Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
GAE/Jで盛大に失敗する方法
Search
mmorito
October 28, 2018
Programming
0
630
GAE/Jで盛大に失敗する方法
mmorito
October 28, 2018
Tweet
Share
More Decks by mmorito
See All by mmorito
WEB TOUCH MEETING #123
mmorito
0
20
Road to SRE NEXT@広島
mmorito
0
280
Google Cloud によるDICOM管理
mmorito
0
77
JBUG広島#11
mmorito
0
420
データ分析やAIの "運用" について考える
mmorito
0
480
JP_Stripes in Setouchi #01
mmorito
0
180
Cloud Native Kansai #01
mmorito
0
1.3k
Cloud Native Sapporo #01
mmorito
0
440
自社サービスにStripeを導入する話
mmorito
1
860
Other Decks in Programming
See All in Programming
「コードは上から下へ読むのが一番」と思った時に、思い出してほしい話
panda728
PRO
39
26k
Context is King? 〜Verifiability時代とコンテキスト設計 / Beyond "Context is King"
rkaga
10
1.3k
AIコーディングエージェント(Manus)
kondai24
0
200
AIエージェントの設計で注意するべきポイント6選
har1101
5
1.5k
ハイパーメディア駆動アプリケーションとIslandアーキテクチャ: htmxによるWebアプリケーション開発と動的UIの局所的適用
nowaki28
0
430
TUIライブラリつくってみた / i-just-make-TUI-library
kazto
1
400
Github Copilotのチャット履歴ビューワーを作りました~WPF、dotnet10もあるよ~ #clrh111
katsuyuzu
0
120
ゆくKotlin くるRust
exoego
1
120
脳の「省エネモード」をデバッグする ~System 1(直感)と System 2(論理)の切り替え~
panda728
PRO
0
110
Rediscover the Console - SymfonyCon Amsterdam 2025
chalasr
2
180
dotfiles 式年遷宮 令和最新版
masawada
1
800
AIの誤りが許されない業務システムにおいて“信頼されるAI” を目指す / building-trusted-ai-systems
yuya4
6
3.8k
Featured
See All Featured
The Language of Interfaces
destraynor
162
25k
The agentic SEO stack - context over prompts
schlessera
0
550
Ten Tips & Tricks for a 🌱 transition
stuffmc
0
30
Navigating the Design Leadership Dip - Product Design Week Design Leaders+ Conference 2024
apolaine
0
110
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
141
34k
How to audit for AI Accessibility on your Front & Back End
davetheseo
0
120
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.2k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.3k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
Introduction to Domain-Driven Design and Collaborative software design
baasie
1
500
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
3k
Exploring the relationship between traditional SERPs and Gen AI search
raygrieselhuber
PRO
2
3.4k
Transcript
GAE/Jで盛大に失敗する方法 GCPUG Okayama #11
森藤 敏之(もりとう) - @mmorito_0318 所属 - 株式会社エムネス - 遠隔画像診断センター - 医療支援サービス「LOOKREC」
イベント / 勉強会(担当) - GCPUG - 広島支部 organizer - Cloud Native Hiroshima
カープ優勝 おめでとうございます!
これは、GAE/J に魅了された者たちの物語です。 決してJavaを批判するものではないことをご理解ください。 はじめに
- サーバー: - データベース: - キャッシュ: - その他: Google App
Engine(Java) Datastore Memcache 魅了された者 登場人物
- GAEのJava7 Runtime が2019年1月16日にShatdownする - 弊社アプリケーションの完全移行が2018年11月までに完了予定 発表のきっかけ
背景
- 人口100万人あたりのCT/MRI 設置台数 日本はダントツで1位 CT units per million population OECD
Health at a Glance 2017 MRI units per million population
- 人口100万人あたりの放射線科医数 人口100万人あたりの 放射線科医数 日本はダントツで最下位 高額医療機器(CT/MR)と放射線科医の数
- データの保存や移行に莫大な時間とお金がかかる - 超高額で囲い込みの激しい医療業界の常識を撤廃 - 深刻な医師不足を解消するためのネットワーク作り - 機械学習などのIT技術を用いて、医療をサポートしたい クラウドへ移行する決意 Google
Cloud Platform 上で構築へ いつでも、どこでも、だれにでも高品質な医療を提供する
None
順調に開発が進み…
Googleからの取材 2014年8月
あれから2年.... 我々はアプリのリプレイスを余儀なくされる。
なにがダメだったか
失敗① スピンアップ Frameworkなし : Slim3 : Slim3 + Struts(仮) : Slim3
+ Struts(仮) + アプリ : 約2.5s 約3.3s(+800ms) 約5s (+1700ms) 約10s (+5000ms) 開発速度重視のため
- NoSQLであるDatastoreを非正規化したRDBのような使い方 主要なKindで自動インクリメントするKeyを設定 - KeyでGetできないため、 シングルプロパティインデックス・カスタムインデックスを貼りまくる 失敗② テーブル設計
- Queryでデータ取得することによる弊害 - Memcacheに載らない - トランザクションに引っかからない - Frameworkに搭載された禁断のインメモリフィルタに手を出す ※多めに取得してクライアントに返したいデータ以外を 捨てる
失敗② テーブル設計
- JSPの結果を返すリクエストがコンスタントに1秒を超えるようになる 失敗③ レスポンス
- 一方でAjaxを使い、signedURLを数百単位で要求してくるリクエストなど もあるが、スケールの恩恵を受けづらくなる 失敗③ レスポンス
- 軽い気持ちで30分毎に直近500件のデータを検索し、 他のテーブルに情報を更新する処理をCronジョブで実行 番外編 バッチ処理 翌月の請求額が 40万円UP↑↑
対応策
- インスタンスタイプを F1 → F2 へスケールアップ 愚策① チューニング - インスタンスが落ちるまでの時間を 最大(15秒)に設定 スピンアップやJavaのクラスロードに直面する リクエストを極力減らし、1秒でも速く処理させるため.....
- Memcache を 共有 → 1GB専有 に変更 愚策② キャッシュ
- アプリケーションを 単一Service → 複数Service にデプロイ 良策③ ディスパッチ 業務単位毎に別のServiceへルーティングを設定 (バッチ処理なども別Serviceへ)
そして、バージョン2開発へ
- AppEngineの言語を Java → Go に変更 - クライアントを JSP → Angular2系(SPA)に変更 -
Datastoreの設計を見直し インデックス数が ゼロ に Memcacheのヒット率もキャッシュサイズも大幅アップ - Serviceを分けてデプロイ。適切な ディスパッチ を設定 バージョン2 スピンアップが約20msに サーバ処理時間は200ms以内に 基本構成 AppEngine / Datastore は変更せず
None
Googleからの取材(2回目) 2018年6月
None
- うまく動作しない、性能が出ないのは、 だいたいクラウドサービス側よりもアプリ側に原因がある場合が多い - 現在は、AppEngine にも 2nd Gen が登場し、 いろいろと過渡期のため、機能要件に応じて適切なプロダクトを
選択していく必要がある - クラウドサービスならではのベストプラクティスやハマりどころ が存在するため、Slackとかで雑に質問してみると良いかも - なんにしても口座へのダメージ回避が最優先(性能改善にも繋がる) まとめ
None
ありがとうございました