MIXIでは、公益財団法人日本自転車競技連盟 様より、デバイス開発の提案依頼を受け、プロトタイプの開発を受託しました。本スライドでは、その開発内容についてご紹介します。
©MIXI屋内自転車競技場を走行する自転車の走行状態を遠隔取得するテレメトリーデバイスの開発2023年4月株式会社MIXI開発本部CTO室
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©MIXI概要公益財団法人日本自転車競技連盟 様よりデバイス開発の提案依頼を受け、プロトタイプの開発を受託。2023年3月にプロトタイプを納品。2公益財団法人日本自転車競技連盟HPCJC(High Performance Center of Japan Cycling)日本自転車競技連盟(JCF)トラック競技強化指定選手のトレーニングセンターとして、世界選手権やオリンピックでメダルを獲得を目指してアスリートを強化、育成する組織https://japanhpc.com/開発内容トラック競技用自転車のサドル後ろに取り付ける、ANT+センサーデータのネットワーク転送機能付きデータロガーの開発※各社の商品またはサービスなどの名称は各社の商標または登録商標です。なお、本開発は競輪の補助を受けて公益財団法人日本自転車競技連盟と共同で実施しました。
©MIXI開発の流れ日本自転車競技連盟 様からご依頼を受け事前検証を実施、納期までの完成可否を確認しました。競技用自転車とANT+センサーを連盟よりご提供していただき開発と動作確認を繰り返し行い、伊豆ベロドロームでの走行動作確認を経て2023年3月にプロトタイプを納品。事前検証・ANT+の調査・部品の調査、選定・技適確認・提案内容の検討…etc開発・logger・Cplane・ディスプレイ表示・筐体設計・部品の再選定 ...etc動作確認・ANT+受信・データ記録、転送・ディスプレイ表示・伊豆バンク走行 ...etc納品3
©MIXI事前検証当初、Nordic社nrf52832をファームアップしANT+の通信を検討していたが、ファームアップするには新規で技適取得が必要なため大幅に開発期間が必要になってしまうことが判明。プランを変更し連盟へ提案しました。ANT+に対応したファームのマイコンで国内技適取得しているものが無く、別の方法を模索、開発期間(約2カ月)を考慮し技適取得済の製品を組み込む方針で連盟へ提案プランの変更ANT+センサー受信 GarminUSB ANT+STICKマイコンWi-Fi2.4GHzBCM2835RaspberryPi/Zero-W当初のプランANT+Sensorsnrf52832ISP1507ANTProtocolStackS332SoCESP32-WROOMWi-FiProtocolStackSpecificfirmwareSoCUDP/IPmanagementApplication/ServerUDP/IPUARTRX/TXWi-Fi2.4GhzradioANT+2.4Ghzradio4
©MIXIMIXI-CycleComputerMIXI-CycleComputerCplaneforDevelopmentSpeed SensorMIXI-CycleComputer は、自転車側に取り付けてある各種センサーをANT+USBドングル、GPIO、I2C、UART、インタフェイス等によって制御、終端し、それら各センサーデータを同一ネットワーク上の受信機(cplane)に転送および、制御するモジュールです。5Power SensorWi-FiLoggerUART6-AxisAccelerometorANT+センサーデータ制御・設定
©MIXI電子回路ブロックLoggerLogger は RaspiOS Lite 32bit 環境でCompile/Link して動作するCycleComputerモジュールです。6搭載パーツBCM2835RaspberryPi/Zero-W加速度、角速度センサー ディスプレイ/ボタン バッテリー USB ANT+STICK6-axisAccelerometorDisplayButtonBattery PowerBCM2835RaspberryPiZero-WUSB ANT+STICKGarminUART/TX,RXGND3.3VUART/TX,RXGND3.3VSDA/SCLGPIOGNDSDA/SCLGND5VSDA/SCLGND5V5VGPIOGND5VUSB micro USB micro
