Kyash TechTalk #8 Kyashにおけるクレジット事業部とは

Kyash TechTalk #8の発表内容。
「Kyashスポットマネー」を含む与信プロダクトを管轄するクレジット事業部について、Kyash社の事業フェーズを踏まえた事業部設立の背景や、与信プロダクトを提供する上で大切にしている事業部の信条などの説明です。

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1. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. Daiki Ueda Kyashにおけるクレジット事業部とは
2. ©2024 Kyash Inc. 2 目 次 1. 自己紹介 2. Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 3. クレジット事業部のミッション・担当プロダクト 4. クレジット事業部が目指す金融体験 5. 最後に Table of contents
3. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 3 3 自己紹介
4. ©2024 Kyash Inc. 自己紹介 2017年8月にMarketing Teamのインター ンとしてKyashに入社。 そのまま正社員になり、2020年からは Product Managerにジョブチェンジ。 決済・支出管理・後払い・ローンなど多岐に渡る PJを担当してきました。 Daiki Ueda 4
5. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 5 5 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景
6. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 資金調達ラウンドに見るKyashの事業フェーズ 6
7. ©2024 Kyash Inc. 7 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 資金調達ラウンドの一般的な定義 出典：https://carryme.jp/agent/series-a/
8. ©2024 Kyash Inc. 8 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 一般的にはシリーズDまでくると事業黒字を達成、もしくは事業黒字が見えていることが求められる。 （消費者向けFintechは収益性の難易度が高いので海外だとシリーズGまで来ている企業もある） Kyashの資金調達ラウンド 定義例 Kyash調達額 シード アイデア具体化 プロトタイプ開発 約1.7億円 2015年7月 シリーズA ビジネス開始 市場拡大 約10億円 2016年12月 シリーズB 市場の地位確立 収益の拡大 約15億円 2019年7月 シリーズC 収益の安定化 約47億円 2020年3月 シリーズD IPOなどのEXITを検討 約53億円 2022年3月
9. ©2024 Kyash Inc. 9 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 事業の将来性を評価される際に、「純粋な成長率」 だけではなく、「収益性」がより重視され始めてきた。
10. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. “ ” 10 Kyashはプロダクトであり事業でもある ※良いプロダクトを提供し続けるために良い事業である必要がある
11. ©2024 Kyash Inc. 11 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 Q. どうやって収益性を高めるつもりなの？
12. ©2024 Kyash Inc. 12 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 A. 「決済」単体でなく「金融サービス」を提供し収益性を高める *金融サービス = 決済に閉じない後払いや融資、資産運用といった総合的な金融行動のサービス提供
13. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 個人向けFintech企業に見る収益モデル 13
14. ©2024 Kyash Inc. 14 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 上場検討中のPayPayも加盟店向けサービスに加えて金融サービスを挙げている 個人向けFintech企業に見る収益モデル（国内の例）
15. ©2024 Kyash Inc. 15 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 米国で上場しているNubankも収益の1/3が金融サービス（クレジット・貸出）によって構成されている *Nubankはみずほフィナンシャルグループの10倍の時価総額がある個人向けFintech企業の成功モデル 個人向けFintech企業に見る収益モデル（海外の例） 出典：https://www.simon-kucher.com/en/insights/neobanking-2023
16. ©2024 Kyash Inc. 16 Kyashの事業フェーズと事業部設立の背景 例に漏れずKyashも「決済事業者」 から「金融事業者」となるタイミング が来た。 元々あった後払いに加え、 新たな金融サービスを提供し ユーザーの選択肢を増やすと共に、 Kyashの事業性を強化する判断に。
17. ©2024 Kyash Inc. “ ” 17 クレジット事業部の誕生
18. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 18 18 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト
19. ©2024 Kyash Inc. 19 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト そもそもKyashの組織図ってどうなってるの？
20. ©2024 Kyash Inc. 20 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト Kyash BtoC 事業本部 BtoB 事業本部 ウォレット事業部 クレジット事業部 法人送金事業部 Kyashの組織図（一部抜粋） toC（個人向け）サービスは一つの事業部で担っていたが、前述事業背景もあり3事業部に分割 Kyash Wallet Team
