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名刺交換から構築する企業間の転職ネットワーク「Talent Flow Network」の活用 ...

Sansan
November 05, 2021

名刺交換から構築する企業間の転職ネットワーク「Talent Flow Network」の活用 / Use of Talent Flow Network

■イベント

Sansan Builders Stage 2021
https://jp.corp-sansan.com/engineering/buildersstage2021/

■登壇概要

タイトル:
名刺交換から構築する企業間の転職ネットワーク「Talent Flow Network」の活用
登壇者:技術本部 DSOC 研究開発部 SocSciグループ シニアリサーチャー 臼井 翔平

▼Sansan Engineering
https://jp.corp-sansan.com/engineering/

Sansan

November 05, 2021
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Transcript

  1. ⼈材に関する問題を 技術で解決しようという取り組み HR Techとはなにか Talent Flow Networkの活⽤ Human Resource Technology

    主な領域 採⽤・⼈材育成・労務管理・福利厚⽣等 技術とデータを使ってキャリア形成を⽀援する
  2. 名刺からキャリアパスを知る Talent Flow Networkの活⽤ Sansan株式会社 研究開発部 リサーチャー Sansan株式会社 研究職 ⼀般クラス

    正規化 名刺を⽤いたHR tech Sansan株式会社 研究開発部 チーフリサーチャー 正規化 Sansan株式会社 研究職 課⻑クラス Yonyon株式会社 研究所 研究課⻑ 正規化 Yonyon株式会社 研究職 課⻑クラス
  3. Talent Flow Networkの活⽤ 名刺交換からキャリアパスのネットワークへ Sansan株式会社 研究職 ⼀般クラス Yonyon株式会社 研究職 課⻑クラス

    Yonyon株式会社 研究職 ⼀般クラス 1⼈ 2⼈ 「企業」+「職種」+「職位」が⼀つのノード - e.q. 「Sansan株式会社 研究職 メンバー」 エッジは⼈材の流動 - 該当ノードの移動⼈数 - 「Sansan株式会社 研究職 メンバー」 →「Yonyon株式会社 研究職 マネージャー」
  4. 各ノードに何⼈が⼊ってきているか - 少⼈数が⼊ってくる多数のノードと 多⼈数が⼊ってくる少数のノードが存在 ⾊々な切り取り⽅が可能 - 他社への移動 : 542,717件 -

    同社内での昇進 : 179,976件 - 異職種への移動 : 594,792件 キャリアパスを包括的に追うことができる Talent Flow Networkの活⽤ Talent Flow Network ⼊ってくる⼈数 ノード数
  5. - 年毎に (その職種になった⼈ / その職種ではなくなった⼈) を計算 Talent Flow Networkの活⽤ 職種の隆盛を知る

    2018年 取締役・役員 内部統制・内部監査 IR マーケティング お客様相談 ⼈事 品質管理・品質保証 法務 コンサル系専⾨部⾨ 経営企画・事業企画 2020年 内部統制・内部監査 取締役・役員 経理・財務・管理会計 品質管理・品質保証 海外⽀店 IR マーケティング お客様相談 総務 ⼈事 2016年 取締役・役員 IR 物流ロジスティクス コンサル系専⾨部⾨ ⼈事 マーケティング 購買 内部統制・内部監査 広報 法務
  6. 職種間の距離を定義 - jaccard係数 = 2職種を移動したユーザー数 (and) / 2職種の経験ユーザー数 (or) 研究職と関連性が⾼い職種

    - 開発 - 経営企画・事業企画 - IT系専⾨職 Talent Flow Networkの活⽤ 職種間の関係性を知る
  7. ユーザー数 : 257,057 /エッジ数 : 447,418 / 企業数 : 243,215

    転職先企業で集計 - べき分布になることを確認 → ⼈気のある少数の企業が存在 どこの企業が⼈気あるの? - 流⼊量が⾼い企業についてみてみる - 流出も考慮しなければ代謝が⾼いだけかもしれない 転職ネットワークの次数分布 企業の数 Talent Flow Networkの活⽤ ⼊ってくる⼈数
  8. スポーツやゲーム分野での「⼒」の数値化を応⽤ 仮定:チームAとチームBが試合をした時、統計的にはそれぞれの実⼒を反映したスコアとなる - チームA vs チームB = 2 vs 3

    → (2 - 3) = (チームAの実⼒)-(チームBの実⼒) +(誤差) 全チームに対して複数回の試合を⾏い、最適なレートを学習する チームの⼒はオフェンス(得点の多さ)とディフェンス(被得点の少なさ)の総合で決まる 企業の「⼒」を図る⽅法 Talent Flow Networkの活⽤
  9. Link predictionをすることによって、あるノードからあるノードへの移動確率を推定する - 「企業」+「職種」+「職位」が⼀つのノード - エッジは⼈材の流動 Talent Flow NetworkのLink prediction

    Gogo株式会社 研究職 ⼀般クラス 求⼈ ? Talent Flow Networkの活⽤ Sansan株式会社 研究職 ⼀般クラス Yonyon株式会社 研究職 課⻑クラス Yonyon株式会社 研究職 ⼀般クラス 1⼈ 2⼈ このEdgeが存在する確率を推定する
  10. (𝑆𝑎𝑛𝑠𝑎𝑛株式会社の特徴, 研究職, 𝐼𝑇業界, 東京都, ⼀般クラス) (𝑌𝑜𝑛𝑦𝑜𝑛株式会社の特徴, 研究職, 𝐼𝑇業界, 東京都, 課⻑クラス)

    𝑓 = (企業間の距離, 職種間の距離, 業種間の距離, 都道府県間の距離, タイトル間距離, ⼈数) 特徴作成 Talent Flow Networkから特徴量を作成 Sansan株式会社 研究職 ⼀般クラス Yonyon株式会社 研究職 課⻑クラス 転職 Talent Flow Networkの活⽤
  11. 𝑓 = (企業間の距離, 職種間の距離, 業種間の距離, 都道府県間の距離, タイトル間距離, ⼈数) Talent Flow

    Learning Talent Flow Network内の全ての転職Edgeを特徴量に変換 XGBoostを⽤いて、実際の企業間移動データを学習 Edgeを⼀部削除して予測実験をする XGBoost Talent Flow Networkの活⽤ 𝑓 = (企業間の距離, 職種間の距離, 業種間の距離, 都道府県間の距離, タイトル間距離, ⼈数) 𝑓 = (企業間の距離, 職種間の距離, 業種間の距離, 都道府県間の距離, タイトル間距離, ⼈数) AI
  12. Talent Flow Networkの設計と利⽤価値について - 職種間の隆盛や関係性について考察 - 職種毎の⼈材の流れを考察 - 業界の流動性 /

    安定性 / 成⻑について考察 - Link predictionを⽤いた⼈材移動予測モデル まとめ Talent Flow Networkの活⽤