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August 02, 2026

JBpress DX Week 2026 Spring「変革が進まない本当の理由〜 DXを外部に依存しない組織は、何が違うのか〜」

DXを外注しても定着しない根本原因を「ベストプラクティスという幻想」と捉え、丸井グループ等の事例を交えながら、自組織の文化や強みを起点に最適解を導き出す「変革の内製化」のアプローチを解説します。

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August 02, 2026

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Transcript

  1. 自己紹介 莇 大介 2022年〜 株式会社Muture ・24年〜 代表就任 ・執行役員で参画 丸井グループ全社組織変革 2019年12月〜

    株式会社グッドパッチ ・UXデザイン ・プロダクト / サービスデザイン ・スタートアップ / 大企業 支援 2016年12月〜2019年11月 株式会社Nplus ・コミュニケーションプランニング ・Webメディア立ち上げ ~2006年 Web制作会社複数社 ・Webデザイン、コーディング ・Webディレクション ・クリエイティブディレクション Change Management SNS / 名刺 © Muture Corp. All Rights Reserved. 株式会社Muture CEO ORSCC(CRR Global 認定システムコーチ) 6
  2. 会社紹介 変化に優しい社会を 変化に強い組織と ビジネスセクター 日本を代表する大企業 組織変革 組織変革の実践による知見化 社会全体の アップデート 組織変革

    ソーシャルセクター 行政や地域などの公的機関 © Muture Corp. All Rights Reserved. Mutureは企業の持続的な成長と社会的インパクト の実現を支援する、実践から生まれたデジタルと デザインのプロフェッショナル集団です。 大企業の現場と経営、理念と体制、組織と個人、 企業と社会などあらゆる境界線に立ち、価値観や 構造を丁寧につなぎ直します。 企業が社会とより 良く接続するために、まずは企業の内側にある事 業・組織・理念がが調和し、変革の基盤が整って いることが不可欠です。 Mutureはその基盤づくりの段階から、大企業の内 側のあらゆる境界線に立ち、本質的な変革を共創 します。 そして、その変革を企業の内側から社会 へと橋渡しすることで、企業と社会が共に健やかに 育つ未来——「相利共生の未来」の実現を目指して います。
  3. Part1. DXが “つらい” 構造的背景:すべてに共通する構造 DX推進 ↓ 外注依存 PwC Japanの2024年調査ではDXで十分な成果を出せている企業は1割に満たない 戦略コンサル各社の調査ではDX施策の約7割が目標未達

    文化の変革に投資した企業はテクノロジーだけに注力した企業の 5倍以上成功しているというデータも 参考: Boston Consulting Group, "Flipping the Odds of Digital Transformation Success" (2020) McKinsey & Company, "Unlocking success in digital transformations" (2018) 正解を外に 求めている ↓ ベンダー任せ 新規事業 ↓ コンサル頼み DX固有の問題ではなく組織の課題と捉える © Muture Corp. All Rights Reserved. 出典: PwC Japan, 「デジタル・トランスフォーメーション調査2024」(2024年5月) より引用 AI導入
  4. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺1 ベストプラクティスという幻想 投資した分は完遂 定着には至らず 苦しく 報われない努力 報告書だけが 積み上がるループ 地図を買っても

    歩くのは自分 成果を急いで 外部に計画を丸投げ やり方のみ模倣 目的理解が進まず 現場のやらされ感 結果を急いで他社の正解に飛びつき輸入する行為は 組織の中にいる “変革の主体者” を減らしていく © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の方法を探しに ベストプラクティス を求める 1
  5. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 宝の山はひとりでには現れない 強みを強みと認識せず、活かせていない状態 ドメイン知識 専門性 今持っている強み 表出化出来ていない 固有のアセット

    暗黙知 成功パターン 「当たり前」すぎて 意識されない 外から見たら 「宝の山」 文化的慣習 意思決定の癖 © Muture Corp. All Rights Reserved. 「うちは特殊だから」と諦めの文脈が早い段階で出る (共通イメージはあるのに)成功体験が言語化されていない 組織文化が習慣化し、バイアスとして不可視になっている 中から見ると「当たり前」、外から見たら「宝の山」 技術
  6. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 のケース 市場実験回数 時代の機微をとらえてサービスを展開してきた 創業期〜 家具 より良い暮らしの時を 1980s〜

    → DCブランド 洗練されたライフスタイルを 150 → 118 回 24年度 19 回 2023年10月~現在 アジャイル開発体制推進 2022年8月~2023年10月 現在 好き応援 22年度 100 ローコードツール導入 10回 10回 私の心から楽しいを 108回 50 ユーザーFBの数 リリース数 社会のトレンドと同様、社内トレンドへの感度が高い 社内での空気醸成から変革の速度を出すことができる 85回 4回 0 15回 22年度 23年度 24年度 25年度 (予測) © Muture Corp. All Rights Reserved. 事例1
  7. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺2 見えない宝の山 事例2 製造系の顧客企業のケース 着実な積み上げを重視 じっくり確実に進める 工程を分離して管理する文化 分業・プロセス重視 不確実性への戸惑い

