Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

GIGAスクール構想定着期に向けて

Naoki Kato
February 18, 2024

 GIGAスクール構想定着期に向けて

令和5年度八王子市教育委員会 情報教育主任研修会(だい3回)
2024年2月20日

GIGAスクール構想定着期に向けて
〜誰一人取り残さないICTを活用した教育の充実〜

Naoki Kato

February 18, 2024

More Decks by Naoki Kato

Other Decks in Education

Transcript

  1. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 令和5年度 八王子市教育委員会 情報教育主任研修(第3回) 202402

    東京学芸大学 ICTセンター 教育情報化研究チーム 加藤直樹 GIGAスクール構想定着期に向けて ~誰一人取り残さないICTを活用した教育の充実~
  2. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 ICTセンター

    教育情報化研究チーム 専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用 文科省:GIGAスクールにおける学びの充実事業 ・学校DX戦略アドバイザー (H28-) :デジタル教科書・教材の通信環境調査研究 ・事業推進委員会 座長 (R5) :次世代の学校・教育現場を見据えた 先端技術・教育データの利活用推進事業 ・事業推進委員会 ・先端技術の利活用に関する有識者検討会議 委員 (R5)
  3. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU はじめに (私の)ウォーミングアップ 一種の反転学習 メターバース+不登校支援

    GIGA端末ベースの相談窓口 喉元過ぎずに 災害対応 普段の学級閉鎖対応 やっぱデジタル教科書・教材 予算のでどころ
  4. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? まずは学びのサイクルが活性化 読んで 観て

    聴いて 考えて 書いて 作って 録って 思考 可視化・表現 知覚 共有 発声して 動いて
  5. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 端末活用で学びのサイクルが活性化 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 作って 録って 思考 可視化・表現 知覚 共有 発声して 動いて
  6. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 読み困難への支援 画像:光村図書出版学習者用デジタル教科書体験版サイトより作成 音読+ハイライト

    ふとんがふっとんだ ふとん が ふっとんだ 塊の認識が遅い できない 読んでいる位置が わからなくなる 音 韻 処 理 不 全 聴 覚 情 報 も 要 音 韻 処 理 聴 覚 情 報 だ け で は 不 足 視 覚 特 性 ※漢字は意味処理有意なので聴覚情報は逆効果? 低学年で読み困難を発見しないと,見逃す可能性 さらに聞く困難,英語の読み困難へ 指差ししている + わ か ち 書 き
  7. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 読み困難への支援 画像:光村図書出版学習者用デジタル教科書体験版サイトより作成 表示形式変更

    並行知覚特性 長短知覚特性 形状知覚特性 視覚ストレス アーレンシンドローム 色覚多様性 低近見視力 低立体視力 漢字の知覚に影響? ひらがな化が有効? 視覚的注意 文字を切り出せない
  8. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 視る聴くを拡張 左上:小平市立小平第三小学校 右下:小金井市立第一小学校,

    Working Memory 作動記憶 )))))))))))))))) )))))))))))))))) 感覚記憶 音韻 ベース イメージ ベース 言語的 モデル 視空間的 モデル 二重経路 long-term memory 長期記憶 二重符号化
  9. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 端末活用で学びのサイクルが活性化 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 作って 録って 思考 可視化・表現 知覚 共有 発声して 動いて
  10. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 書く(消す)ことを容易に 左下:お台場学園港陽中学校,右上:練馬区立中町小学校 intrinsic

    load (内生的負荷) extraneous load (外生的負荷) garmane load (密接的負荷) Working Memory 作動記憶 long-term memory 長期記憶 容量制限 schema
  11. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 表現しながらの思考 左上:小平市立小平第三小学 Working

    memory 表現・可視化 知覚 さらなる思考 schema 思考 (推論) しやすさ 手助け・邪魔しない (負荷をかけない) 自己説明プロセス 見やすさ
  12. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 端末活用で学びのサイクルが活性化 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 作って 録って 思考 可視化・表現 知覚 共有 発声して 動いて
  13. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータ,どう使う? 共有からの対話的な学びのために n 他者の考えを手掛かりに考える