©MIXILogger7Logger は RaspiOS Lite 32bit 環境でCompile/Link して動作するCycleComputerモジュールです。OLEDディスプレイ、ボタンを搭載することでセンサーデータの表示や操作が可能です。主な機能・各センサーデータの受信・ANTセンサーとのペアリング、キャリブレーション・センサーID、通信状況等の各ステータス表示・スピード、パワー、ケイデンスデータ表示・Cplaneとの時刻同期・ログデータの書き出し端末番号 通信状況 時刻 電池残量スピード、パワー、ケイデンスデータ表示
©MIXIControl PlaneCplaneは Loggerと同一ネットワーク上に配置することで、Loggerに対してリモートコントロールコマンドを発行できます。リアルタイムにセンサーデータをデコードし視覚化し、logger 開発時/動作確認に利用するソフトウェアモジュールです。8
©MIXI筐体製作Loggerの筐体は自社設計、複数の形状を3Dプリンターにて製作しています9横型、最小サイズ案 縦型、厚みを抑えた案 プロトタイプ用筐体
©MIXI動作確認動作確認のため伊豆ベロドロームにて走行テストを実施走行時のセンサーデータの転送(Wi-Fi 2.4GHz)を確認しました。10LoggerCplaneWi-Fi2.4GHzANT+デバイスセンサーデータ制御・設定使用機材logger MIXI開発プロトタイプCplane macOS x86_64ANT+デバイス 自転車競技連盟様ご提供Wi-Fi AP 2.4GHz Aruba APIN0515ネットワーク SW NETGEAR GS105EWi-FiAPInternetSW
©MIXI動作確認動作確認のため伊豆ベロドロームにて走行テストを実施走行時のセンサーデータの転送(Wi-Fi 2.4GHz)を確認しました。11
©MIXI動作確認(一部抜粋) ANT+ センサーデータの受信 内容データロガーのUSB ANT StickでANT+センサーデータを受信する 確認事項a. ANT+ Device Profile Bike Speed (Device type 123)センサーデータの受信を確認する検証方法speedデータの連続パケット差分を確認するANT+センサーデータのUDPパケットの流し込みは有線クロス接続経由とする結果SPDセンサーID : 62937到達パケット - 1(ID: f5 d9, データ: 7b 01 ff)到達パケット - 2(ID: f5 d9, データ: 7b 01 7f)同一のUIDでSpeedデータが更新されていることを確認12
©MIXI動作確認(一部抜粋) NTP同期内容NTPでサーバーと時刻同期しタイムスタンプを付与するcplane端末とlogger端末の時刻同期先(ntp.nict.jp)確認事項データに付与されているパケット内のtimestampがcplane端末と同時刻であることを確認する検証方法cplane端末とlogger端末はWi-Fi経由でNTP時刻同期ANT+センサーデータのUDPパケットの流し込みは有線クロス接続経由とする結果データ受信時刻 = 12:17:37 JST(EpochTime : 1679455057)ANT+センサーデータパケット内時刻 = 641A893D 16進数(EpochTime : )1679455057cplane端末時刻 = データ受信時刻 logger端末時刻 = パケット内時刻 = データ生成時刻 となり。時刻同期ができていることを確認13
©MIXI動作確認(一部抜粋) ANT+ Wi-Fi UDP転送内容データロガーが受信したANT+センサーデータを 2.4GHz Wi-Fi で同一ネットワーク上のホストに UDP で転送する(約4Hz)確認事項約4HzでUDP転送できていること4Hz = 0.25秒間隔検証方法speedデータの連続パケット到達時刻を確認するANT+センサーデータのUDPパケットの流し込みは同一AP接続経由とする結果センサーデータのパケット到達状況おおよそ0.25秒間隔で到達していることを確認※ただし現地Wi-FiのRTTの状況によっては到達時間が遅れる場合がございます14
©MIXI動作確認(一部抜粋) ANT+ Wi-Fi UDP転送内容センサーデータは、ANT トランシーバーが受信(RX)したBroadcast メッセージをデコードせずに転送する確認事項デコードせずに転送していること検証方法cplane端末でパケットキャプチャ(wireshark)利用して到達パケットの中身を確認する結果最後のデータ領域のとおりデコードされていない状態で到達していることを確認15
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