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ITエンジニアも経営スキルを身につけよう 第2回

ITエンジニアも経営スキルを身につけよう 第2回

Hiroyuki Suzuki(IBM)

July 13, 2022
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  1. ITエンジニアも経営スキルを⾝につけよう 第2回 ⽇本アイ・ビー・エム株式会社 テクノロジー事業本部、カスタマー・サクセス#1 鈴⽊ 裕之(LSUZUKI@ibm.com)

  2. ⾃⼰紹介 ⽒名 鈴⽊ 裕之(すずき ひろゆき) 所属 テクノロジー事業部 カスタマー・サクセス・マネージャー カスタマー・ユニット・サクセス No.1

    ⼊社 1991年 主な経歴 • OS/2、3270エミュレーターの開発 • Systems H/WブランドでのOIプログラムの企画・開発やクロス ブランド提案 • パートナー様の技術⽀援 • IBM Cloud提案書作成⽀援 モットー 有⾔実⾏、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」 資格 中⼩企業診断⼠、簿記2級、情報処理試験
  3. 3回の概要について 第3回 経営スキルの活かし⽅ 第2回 学習科⽬の概要と学び⽅ 第1回 ITエンジニアが 経営を学ぶ第⼀歩 • 経営を学んだきっかけ

    • Specialist/Generalist/Vers atilist • 学んで良かったこと・悪かったこと • 診断⼠試験の概要 • 学習⽅法など 資料 • 企業活動をどう捉えるか • 各科⽬でどのような事を学ぶのか • 学んだ経営スキルを⽇常業務で どう活かすのか(例を交えてご紹 介) 注︓内容は事前の予告なしに変更になる場合もあります
  4. 本⽇の内容 • 企業活動をどう捉えるか • 各科⽬でどのようなことを学ぶのか • 学び⽅について • 本⽇のまとめと次回予告 •

    (参考)私が使⽤した教材 財務・会計 企業経営理論 運営管理 経営法務 経営情報システム 中⼩企業経営・政策 経済学・経済政策
  5. 企業活動をどう捉えるか

  6. 企業の存在意義 • 「利益 (利潤)を追求して⻑期的な経済活動を⾏う組織」 • 「企業の⽬的の定義は1つ。顧客(※)を創造することである」 • 「利益は社会に貢献した報酬として社会から与えられるもの」 • 「企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である」

    • 「企業は社会の公器 (社会の発展に貢献する使命を持った企業の持ち主は社会)」 利益追求 社会貢献 顧客創造 社会の⼀部 ※︓広辞苑によると顧客とは「おとくいの客」。つまり⻑期的にお付き合いするお客様 事業継続 企業は社会の⼀部であって、顧客を創造し価値を提供することで社会貢献 を⾏うために存在する。報酬として得られた利益で事業継続が可能となる。
  7. 経営戦略 (年次計画) 経営理念・ビジョン・経営戦略 ビジョン (中⻑期計画) 経営理念 (不変) 抽象的 / ⻑期的

    具体的 / 短期的 (例)私たちの使命は、⽣産・販売活動を通じて⽣ 活レベルの質の向上を図り、社会に貢献すること (例)お客様のくらしに寄り添う「家電のDNA」を活動 の中核に置き、これを継承しながら、お客様にとっての 「いいくらし」をあらゆる空間に拡げていくこと 経営戦略は経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ) を最適に配分するためのもの。組織構造にも影響を与える
  8. 戦略策定には環境分析が必須 企業 顧客 競合 環境・資源 法改正・規制 の遵守 経済動向 地域社会 CSR

    ⾏政 株主 ⼈⼝動態 ライフスタイ ルの変化 国際関係 テクノロジー Politics(政治) Economy(経済) Society(社会) Technology(技術) Strength(強み) Weekness(弱み) Opportunity(機会) Threat(脅威) Customer (市場) Company (⾃社) Competitor (競合) 買⼿の交渉⼒ 業界内競争 新規参⼊の 脅威 代替品の脅威 売⼿の交渉⼒ 分析のフレームワーク
  9. 組織論 機能別組織 事業部制組織 マトリクス組織 組織構造 メリット • スキルを蓄積しやすい(専⾨性) • 役割が明確化しているため業務の

    重複がない • トップダウンで指⽰が明確に伝え られる • 事業部単位で意思決定が可能 • 事業部別に商品・サービス提供 が可能 • 次世代のリーダーが育ちやすい • 機能別組織での専⾨性の向上、事 業部制組織でのスピーディーな意 思決定を実現しつつ、業務の重複 によるコストを抑えられる デメリット • 次世代のリーダーが育ちづらい • 意思決定までに時間がかかり変化 に対応しづらい • 部署間のコミュニケーションが取 りづらい • 事業部毎に各部を編成するため ⼈員やコストがかかる • いちいち経営者に確認しないた めビジョンからずれるリスクが ある • ワンマン・ツーボスシステムのた め命令指揮系統に混乱が⽣じやす い • 「組織は戦略に従う」(チャンドラー) • 「戦略は組織に従う」(アンゾフ) • モチベーション理論、リーダーシップ論等々、組織のソフト⾯も学習します
  10. 企業活動の流れと学習科⽬の対応関係 企業 企業 企画 製造 販売 サポート 消費者 • ターゲット・ユーザーは?

