Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
みんなで考えるDevOps.pdf
Search
ryotaro kobayashi
April 17, 2022
Technology
0
65
みんなで考えるDevOps.pdf
ryotaro kobayashi
April 17, 2022
Tweet
Share
More Decks by ryotaro kobayashi
See All by ryotaro kobayashi
なぜあなたのオブザーバビリティ導入は頓挫するのか
ryota_hnk
0
350
Information_from_Rancher_JP.pdf
ryota_hnk
0
62
Rancherのイイところとアレなところ.pdf
ryota_hnk
0
69
Splunk_on_Rancher_のススメ.pdf
ryota_hnk
0
65
cloudstackとの思い出.pdf
ryota_hnk
0
66
EC2のApache-PHPで動いてたバッチシステムをECS-Fargateに移行して運用してる話.pdf
ryota_hnk
0
580
脱Excel_OSSを組み合わせた構成管理自動化.pdf
ryota_hnk
0
61
監視ってなんだっけ_.pdf
ryota_hnk
0
110
SplunkとRancherで乗り切るシステム監査.pdf
ryota_hnk
0
56
Other Decks in Technology
See All in Technology
地図と生成AI
nakasho
0
680
スプリントレビューを効果的にするために
miholovesq
9
1.6k
複数のGemini CLIが同時開発する狂気 - Jujutsuが実現するAIエージェント協調の新世界
gunta
11
3.1k
All About Sansan – for New Global Engineers
sansan33
PRO
1
1.2k
Introduction to Sansan, inc / Sansan Global Development Center, Inc.
sansan33
PRO
0
2.7k
SRE with AI:実践から学ぶ、運用課題解決と未来への展望
yoshiiryo1
1
680
株式会社島津製作所_研究開発(集団協業と知的生産)の現場を支える、OSS知識基盤システムの導入
akahane92
1
1.1k
公開初日に個人環境で試した Gemini CLI 体験記など / Gemini CLI実験レポート
you
PRO
3
290
Step Functions First - サーバーレスアーキテクチャの新しいパラダイム
taikis
1
270
Railsの限界を超えろ!「家族アルバム みてね」の画像・動画の大規模アップロードを支えるアーキテクチャの変遷
ojima_h
3
370
20150719_Amazon Nova Canvas Virtual try-onアプリ 作成裏話
riz3f7
0
130
ML Pipelineの開発と運用を OpenTelemetryで繋ぐ @ OpenTelemetry Meetup 2025-07
getty708
0
210
Featured
See All Featured
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
31
1.3k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.4k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.2k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
108
19k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
329
21k
Faster Mobile Websites
deanohume
308
31k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
35
6.8k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.2k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.3k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
Transcript
皆で考えるDevOps
話す事 ◉ なぜDevOpsなのか ◉ DevOpsてなに? ◉ 俺たちのDevOps 2
共有したい事 3
“ DevOps とは何か 今、何をしているのか 我々は何をすべきか 4
なぜDevOpsなのか 5
釣りバカ日誌(第1作:1988年) 紙ベースで仕事 6
釣りバカ日誌(第1作:1988年) たまにパソコンがある(何に使ってるかは近くのオジサンに聞いてください) 7
釣りバカ日誌(釣りバカ日誌 新米社員 浜崎伝助:2017年) ノートPC一人1台 8
半沢直樹(半沢直樹Ⅱ・エピソードゼロ: 2020年) 凄い人アピールの材料に Kubernetesが使われる 9
