Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
バクラクビジネスカード 運用業務に対する技術的な取り組み
Search
shnjtk
August 20, 2025
Technology
170
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
バクラクビジネスカード 運用業務に対する技術的な取り組み
shnjtk
August 20, 2025
More Decks by shnjtk
See All by shnjtk
EMになってもProduct Engineerであり続けるには
shnjtk
0
460
20250707-AI活用の個人差を埋めるチームづくり
shnjtk
6
5.3k
プロダクト開発におけるAI時代の開発生産性
shnjtk
2
570
爆速開発文化を支えるProduct Engineerの 開発生産性向上の取り組み
shnjtk
16
14k
layerx-0-to-1-product-development-in-compound-startups
shnjtk
1
2.1k
layerx-bakuraku-how-to-handle-incoming-webhooks-with-difference-specifications-in-unified-way
shnjtk
1
3.8k
layerx-bakuraku-how-to-achieve-agility-and-security
shnjtk
1
620
layerx-invoice-practical-devops-20211029
shnjtk
6
17k
layerx-invoice-practical-aws-architecture
shnjtk
1
2.9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
ポケモンの型をTypeScriptの型システムで表現してみた
subroh0508
0
370
AI Engineering Summit Tokyo 2026 AIの前に、やることがある 〜医療データ企業の4フェーズ〜
dtaniwaki
0
2.5k
LLMにもCAP定理があるという話
harukasakihara
0
280
エンジニアリング戦略の作り方 / Crafting Engineering Strategy
iwashi86
18
6.3k
「速く作る」から「正しく作る」へ ─ 生成AI時代の開発フロー改革の ロードマップと実行 ─
starfish719
0
9.7k
白金鉱業Meetup_Vol.24_「AIエージェントは分けるほど良い」は本当か? / Is it true that “the more you divide AI agents, the better”?
brainpadpr
1
220
小さく始める AI 活用推進 ― 日経電子版 Web チームの事例/nikkei-tech-talk47
nikkei_engineer_recruiting
0
170
データサイエンスを価値につなげるプロジェクト設計 〜 DS一年目が現場で得た気づき 〜
ysd113
1
110
2026TECHFRESH畢業分享會 - Lightning Talk - 打造精準高效的 MCP 設計模式與測試實務
line_developers_tw
PRO
0
660
生成 AI × MCP で切り拓く次世代 SRE!自律型運用への挑戦と開発者体験の進化
_awache
0
190
攻撃者視点で考えるDetection Engineering
cryptopeg
0
380
日本 Fintech 未来予測レポート 2027〜2028年(手動編集版)
8maki
0
1.2k
Featured
See All Featured
What the history of the web can teach us about the future of AI
inesmontani
PRO
1
610
Effective software design: The role of men in debugging patriarchy in IT @ Voxxed Days AMS
baasie
0
400
Primal Persuasion: How to Engage the Brain for Learning That Lasts
tmiket
0
360
Ecommerce SEO: The Keys for Success Now & Beyond - #SERPConf2024
aleyda
1
2k
Accessibility Awareness
sabderemane
1
140
Noah Learner - AI + Me: how we built a GSC Bulk Export data pipeline
techseoconnect
PRO
0
200
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
10k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
4.3k
WCS-LA-2024
lcolladotor
0
620
Tips & Tricks on How to Get Your First Job In Tech
honzajavorek
1
540
Paper Plane (Part 1)
katiecoart
PRO
0
8.8k
Scaling GitHub
holman
464
140k
Transcript
運⽤業務に対する技術的な取り組み 株式会社LayerX ⾼江 信次 2025/8/20
© LayerX Inc. 2 ⾃⼰紹介 ⾼江 信次 (Shinji Takae) 株式会社LayerX
バクラク事業部 Payment開発部 部⻑ LayerX • 株式会社LayerXにてバクラク事業の⽴ち上げから参画し、当初はインフラの 開発‧運⽤に従事 • EM兼TechLeadとして2022年にリリースしたバクラクビジネスカードの開発を リードし、現在はバクラクの決済事業をさらに拡⼤させるために発⾜した Payment開発部の部⻑を担当 • LayerX のカルチャーを体現するチームづくりを⽬指してマネジメントに 励みつつ、⾃らもプレイヤーであり続けるために⽇々奮闘しています 経歴 • ソニー株式会社(R&D) → ソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL) → ソニー‧グローバルエデュケーション → フリーランス → LayerX @shnjtk
© LayerX Inc. 3 ⽬次 1. 事業紹介 2. バクラクビジネスカードの特徴と機能紹介 3.
