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SIerからアジャイル片手にスタートアップに飛び込んだ話
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bayashi
September 26, 2020
Programming
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SIerからアジャイル片手にスタートアップに飛び込んだ話
ScrumFestMikawa2020の発表資料です。
bayashi
September 26, 2020
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Transcript
SIerからアジャイル片手に スタートアップに飛び込んだ話 Scrum Fest Mikawa 2020 2020/09/28 むらばやし
注意 所属する企業を代表する意見ではありません、個人の見解です。 話の内容上SIerが〜とかスタートアップが〜とか言いますが、どちらも(自分が経験し た)という前置きが付きます、主語でかくてすみません
誰? フォースタートアップスという スタートアップでエンジニアを やっています。 前は大きなSIer(5000人位)で エンジニアやったりアジャイルコーチやっ たりしてました。 CSM / CSPO
/ CAL1 むらばやし(@bayashimura)
話す内容 半年ほど前にSIerからスタートアップに転職しました。 SIerでアジャイルの大先生(笑)をやっていた自分が スタートアップに入って何をやったのか、役に立てるところがあったのか SIerとスタートアップで何が違ったのか何が同じなのかを話します
バックグラウンド 元々SIerでアジャイル開発をやっていました。 WF開発に疑問を抱いていた自分には アジャイル開発は最高に楽しく 本読んだりコミュニティに顔だしたりと どんどんのめりこむ WF開発やる ↓ アジャイル開発やる
↓ アジャイルコーチやる SIer時代の経歴
ただアジャイルのこと学べば学ぶほど悩みも
SIerでアジャイルやってた時の悩み - ビジネスにそんな関与しない - チームがプロダクトのビジョンに共感できない - うまくいっているチームがどんどん壊される
ビジネスにそんな関与しない ビジネスを回すのはお客様 塀の向こうで何かが決まり それに沿ってプロダクトを作る 仕様は これで す こーだ
あーだ
チームがプロダクトのビジョンに共感できない ほとんどの人は自分で選んでプロジェクトに 入っているわけじゃない。 ビジネスにそんな関与しないというのも含めて 何故作るかに関心が向かない
うまくいっているチームがどんどん壊される 多重請負構造という複雑な構成のため 人の出入りが激しい アジャイル開発が主流ではないため 実験的にやるプロジェクトが多い 成果が出ると急激に人を増やす
例 チームがバラバラだ! なんとかしないと
なんやかんや色々頑張って
ちょっとずつチームっぽく なってきたなぁ
やることたくさんあるから来週からチーム の人数倍にしますね。今のチームばらして いい感じに混ぜ合わせます。
None
おわり
おわり 賽の河原かな?
いつものお仕事 0->1ばかりで、チームがある程度成長した 後の経験が全然つめない、、、
そんなときになんとなく憧れるスタートアップ ビジネス上の優位性がないと生き残れない環境 そして、みんなビジョンに共感してそう
でも そもそもアジャイル開発とかばりばりやってそう SIerで初心者相手にアジャイルの大先生やってた俺が役に立つのか、、、
とはいえ行動せんと何も変わらないし
フォースタートアップスに転職 設立してまだ4年くらい 従業員数 : 70名くらい スタートアップに向けて主に人材支援を行っている会社 ビジョンファーストの会社
どきどきしながらフォースタートアップスに ジョインしてみると
None
なんか見たことある!!
スクラムをやっていると言ってるけど - ほとんどのイベントは実施されていない - ロールもふわっとしていて特定のメンバーが担っているわけではない - 見積もりもなく細かくもないバックログを個人個人が何週間かかけて消化 - もちろんベロシティもない -
Doneの定義もない、受け入れ基準もない - etc...
スクラムをやっていると言ってるけど - ほとんどのイベントは実施されていない - ロールもふわっとしていて特定のメンバーが担っているわけではない - 見積もりもなく細かくもないバックログを個人個人が何週間かかけて消化 - もちろんベロシティもない -
Doneの定義もない、受け入れ基準もない - etc... あるある
想像とのギャップ ミッションとビジョンがあって、裁量が与えられている スタートアップという変化が激しい場所 勝手にチームはアジャイルに働くもんだと思ってたけど そうでもない(失礼)
チームがバラバラだ! なんとかしないと
やったこと 1.アジャイルやスクラムの思想を説明する 2.スクラムのルールから逸脱することを容認する 3.まず振り返りから始める
1. アジャイルやスクラムの思想を説明する どんな環境でも絶対やることのひとつ 知識のベースを合わせる。どういう価値観なのかを伝える。 そして願わくば共感してもらう
2. スクラムのルールに固執するのをやめる 多分SIerの時だったらとらなかったアプローチ。 - チームには仕事の進め方の裁量が与えられていた - チームのみんながプロダクトにオーナーシップを持っていた - スクラムうまくやれないことにストレスを感じていた などの理由で選択
守破離・アプローチ とりあえずやってみたいとか、上から言われたからアジャイルがやるとか スクラムをやることが目的な人にオススメ → 全部スクラムのルールに従ってもらう → 型から入って良さを実感して、何故良いのかを考えてもらう
機能開放・アプローチ アジャイルかどうかはどうでも良くて、 それが自分たちがやりたいことへ貢献するかどうかを気にする人たちにオススメ まず必要そうなやつだけやってみることから始まり どんどん機能を開放させていく やりたいと思うような状況が来るまで導入の提案をしない
3. 振り返りをする 機能開放アプローチの場合、何はともあれ振り返りをする → 振り返ってみんなで改善していく
我々雰囲気で振り返ってますね → データほしいっすね。ベロシティ計測したい → じゃあ数字出すためにプランニングポーカーしましょう デザインが最後まで決まりませんでしたね → デザインがどういう状態になれば完了なのかよくわからなかった →
Doneの定義というものがあるんですが 振り返りを起点にどんどんつなげていく
余談 : 振り返りに挫折しないために 超楽しい振り返りにする 楽しくてチームみんなが笑顔になればやりたいって言う側も続けやすい 例) - 楽しい振り返りにすることをチームで事前に合意する -
振り返りの中にネタを仕込む
そんなこんなで ちょっとずつチームっぽく なってきたなぁ
ようやくスタートラインに立てた ここから自分が経験したかったある程度育ったチームと共に より成長していく経験をつめるといいなぁ
そんなこんなで ちょっとずつチームっぽく なってきたなぁ ここからが 本当の地獄だ!!
最後に所感
SIerでアジャイルの大先生(笑)やってた人は スタートアップで役に立つのか?
(自分で言うのもなんだけど) 意外と役に立った 良かった
役に立てた理由 そもそもスタートアップの全部が全部アジャイルに働けているという幻想 SIerもスタートアップも同じ人間が働いている 木こりのジレンマ、セクショナリズム、など同じような問題は発生する 木こりのジレンマ : 木こりが忙しいからと斧を磨かずずっと切れにくい斧で時間を浪費してしまうジレンマ
環境が変わっても そこで得た経験は無駄にならない
でも入って痛感したところ 当たり前だけどビジネス、プロダクトファースト 大きくなるためになんでもやるよね? 正論を言うだけの人はいらない アジャイルアジャイル言うだけの人はいらない(特大ブーメラン)
より、良いプロダクトを作るための能力を 磨いていかなければならない
俺はまだ上り始めたばかりだ このアジャイル坂を
None