21. ©2024 Kyash Inc. 21 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト BtoC 事業本部 BtoB 事業本部 ウォレット事業部 クレジット事業部 法人送金事業部 ミッション xxx ??? xxx 主なプロダクト 決済： ウォレット・カード 支出管理： 共有口座・家計簿 ??? 法人送金サービス 収益軸 決済手数料 ??? 振込手数料 Kyashの組織図（一部抜粋） 各事業部が各ミッションと担当プロダクトを構えている体制。その中の一つがクレジット事業部。
22. ©2024 Kyash Inc. 22 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト BtoC 事業本部 BtoB 事業本部 ウォレット事業部 クレジット事業部 法人送金事業部 ミッション xxx ??? xxx 主なプロダクト 決済： ウォレット・カード 支出管理： 共有口座・家計簿 ??? 法人送金サービス 収益軸 決済手数料 ??? 振込手数料 クレジット事業部のミッションは？
23. ©2024 Kyash Inc. “ ” 23 ユーザー体験を損なわない形で Kyashを事業として成り立たせるプロダクトを提供する ※細かい文言の表現は継続的にブラッシュアップ中
24. ©2024 Kyash Inc. 24 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト BtoC 事業本部 BtoB 事業本部 ウォレット事業部 クレジット事業部 法人送金事業部 ミッション xxx ユーザー体験を損なわない形 でKyashを事業として成り立 たせるプロダクトを提供する xxx 主なプロダクト 決済： ウォレット・カード 支出管理： 共有口座・家計簿 ??? 法人送金サービス 収益軸 決済手数料 ??? 振込手数料 担当プロダクトと収益軸は？
25. ©2024 Kyash Inc. 25 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト 翌月一括払いのあと払い。 3,000円から最大50,000円まで、Kyash残 高にチャージができる。 チャージ金額に応じた利用手数料を支払う *チャージした残高は現金化不可 BNPL: イマすぐ入金 （20021年7月12日開始） 毎月一定額を返済するフリーローン。 1円から最大50万円まで、Kyash残高にチャー ジができる。（銀行口座での受け取りも可能） チャージ金額と返済期間に応じた利息を支払う *チャージした残高は現金化可能 Loan： スポットマネー （20024年10月8日開始）
26. ©2024 Kyash Inc. 26 クレジット事業部のミッション・担当プロダクト BtoC 事業本部 BtoB 事業本部 ウォレット事業部 クレジット事業部 法人送金事業部 ミッション xxx ユーザー体験を損なわない形 でKyashを事業として成り立 たせるプロダクトを提供する xxx 主なプロダクト 決済： ウォレット・カード 支出管理： 共有口座・家計簿 BNPL： あと払い Loan： ローン・貸金 法人送金サービス 収益軸 決済手数料 あと払い手数料 貸付利息収入 振込手数料 おさらい Kyash全体の事業を支えるというミッションのもと、BNPLとLoanプロダクトを担当している
27. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 27 27 クレジット事業部が目指す金融体験
28. ©2024 Kyash Inc. “ ” 28 ユーザー体験を損なわない形で Kyashを事業として成り立たせるプロダクトを提供する ※細かい文言の表現は継続的にブラッシュアップ中
29. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. “ ” 29 Kyashはプロダクトであり事業でもある ※良いプロダクトを提供し続けるために良い事業である必要がある 再掲
30. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. “ ” 30 Kyashは事業でありプロダクトでもある ※良い事業であることを優先しすぎず良いプロダクトでもあり続ける
31. ©2024 Kyash Inc. 31 クレジット事業部が目指す金融体験 収益を優先するあまりユーザーのためにならないプロダクトを作るのであれば、Kyashの存在意義はな い。（どこの経済圏にも属さない中立なポジションだからこそ体験を優先できる、だからこだわる） 難解な金融サービスだからこそ体験にこだわる
32. ©2024 Kyash Inc. 32 クレジット事業部が目指す金融体験 一歩間違えると悪意のあるサービスになってしまうので事前に方向性を擦り合わせてプロダクトを作る 業界的には “非常識” な体験でもわかりやすさを優先する
33. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. クレジット事業部が提供する体験設計例 33
34. ©2024 Kyash Inc. クレジット事業部が目指す金融体験 業界の常識として「お金を借りる」という最終決 定をする時に、ユーザーに迷いが生じるような 情報は見せないというのが通例。 利息込の返済予定額を表示 34 Kyashでは、借り入れチャージを行う際に、利 息を含めて自分がいくら返すことになるかを最 後の最後でも理解ができるような設計に。 -> 迷わせないではなくあえて迷ってもらう
35. ©2024 Kyash Inc. クレジット事業部が目指す金融体験 業界の常識的にいうと「繰り上げ返済により早 く返済が完了すること」は「利息収入が減るこ と」を意味しているため、収益の観点では本来避 けて欲しい行為。 繰り上げ返済を推奨 35 Kyashでは、スポットマネー機能のTopページ にて繰り上げ返済の導線を置き、さらにそのメ リットまで説明。 -> 返せるなら早く返済の完了をしてもらう
36. ©2024 Kyash Inc. 36 クレジット事業部が目指す金融体験 もっと理解が深まる、もっと返済がしやすくなるアップデートに向け開発進行中 さらなる体験向上のために、、、
37. ©2024 Kyash Inc. “ ” 37 ユーザー体験を損なわない形で Kyashを事業として成り立たせるプロダクトを提供する ※細かい文言の表現は継続的にブラッシュアップ中
38. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. 38 38 最後に
39. ©2024 Kyash Inc. 39 最後に • 「事業としてのKyash」という視点だけでなく • 「プロダクトとしてのKyash」という視点のバランスを取りつつ • Kyashの事業黒字に最大貢献するチャレンジに向き合うチーム Kyashにおけるクレジット事業部とは 出典：https://alu.jp/series/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/crop/qJOqYzIdjPLyFn7qIzg6
40. ©2024 Kyash Inc. 40 最後に 提供
41. ©2024 Kyash Inc. ©2024 Kyash Inc. Thank you 20２５.09.30 Daiki Ueda 41