現在の運⽤業務とAI活⽤の取り組み 4. 改善の結果と今後の課題 5. まとめ
© LayerX Inc. 4 事業紹介 バクラクは、稟議、経費精算、法⼈カード、請求書受取、請求書発⾏、 勤怠管理などの業務を効率化するクラウドサービスです。 最先端のAIを組み込むことで、⼿⼊⼒や紙の管理などの業務から解放し、 従業員⼀⼈ひとりがコア業務に集中できる新しい働き⽅を創造します。 中⼩企業から⼤企業まで、15,000社を超えるお客様の働きやすい
環境づくりと事業成⻑を⽀援しています。 バックオフィスから 全社の⽣産性を⾼める。
© LayerX Inc. 5 「バクラク」シリーズラインナップ 債務管理(⽀出管理) 債権管理(⼊⾦管理) 法⼈カードの発⾏‧管理 ‧年会費無料で何枚でも発⾏可 ‧カード利⽤制限で統制を実現
‧通常1%以上の還元 稟議‧⽀払申請 ‧AIが⾒積書‧請求書を5秒でデータ ‧スマホからも申請‧承認OK ‧柔軟な通知設定‧承認の催促機能 勤怠管理 ‧直感的UIで従業員の負担を軽減 ‧Slack連携で打刻や⾃動リマインド可能 ‧わかりやすい残業 / 休暇管理レポート 経費精算 ‧AIが領収書を5秒でデータ化 ‧スマホアプリとSlack連携あり ‧領収書の重複申請などミス防⽌機能 請求書発⾏ ‧帳票の⼀括作成も個別作成も⾃由⾃在 ‧帳票の作成‧稟議‧送付‧保存を⼀本化 ‧レイアウトや項⽬のカスタマイズも可能 ‧AIが請求書を5秒でデータ化 ‧仕訳 / 振込データを⾃動作成 ‧電帳法‧インボイス制度にも対応 帳票保存‧ストレージ ‧スキャナ保存データも直接取込 ‧AI-OCRが⾃動読取&データ化 ‧[取引先][取引⽇][取引⾦額]での検索 ‧AI活⽤の消込機能で⼊⾦消込をラクに ‧取引先へリマインド/未⼊⾦督促を半⾃動化 ‧売上仕訳‧⼊⾦仕訳も柔軟に作成
None
© LayerX Inc. 7 守り‧攻めの機能をバランスよく搭載し、従業員と経理双⽅の業務効率化を実現 バクラクビジネスカードは、3つの特徴で法⼈カードの円滑な活⽤をサポート リアルタイムで利⽤明細を確認でき、 カード発⾏‧停⽌‧設定変更もワン クリックでカンタン操作(メール ∕Slack通知可)
専⽤WEB管理画⾯ 不正利⽤防⽌機能へ特化 アプリ申請‧承認とAI仕訳 カードごとに取引先※‧上限⾦額‧期 間‧通貨を細かく指定でき、誤利⽤や 不正利⽤を未然に防ぐ ※国内最多クラス 500件から選択可能 専⽤アプリ※を使えば、追加のシステム契約 無しで証憑も⼿軽に回収! バクラク独⾃のAIが⼊⼒項⽬を削減 ※ブラウザも対応 バクラクビジネスカードの特徴
© LayerX Inc. 8 不正利⽤防⽌機能 • 法⼈カードサービスを運営する上で、不正利⽤対策は利⽤者保護や事業の信 頼性‧継続性の観点で⾮常に重要な要素 • バクラクビジネスカードには様々な不正利⽤防⽌機能が⽤意されているが、
今回はその中の⼀つである「取引先限定機能」について、その仕組みや⽇々 の運⽤業務に関する技術的な取り組みをご紹介
© LayerX Inc. 9 取引先限定機能とは • 決済可能な取引先(加盟店)を限定することで、 不正利⽤や意図しない決済を防⽌することができ る機能 •
複数の取引先を指定することができるため、⽇常 的に利⽤しているEC‧通販サイトを組み合わせて 「消耗品購⼊⽤カード」とするなど、利⽤⽬的に 応じた専⽤のカードとして設定することが可能
© LayerX Inc. 10 クリアリング オーソリ クレジットカード決済の仕組み 利⽤可能な残⾼やカードの有効性、決済しても よい加盟店かどうかなどをチェックして、 取引の承認または否認を決定する
カード所有者 加盟店 アクワイアラ 国際ブランド ネットワーク イシュア カード利⽤ 取引の承認を要請 取引の承認を判定 取引を承認 or 否認 決済完了 売上を精算 売上を精算