    • 製品・サービスの仕様は? • 競合に対する差別化は? • 価格・コストは? • ⽣産⽅式は? • ⽣産計画は? • 品質管理は? • 設備管理は? • 出店計画は? • 店舗づくりは? • プロモーションは? • 物流は? • 顧客管理は? • 在庫管理は? • 顧客満⾜度は? • 情報提供は? • サポート品質は? • 契約更新率は? 財務・会計 企業経営理論 運営管理 経営法務 経営情報システム 中⼩企業経営・政策 経済学・経済政策 企業経営理論
  11. 各科⽬でどのような事を学ぶのか︖

  12. 試験科⽬設置の⽬的と内容 https://www.j-smeca.jp/attach/test/r04/r04_1ji_annai.pdf 下記試験要項の13ページ以降を参照

  13. 経営分析(財務・会計) 費⽤ 売上⾼ 損益分岐点分析 売上⾼ 総費⽤ 固定費 変動費 損益分岐点 売上⾼①

    損益分岐点 売上⾼② 損益分岐点売上⾼ = 固定費 / (1 ‒ 変動費率) 変動⽐率 = 変動費 / 売上⾼
  14. ü 収益性:儲かっているのか ü 効率性:効率的に事業を⾏っているか ü 安全性:倒産のリスクはないか 経営分析(財務・会計) 売上⾼営業利益率 = 営業利益

    売上⾼ 売上⾼総利益率 売上⾼経常利益率 売上債権回転期間 = 売上債権 売上⾼ ÷ 365⽇ 総資産回転率 棚卸資産回転率 固定資産回転率 ROA ROE 有形固定資産回転率 流動⽐率 = 流動資産 流動負債 当座⽐率 ⾃⼰資本⽐率 負債⽐率 固定⻑期適合率
  15. 投資の意思決定(財務・会計) どちらの投資案を採択しますか? どちらも初期投資額、5年間の損益合計額は同じです。 正味現在価値 (NPV) 内部収益率 (IRR) 資本コスト (WACC) DCF法

  16. ⽣産管理と店舗・販売管理(運営管理) ⽣産管理 店舗・販売管理 PQCDSME ⽣産形態 ERP/SCM/FA PQCDSME ⼯場レイアウト VA/VE CAD/CAM

    ⽣産・加⼯技術 ⽣産⽅式 管理⽅式 MRP PERT 標準時間 外注管理 品質管理 QC7つ道具 5S / 3S ECRS 4R ISO9000/14000 都市計画法 建築基準法 商圏分析 店舗設備・什器 売場構成 商品陳列 価格政策 販売促進 在庫管理 需要予測 輸配送管理 物流センター POS 顧客管理 バーコード トレーサビリティ ⽣産管理 の基礎 プランニング/ オペレーション 商業集積 仕⼊れ・販売 商品補充・物 流 流通情報シス テム
  17. マクロ経済・ミクロ経済(経済学・経済政策) マクロ経済 ミクロ経済 国⺠所得 国⺠経済計算 雇⽤統計 鉱⼯業⽣産指数 消費者物価指数 産業連関表 景気動向指数

    IS-LM分析 AD-AS分析 マネーサプライ 財政・⾦融政策 ⽐較⽣産・貿易 ケインズ理論 サプライサイド マネタリズム 古典派・新古典派 景気循環 需要・供給・弾⼒性 市場の失敗 公共財 サンク・コスト 情報の不完全性 ゲーム理論 効⽤理論 消費者⾏動 代替・所得効果 利潤最⼤化 ⽣産・限界関数 収穫逓増・逓減 規模の経済 範囲の経済 N/Wの経済性 独占・寡占 外部環境を理解して経 営の意思決定を⾏う 経営戦略・マーケ・財 務戦略の遂⾏ 参⼊障壁 規制緩和・⺠営化 参⼊障壁
  18. 経営法務について • 弁護⼠に橋渡しするための最低限の知識を学習 • 事業開始の⼿続 • 会社設⽴の機関設計等(会社法) • 組織変更(組合→会社等) •

    倒産等の⼿続き(会社更⽣法、⺠事再⽣法、特別精算等) • 知的財産権に関する基礎知識 • 契約に関する基礎知識 • 市場の種類、有価証券報告書、IR • 社債・株式発⾏⼿続き • ⺠法(相続)、製造物責任法、営業秘密
  19. 中⼩企業経営・政策について • 中⼩企業経営では「中⼩企業⽩書」を中⼼に学習 • 中⼩企業の役割・位置付け • 中⼩企業の経営特性・経営課題 • 中⼩企業政策では「中⼩企業施策利⽤ガイドブック」を中⼼に学習 •