◉ 多くの産業でコンピュータを 使う ◦ コンピュータを使う仕事は 82/100 ◦ プログラミングは13/100くら い 10
100の職業でどんな数学を使うのか1枚の表にまとめてみた https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-625.html
11 ソフトウェアが世界を飲み込む ◉ 世界の時価総額ランキングTOP10 ◉ ここ20年の変化として、モノを売る会社が減っ て、モノを持たずに儲ける会社が増えた https://finance-gfp.com/?p=2042 https://finance-gfp.com/?p=6595
12 ソフトウェアが世界を飲み込む
13 サブスクリプションモデル ◉ Amazon Prime , Netflix , Youtube Premium
◉ Slack , Office 365.G Suite ◉ GEはモノを売らずにサービスを売ることで、産業 機器界のエアビー、ウーバーをめざしている
14 ソフトウェアが世界を飲み込む 上位に食い込んでる会社 は全てサブスクリプション 型のサービスを持っている
15 LTVとCPA
16 LTVとCPA ◉ マーケで使われがちな用語 ◉ LTV(Life Time Value) ◦ 顧客がサービスを使ううえで、生涯合計でどのくらい
の額を使うか ◉ CPA(Cost per Acquisition) ◦ 顧客一人あたりの獲得費用 ◉ LTV × 粗利率 = 上限CPA (例:LTVが1000万で粗利が20%のサービスだと、800万 がCPAの上限)
17 LTV>CPA の場合 ◉ ガンガン営業すればめっちゃ儲かる ◉ サービスの規模拡大が容易であればあっという 間に5000兆円逝く
18 規模の拡大が容易 ◉ コンピュータの性能が向上し、より多くの事を行 えるようになった ◉ さらにクラウドの普及でコンピュータ資源の調達 スピードが、数週間から数分になった
DevとSalesにとっても パッケージ開発/販売とは違う世界 ◉ 素早くリリース→素早く 改善 ◉ DevやSalesだけでは実 現できない ◉ 外的、内的要因から来
る変化に柔軟に対応 ◉ 売って終わりではない 19
DevとSalesにとっても パッケージ開発/販売とは違う世界 ◉ 変化し続ける力≒運用 に軸足が移ってきた ◉ 腕の見せ所はどこか ◉ エンジニアリング目線で の競合優位性
20
21 DevOpsの誕生
22 DevOpsの誕生 ◉ きっかけは2009年Velocityカンファレンスでの Flickrの登壇資料 ◉ DevとOpsで協力して1日10回デプロイできるよう にしたよ ◦ インフラの自動化
◦ 共有バージョン管理 ◦ One step build and deploy ◦ 監視メトリクスの共有 ◦ etc
23 DevOpsの誕生 ◉ 当時の資料は現在でも閲覧可能 https://www.slideshare.net/jallspaw/10-deploys-per-day-dev-and-ops-cooperation-at-flickr
24 ウェブオペレーション(2011年) https://www.oreilly.co.jp/books/9784873114934/
25 ウェブオペレーション(2011年) https://www.oreilly.co.jp/books/9784873114934/
26 ウェブオペレーション(2011年) https://www.oreilly.co.jp/books/9784873114934/
27 DevOps本(2020年)
DevOpsてなに? 28
答えはいつも 心の中にあります 29
“ Devopsはものの考え方であり、 仕事の進め方である。 ストーリーを共有し、共感を育み、 効果的かつ永続的に力を出せるようにする。 そのためのフレームワークだ。 30
DevOpsによくある誤解 31 DevOpsって、開発とかイ ンフラの人達がやるんで しょ?
DevOpsによくある誤解 32 ◉ 始まりはDevとOpsの話でしたが、DevOpsの概 念とアイデアには全ての職能が含まれています ◉ 職責や職能が違うチーム同士がコミュニケーショ ンを改善し、目標のために共同作業するという考 えは、企業のどこにでも活用できる ◉
最も効果的にDevOpsをやるには、セキュリティ、 QA、サポート、法務など全てを考慮に入れると 良い
DevOpsによくある誤解 33 ◦◦君! 至急DevOpsチームを 作りなさい!
DevOpsによくある誤解 34 ◉ DevOpsチームは必要でも十分でもない ◉ DevOpsチームが機能しているならそれは問題 ではない ◉ DevOpsは文化でありプロセスということを根付 かせていくのが大事
◉ 『DevOps担当』がいて、その人に任せればいい やという考えも間違い
DevOpsによくある誤解 35 DevOpsやりたいです どのツールを使えばいい ですか?
DevOpsによくある誤解 36 ◉ DevOpsは文化でありプロセス ◉ 確かにツールは効果的だが特定のツールが必 要という訳ではない
DevOpsによくある誤解 37 自動化する仕組み作った んで ばっちりDevOpsです!