© LayerX Inc. 11 取引先限定機能の仕組み 取引先別加盟店名リスト 決済カテゴリ 取引先名 オーソリ通知時の加盟店名 EC・通販
Amazon AMAZON WWW.AMAZON AMZN • 同じ取引先であっても、オーソリで通知される際 の加盟店名は複数のパターンが存在する • 加盟店名のリストを取引先ごとに管理し、オーソ リ時にカードの設定に応じてリストと照合するこ とで決済の承認‧否認を判定
© LayerX Inc. 12 取引先限定機能の運⽤業務 • 既存取引先の加盟店名変更により利⽤阻害になっていないか確認 ◦ 同じ取引先であってもオーソリ時の加盟店名が変わることがある ◦
お客様の利⽤阻害につながるため、変更後の加盟店名に合わせてリスト を更新する必要がある • 新規取引先の追加 ◦ お客様からご要望をいただいて新規に取引先を追加 ◦ この場合もリストを更新する
© LayerX Inc. 13 加盟店名変更による利⽤阻害確認:AI導⼊前 • 取引先限定機能により決済を否認した場合にログを出⼒し、Datadogに送信 • DatadogのLog Monitorで該当ログをキャプチャしSlackに通知
• Slackに通知された内容をもとに利⽤阻害かどうかをエンジニアが確認 オーソリ 決済否認時のロ グを送信 Slackに通知 通知内容を確認 → このケースでは利⽤阻害になっていたのでリストを更新して対応 決済カテゴリ 取引先名 オーソリ通知時の加盟店名 宿泊・交通 JR西日本 WEST JAPAN RAILWAY CO JRW SHINKANSEN JRWEST SC 決済時点のリスト内容 Slack通知例
© LayerX Inc. 14 加盟店名変更による利⽤阻害確認:AI導⼊後 • Slack通知をZapierに連携し、AIを使って利⽤阻害かどうかを判定 • 判定結果をSlackに通知 オーソリ
決済否認時のロ グを送信 Slackに通知 通知内容をもとに AIが初期判定 判定結果を通知
© LayerX Inc. 15 改善の結果と今後の計画 • 判定精度の改善 ◦ 現状はあまり精度は⾼くない ◦
プロンプトの改善をはじめとして精度の向上を図る • リスト更新のワークフロー⾃動化 ◦ 現状ではリストの更新は⼈が⾏っており、加盟店名の変更にタイムリーに対応すること が難しい ◦ 今後は加盟店名の変更を常時モニタリングし、AIが⾃動的にルールを更新して適⽤でき るようにしたい ◦ 現在はZapierを使⽤しているが、今後はn8nなど他ツールも活⽤してさらなる⾃動化を 推進 誤答例
© LayerX Inc. 16 まとめ • 運⽤業務に関連する機能は、ローコード‧ノーコードツールを活⽤しやすいよ うに決済サービス本体から切り離し、サービス本体をシンプルに保つ ◦ 今回のケースでは、取引の承認判定とログ出⼒までがサービス本体の役割と
なっており、以降は各種ツールを組み合わせることでワークフローを構築 ◦ 機能開発段階でそれらのツールを活⽤することを前提にワークフローをイ メージする • AI活⽤は積極的に推進するが、システムへの変更適⽤については最終的には⼈ が介在して実⾏する ◦ 状態の検知や判断の補助には活⽤しやすい ◦ 最初から作り込まず、まずは⼩さく始める
© LayerX Inc. 17 • 他にどのような業務プロセスがあるか、 今後の取り組みなど、興味を持っていただ けた⽅はぜひお話しましょう!! • 今回ご紹介した事例のように、業務プロセスを
AIやデータ、ツールを駆使して⾃動化‧効率化 してくださる⽅を募集しています!! ビジネスオペレーションエンジニア募集中!!