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データ冗長化のしくみRAID 基礎概念とRAID1編

データ冗長化のしくみRAID 基礎概念とRAID1編

以下動画のテキストです。
https://youtu.be/RrgTcrSO3Nk

Satoru Takeuchi

April 14, 2024
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Transcript

  1. RAIDとは何か • 複数のディスクを束ねることによって高信頼性、高可用性、高速性、大容量などの 特性を実現する技術 ◦ 一般に全て容量が等しいディスクで構成する • Redundant Arrays of

    Inexpensive Disksの略 ◦ 生まれた当時は上記特性の実現には高価な専用ディスクを使う必要があった ◦ これらの特性を安価なディスクの組み合わせによって実現するというコンセプトだったので Inexpensiveを含む名前がついた ◦ 「高価な専用ディスク」は廃れたので InexpensiveをIndependentと書くことも 2
  2. RAID1の特性(n台で組んだ場合) • 耐障害性: n-1台のディスクが壊れてもデータは残る • アクセス速度 ◦ 書き込み: 同じデータをn回書くので、1台で構成する場合より遅くなる ◦

    読み出し: 別ディスクに並列アクセス可能なので 1台構成のn倍に近い速度が出ることもある • 容量: 個々のディスクの容量に等しい (全ディスクの総容量から見ると 1/n) 6
  3. 書き込み時に発生しうるデータ不整合 • 例: 2台のディスクA,Bを使ってRAID構成を組み、ディスクにdata aaaが保存されて いる状態でデータをiiiに書き換え 7 disk A data:

    aaa disk B data: aaa 1. 書き込み開始 2. disk Aを更新 disk A data: iii disk B data: aaa disk A data: iii disk B data: aaa 3. マシンがダウン データ不整合発生 再起動後に、読み出す ディスクによって 読めるデータが異なる
  4. データ不整合への対処 • ハードウェアによる対策 ◦ 不揮発性キャッシュメモリを搭載して再起動後にデータの整合性を戻す ◦ UPS(無停電電源装置)を付ける • ソフトウェアによる対策 ◦

    ディスク上にジャーナル領域や「書き込み中」であることを示すビットマップを用意して、再起動後に データの整合性を戻す 8
  5. 可用性について色々(実装によって大きく変わる) • ディスク故障時にデータ冗長度が下がったまま運用できることも ◦ 所定の冗長度まで下がったら危険と判断して運用を止めることも • 運用中にリビルドできることもある ◦ 大量のI/Oが走るのでリビルド中は性能劣化する •

    ホットスペア ◦ 交換用の予備ディスク (これをホットスペアと呼ぶことも )を最初からマシンに挿しておく ◦ 故障時に交換用ディスクを使って自動的にリビルドできることも • ホットプラグ ◦ 運用中にディスクを抜き差しする技術 ◦ とくに(故障した)ディスクを別のもので交換することをホットスワップという 10
  6. RAIDのスコープ外のもの • バックアップ ◦ RAIDはバックアップ「ではない」 ◦ データは冗長化されているが、常に最新のデータが冗長化されているだけ ▪ データ更新時に過去のデータは全て新しいもので更新される •

    マシンが丸ごと故障するケース ◦ RAIDは1台のマシンに挿している複数ディスクによって構成する z技術 ▪ ネットワーク越しのディスクを使うこともあるが今は考えない ◦ マシンが燃えたらデータ全損 ◦ 燃えなくてもマシンが落ちたらマシン上の全データにアクセスできなくなる 11