Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
2020.09.30「freeeのAPIで作る業務効率化LINE bot」
Search
KMiura
September 30, 2020
Technology
1
1.4k
2020.09.30「freeeのAPIで作る業務効率化LINE bot」
2020.09.30「freee / IBM Cloud / LINE API アプリ開発勉強会」
https://freee.connpass.com/event/186936/
KMiura
September 30, 2020
Tweet
Share
More Decks by KMiura
See All by KMiura
運用しているアプリケーションのDBのリプレイスをやってみた
miura55
1
720
Amazon Rekognitionを使ったインターホンハック
miura55
0
32
Pythonでルンバをハックしてみた
miura55
0
77
あなたの知らないクラフトビールの世界
miura55
0
250
Storage Browser for Amazon S3を触ってみた + α
miura55
0
140
Cloudflare R2をトリガーにCloudflare Workersを動かしてみた
miura55
0
140
あのボタンでつながるSORACOM
miura55
0
86
Postman Flowsで作るAPI連携LINE Bot
miura55
0
300
Lambdaと共に歩んだAWS
miura55
3
680
Other Decks in Technology
See All in Technology
個人開発から公式機能へ: PlaywrightとRailsをつなげた3年の軌跡
yusukeiwaki
11
3k
Data-centric AI入門第6章:Data-centric AIの実践例
x_ttyszk
1
400
Helm , Kustomize に代わる !? 次世代 k8s パッケージマネージャー Glasskube 入門 / glasskube-entry
parupappa2929
0
250
Swiftの “private” を テストする / Testing Swift "private"
yutailang0119
0
130
明日からできる!技術的負債の返済を加速するための実践ガイド~『ホットペッパービューティー』の事例をもとに~
recruitengineers
PRO
3
390
あれは良かった、あれは苦労したB2B2C型SaaSの新規開発におけるCloud Spanner
hirohito1108
2
570
OpenID BizDay#17 KYC WG活動報告(法人) / 20250219-BizDay17-KYC-legalidentity
oidfj
0
240
ホワイトボードチャレンジ 説明&実行資料
ichimichi
0
130
開発スピードは上がっている…品質はどうする? スピードと品質を両立させるためのプロダクト開発の進め方とは #DevSumi #DevSumiB / Agile And Quality
nihonbuson
2
2.9k
トラシューアニマルになろう ~開発者だからこそできる、安定したサービス作りの秘訣~
jacopen
2
2k
急成長する企業で作った、エンジニアが輝ける制度/ 20250214 Rinto Ikenoue
shift_evolve
3
1.3k
Oracle Cloud Infrastructure:2025年2月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
1
210
Featured
See All Featured
Music & Morning Musume
bryan
46
6.3k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
137
6.8k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
Code Review Best Practice
trishagee
67
18k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
12
960
It's Worth the Effort
3n
184
28k
Scaling GitHub
holman
459
140k
Transcript
freeeのAPIで作る業務効率化 LINE bot Koki Miura(@k_miura_io)
自己紹介 • 三浦 耕生(こうき) • 名古屋のゲーム会社 のサーバーエンジニア @k_miura_io koki.miura05
アジェンダ • 今回作ったアプリの紹介 • 使用技術の紹介 • DEMO • アプリ開発のためのTips •
ソースコード
None
None
2つの困りごと • 経費精算が大変 • レシートの中身を打ち込むのがめんどくさい • 月の締日にまとめて精算するのではなく忘れないうちにやりたい • 打刻忘れが多い(昔の僕) •
打刻専用のパソコンでやらないとだめ • 忘れたら何故か理由を書かされる(未だに納得できない)
これを手元でできれば解決できるのでは?
