Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

JBpress DX Week 2026 Spring「変革が進まない本当の理由〜 DXを外部...

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
Avatar for Muture Muture PRO
August 02, 2026

JBpress DX Week 2026 Spring「変革が進まない本当の理由〜 DXを外部に依存しない組織は、何が違うのか〜」

DXを外注しても定着しない根本原因を「ベストプラクティスという幻想」と捉え、丸井グループ等の事例を交えながら、自組織の文化や強みを起点に最適解を導き出す「変革の内製化」のアプローチを解説します。

Avatar for Muture

Muture PRO

August 02, 2026

More Decks by Muture

Other Decks in Business

Transcript

  1. 自己紹介 莇 大介 2022年〜 株式会社Muture ・24年〜 代表就任 ・執行役員で参画 丸井グループ全社組織変革 2019年12月〜

    株式会社グッドパッチ ・UXデザイン ・プロダクト / サービスデザイン ・スタートアップ / 大企業 支援 2016年12月〜2019年11月 株式会社Nplus ・コミュニケーションプランニング ・Webメディア立ち上げ ~2006年 Web制作会社複数社 ・Webデザイン、コーディング ・Webディレクション ・クリエイティブディレクション Change Management SNS / 名刺 © Muture Corp. All Rights Reserved. 株式会社Muture CEO ORSCC(CRR Global 認定システムコーチ) 6
  2. 会社紹介 変化に優しい社会を 変化に強い組織と ビジネスセクター 日本を代表する大企業 組織変革 組織変革の実践による知見化 社会全体の アップデート 組織変革

    ソーシャルセクター 行政や地域などの公的機関 © Muture Corp. All Rights Reserved. Mutureは企業の持続的な成長と社会的インパクト の実現を支援する、実践から生まれたデジタルと デザインのプロフェッショナル集団です。 大企業の現場と経営、理念と体制、組織と個人、 企業と社会などあらゆる境界線に立ち、価値観や 構造を丁寧につなぎ直します。 企業が社会とより 良く接続するために、まずは企業の内側にある事 業・組織・理念がが調和し、変革の基盤が整って いることが不可欠です。 Mutureはその基盤づくりの段階から、大企業の内 側のあらゆる境界線に立ち、本質的な変革を共創 します。 そして、その変革を企業の内側から社会 へと橋渡しすることで、企業と社会が共に健やかに 育つ未来——「相利共生の未来」の実現を目指して います。
  3. Part1. DXが “つらい” 構造的背景:すべてに共通する構造 DX推進 ↓ 外注依存 PwC Japanの2024年調査ではDXで十分な成果を出せている企業は1割に満たない 戦略コンサル各社の調査ではDX施策の約7割が目標未達

    文化の変革に投資した企業はテクノロジーだけに注力した企業の 5倍以上成功しているというデータも 参考: Boston Consulting Group, "Flipping the Odds of Digital Transformation Success" (2020) McKinsey & Company, "Unlocking success in digital transformations" (2018) 正解を外に 求めている ↓ ベンダー任せ 新規事業 ↓ コンサル頼み DX固有の問題ではなく組織の課題と捉える © Muture Corp. All Rights Reserved. 出典: PwC Japan, 「デジタル・トランスフォーメーション調査2024」(2024年5月) より引用 AI導入
  4. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺1 ベストプラクティスという幻想 投資した分は完遂 定着には至らず 苦しく 報われない努力 報告書だけが 積み上がるループ 地図を買っても

    歩くのは自分 成果を急いで 外部に計画を丸投げ やり方のみ模倣 目的理解が進まず 現場のやらされ感 結果を急いで他社の正解に飛びつき輸入する行為は 組織の中にいる “変革の主体者” を減らしていく © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の方法を探しに ベストプラクティス を求める 1
  5. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 宝の山はひとりでには現れない 強みを強みと認識せず、活かせていない状態 ドメイン知識 専門性 今持っている強み 表出化出来ていない 固有のアセット

    暗黙知 成功パターン 「当たり前」すぎて 意識されない 外から見たら 「宝の山」 文化的慣習 意思決定の癖 © Muture Corp. All Rights Reserved. 「うちは特殊だから」と諦めの文脈が早い段階で出る (共通イメージはあるのに)成功体験が言語化されていない 組織文化が習慣化し、バイアスとして不可視になっている 中から見ると「当たり前」、外から見たら「宝の山」 技術
  6. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 のケース 市場実験回数 時代の機微をとらえてサービスを展開してきた 創業期〜 家具 より良い暮らしの時を 1980s〜

    → DCブランド 洗練されたライフスタイルを 150 → 118 回 24年度 19 回 2023年10月~現在 アジャイル開発体制推進 2022年8月~2023年10月 現在 好き応援 22年度 100 ローコードツール導入 10回 10回 私の心から楽しいを 108回 50 ユーザーFBの数 リリース数 社会のトレンドと同様、社内トレンドへの感度が高い 社内での空気醸成から変革の速度を出すことができる 85回 4回 0 15回 22年度 23年度 24年度 25年度 (予測) © Muture Corp. All Rights Reserved. 事例1
  7. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 事例2 製造系の顧客企業のケース 着実な積み上げを重視 じっくり確実に進める 工程を分離して管理する文化 分業・プロセス重視 不確実性への戸惑い

