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どちらも「ユーザーのため」だった —価値の対立を仮説検証に変えて

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August 01, 2026

 どちらも「ユーザーのため」だった —価値の対立を仮説検証に変えて

Scrumfest Osaka 2026での登壇資料です。
https://www.scrumosaka.org/

ある日やってきた「これを導入すればユーザー体験が改善する」という機能提案に、プロダクトマネージャーの私は「改善にはならない」と考え、議論は平行線。より上位の管理職に決めてもらうという話も出ましたが、ユーザーに近い現場の方が絶対によい意思決定ができるはず。

そこで私は、賛成も反対もやめて、現場により近い別のチームも巻き込み「指標がどうなれば成功ですか」「ガードレールを引いた上で検証しましょう」と提案しました。ガードレール指標が一定ラインを下回ったら撤退する。閾値は、組織の歴史から引用してきました。

結果として、対立は「どちらが正しいか」ではなく「仮説をどう検証するか」、そして「そもそも今やるべきか」という生産的な問いに変わりました。

このアプローチは、飯沼亜紀さんがRSGT2026『「アウトプット脳からユーザー価値脳へ」がそんなに簡単にできたら苦労しない 』で提示された「会話の設計」「KPIの設計」という考え方に多くを負っています。本セッションは、その枠組みを実際の、少し前提の異なる現場の対立に応用してみたら何が起きたか、という実践報告です。

「価値」をめぐる意見の対立を「価値観の違い」で終わらせず、価値を産むための行動に変えるにはどうすればいいのか。定性的な意見の対立を仮説検証の枠組みに変換する、具体的なアプローチを共有します。

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Aki Tanaka

August 01, 2026

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 Aki Tanaka / mamedai toC サービスのプロダクトマネージャー その前はBtoB SaaSのPMなど。 関⻄在住。

    mamedaiという名前でnoteを書いています。 X : @mamedai55 note:@mamedai55 Scrum Fest Osaka 2026 2 / 17
  2. 対⽴のよくある解消⼿法     1. 声の⼤きい⼈ 2. エスカレーション 3.

    ユーザーテスト 4. ビジョン 声の⼤きさでの決定は ただの「抑圧」にな り、価値探求できな い。 偉い⼈に委ねれば、 「ユーザーから遠い ⼈」に決めてもらうこ とになる。 どのユーザーに聞くか で結論が変わってしま う危うさがある。 ⾃分の都合に合わせて 解釈し、正当化できて しまう。 これらは「誰が正しいかを決める」⼟俵から降りていない。 Scrum Fest Osaka 2026 5/ 17
  3. 会話の設計 STEP 01 STEP 02 STEP 03 STEP 04 誰のどんな⾏動が

    どう変わったか? その変化はどの指標 にあらわれている? それは事業や数字に どう効くか? それを受けて 次に何をするか? アウトプット(ビジネス)vsユーザー価値が前提のフレームワークをユーザー価値vsユーザー価値に応⽤できるのでは 引⽤元:「アウトプット脳からユーザー価値脳へ」がそんなに簡単にできたら苦労しない #RSGT2026(飯沼亜紀) Scrum Fest Osaka 2026 8/ 17
  4. 対⽴が共同の「問い」に変わる [Before] 主観の戦い [After] 客観への探求 どちらが正しいか? 仮説をどう検証するか? 「ユーザー体験が良くなる」 vs 「良くならない」という、

    「撤退ラインを超えずに成果をえられるか?」 結論を互いに証明できない不⽑な対⽴。 に問いが変化し、検証へと思考がシフト。 Scrum Fest Osaka 2026 13 / 17