    こと等を通じ、自己の考えを広げ深める n 他者に(伝わるように)伝える 自分の考え 他者の考え 更新・拡張 理解 批判的思考 対話 他者への意見 問い 対話的な思考 (説明)
  14. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか ICT活用, ならば,必要ない でも・・・

    ICT使わなくても 使ったときを超える 学びを実現できます
  15. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 学ぶ内容が変化 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 加速度的に進展 し続ける社会 Industry4.0 (第四次産業革命)
  16. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 学ぶ内容と学び方が変化 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 対話的な 個別最適な 協働的な 深い
  17. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 学ぶ内容と学び方が変化 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 ICT活用 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 個別最適な 協働的な 深い デジタルドリル 学習履歴 アフタースクール 家庭学習(反転学習) :
  18. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか デジタルドリル,AI型ドリル? 稲垣他:学校および家庭における適応学習の 実践と評価,日本教育工学会論文誌,vol.42,

    No. 4,pp.345-354 (2019) 下位層の児童 繰返し取り組む→改善 取り組みに偏り→低下 大門他:数学教育におけるアダプティブラーニングを用 いた効果についての研究 : アダプティブラーニング教材 Qubenaを用いた教育実践,京都女子大学教職支援セ ンター研究紀要,vol.003,pp.135-143 (2021) 楽しい < わかりやすい ∝ 好き 渡部他:不登校および不登校兆候等の生徒の自己有能感を高める研究─個に応 じた支援計画の活用とタブレット学習による個別の学習支援を通して─,福岡教 育大学紀要,vol.69“,pp.163-177 (2020) 不登校兆候生徒・課題有生徒+家庭での利用
  19. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 学ぶ内容と学び方が変化 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 ICT活用 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 対話的な 個別最適な 協働的な 深い どんどん 協働的な 問題解決活動
  20. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 学び方が変化からの学ぶ内容の変化 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 対話的な 個別最適な 協働的な 深い ICT活用 情報活用能力 言語能力 問題発見・解決能力 基盤的な力
  21. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか 近い将来すべての人に求められるもの 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 (普段使い) こういうこと ができる 依頼
  22. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU ICT活用は必要なのか ちなみに情報教育として・・・ 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 技術分野 情報に関する技術 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020- 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育
  23. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータによって 少し現実的な方向性 人間性 学びに向

    かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 ICT活用 問題 発見 解決法 探索・学習 実行 解決 オーセンテックな 問題解決活動 体系的な 知識や技能 既習 活用 構築 知識・技能 主体的で 対話的な 個別最適な 協働的な 深い 教科の学びに 対話的・協同的な学びを 取り入れていく
  24. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータによって 児童生徒の考える活動を支援 l 児童生徒主体の学びの実現へ

    小平市立小平第三小学校(画面内は光村図書学習者用デジタル教科書) 比率の Shift 個で考える 対話する 共有する
  25. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータによって 段階的な変化と限界 l 思考判断表現力の

    向上から, 知識技能の向上へ 小平市立小平第三小学校 5学年7月 5学年末 6学年末 知識・技能 思 考 判 断 表 現
  26. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU 学習者用コンピュータによって とことんICT活用からの新しい学びの形へ 従来の学び方 ICT活用

    ICT活用 従来メディアの置き換え 従来メディア を超えた活動 教員と児童生徒 の情報活用能力 up 新しい 学びの形の 創出・実践 使う= 教育DX アプリの活用 教材の活用 主体的で対話的 深い 個別最適と協働 S A M R
  27. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 効果的な活用事例共有からの 北澤先生の資料 宮城県

    https://www.pref.miyagi.jp/site/g ikyou-gak/kobetsu_saiteki.html 「ICTは当たり前」 へのシフトチェンジ 使わない方がおかしい とは言っても おかしな使い方もある とは言っても 全てをわかっている人はいない 効果的ではない活用事例を 知る・見つけられることが必要 もある💦💦 日常的に使う・使わせる 子ども達 にも必要なこと
  28. ©2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 位置付けし合う・してもらう ICTが うまく機能してる

    ところ 新しい学びが 形作られている ところ 普段の授業を元に