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「じつは私、情シスでした。」- 業務の変化を前提としたアジリティの高い情シスチームの2年間 / developer-summit-20150220-20A5

「じつは私、情シスでした。」- 業務の変化を前提としたアジリティの高い情シスチームの2年間 / developer-summit-20150220-20A5

Developer Summit 2015での講演資料です。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20150219/session/678

【概要】
企業の情報シスは、少ない予算と人的リソースの中でリリースしたのに、実際の現場から使えないと言われる過酷な現場に見えます。しかし一方で、ユーザーである社員が近く、リリースは調整し易く、 直接コミュニケーションしながら課題を一緒に解決でき、社外向けの開発では得難い経験ができる現場とも言えます。グローバル化を推進する企業の情報シスで、私達は少ないメンバーで自ら要求を発見し、作り、実際に試してもらい、改善を続けてきました。本講演では、その過程で発見したことを共有します 。

Tatsuya Sato

February 20, 2015
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Transcript

  1. 2 自己紹介 • 佐藤 竜也(@sato_ryu) – 楽天株式会社 • コーポレート情報技術部 –

    Rubyist • 経歴 – 2009年新卒入社 – エンドユーザー向けサービスの開発 – プライベートPaaSの開発 – 社内向けウェブサービスの開発
  2. 15 スクラム • アジャイル開発のスタイルの1つ • 一定期間(スプリント)毎に成果物を出しながら、進め ていく。 – プロダクトバックログ: 要件の一覧

    – スプリントバックログ: やることの一覧 “Scrum Diagram” By Mountain Goat Software (Mountain Goat Software) [CC BY 2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.5)], via Wikimedia Commons
  3. 16 スクラムがしてくれること • チーム開発がスムーズになる。 “Scrum Diagram”By Mountain Goat Software (Mountain

    Goat Software) [CC BY 2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.5)], via Wikimedia Commons
  4. 17 スクラムがしてくれないこと • リリースしたものの価値は? • 次の方向性は? ? ? “Scrum Diagram”

    By Mountain Goat Software (Mountain Goat Software) [CC BY 2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.5)], via Wikimedia Commons
  5. 22 継続的でないチーム 要件定義 仕様策定 開発 リリース サポート • Pros –

    人数のコントロールが出来る。 • Cons – 変更に時間がかかる
  6. 23 継続的チーム 要件定義 仕様策定 開発 リリース サポート • Pros –

    変更にすぐ着手 • Cons – 人数変更しづらい
  7. 32 No. やっと技術的課題がわかる。 • どうやってデータを貰う? • いつもらえる? • 書き込むにはどうする? •

    ポートは空いてる? • インフラの担当者は? • サーバーどうしよう? • 言語は? • DBどうしよう? • どうやって連携してるの?
  8. 33 ステークホルダーを見つける。 • どうやってデータを貰う? • いつもらえる? • 書き込むための準備は? • プロトコルは?

    • ポートは空いてる? • サーバーどうしよう? • 言語は? • DBどうしよう? 人事部 インフラ 自分たち • どうやって連携してるの? 管理者
  9. 37 大事なこと • 実際にモノを作ろうとしたところで、色々見えてく る。 – 技術的課題、ステークホルダー • デモが出来るので、新しい要件を聞けるように なった。

    デモ “Scrum Diagram” By Mountain Goat Software (Mountain Goat Software) [CC BY 2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.5)], via Wikimedia Commons
  10. 58 大事なことは デモ サポート • 話を聞いて、変化を汲み取ること。 “Scrum Diagram” By Mountain

    Goat Software (Mountain Goat Software) [CC BY 2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.5)], via Wikimedia Commons
  11. 62 “ソフトウェアはソフトではない” ソフトウェアは錆びませんが、 ソフトウェアは変化に 対応する必要 があります。 OSや、ビジネスモデル、 法律、税率が変わっていきます。 ソフトウェアは変化 に対応する必要があるのです。それにはどういう方

    法があるでしょうか。 スパイラルモデルでしょうか、 アジャイル開発 でしょうか。 まつもとゆきひろ 楽天技術研究所 フェロー 第3回Rubyビジネスフォーラム 基調講演