ビジネス文書の書き方の解説
考える技術・書く技術まとめ第1部ピラミッド原則によるロジカルライティング2018/9/21Convergence Lab. 伊藤 健
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ピラミッド原則とは世界中の一流コンサルティングで、レポート・ライティングの基本コンセプトとして採用されているライティング手法。論理的に書くことができるので、誤認が少なく伝わりやすい文章を書くことができるようになる。
なぜ書く技術が必要なのかまず日本はライティングに対する意識が低い。例えば、米国のほとんどの大学では、どの専攻に関わらずライティングが必修科目となっている。それに比べて、日本ではライティングを学ぶ機会は非常に少ない。だから、日本は世界に比べてライティング技術が劣っているのである。
ライティングの誤解①書きたいことを書こう⇨読み手は忙しいので、自分に関係ないことを読んでい る暇はない。②起承転結⇨そもそもこの考えは物語の書き方であり、 ビジネス文書には関係ない。
日本語特有の問題①日本語の文章の約8割に主語がない。⇨論理と非常に相性が悪い⇨論理的に考えることに慣れていない②接続詞を使いやすい。⇨前後の文の論理に関係なく、雰囲気で通じてしまう。
それではなにをかけばいいのか?書く内容とは「読み手の疑問に対する答え」読み手は自分のビジネスの現状を改善したいと考え、 その答えを見つけるために、文章を読んでいる。⇨それに答える文章を書くべきである。
読み手の疑問(問題)を知る方法OPQ分析Objective:目標Problem:問題(現状とObjectiveのギャップ)Question:疑問 ⬅ これに答える!!
OPQ分析の例①Objective:売り上げを増大させるProblem:売り上げが低迷しているQuestion:売り上げを増大させるにはどうしたらいいか書く内容⇨売り上げを増大させるために〇〇を提案します。
OPQ分析の例②Objective:5kg痩せたい(ダイエットしたい)Problem:血圧が高い(下げて健康になりたい)Question:どのようにしたら痩せられるか?書く内容このサプリメントを飲めば、きつい制限なしにも関わらず1ヶ月で5kg痩せます!!(これは詐欺…)
ピラミッド原則とは論理的な文章を書くための考え方の一つ。書き手自身が考えの構造を整理することで、読み手が「全体構造」と「主張」を一目で把握できる文章を書くことができる。
読み手のO読み手のP読み手のQ主メッセージ(Qへの答え)(〇〇と判断する)判断根拠① 判断根拠② 判断根拠③判断根拠②判断根拠①判断根拠③判断根拠①判断根拠②判断根拠③判断根拠①判断根拠②判断根拠③主メッセージを説くと、読み手に新たな疑問が生まれる。(なぜそう判断できるか?)それに対しまた答えていく。考えを形にする方具体的な方法
やらないと潰れます既存事業は…読み手のO読み手のP読み手のQ主メッセージ(Qへの答え)(新規事業を立ち上げるべき)この市場は…判断根拠②判断根拠①判断根拠③判断根拠①判断根拠②判断根拠③判断根拠①判断根拠②判断根拠③考えを形にする方具体的な方法(例)なぜそう判断できるのか?(新たな読み手の疑問)それに対する答え例)売り上げを増大