◉ DevOpsは文化でありプry ◉ 自動化することで時間が節 約できるならOK ◉ 自動化は闇が深い 38 https://speakerdeck.com/opelab/20190306-operation- what-automation?slide=24
39 https://speakerdeck.com/opelab/20190306-operation-what-automation?slide=24
DevOpsによくある誤解 40 DevOpsやる事になった から、インフラも開発も運 用もできるDevOpsエンジ ニアを育成しなさい
DevOpsによくある誤解 41 ◉ DevOpsは文化でry ◉ 1人の人間が開発とインフラの知識を有している 必要があるという認識は間違い ◉ 『DevOps担当』がいて、その人に任せればいい という考えも間違い
DevOpsのアンチパターン 42
DevOpsのアンチパターン 43 ◉ 非難文化 ◉ サイロ化 ◉ ヒューマンエラー ◉ 根本原因分析
44 4本の柱 ◉ コラボレーション ◉ アフィニティ ◉ ツール ◉ スケーリング
45 コラボレーション
46 コラボレーション ◉ 複数人での対話や教えあいを尊重し、結果に向 かってモノを作っていくプロセス ◉ flickrのDevとOpsの協力がDevOps運動の発端 ◉ チームのメンバーがそれぞれ協力して仕事をし ていけるか
47 アフィニティ
48 アフィニティ ◉ チーム間の関係を構築し、組織の共通目標を念 頭に置いて個々のチーム目標の違いを乗り越 え、共感を育て、他のチームの人からも学習する プロセス ◉ 組織間だけでなく企業間も越えてコミュニティを 形成していこう
49 ツール
50 ツール ◉ ツールは加速装置だが、自分らに合うかどうか の検証が重要 ◉ 価値、規範、組織構造の問題点を把握できてい ないと文化的な負債が増えて思わぬエラー要因 になる ◉
ツールに適切な投資をし、合わないツールを使 わないようにする
51 スケーリング
52 スケーリング ◉ 組織がライフサイクル全体で導入しなければな らないプロセス ◉ 組織の規模が違えば、技術的にも文化的にも考 慮する事が違ってくる ◉ 組織の成長や成熟、縮小に合わせて他の3つの
柱への取り組み方を変える必要がある
53 雑なまとめ
54 雑なまとめ ◉ 文化でありプロセス ◉ 目的のためにチームや組織の枠を超えてコラボ レーションしましょう ◉ そのために有効なツールがあれば使いましょう ◉
こうすればOKという正解はない。改善運動 ◉ 喧嘩とか、なすりつけ合いしてる場合ですか?暇 なの?
俺たちのDevOps 55
“ DevOpsには本当の意味での 終わりはない。 共通理解をずっと維持しなが ら、絶えず刷新していかなけ ればならない。 56
“ DevOpsとは継続的な変化の プロセスに参加する事への誘 いであり、組織内のすべての チームにやってくる勝利への 感謝であり、虐待行為への明 確な拒絶である。 57
俺たちのDevOps 58
俺たちのDevOps 59
60 俺たちのDevOps ◉ 文化的な事はWinGと被ってる部分がある ◉ 1on1とか交流イベントもわりとやってる ◉ 組織的にも運用と開発が明確に分かれてない
61 俺たちのDevOps ◉ まずは我が身を振り返ろう
62 俺たちのDevOps ◉ 課題が見えてきたので取り組もう ◦ 方針決め ◦ バッチ監視方法策定 ◦ ログの標準化
◦ デプロイ自動化 ◦ 負荷テスト推進
63 見えてきた部分(個人的見解 ◉ 運用と開発は分かれてないけど、事業部と開発 とインフラで分かれてる ◦ 動きが部署の評価基準のみを満たすようになってな いか ◦ 分かりやすい数値、状態に落とし込みすぎてないか
(多くの場合、簡略化は何かを削ぎ落す ◦ 間に落ちてるボールを拾うメリットはあるのか
64 見えてきた部分(個人的見解 ◉ イケイケではない サービスもある ◉ コストを抑えて長くサービ スを提供する ◉ KPIに使ってる定規は適切
か とあるスタートアップの評価指標(メトリクス) https://www.slideshare.net/takaumada/startup-metrics-survive
65 https://www.slideshare.net/takaumada/startup-metrics-survive スタートアップは経済環境に合わせてその事業スピードを調整する必要があり、そのためにも メトリクスをうまく利用することが重要です。
“ NEXT ACTION 66
67
“ 5000兆円のために、事業 部、開発、インフラの役割分 担は残しつつも 一丸となって正解のない問題 にチャレンジする必要がある 68
“ エモいチェックリストを 作って たまに見直すようにしよう 69
70 チェックリスト作ろう ◉ MS謹製のチェックリストを改変 ◦ チョット足して、Azureの固有名詞を変換 https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/architecture/checklist/dev-ops
71 エモいチェックリスト ◉ カルチャ ◉ 開発 ◉ テスト ◉ Release
