Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
TensorFlowの基礎
Search
Norihiro Shimoda
March 20, 2017
Technology
2
4.3k
TensorFlowの基礎
TensorFlowの概要と技術的な基本だけをまとめました
Norihiro Shimoda
March 20, 2017
Tweet
Share
More Decks by Norihiro Shimoda
See All by Norihiro Shimoda
ぼくのかんがえたさいきょうの機械学習プロジェクト進行法(PoC/デモ編)
rindai87
10
19k
FindYourCandyでの転移学習の話
rindai87
4
15k
Google I/O 報告会(ML)担当
rindai87
3
9.4k
最近のTensorFlowの話
rindai87
1
1.4k
TensorFlowとGCPの簡単な紹介
rindai87
3
4.4k
TFv1.0の概要+HighLevelAPI/Keras
rindai87
4
2.1k
How should engineers survive during AI era
rindai87
5
27k
Let's stand up against "Do Artificial Intelligence" with proper knowledge
rindai87
6
1.8k
Talk about ML and DL for happy engineer's life
rindai87
40
15k
Other Decks in Technology
See All in Technology
最近のUplift Modeling手法にRでトライ
hskksk
0
230
アジャイルテストの4象限で考える プロダクト開発の品質への向き合い方
nagano
1
1.1k
Explain EXPLAIN
keiko713
10
2.9k
MLOps の現場から
asei
4
410
属人化したE2E自動テストを ひも解く
honamin09
1
120
ガバメントクラウドのセキュリティ対策事例について
fujisawaryohei
0
190
ブラックフライデーで購入したPixel9で、Gemini Nanoを動かしてみた
marchin1989
1
210
イベントをどう管理するか
mikanichinose
1
120
新機能Amazon GuardDuty Extended Threat Detectionはネ申って話
cmusudakeisuke
0
350
問題を認識して解決できる人は何でもできる
i999rri
0
120
OpsJAWS32 re:Invent 2024 Ops系アップデートまとめ
takahirohori
0
130
スパイクアクセス対策としての pitchfork 導入
riseshia
0
210
Featured
See All Featured
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
789
250k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
160
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
61
7.5k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
169
50k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
6
500
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Statistics for Hackers
jakevdp
796
220k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
33
1.5k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
2
260
Transcript
TensorFlowの基礎
⾃自⼰己紹介 • 下⽥田倫倫⼤大(@rindai87) • TensorFlow User Group(TFUG)主催者 • 最近GDE(Google Developer
Expert)の ML Expertになりました
TensorFlowの概要 TensorFlowとはそもそも 何かについて説明します
TensorFlowとは? • Googleがオープンソース化した機械学習 のライブラリ • 2015年年11⽉月に公開 • Google社内でも実際に使われている(と ⾔言われている)
TensorFlowのモデル 1. 学習モデルをグラフと して定義する 2. 学習を実際にどう⾏行行う かも定義する – 学習の評価⽅方法 –
最適化の⽅方法 – CPU or GPU – スタンドアロン or 分散 3. 定義に従って計算処理理 をデバイス上で実⾏行行さ せる
TensorFlowの歴史
TensorBoardなどのツール
その他のTensorFlow情報 1. Google内でのTensorFlow 2. TensorFlowの事例例 3. TensorFlowコミュニティ 4. 企業でのTensorFlow https://goo.gl/kiU4qd
TensorFlowの基本 TensorFlowを利利⽤用する上での 基本について説明します
TensorFlowにありがちな勘違い TensorFlowは深層学習に 特化したツールである 10
TensorFlowの超基本 OP Input Output OP OP Input グラフを意識識しながら処理理を記述して 最後にどびゃっと実⾏行行する 11
TensorFlowのパラダイム • はじめにテンソルの演算グラフを作る • グラフの実⾏行行単位をセッションという • 定数、変数、プレースホルダーを宣⾔言できる • 作ったグラフはデバイス(CPUやGPU)に展 開して実⾏行行する