    答えのない状況が苦手 守りを起点にした価値観 社会を支える責任感 → → → → 固有アセットとして読み替え 段階的アプローチが馴染む フェーズ分割で確実に進められる プロセス設計力が高い 変革をプロセス化して実装できる 道筋が見えると全力で走れる ロードマップが変革の起爆剤に 社会的使命感がモチベーション 「社会のため」が推進力になる 「道筋が見えると、前向きに突き進める」組織 DX / AI文脈では弱みに見えたものが、固有の強みに変わる © Muture Corp. All Rights Reserved. 表面的な特徴
  8. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺3 小さな実験のループ 経営や組織全体に フィードバック 努力が大きく報われる 出来ることとチームが 増えていくループ 成否に関わらず 結果を観察

    自社で上手くいく 原理を見出す 環境を作り小さく始める、その結果を組織に反映する つまり自社なりのベストプラクティスを積み上げること 条件1: 日常業務と切り離した小さく試せる 「特殊な環境」を作れるか 条件2: 実験結果を経営や組織の仕組みに フィードバックする回路があるか © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の実験へ 実験環境を用意し 素早く小さく試す 2
  9. Part2. 3つの分水嶺で自己診断:分水嶺まとめ 分水嶺まとめ まずはこのチェックから始めて、自社の変革の鍵を見つけよう © Muture Corp. All Rights Reserved.

    ベストプラクティスという幻想に取り憑かれていないか 自社固有のアセットをメタ認知できているか 小さな実験のループを回し組織全体につなげているか
  10. Part3. 今日から始める3ステップ:Step1.強みの理解 まずは組織の記憶から強みと苦手な事のヒントを得る 体験 成功体験① どんな出来事があったか 成功体験② 成功体験③ 失敗体験① 自社社員の得意

    なぜ上手くいった / なぜ失敗と捉えたか 見えてくる自社の特徴 一人でやるのではなく聞き取りをする 複数レイヤーで実施する プロパーと中途の目線を必ず入れる 過去と今の違いにも注目 大事なのは、会話をすることと、原理に向き合うこと © Muture Corp. All Rights Reserved. 自社社員の苦手
  11. Part3. 今日から始める3ステップ:Step2.強みの理解 Step 1で見つけた「自社の特徴」を実験に活かせるテーマを1つ選び、小さく試す ✗ 輸入 参照 初回は長くて1ヶ月 できれば2週間 実験の価値は成功より

    学びに重きを置く DX / AIでも同じ、実験の回数を増やすために、サステナブルな目標設定を © Muture Corp. All Rights Reserved. 自分たちのやり方 を探す前提
  12. Part3. 今日から始める3ステップ:Step3.構造をつくる 最大のポイント、レイヤーをまたいだ意見交換の構造を作る 意見/気づき 方針 改善 意見/FB ミドル
 調整や板挟みではなく翻訳を主業務に 意見/気づき

    実験 改善 意見/FB 現場
 組織の貴重なインプットである声を届ける 報 告 と 指 示 か ら の 脱 却 縦断的かつ横断的に意見を当てられる対象が必要 ドキュメント or 会議体を通じ“共通テーマ化”する 例 インタビュー結果 の社内共有 部門横断の 振り返り会 全員が一度に集まらなくていい、意見が「全員の目に触れ」育つ土壌を作る © Muture Corp. All Rights Reserved. 経営層
 結果だけでなく考えやプロセスも開示する
  13. Part3. 今日から始める3ステップ:では、明日から何をするのか? 投資した分は完遂 定着には至らず 苦しく 報われない努力 報告書だけが 積み上がるループ 目的理解が進まず 現場のやらされ感

    また次の実験へ 成果を急いで 外部に計画を丸投げ やり方のみ模倣 経営や組織全体に フィードバック 努力が大きく 報われる 実験環境を用意し 素早く小さく試す 出来ることとチームが 増えていくループ 成否に関わらず 結果を観察 自社で上手くいく 原理を見出す 簡単すぎて稚拙にも見える3ステップ、しかし後の劇的変化を呼び込む「ループの1歩目」 そしてこの過程が自社固有のアセットはもちろん、固有の目標やKPIをつくる活動でもある © Muture Corp. All Rights Reserved. また次の方法を探しに ベストプラクティス を求める
  14. Part3. 今日から始める3ステップ:ステップの連鎖をつくる 構造の変革 現場の成果実績が重要 現場の解像度が重要 構造課題の解決に向けた プランニング 経営からみる現場課題と 理想の状態を対話 LV.1

    構造課題の解決の実行 運用定着と成果の可視化 LV.2 LV.3 LV.4 安定して事業部横断 で動ける体制の確立 成果を経営視点で語ることが重要 新体制のへの適応、 事業部横断の協働体制基盤づくり メンバーの成長支援・プロダクト改善、 役員や事業部長の信頼が重要 チームの共通目的や基盤づくり チームに参加、専門性の支援と 実行の壁となる構造負を探索 経営視点での課題分析が重要 現場の変革 © Muture Corp. All Rights Reserved. 大げさではなく 全社を変える 取り組みになる 現場での信頼獲得が重要 全社戦略として知の還元 新たなテーマへの挑戦 持続的な成長・ 社会的インパクト の実現