◉ 監視 ◉ 管理 https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
“ このチェックリストは、DevOps のカルチャとプロセスを評価 するための出発点としてご利 用ください。 72
“ 全てを文字通りに実践する必 要はありませんし、何個できて いたら合格というモノでもあり ません。自組織の現状を見直 し、課題を洗い出すヒント集と して活用してください。 73
74 エモいチェックリスト (カルチャ) ◉ 組織とチームとの間で業務上の整合性を確保す る ◦ 業務、開発、運用のすべてのチームが認識を共有す る必要があります。 ◉
イノベーションを起こそう ◦ イノベーションは一部の天才のひらめきではありませ ん。私たち凡人でも可能なプラクティスの結晶なので す。 https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
75 エモいチェックリスト (開発) ◉ 運用環境と同様の環境を開発者に提供する ◦ テスト データは、運用環境で使用されているデータと 矛盾がないようにしてください ◉
アプリケーションをインストルメント化して洞察を 得る ◦ Web アプリケーションのアプリケーションパフォーマン ス管理と使用状況を追跡できるようにしましょう https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
76 エモいチェックリスト (テスト) ◉ パフォーマンス テストを自動化してパフォーマン スの問題を早期に把握する ◦ 待ち時間、読み込み時間、リソース使用量など、各種 のメトリックに関して、許容できるパフォーマンス目標
を定義してください ◉ ビジネス継続性テストを実施する ◦ バックアップの回復とフェールオーバーを含む大規模 なビジネス継続性のテストを作成しよう https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
77 エモいチェックリスト (Release) ◉ すべての変更を文書化する ◦ いかに小さな変更でも必ず、明確な記録を残すように しましょう ◉ インフラストラクチャをイミュータブルにすることを
検討する ◦ 運用環境にデプロイした後にインフラストラクチャを変 更すべきではないという原則を身につけましょう https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
78 エモいチェックリスト (監視) ◉ ログとメトリクスを集計して相互に関連付ける ◦ 問題の全体像が把握できるようにデータを整理して 表示し、イベントが互いに関連している場合にはそれ が可能な限り明らかになるようにします ◉
アラートを定期的に見直す ◦ 鳴りっぱなしで対応していないアラートはありません か?アラートを定期的に見直すことでシステム構成に 新たな気付きを得られるかもしれません https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
79 エモいチェックリスト (管理) ◉ 運用マニュアルを用意する ◦ 文書が共有されることがきわめて重要となります。 各 自が持つ知識を提供し、共有するようチーム メンバー
に奨励してください ◉ コードとしてのインフラストラクチャのアプローチ をプロビジョニングに採用する ◦ リソースのプロビジョニングに必要な手動による構成 は、できるだけ少なくしましょう https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
80 なんとなくまとめ ◉ まずは目的の共有 ◦ 組織とチームとの間で業務上の整合性を確 保する ◦ タテヨコで色んなチームがあります ◦
「それは彼らには必要ない情報」などと勝手 にフィルタリングしてませんか? ◦ Slackのチャンネルに無駄に鍵をかけてませ んか https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
81 なんとなくまとめ ◉ DevOpsチームはあってもなくてもいいです ◦ 良く分かんないことはDevOps ◦ チームが一丸となって5000兆円を目指せ て、それがやりやすい状態ならOK ◦
「俺たちDevOps」などとイキる ◦ このまま行けばQAに近い感じになる https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
82 なんとなくまとめ ◉ チェックリストやEffective DevOpsを見て、「これ やってみようかな」と思って行動に移してくれれ ば最高です https://bitbucket.org/willgateteamvietnum/devops-check-list/src/master/docs/checklist/dev-ops.md
答えはいつも 心の中にあります 83
“ DevOps とは何か 今、何をしているのか我々は 何をすべきか 84
質問ある ? Thanks! 85