• 分散処理理も可能である 12
TensorFlowのパラダイム • はじめにテンソルの演算グラフを作る • グラフの実⾏行行単位をセッションという • 定数、変数、プレースホルダーを宣⾔言できる • 作ったグラフはデバイス(CPUやGPU)に展 開して実⾏行行する
• 分散処理理も可能である ということを、Pythonをインターフェースとして ⾏行行っているフレームワーク 機械学習に関する便便利利なヘルパー関数がいっぱい あるのがポイント 13
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 14
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 15
1+2 = 3の⾜足し算 16
演算(Operation) x(定数) y(定数) + 演算がグラフのノードとなる(この場合は加算の演算) tf.add() tf.constant() tf.constant() 17
演算(Operation) x(定数) y(定数) + 演算がグラフのノードとなる(この場合は加算の演算) tf.add() tf.constant() tf.constant() 1 2
3 18
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 19
カウントアップ 20
変数(Variable) inc(定数) + cnt(変数) 通常のプログラミング⾔言語の変数などと同じように 代⼊入可能な箱として変数がある tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add()
1 0 21
変数(Variable) inc(定数) + cnt(変数) tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add() 1 0
1 通常のプログラミング⾔言語の変数などと同じように 代⼊入可能な箱として変数がある 22
変数(Variable) inc(定数) + cnt(変数) tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add() 1 1
2 通常のプログラミング⾔言語の変数などと同じように 代⼊入可能な箱として変数がある 23
変数(Variable) inc(定数) + cnt(変数) tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add() 1 2
3 通常のプログラミング⾔言語の変数などと同じように 代⼊入可能な箱として変数がある 24
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 25
いろんな値を⼊入⼒力力する 26
プレースホルダー(Placeholder) y (プレースホルダ) x(定数) + tf.constant() tf.add() tf.placeholder() あらかじめ箱を作っておいて 実⾏行行時に好きな値を⼊入⼒力力させる
1 27
プレースホルダー(Placeholder) y (プレースホルダ) x(定数) + tf.constant() tf.add() tf.placeholder() feed_̲dict 1
1 2 あらかじめ箱を作っておいて 実⾏行行時に好きな値を⼊入⼒力力させる 28
プレースホルダー(Placeholder) y (プレースホルダ) x(定数) + tf.constant() tf.add() tf.placeholder() feed_̲dict 3
1 4 あらかじめ箱を作っておいて 実⾏行行時に好きな値を⼊入⼒力力させる 29
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 30
実⾏行行環境を分ける 31
セッション 1(定数) + cnt(変数) tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add() 1(定数) +
cnt(変数) tf.assign() tf.Variable() tf.constant() tf.add() セッションにより グラフの実⾏行行環境が まるっと独⽴立立する 名前空間のようなもの tf.Session() tf.Session() 32
ここだけ押さえればTensorFlowが 分かる簡単な例例 • 例例1:⾜足し算 – 演算(operation) • 例例2:カウントアップ – 変数(Variable)
• 例例3:⼊入⼒力力値をいろいろと変える – プレースホルダー(Placeholder) • 例例4:セッションを使う – セッション(Session) • 例例5:⾼高ランクなテンソルの演算 – テンソル(Tensor) 33
テンソル(Tensor) のランクを⼤大きくする ここまでの話を 多次元の値に拡張 34
テンソル ランク どうなる 0 スカラ(要はただの数値) 1 ベクトル(配列列) 2 ⾏行行列列(2次元配列列) 3
3次元配列列(⾏行行列列に厚みがある感じ) n n次元配列列(イメージできない世界) 要は取り扱うデータ構造のことだと思ってください 今までの話はここ 35
多次元版の⾜足し算 36
⼊入⼒力力となるテンソルが違うだけ x(定数) y(定数) + 演算がグラフのノードとなる(この場合は加算の演算) tf.add() tf.constant() tf.constant() [[1,2], [1,2]]
[[3,4], [3,4]] [[4,6], [4,6]] 37
この先は? • ここまででTensorFlowの基礎中の基礎は 完了了となります • 残念念がら、機械学習や深層学習について は⾝身についたわけではありません • TensorFlow本家のチュートリアルなどで TensorFlow⾃自体、また深層学習の知識識を
深める必要があります
Thank You !! 39