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技術スタックだけじゃない、業務ドメイン知識のオンボーディングも同じくらいの量が必要な話

 技術スタックだけじゃない、業務ドメイン知識のオンボーディングも同じくらいの量が必要な話

イベント
D-Plus Tokyo #11~受けてよかった!自分が受けたい!オンボーディング Part2
https://d-plus.connpass.com/event/343207/

登壇者
ニフティ株式会社
芦川 亮

ニフティ株式会社

February 26, 2025
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Transcript

  1. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 2 自己紹介 ニフティ株式会社

    エンジニアリングマネージャー 芦川 亮 (あしかわ りょう) InnerSource Commons Japan InnerSource Advocate 2010 2015 2020 2025 スクラムマスター エンジニアリングマネージャー バックエンドエンジニア
  2. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 3 今日話すこと 1.20年いたからわかる、オンボーディングってホ

    ントに重要だよ、を伝えたい 2.どうやってドメイン知識のオンボーディングを はじめたか?
  3. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. サービスの歴史 5 すでに社会インフラとなっているインターネット接続サービス。

    1人のお客様の使う期間というのは長く、1つのプロダクトの寿命がかなり長い。
  4. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 6 プロダクトがグロースすると、周辺のものが増えてくる プロダクトのWEBアプリ

    物流システム キャンペーン管理 紙送付物管理 会員管理 課金・請求管理 ※グレーは全社共通プラットフォーム つまりは、グロースすると業務ドメイン知識が増えていく ISP的な仕組み
  5. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 7 そもそもオンボーディングで目指すレベルは? 何もできない

    開発できるよ うになった お客様のため に開発できる ようになった コーディング規約,lint ブランチ戦略 CI/CD ・・・ お客様体験の理解 周辺システムの理解
  6. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. エンジニア 8 2000

    2015 2020 2025 会社 プロダクト エンジニア エンジニア エンジニア エンジニア エンジニア エンジニア ある1つのプロダクトに、1人のエンジニアが関わることって、驚くほど短い!! - 将来をいつも考えてモノを作ること、残すこと(ソース、ドキュメント、チケット、設計思想、、) - すぐに吸収できる仕組み(オンボーディングが超大事になる) 後世にこの実装の背景を伝えるには? 同じ過ちを犯さないようにするには? いかに早くプロダクトをグロースさせる ためのスキルを習得するか? 会社、プロダクト、エンジニアの時間軸
  7. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 9 一旦まとめ。だからオンボーディング超大事。 特に業務ドメイン知識にも力をいれよう。

    プロダクトをグロースさせていくなら、この循環を意識しよう。 プロダクトがグロースする =長期にわたり利用される 周辺にものが増えてくる (=業務ドメイン知識が増える) エンジニアは結構入れ替わる。 だから、早く育てる。 (開発スキル以外に、特に業 務ドメイン知識のオンボーデ ィングが大事になる) どんなお客様がいるのか?お客様体験をささ えている仕組みはどんなふうになっているの か?
  8. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 11 1. 社内にいるドメイン知識のマスターたちにお声がけ

    a. 会員管理、課金など約10名 2. それぞれのドメインマスターがコンテンツ(講義ページ)作成 a. 浅く広く知ってもらうことを重視する b. 新たな講義ページをがっつり作るというよりもすでにあるコ ンテンツを活かす 3. エンジニア全部署を対象に10回以上各テーマで開催 4. 約1時間くらいの講義 / 小テスト a. ビデオ録画をする 5. 参加者アンケートをとる ドメイン知識コンテンツを作り方と今いる人の学習
  9. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 12 こういう素晴らしいものが出来上がる タイトル

    ドメインマスター コンテンツURL ビデオ 概要 芦川 亮 https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ 会員管理 ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ サービス申し込み ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ キャンペーン管理 ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ 課金管理 ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ データ分析 ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・ ・・・ ◯◯◯◯◯◯ https://www.notion.so/・・・ https://drive.google.com/file/・・
  10. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 15 こういう感じで、ジョインしたら見えるようにする slack

    channelジョインで発火するワークフローやそのほか都度都度、存在が忘れられないよ うにしていく。 業務ドメイン知識のオンボーディングコンテンツとして活用していく
  11. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 16 さらにこうしていきたい! •

    お客様体験の網羅性というところでは、間接的にプロダクトに関わる部分、 たとえば営業活動やコールセンター業務などについてもかなり重要。全社 的な取り組みにしていきたい。 ▪ WEBページ ▪ ネイティブアプリ ▪ 店舗窓口 ▪ コールセンター ▪ 書面 ▪ メール ▪ SMS ▪ ・・・
  12. Copyright © NIFTY Corporation All Rights Reserved. 17 以上、プロダクトをグロースさせるエンジニアを育てるためには、技術スタッ クだけじゃない、業務ドメイン知識のオンボーディングも同じくらいの量が必

    要な話でした。 プロダクトがグロースする =長期にわたり利用される 周辺にものが増えてくる (=業務ドメイン知識が増える) エンジニアは結構入れ替わる。 だから、早く育てる。 (開発スキル以外に、特に業 務ドメイン知識のオンボーデ ィングが大事になる) どんなお客様がいるのか?お客様体験をささ えている仕組みはどんなふうになっているの か?