事業部全体の目標に
    生産性向上が入っていた
    ボランティアではなく
    正式に個人の仕事にする

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  81. 82
    © Link and Motivation
    Group
    チーム B
    開発者のミッション・目標と結節
    チーム A チーム C
    各所属チームへの結節点となる
    各所属チームへの結節点となる

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  82. 83
    © Link and Motivation
    Group
    逆に、チームに埋め込む

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  83. 84
    © Link and Motivation
    Group
    障害が多発!
    当時、プロダクトの障害が多発しており「変更障害率」が非常に高い状態にあった...
    デプロイ頻度
    リードタイム
    MTTR
    変更障害率

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  84. 85
    © Link and Motivation
    Group
    障害が多発!
    頑張ってヒアリングをするも、外からでは分からない事は多い!
    チームの何が原因で障害が
    増えているんだろう?
    ヒアリングしてみたけど、
    いまいちはっきりしないぞ

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  85. 86
    © Link and Motivation
    Group
    障害が多発!
    頑張ってヒアリングをするも、外からでは分からない事は多い!
    チームの何が原因で障害が
    増えているんだろう?
    ヒアリングしてみたけど、
    いまいちはっきりしないぞ
    チームの一員になって
    活動すると分かりそう!

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  86. 87
    © Link and Motivation
    Group
    改善チームを結成する
    一定期間だけ
    チームを異動します!
    改善の推進者をストリームアラインドチームの
    一員として「埋め込み」中から直接改善をする!
    生産性改善チーム

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  87. 88
    © Link and Motivation
    Group
    改善チームを結成する
    一定期間だけ
    チームを異動します!
    改善の推進者をストリームアラインドチームの
    一員として「埋め込み」中から直接改善をする!
    ① 課題・原因の特定がしやすい
    ② 改善活動をチームと直接できる

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  88. © Link and Motivation
    Group 89
    ③ 改善のオーナーシップをチームに!

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  89. 90
    © Link and Motivation
    Group
    改善推進者が主体の指示型
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    具体的な
    アクションの指示
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  90. 91
    © Link and Motivation
    Group
    組織の規模が拡大すると現実的ではなくなる
    チーム B
    チーム A
    チーム C

    |


    X
    Y
    チーム B
    チーム A
    チーム C

    |


    Z

    中央集権的にやる限界
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  91. 92
    © Link and Motivation
    Group
    組織の規模が拡大すると現実的ではなくなる
    SRE
    チーム B
    チーム A
    チーム C

    |


    X
    Y
    チーム B
    チーム A
    チーム C

    |


    Z

    SRE も一緒にスケール
    するのは微妙
    どうすべき?

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  92. 93
    © Link and Motivation
    Group
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    改善のオーナーシップを「チーム」に
    チーム B
    チーム A
    チーム C
    サービス
    X
    サービス
    Y
    チーム内に
    「改善係」を置く?
    チーム内に
    「改善係」を置く?
    チーム内に
    「改善係」を置く?

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  93. 94
    © Link and Motivation
    Group
    ※ Team Topologies より抜粋

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  94. 95
    © Link and Motivation
    Group
    チームに計測&改善のプロセスをインストールする
    チーム B
    チーム A
    改善活動の推進者
    (SRE 等)

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  95. 96
    © Link and Motivation
    Group
    チームに計測&改善のプロセスをインストールする
    チーム B
    チーム A
    改善活動の推進者
    (SRE 等)
    +
    +
    イネーブリング
    改善活動はみんなの責務
    あくまで
    一時的にJOIN

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  96. 97
    © Link and Motivation
    Group
    何をチームにインストールするのか?
    メトリクス計測
    の自動化
    改善運用 /
    プロセス What
    How
    Why
    Why から
    始める思想

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  97. 98
    © Link and Motivation
    Group
    何をチームにインストールするのか?
    メトリクス計測
    の自動化
    改善運用 /
    プロセス What
    How
    Why
    Why から
    始める思想
    Github 等から計測
    ダッシュボード化

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  98. 99
    © Link and Motivation
    Group
    何をチームにインストールするのか?
    メトリクス計測
    の自動化
    改善運用 /
    プロセス What
    How
    Why
    Why から
    始める思想
    まずはチームの
    会議体から
    必要に応じて、チーム
    の目標に組み込む

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  99. 100
    © Link and Motivation
    Group
    何をチームにインストールするのか?
    メトリクス計測
    の自動化
    改善運用 /
    プロセス What
    How
    Why
    Why から
    始める思想
    推進者が並走して
    指導する必要がある

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  100. © Link and Motivation
    Group 101
    さいごに

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  101. 102
    © Link and Motivation
    Group
    開発生産性の活動に銀の弾丸はない

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  102. 103
    © Link and Motivation
    Group
    開発生産性の活動に銀の弾丸はない
    HOW の話だから

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  103. 104
    © Link and Motivation
    Group
    組織の規模・形態が違う
    チーム A チーム A
    チーム B
    チーム C
    チーム
    横断して
    A
    事業部
    チーム内の
    B
    事業部
    C
    事業部
    横断して 組織・全社で

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  104. 105
    © Link and Motivation
    Group
    プロダクトの開発特性が違う
    例えば、master 一本ではなく
    特注リリースがあるとか
    B to B / B to C とかで
    メトリクスの意味も異なる

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  105. 106
    © Link and Motivation
    Group
    メトリクスが低い原因は一つではない
    例えばデプロイ頻度が低い原因も、それぞれの現場で様々ある...
    リリースする物はあ
    るが CI・CD、自動
    化が出来ていないと
    か...
    そもそも、一日あた
    りにマージされる
    Feature が少ないと
    か...
    インシデントが多発し
    ており、その対応やリ
    リース時のテスト工数
    とか...

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  106. 107
    © Link and Motivation
    Group
    メトリクス値から、生産性課題 → あるべき理想の姿を見つける
    低いメトリクス
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    その時点の最大の
    ボトルネック課題
    あるべき理想
    課題が解決した先の
    理想の開発環境像をイメージ
    できているか?
    様々な要因が複合して
    このメトリクスである
    (要考:数値の意味)

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  107. 108
    © Link and Motivation
    Group
    メトリクス値が示す真の意味を考えたい
    低いメトリクス
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    潜在した
    課題
    その時点の最大の
    ボトルネック課題
    あるべき理想
    課題が解決した先の
    理想の開発環境像をイメージ
    できているか?
    様々な要因が複合して
    このメトリクスである
    (要考:数値の意味)
    「Why」を考えよう!

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  108. © Link and Motivation Group
    109
    #devキャリ2022
    さいごに

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  109. 110
    © Link and Motivation
    Group
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