    答えのない状況が苦手 守りを起点にした価値観 社会を支える責任感 → → → → 固有アセットとして読み替え 段階的アプローチが馴染む フェーズ分割で確実に進められる プロセス設計力が高い 変革をプロセス化して実装できる 道筋が見えると全力で走れる ロードマップが変革の起爆剤に 社会的使命感がモチベーション 「社会のため」が推進力になる 「道筋が見えると、前向きに突き進める」組織 DX / AI文脈では弱みに見えたものが、固有の強みに変わる © Muture Corp. All Rights Reserved. 表面的な特徴
  8. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺3 小さな実験のループ 経営や組織全体に フィードバック 努力が大きく報われる 出来ることとチームが 増えていくループ 成否に関わらず 結果を観察

    自社で上手くいく 原理を見出す 環境を作り小さく始める、その結果を組織に反映する つまり自社なりのベストプラクティスを積み上げること 条件1: 日常業務と切り離した小さく試せる 「特殊な環境」を作れるか 条件2: 実験結果を経営や組織の仕組みに フィードバックする回路があるか © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の実験へ 実験環境を用意し 素早く小さく試す 2
  9. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺まとめ 分水嶺まとめ まずはこのチェックから始めて、自社の変革の鍵を見つけよう © Muture Corp. All Rights Reserved.

    ベストプラクティスという幻想に取り憑かれていないか 自社固有のアセットをメタ認知できているか 小さな実験のループを回し組織全体につなげているか
  10. Part3. 今日から始める3ステップ:Step1.強みの理解 まずは組織の記憶から強みと苦手な事のヒントを得る 体験 成功体験① どんな出来事があったか 成功体験② 成功体験③ 失敗体験① 自社社員の得意

    なぜ上手くいった / なぜ失敗と捉えたか 見えてくる自社の特徴 一人でやるのではなく聞き取りをする 複数レイヤーで実施する プロパーと中途の目線を必ず入れる 過去と今の違いにも注目 大事なのは、会話をすることと、原理に向き合うこと © Muture Corp. All Rights Reserved. 自社社員の苦手
  11. Part3. 今日から始める3ステップ:Step2.強みの理解 Step 1で見つけた「自社の特徴」を実験に活かせるテーマを1つ選び、小さく試す ✗ 輸入 参照 初回は長くて1ヶ月 できれば2週間 実験の価値は成功より

    学びに重きを置く DX / AIでも同じ、実験の回数を増やすために、サステナブルな目標設定を © Muture Corp. All Rights Reserved. 自分たちのやり方 を探す前提
  12. Part3. 今日から始める3ステップ:Step3.構造をつくる 最大のポイント、レイヤーをまたいだ意見交換の構造を作る 意見/気づき 方針 改善 意見/FB ミドル
 調整や板挟みではなく翻訳を主業務に 意見/気づき

    実験 改善 意見/FB 現場
 組織の貴重なインプットである声を届ける 報 告 と 指 示 か ら の 脱 却 縦断的かつ横断的に意見を当てられる対象が必要 ドキュメント or 会議体を通じ“共通テーマ化”する 例 インタビュー結果 の社内共有 部門横断の 振り返り会 全員が一度に集まらなくていい、意見が「全員の目に触れ」育つ土壌を作る © Muture Corp. All Rights Reserved. 経営層
 結果だけでなく考えやプロセスも開示する
  13. Part3. 今日から始める3ステップ:では、明日から何をするのか? 投資した分は完遂 定着には至らず 苦しく 報われない努力 報告書だけが 積み上がるループ 目的理解が進まず 現場のやらされ感

    また次の実験へ 成果を急いで 外部に計画を丸投げ やり方のみ模倣 経営や組織全体に フィードバック 努力が大きく 報われる 実験環境を用意し 素早く小さく試す 出来ることとチームが 増えていくループ 成否に関わらず 結果を観察 自社で上手くいく 原理を見出す 簡単すぎて稚拙にも見える3ステップ、しかし後の劇的変化を呼び込む「ループの1歩目」 そしてこの過程が自社固有のアセットはもちろん、固有の目標やKPIをつくる活動でもある © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の方法を探しに ベストプラクティス を求める
  14. Part3. 今日から始める3ステップ:ステップの連鎖をつくる 構造の変革 現場の成果実績が重要 現場の解像度が重要 構造課題の解決に向けた プランニング 経営からみる現場課題と 理想の状態を対話 LV.1

    構造課題の解決の実行 運用定着と成果の可視化 LV.2 LV.3 LV.4 安定して事業部横断 で動ける体制の確立 成果を経営視点で語ることが重要 新体制のへの適応、 事業部横断の協働体制基盤づくり メンバーの成長支援・プロダクト改善、 役員や事業部長の信頼が重要 チームの共通目的や基盤づくり チームに参加、専門性の支援と 実行の壁となる構造負を探索 経営視点での課題分析が重要 現場の変革 © Muture Corp. All Rights Reserved. 大げさではなく 全社を変える 取り組みになる 現場での信頼獲得が重要 全社戦略として知の還元 新たなテーマへの挑戦 持続的な成長・ 社会的インパクト の実現