    中⼩企業に関する法規 • 中⼩企業政策の体系や内容(補助⾦等)
  20. 経営情報システムについて • 情報処理試験の資格を保有している場合は免除可能だが、総合点を 伸ばすために受験することをお勧めします • ハードウェア・ソフトウェアの基礎知識 • データベース • 通信ネットワーク

    • システムの性能 • プロジェクト管理 • セキュリティとリスク管理 • 経営戦略/意思決定と情報システム • 統計
  21. 学び⽅について

  22. 学び⽅について 学習科⽬ 学び⽅ 共通 • テキストと問題集を使ってインプットとアウトプット • テキストと問題集以外の教材は使わない • 問題を解いた後は解きっぱなしにせずに覚えるプロセスを必ず⼊れる

    (解説読んでわかった気にならない) • 暗記すべき事項はAnkiなどの活⽤を! 企業経営理論 財務・会計 経済学 経営情報システム 経営法務 中⼩企業経営政策・施策 • 共通に同じ 運営管理 • 街を歩くときやショッピングの際は、学習した項⽬を思い出しながら 観察してみると知識が定着しやすい
  23. 学習⽅法(第1回の資料より) • 学習開始時点で過去問を解き、現時点での⾃分のレベルを確認 • テキストで知識をインプット、問題集でアウトプットし知識の定着具合を確認 • 時間をかけて丁寧にやるよりも、回数を増やす(質より量) • わからない箇所があっても先に進む(そのうち知識がつながってわかるようになる) •

    過去問は最低5年分を⼀通り解いた後は、弱点補強のために横に解く • 受験前の模擬試験で受験当⽇のシミュレーションは有効 • 勉強仲間とカフェや図書館で⼀⽇⽸詰め • 私が使ったテキスト・問題集は第2回のセッションでご紹介 合 格 どうせやるなら資格も取得
  24. 本⽇のまとめと次回予告 ü 企業活動を理解し顧客を知ることは提案活動の第⼀歩 ü 企業活動を理解するためには経営学だけでは不⼗分で他の科⽬も学習 ü 経営を学ぶことで、従来の視点とは異なる視点でも提案が可能と なる場合がある ITエンジニアも経営スキルを⾝につけよう第3回 7⽉27⽇(⽔)18:00-19:00

    • 学んだスキルの活かし⽅ • Vision Mapと中期経営計画 • 組織図や財務諸表からわかること • 論⽂での活⽤例
  25. ワークショップ、セッション、および資料は、セッション発表者によって準備され、それぞれ独⾃の⾒解を反 映したものです。それらは情報提供の⽬的のみで提供されており、いかなる参加者に対しても法律的またはそ の他の指導や助⾔を意図したものではなく、またそのような結果を⽣むものでもありません。本講演資料に含 まれている情報については、完全性と正確性を期するよう努⼒しましたが、「現状のまま」提供され、明⽰ま たは暗⽰にかかわらずいかなる保証も伴わないものとします。本講演資料またはその他の資料の使⽤によって、 あるいはその他の関連によって、いかなる損害が⽣じた場合も、IBMは責任を負わないものとします。

  26. (ご参考)私が使⽤した教材 • 当ページは宣伝やアフィリエイト⽬的ではありませんのでURLは記載しません。キーワードで検索して みてください。 • TAC出版の教材はCyber Book Storeでセット販売を利⽤すると割引になります。 • 財務・会計については、補助教材での強化が必要でした。

    • 前年度の本試験結果を受けて内容が改訂されますので、最新版をご購⼊されることをお勧めします。 • 2次試験の模範解答は、問題によっては各社異なる場合もあるため複数⾒⽐べていました。 • 1次・2次試験とも、前年度の各社の模範解答が無償で請求できます(在庫がある場合)。 試験 テキスト 問題集 補助教材 1次試験 • 中⼩企業診断⼠ 最短合格のため のスピードテキスト(TAC出版) • 中⼩企業診断⼠ 最短合格のため のスピード問題集(TAC出版) • 中⼩企業診断⼠ 最短合格のため の 第1次試験過去問題集(TAC出 版) • 中⼩企業診断⼠ 第2次試験 事例IV の解き⽅ (旧:集中特訓 財務・会計 計算問題集) • 簿記2級のテキスト・問題集 2次試験 • 中⼩企業診断⼠2次試験事例問題 の解法(AAS東京) • 中⼩企業診断⼠ 最短合格のため の 第2次試験過去問題集(TAC出 版) • 中⼩企業診断⼠試験問題集 2 次の知識はこれ1冊!(AAS名古 屋) • ふぞろいな合格答案: 中⼩企業診 断⼠2次試験 • 各学校のWebページで掲載してい る合格者の再現答案