今回作ったアプリ • freeeのAPIを連携した業務効率化する LINE bot • 打刻、打刻修正、経費精算 • レシートの文字起こし(←ポイント) •
freeeのAPIトークンを自動更新
使用技術 • Python(Flask) • freee API • Messaging API •
Clova OCR • IBM Cloud Functions • Cloundant
システム構成
アプリのメイン機能
freeeのAPI • OAuth2認証 • APIトークンの有効期限が短い(24時間) • リフレッシュトークンをつかって工夫をしなければならない (工夫については後ほど紹介) • freeeがWebで提供している各種サービス(労務、会計)
の機能をAPIで提供している • プランによって使用できるAPIに制限がある →開発者用の事業所を立てれば全部のAPIが無料で使える ※APIでやるよりもWeb上で設定したほうが早い場合も
用途 • 雇用者のID、ユーザ名の取得 • 打刻 • 打刻修正 • 経費申請(APIでは下書きのみ)
Clova OCR • 最近リリースした文字起こしサービス • 今回はレシートの画像を送信するとレシート情報を整 理してJSONが返ってくるレシート向けのAPIを使用 • 店舗名(支店名)、購入品目、金額、支払い方法などを きれいにまとめてくれる
• よくわからんがしゅごいAPI • コンテスト参加者だけに提供される(無料)!!
用途 • ユーザーが撮影したレシートの画像から購入内容を取得 • レシートの内容を立替申請としてfreeeの経費精算APIへ
Messaging API • LINE botを動かすために使うAPI • とにかく機能が多い • 無料で使い放題 •
ドキュメントめちゃくちゃわかりやすい • 各言語に対応したSDKが提供されている
用途 • botのやり取り(メッセージの受信、送信) • ユーザが送った画像データの取得 • リッチメニューの設定、切り替え • 友達追加したときの挨拶 退勤
LIFF • LINE Front End Frameworkの略 • LINEアプリ上で開くと自動ログインをする • LINEアプリ上で表示サイズを3つ設定できる
(個人的にはTallがおすすめ) • JavaScriptのSDKでユーザ情報を取得する ことができる • LINEのミニアプリの元になる技術
用途 • LINEのユーザーIDとfreeeの従業員IDの 紐付け(打刻のAPIを行うときに必要) • 表示しているfreeeのユーザー名ももちろ んAPIから取得 • 友だち追加したときに送信されるメッセージ の中にあるFlexMessageのボタンの中に
LIFF URLを仕込んでいる
用途その2 • 打刻修正のフォームを用意し日時を入力 • UIが殺風景なのは勘弁してくださいm(_ _)m • 修正ボタンを押すとLIFFを閉じて代わりにbot にメッセージを送信する
freeeのトークンを自動更新
IBM Cloud Functions • IBM Cloudが提供するサーバーレス環境 • 対応言語が豊富 • クレジットカード無くても使える(無料で使える)
• 一定時間に実行するコードを書いたりちょっとしたAPIを 作りたいときに便利
用途 • freeeのAPIトークンの有効期限が来る前に12時間おきにトークンを更新 • 取得したトークンとリフレッシュトークンはCloudantへ
Cloudant • IBM Cloudで提供されているNoSQLのデータベース • 1GBまで無料 • DBを接続するために認証情報を用意する必要あり →有効期限なし •
IBM Cloud Functionsではデフォルトで使えるように SDKがプリインストールされている
用途 • APIトークン、リフレッシュトークンの保存(初回のトークンは事前に登 録しておく必要あり) • LINE botのユーザID、freeeの従業員IDの保存 • botのやり取りの保存(ドキュメントのIDにLINEのユーザIDを使用)
DEMO
いざというときのための動画w
アプリ開発のためのTips • 動作検証でAPIを使うときには公式リファレンスにトークンを入れれば試 せる • 会計freeeのAPIであればSDKを使って開発ができる(JavaとC#のみ) • APIトークンは有効期限があることを忘れないように • APIの活用事例はfreeeの開発者ブログでも紹介されている
https://developers.freee.co.jp/
今回のソースコード https://github.com/Miura55/freee_labor_bot
END