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クエリ パフォーマンスが著しく低下した場合の一時的な対処方法

クエリ パフォーマンスが著しく低下した場合の一時的な対処方法

クエリ パフォーマンスが著しく低下した場合の一時的な対処方法に関する内容を記載しております。

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Nobushiro Takahara

October 19, 2023
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  1. 1. はじめに ある日突然、SQL Server/Azure SQL Database に対して実行しているクエリで、 • クエリの応答が著しく低下し、コマンドタイムアウトが発生 •

    データベース側の CPU 負荷が高くなり、クエリ全体のパフォーマンスが低下 のような現象が経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
  2. 2. 一時的な対処方法 (1. 統計情報の更新:データベース単位) <データベース単位で統計情報を更新> ・ 特定のクエリではなく全体的にクエリ パフォーマンスが低下している場合 ・ どのテーブルのインデックス、列

    の統計情報を更新すべきか明確に特定できてい ない場合 sp_updatestats (Transact-SQL) https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/relational-databases/system-stored-procedures/sp-updatestats- transact-sql?WT.mc_id=DP-MVP-5004154&view=sql-server-ver16
  3. 2. 一時的な対処方法 (1. 統計情報の更新:補足) <キャッシュ上のクエリの実行プランを削除> ※ DBCC FREEPROCCACHE コマンドで特定の実行プランのみを削除することも可能 DBCC

    FREEPROCCACHE (Transact-SQL) https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/t-sql/database-console-commands/dbcc-freeproccache-transact- sql?WT.mc_id=DP-MVP-5004154&view=sql-server-ver16
  4. 2. 一時的な対処方法 (3. 価格レベル、サービスレベル (仮想コア数) を変更) 統計情報の更新、インデックスの再構築を実施してもクエリの性能問題が解消しなかった 場合、 • データベースに割り当てられたリソース以上のワークロードが要求されている

    • クエリ内容の見直しを処理されるデータ量を減らす などの対策が必要になる可能性があります。 そのため、Azure SQL Database/Azure SQL Managed Instance の価格レベル、サービス レベル (仮想コア数) を変更することで一時的にクエリの性能問題を解消することができる 可能性があります。