Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

データ基盤を Athena _ Glue から Databricks へ移行しました - 第4...

データ基盤を Athena _ Glue から Databricks へ移行しました - 第4回 Youは何しにDatabricksへ!?

Avatar for スタンバイ

スタンバイ

October 01, 2026

More Decks by スタンバイ

Other Decks in Business

Transcript

  1. 目次 1. 会社紹介 2. 背景と課題 3. 解決方針と Databricks の選定 4.

    移行後のアーキテクチャと効果 5. まとめ © Stanby, Inc. 2
  2. 自己紹介 権藤 尚樹 • 2015年:株式会社ビズリーチ中途入社 & スタンバイ事業部配属 • 2019年:株式会社スタンバイへ出向 •

    2021年4月:株式会社スタンバイへ転籍 & データエンジニアへジョブチェ ンジ © Stanby, Inc. 3
  3. 会社概要 株式会社スタンバイは、 LINEヤフー株式会社とビジョナル株式会社の合弁事業会社 です。 LINEヤフー Visional Yahoo! JAPANやLINE などを運営する 即戦力人材と企業をつなぐ

    転職サイト「ビズリーチ」をはじめさまざ まな事業を提供 Yahoo! JAPANの圧倒的リーチ力と ビズリーチの HR Tech事業ノウハウを活かし 求人検索エンジン事業を運営 社名 株式会社スタンバイ 事業内容 求人検索エンジン「スタンバイ」の運営 住所 東京都渋谷区 設立 2019年11月12日 資本金 1億円 株式保有割合 LINEヤフー60%、ビジョナル 40% © Stanby, Inc. 5
  4. 対象組織の概要 - 提供サービス(プロダクト) 求人検索エンジン「 スタンバイ 」は、Web上に点在するあらゆる求人情報を一括で検索できるサービス です。 求人票 検索 ・雇用形態

    ・給与形態 ・掲載開始日 ユーザー (求職者 ) ・こだわり条件 ・自宅や最寄り駅からの距離 ネット上の求人を 一括で検索 応募 ユーザー (求職者 ) クローリング等 求人情報取得 求人メディア © Stanby, Inc. 企業ページ 直接スタンバイに 登録された求人 採用管理システム 7
  5. 移行前のデータ基盤 • ストレージ: S3 • データカタログ: Glue Data Catalog •

    ETL 処理: Glue Job (PySpark) • 集計処理: Athena • オーケストレーション: Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) • © Stanby, Inc. BI ツールなど: Redash、Looker Studio 9
  6. データ基盤利用者へのアンケートの実施 • 以下のような質問を選択式の回答とセットで用意 ◦ 主な利用目的は? ◦ よく利用する周辺ツールは? ◦ よく利用するデータは? ◦

    現在のデータ基盤に対する満足度は? ◦ データ基盤について現在直面している問題は? • 自由記述形式の質問も用意 • 実施の結果、以下のような要望が多かった ◦ 様々なデータを同じデータ基盤上で扱いたい (複数のデータを統一の SQL で参照したい) ◦ データの関係性がわかりにくい (データリネージュ・メタデータの不足) ◦ KPI の計算式を統一したい (分析者によって SQL の記述方法が異なるため統一したい) ◦ データの欠損が一部あり、分析がしづらい (データ品質の不足) © Stanby, Inc. 12
  7. 重点課題の設定 データマネジメント成熟度アセスメントと利用者アンケートの実施から、以下の5つを重点課題に設定 1. 非効率なデータ統合 a. 2. ER 図の欠如 a. 3.

    変換の自由度が高すぎて、一部でリネージが追跡できない KPI 計算の不一致 a. 5. テーブル間の関係性が分かりにくく、データ活用の障害に 不完全なデータリネージ a. 4. GA4 や Salesforce 等が基盤に未統合。サイロ化により手作業の結合工数が発生 部署・担当者ごとに計算式が異なり、正しいSQLが分からない データ品質のテスト不足 a. データの不備に長期間気付くことができず、MLモデルへ影響した事例も発生 © Stanby, Inc. 13
  8. dbt の導入 • ELT アーキテクチャへのシフト ◦ • エコシステムの成熟度とポータビリティ ◦ •

    主要 DWH との Adapter が活発に開発され、将来のインフラ変化にも柔軟に対応できる 「品質」と「リネージ」を標準装備 ◦ • 複雑な Glue Job (PySpark) から SQL 中心の ELT へ。学習コストを抑えつつ開発スピードを最大化 dbt test による自動検証、プロジェクト構造から自動生成されるリネージにより追跡可能 ビジネスロジックの一元管理 ◦ dbt Semantic Layer で KPI 計算ロジックを統合し、SSOT(信頼できる唯一の情報源)を構築 © Stanby, Inc. 15
  9. DWH に何を採用するか • AWS との親和性が高い DWH ◦ データソースの大半が S3 にあるため

    • 利用実績が多く、サポートも手厚い DWH • dbt × Athena も検討していたが、当時は公式な adapter ではなくサポート面で不安があった • いくつかの DWH を比較検討し、PoC を開始した © Stanby, Inc. 16
  10. PoC での検証項目 • コスト ◦ • データロード ◦ • dbt

    連携の安定性、周辺ツールとの接続 ガバナンス ◦ • SQL / Python の記述、デバッグのしやすさ エコシステム ◦ • S3 からのデータロード・外部テーブル参照 開発体験 ◦ • クエリ実行、インスタンス起動の費用 カタログ、権限管理、リネージの自動化 AI / 機械学習 ◦ 生成 AI 連携、ノートブックの AI 補助 © Stanby, Inc. 17
  11. Databricks の優位性 • • オープンなデータ管理とポータビリティ ◦ Delta Lake 形式で S3

    に保存されており、他の AWS サービスからも利用可能 ◦ ベンダーロックインにならない コストパフォーマンスの良さ ◦ • 3 割ほどコンピューティングコストを抑えられる AI 活用とデータ活用の民主化 ◦ Genie を中心とした AI 機能の充実 ◦ メタデータを整備することで AI が賢くなるという相乗効果 © Stanby, Inc. 18
  12. 移行後のデータ基盤 • ストレージ: S3 • データカタログ: Unity Catalog • ELT

    処理: dbt × Databricks SQL • オーケストレーション: Databricks Lakeflow Jobs • © Stanby, Inc. BI ツールなど: Databricks Dashboard 20
  13. 重点課題に対するソリューション 1. 非効率なデータ統合 a. 2. ER 図の欠如 a. 3. →

    dbt によるリネージ機能や Databricks のリネージ機能 KPI 計算の不一致 a. 5. → dbterd や Databricks の Constraints による外部キーの設定 不完全なデータリネージ a. 4. → Databricks のマネージドコネクタの利用 → dbt Semantic Layer や Databricks metric view データ品質のテスト不足 a. → dbt の Data Test や Databricks の Anomaly detection © Stanby, Inc. 21
  14. 現場からの声 • Notebook を用いた調査・検証作業が楽になった • データの問題調査がしやすくなった • Genie がクエリやダッシュボードを自分で作ってくれて便利 •

    テーブル追加等の開発時の学習コストが下がった • リネージ機能で異常発生時の影響範囲が明確になり、復旧が楽になった • ダッシュボードなどの機能が Databricks に集約され、管理の手間が減った © Stanby, Inc. 22